Fate/betrayal   作:まーぼう

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 やめてください。やめてください。


「大した薬だな。あれだけ抵抗してた女がすっかり言いなりだ」
「ああ。大枚はたいた甲斐があったってモンだな」

 虚ろな眼で座り込む私を見下ろし、男達が下卑た性根を隠そうともせずに笑い合う。
 そんな中に、船の後方で見張りに立っていた男の一人が駆け込んできた。

「おい、追っ手が来たぜ。このままだと追い付かれる」
「ふん、分かってるさ。あのガキを連れてこい」


 やめてください。やめてください。


「オラ!さっさと来い!」

 男達のリーダー格が私の髪を乱暴に掴んで引っ張る。
 私は引かれるままに、悲鳴も上げずに付いていく。
 船尾に着いた私達の足元に、ロープで縛られた十にも満たない男の子が転がされた。


 やめてください。やめてください。
 何でも言うこと聞きますから。何でも差し上げますから。
 だからどうか、私にそれを命じることだけは許してください。


「そのガキを殺せ。お前の手でだ。そのためにわざわざ拐ってきたんだからな」


日常

「ゲーセン?」

 

 由比ヶ浜達が部室に入ってくるなり飛び出した言葉を、俺はオウム返しに繰り返した。

 

「はい。優美子様達が御一緒にと」

「……それ、俺も誘えって言われたの?」

「いいえ」

 

 ですよねー。

 メディアが転入してきてから一週間が経っていた。

 メディアは葉山達のトップカーストグループにあっさりと溶け込み、放課後みんなで遊びに行こうという話になったらしい。いや、葉山達の、と言うのは語弊があったか。ともかくそれで由比ヶ浜とメディアが、ついでに俺も、と言い出したのだ。

 ただ、この二人の場合、言ってる事は同じでも理由はそれぞれ異なる。

 由比ヶ浜は単純に気を使ってのことだろうが……

 

「だ、だいじょーぶだって!隼人くんなら別に邪魔とか言ったりしないから!」

「なんで俺が行きたがってること前提で喋ってんだお前は。行ってこいよ。俺は気にしなくていい」

「ですが私と八幡様の距離が開き過ぎると魔力のパスが切れてしまいます。万一敵に捕捉された場合も、令呪が一つしか残ってない現状では助けが間に合うか分かりません」

 

 とまあ、こういうことだ。

 俺は基本的にメディアを信用してない。

 メディアもメディアでそのことには気付いているだろうが、それでも表面的には忠臣の態度を崩すことはなかった。メディアにとって、おそらく一種のゲームのようなものなのだろう。

 

「離れ過ぎなきゃいいんだろ。行き先教えろ、俺も行くから。だが一緒に遊ぶのはゴメンだ」

 

 メディアは俺の言葉に納得したらしく、それ以上追究してこなかった。が、由比ヶ浜はしつこく食い下がってきた。

 

「えー、なんで?一緒に遊んだ方が楽しいじゃん」

「楽しくない、疲れるだけだ。そんなに一緒がいいなら雪ノ下でも連れてけよ」

「……ちょっと、私に押し付けないでもらえるかしら」

 

 これまで不干渉を貫いていた雪ノ下が、あからさまに迷惑そうな顔をする。しかしその程度では止まらないのが由比ヶ浜だ。

 

「えー!いいじゃん、行こうよゆきのん!あたしが教えてあげるから!」

「ちょっ、引っ張らないで由比ヶ浜さん。私はまだ行くとは……」

「まあまあそう言わずに、参りましょうゆきのん様」

「だから引っ張らないで、というかゆきのんって呼ばないで……」

 

 さらに便乗したメディアと二人がかりで連行される雪ノ下。俺はと言えば、存在をあっさり忘れ去られて置き去りである。

 奉仕部にメディアが加入して以来、ただでさえ低かった俺の地位がさらに低くなった気がする。地に落ちるどころか埋まってるレベル。

 まあ女三人に男一人じゃバランス悪いしな。俺がハブられるのは自然な流れだろう。別にいいけどね。

 

「ヒッキー、何してんの?置いてくよ?」

 

 まさに今置いてかれたところだったんだが。と言うか一緒に行くとは言ってないんだが。

 

「……わかったわかった。戸締まりすっからちっと待ってろ」

 

 まあ良いか。どのみちメディアが行く以上は俺も行かなきゃならんわけだし。別に声かけてもらえたからって嬉し泣きなんかしてないんだからね!

 

 ……ま、このくらいなら許容範囲だろ。

 

 

「やっ」

 

 ゲーセンへと向かう道すがら。

 集団を離れた所から眺めながら歩く俺に、リア充グループの『元』リーダー、爽やかイケメン葉山隼人が声をかけてきた。

 

「……なんか用か」

「いや、正直ヒキタニくんが来るとは思わなかったから。どういう心境の変化かな?やっぱりメディアさん?」

 

 うっざ。何この知りたがりくん。

 

「どうでもいいだろ。お前は俺の友達かよ」

「……俺はそのつもりなんだけどな」

 

 ちょっと困ったような顔で頬を掻きながら言う葉山。おいやめろ、俺が女だったら惚れちゃうだろうが。近くに海老名さんだって居るんだぞ。

 

「……一応あいつの保護者だからな。放っとくわけにもいかんだろ」

「そっか、相変わらず変に責任感強いな。ま、楽しんでってよ。と言っても俺も誘われた側なんだけどね」

「そういや今回の言い出しっぺって戸部なんだって?」

「ああ。この前中学の時の友達と偶然あって、メディアさんのこと話したら会ってみたいって言われたらしくてね。悪いな、迷惑だったか?」

「……確かに迷惑だがお前に謝られる筋合いは無い。俺にあいつの行動を制限する権限も無いしな。比企谷家における最下層の地位は俺の物だし」

「……ゴメン」

「マジな顔で謝んな。泣きたくなるだろうが」

 

 我が家におけるメディアの地位は、小町に次いで第四位だ。超電磁砲見せながら「『原子崩し』撃てる?」と聞いてみたら「出来ます」とあっさり返ってきてビビったのを覚えている。

 ウチのパワーバランスは女性側に傾く一方。上位陣唯一の男であるカマクラはお袋の奴隷だし。

 ちなみにメディアが比企谷家にお住まいになっているのは既に周知の事実である。お陰様で俺は毎日視線の槍で槍襖になっている。おっかしいなぁ、あいつはキャスターであってランサーではなかった筈なんだが……。

 

「……正直言うとさ、メディアさんが来てくれて助かってるんだ、俺は」

「あん?」

「結構しんどかったんだ、真ん中に居続けるのは。だから、メディアさんに代わってもらってホッとしてる」

 

 今ならヒキタニくんが独りにこだわって理由が解る気がするよ。

 葉山はそう、自嘲めいた表情でこぼす。

『トップカーストのリーダー』というレッテルは、葉山からメディアへと移項している。メディアが強引にぶん取ったとも言える。それに気付いているのは、初めからメディアを信用してない俺くらいだろうが。

 葉山が嫌われたわけでも、何か失敗したわけでもない。

 ただ、今まで葉山に向かっていた注目がメディアに移っただけ。

 たったそれだけで、葉山の周りには冗談のように人が集まらなくなった。

 メディアは葉山のグループを、文字通り『奪い取った』わけだ。

 その様子を見ていて正直戦慄したよ。なにしろ誰もその事に気付いていなかったのだ。

 三浦や戸部や由比ヶ浜はおろか、海老名さんや当の葉山本人でさえ、何が起きたか正しく理解しているか怪しいものだ。

 

 メディアとは、令呪の繋がりを使って出来る事を色々と試している。

 念話や互いの居場所の確認(大体の方向が分かる程度だが)、相手の健康状態の認識(相方が重傷を負うと伝わるらしい。当然確かめたりはしてない)など、メディアがサーヴァントとして保有していた知識に加え、メディアの魔術のプロとしての観点からの発想、俺の素人ならではのアイディアまで試せるものは片っ端にだ。その殆どは空振りだったが。

 だから確信を持って言える。

 メディアは学校生活において、魔術を一切使ってない。この現象は、メディアが純粋に、話術を始めとした対人能力のみで引き起こしたものだ。

 

「それじゃ。今日はお互い楽しもう」

 

 葉山はそう言って集団の中に戻って行った。それに気付いた戸部や三浦が葉山に絡み付く。葉山は困りながらも少し嬉しそうだった。

 ランクが一つばかり落ちたところで、葉山がトップカーストの一員であることは変わらない。落ちぶれたように見えるのは、今までとの比較による錯覚に過ぎない。

 実際、他の奴らの葉山に対する好感度は一切低下してないし、葉山に話しかけられれば嬉しそうに応えるのだ。

 葉山自身とて、それは理解している筈だ。

 だがそれでも、彼がどこか哀れに見えてしまうのは止められなかった。

 

 ゲーセンにたどり着き、俺は他の奴らから離れて久々のゲーセンを堪能していた。懐かしくてやってみた怒首領蜂、超楽しい。

 コア向けのゲームが揃った3階から他の奴らが居る1階へと降りてくると、みんなは対戦型のクイズゲームで盛り上がっていた。なんかメディアの連勝記録が凄いことになってるんだが……

 筐体に群がる人間は大まかに二種類。ウチの制服を着ている奴らと、他所の制服を着ている奴ら。

 あれが戸部の中学時代の友達とやらだろう。あの制服は確か穂群原だったか?

 

「おのれやるな!この穂群原の黒豹と渡り合うとは!」

「蒔の字!汝の歴史が最後の砦だ!せめて一矢を!」

「蒔ちゃんガンバって!」

 

 その穂群原の制服を着た、筐体に座る色黒の女子が声援を受けている。セリフの内容から察するに、どうも『メディアさんに挑め!クイズ編』状態になっているらしい。

 俺は自販機でMAXコーヒーを買い、その様子が見えるベンチに腰かけた。

 

「ギャース!また負けたー!?」

「あぁ……!最後の希望が……!」

「おのれ、このまま引き下がれるか!リターンマッチだ、覚悟せよ女怪!今度こそ俺が討ち取ってくれる!」

「フフフ。どうぞ、何度でもお相手して差し上げますわ」

 

 色黒女が断末魔の叫びを上げ、眉毛の太い女が落胆し、眼鏡の男子が名乗りを上げる。

 盛り上がってんなー……。つうかすげえな穂群原。なんかあの周辺だけ濃度が凄まじいんだが。なんの濃さかは言わねえけど。

 

「騒がしい所ね、ここは」

 

 座ってコーヒーをすすっていると、隣からそんな声が飛んできた。雪ノ下だ。人混みに疲れて退避してきたらしい。

 

「ゲーセンなんだ。こんなもんだろ」

「そうなの?」

「ああ。まぁ、お前は普段こんなとこ来ないだろうからな。知らなくても仕方ないだろ」

「そうね。初めて来たわ、ゲームセンターなんて」

 

 やはりこういう空間は向いてないのだろう。ややうんざりしたような表情で言う。だがそれでも笑顔の範疇に納まっているのは、やはり由比ヶ浜の功績なんだろうな。

 雪ノ下は、また一つ記録を伸ばしたメディアに目を向け、意外そうに言った。

 

「……でも、彼女は楽しんでいるみたいね」

「だな」

 

 見たところあれは演技ではない。素ではしゃいでる。

 

「こういう物には興味が無いようなイメージだったのだけど……」

「いや、結構色々やってるぞ?あいつ」

 

 メディアは家で、アニメやゲームを普通に楽しんでる。

 メディアが生きてた時代には娯楽も少なかっただろうと試しに勧めてみたんだが、見事にクリーンヒットしてしまったらしい。

 何と言うか、エリートの素質を感じてつい英才教育を施したくなる。クラスで一番仲良いの、実は海老名さんだしな。

 できれば壁を越えるのは勘弁して欲しいが……実を言うと、もう手遅れなんじゃないかとも思っている。

 最近ね、なんか海老名さんが影分身してるような錯覚を覚えることがあるんスよ。気配っつーか視線だけなんですけどね。

 まぁ、楽しんでるのなら、それは悪いことではないのだろう。例えそれが仮初めだったとしてもだ。

 

「いくらなんでも目立ち過ぎだと思うのだけど。釘を刺さなくていいの?」

「……目立つ人間と目立つ行動は別物だ」

「どういうこと?」

「言葉通りだよ。何もしなくても目立つ人間が、目立たないようにしようとすると余計に目立つ。あいつは初めからトップカーストに君臨する人間として振る舞っていた。今更控えようとしても逆効果なんだよ」

 

 だから俺がリア充グループと行動を共にするのも、本当は避けたかった。そんなのは『らしく』ないから。このらしくないというのが一番目立つのだ。

 とは言え俺はメディアの親戚で監督役、という設定だ。だから『メディアの行き先に嫌々着いてきた』というのはそれほど不自然ではない。

 

「…………」

 

 不意に雪ノ下が黙り込む。だが、言いたい事を言い終えた気配はない。

 

「……大丈夫だ。今、俺達に注目してる奴は居ない」

 

 おそらく聖杯戦争に関わる単語を使おうとしたのだろう。それで周囲を警戒したのだ。

 今はメディア達に注目が集まっている為、俺と雪ノ下のも傍には人が居ない。

 集団の端で、穂群原の制服を着た、変則ツインテールのつり目の女子がこちらを見ていたが、この騒音でこの距離なら声が届くことはないだろう。

 魔術を使われた気配や、霊体化したサーヴァントが居ればメディアが気付く。念話で確認を取ったが大丈夫だ。少なくとも店内は。

 雪ノ下はそう、と呟いてから改めて口を開いた。

 

「……今更だけど、どうして学校に通わせようなんて思ったの?どう考えても得策とは思えないのだけど」

「言ったろ。メディアがあんな風に振る舞うのは予想外だったんだよ。分かってたら流石に別の手を取ってた」

 

 ホント言うと初めは雲隠れも考えた。

 だが、聖杯戦争が始まったタイミングでそんなことをすれば、自分がマスターだと喧伝しているようなものだ。逃げを封じられてる以上、そのまま隠れ切れるとも思えない。

 だから先に挙げた理由もあって、普段通りの生活を心がけているわけだが……失敗したかなぁ……。

 

「そういうことではなくて……隠れるつもりなら、ずっと霊体化させておくのも手だと思うのだけど」

「それも考えたんだけどな。霊体化すれば確かに目立たなくなるが、それでも感知される可能性はゼロじゃないらしい。で、霊体化したままで先制攻撃を受けると、何もできないままやられちまうんだそうだ」

「……それでもリスクと釣り合わないと思うけど?」

「まあな。ただ、霊体化するってのは結構ストレスが溜まるらしい」

「そうなの?」

「ああ。直接言われたわけじゃないけどな」

 

 先に行った実験の副産物で、メディアの心理状態がなんとなく分かるようになってしまった。

 それによると、霊体化する時に、我慢できない程ではないが明らかに不快さを感じている。

 その感覚がメディア固有のものなのか、サーヴァント全体に共通するものなのかは分からない。が、考えてみればサーヴァントは、ついこないだまで死人だったのだ。一時的にとはいえ、体を失うことが気持ち良い筈がないだろう。

 

「恨み買ってる身で、ストレス溜めさせるってのもどうかと思ってな……」

「……なるほど」

 

 もっともその辺りのことは後付けだったりするが。

 最初の理由は他にあるんだが、それはあくまで俺の感情的なものにすぎない。言う必要はないだろう。

 

「ここに来るまでに葉山くんと話していたわね。どんな内容だったの?」

「よく気付いたなお前。結構距離あったと思ったんだが」

「海老名さんが、その……」

 

 さっすが海老名さん。もうホント勘弁してくださいよ……

 

「で、なんで葉山?なんか気になんのか?」

「ええ。なんだか探りを入れているようにも見えたから」

 

 ああ、なるほど。葉山がマスターの可能性を疑っているのか。

 

「ただの世間話だよ。心配しなくても総武校関係者に魔術師は居ない。もう確認した」

「確認って、どうやって……?」

「こないだここ一週間の欠席者の素行調査頼んだだろ。あれだ」

「あの興信所まで使って調べたやつ?結局病欠とサボりばかりだった……。あんなもので判るの?」

「まあな」

 

 校内にマスターが居た場合、あれだけ目立ってしまうとどうやってもバレるだろう。

 そう考えた結果、俺はメディアに命じて校内にある仕掛けを施した。

 かなり派手な代物で、魔術に関わる人間なら気付かずにいるのは不可能だろうというレベルだ。

 タイミング的にメディアがサーヴァントだと全力アピールしているのも同然だったが、こちらの正体だけが一方的にバレるという、最悪の状況を避ける為の苦肉の策だった。

 結果、それだけ目立つ仕掛けに気付いた人間は、生徒、教職員、共に無し。――もしマスターが居た場合は靴を舐める覚悟だったんだが。

 

「そう……」

 

 雪ノ下はそれだけ呟き、それきり会話が途切れる。

 クイズゲームではメディアがさらに記録を伸ばしていて、今度は葉山と新旧リーダー対決になっていた。

 その光景をどこか眩しそうに眺めながら、雪ノ下がぽつりとこぼす。

 

「……私も魔術を学ぼうかしら」

「……は?なんだいきなり」

「実在することが証明されているのだから、それはオカルトではなく技術よ。なら、正しく学べば修得も可能な筈よ」

「確かにそうかも知れんが、一朝一夕で身に付くもんじゃねえだろ。もしそうだったら、世間一般でもっと普通に使われてると思うぞ」

「……それは、そうだけど……」

 

 そして再び黙り込む。

 何と言うべきか、落ち込んでいると言うか、拗ねているように見えた。

 

「……どうかしたのか?なんかおかしいぞ、お前」

「……だって、魔術絡みになると私も由比ヶ浜さんも何もできないじゃない」

「いや、目茶苦茶助かってるし。機材とか調査とか、お前抜きじゃ成り立たねえだろ」

「それは私じゃなくて家の力じゃない。それに由比ヶ浜さんは?」

「由比ヶ浜だって充分役割を果たしてる。ぶっちゃけ俺だけ何もしてなくて心苦しいレベルなんだが」

 

 雪ノ下は驚いたように目を円くする。

 

「……そうなの?」

「おう」

 

 そうして俺の目を覗き込むと、ふっと笑って立ち上がった。

 

「嫌な物を見て気分が悪くなったわ。口直しにゲームでもしてくるわね」

「嫌な物って俺の顔ですか。ならクイズゲームとか良いんじゃねえか?勝ちまくって調子に乗ってる魔女の鼻っ柱とかへし折るとスッキリするんじゃねえの?」

「あら、比企谷くんにしては素敵な提案ね。中々面白そうだわ」

「おう。現代人の意地ってやつでも見せてやれよ」

 

 雪ノ下は軽く手を振ってメディアの所に向かった。

 それからしばらくして、一際大きな歓声が上がる。

 ほら、やっぱお前だってすげえじゃねえか。


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