Fate/betrayal   作:まーぼう

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法陣

 薄暗い森を、歩く。

 意識の片隅に引っ掛かる違和感。

 このアインツベルンの森を覆う結界。その一画に、いきなり空白が出来た。何者かがわたしの結界の内側に、無理矢理別のフィールドを張ったのだ。

 そんな芸当が可能な存在はごく限られる。おそらくはキャスターの仕業だろう。

 

(逃げるつもりかと思ってたんだけど)

 

 居残った男――ハチマンを囮にして離脱するのかと思っていたのだが、どうやら迎え撃つつもりらしい。フィールドは少しでも戦力を底上げしようという、涙ぐましい努力だろう。

 フィールドは結構な広さで展開されており、既に踏み込んでから数分は経つ。そろそろ中心の筈だが――

 

「!?」

 

 そこで思考を中断させられた。

 バーサーカーがいきなりわたしの襟首を掴み、脇へと放り投げられる。直後、光の奔流がバーサーカーを呑み込んだ。

 

「な……」

 

 光が通り過ぎた後には、胸から上が消滅したバーサーカーの残骸。

 

「っし!まず一つ!」

 

 薙ぎ倒された木々の先に目をやると、そこには剣を降り下ろした姿勢のセイバーと、その隣で不敵な笑みを浮かべるリンがいた。

 

「やってくれるじゃないの……!」

 

 言って立ち上がる。

 

「騎士王が聞いて呆れるわね、聖剣まで使って不意討ちなんて。でもその程度でバーサーカーが……」

「セイバー!」

「はい!」

 

 わたしの言葉を無視してセイバーが剣を振りかぶる。魔力が集中して輝きを増し――

 

(うそ!?連発!?)

「バーサーカー!」

 

 既に再生を始めていたバーサーカーに魔力を注ぎ込む。少々の無理の甲斐もあって瞬時に復活したバーサーカーが、間に割り込むように前に出る。

 再び聖剣から放たれた光の波動を、バーサーカーは左手を突き出して受け止める。

 数秒間のせめぎあいの後に光は収まり、後には左腕を失ったバーサーカーが残された。

 

「ちっ!やっぱ無理か」

 

 リンは舌打ちすると、セイバーと共に後ろに下がった。

 わたしは慌てることなく、慎重にバーサーカーと歩を進め、丁度セイバー達が居た辺りで立ち止まった。

 その一画には木々が無く、ちょっとした広場のようになっていた。

 広場の中央を挟んだ反対側、そこにシロウが瞑想するように足を組んでおり、後ろからその肩に手を置いてキャスターが立っている。そしてその二人を護るかのように、セイバーとリンが立ちはだかっていた。

 

「……?」

 

 布陣の意味が分からない。

 セイバーが他の面子を護る為に前に出るのは分かるのだが、何故リンがその隣にいる?

 相手を観察して、気付く。セイバーのパラメータが上がっている。

 

(……そうか、『破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』)

 

 ハチマンの持っていた短剣を思い出す。あれを使ってマスターとサーヴァントの組み換えを行ったのだろう。

 マスターの力量はそのままサーヴァントの能力に直結する。

 シロウのマスターとしての適性はお世辞にも高いとは言えない。セイバーという優秀な駒も活かし切れないのだ。

 しかし今のセイバーは、フィールド効果の補助もあってか、クラス補正によって強化されているバーサーカーに比肩しうる程のパフォーマンスを発揮している。おそらくこれがセイバーの本来の力なのだろう。

 

(でも……)

 

 心の中でほくそ笑む。

 互角では足りない。バーサーカーには届かない。

 

 

十二の試練(ゴッドハンド)

 

 

 ヘラクレスが生前成した偉業により、神から与えられた『呪い』。

 命のストック。それがバーサーカーの宝具。

 バーサーカーは、十二回殺されなければ死なない。

 さらに一度でも受けたことのある攻撃のダメージを半減させ、しかも一定以下のダメージはバーサーカーに届くことすらなく打ち消される。

 これらにバーサーカーの持つ元々の頑健さが加わり、理不尽なまでの防御性能を発揮している。

 つまり、バーサーカーを倒す為には、バーサーカーの防御を貫く攻撃を最低で十二種類以上持っていなければならない。そんなサーヴァントなど存在しない。

 これこそがバーサーカーの最大の強みなのだ。

 

「さすがに驚いたわ。聖剣の連続使用なんて。でも、それも無駄撃ちに終わったわね」

 

 人類最強の聖剣といえど、威力を半減されてはバーサーカーを倒すには至らない。

 半減されてなお片腕を持っていったのはさすがというところだが、それももう無い。次からは傷すらつかないだろう。

 セイバーの、いや、彼女らの切り札は封じられた。

 

「結構かかったけど、狩りもここまでね。お礼を言わせてちょうだい。思ったよりずっと楽しめたわ」

 

 わたしの言葉に、セイバー達が改めて身構える。

 わたしはゆっくりと左腕を持ち上げ、その言葉を発した。

 

「では、終わりにしましょう。――吼えなさい、バーサーカー!」

 

 

「■■■■■■■■!」

 

 

 バーサーカーが言語化不可能な咆哮を上げて突進する。バーサーカーの降り下ろした斧剣を、前に出たセイバーが正面から弾き返した。

 さすがだ。だが彼女達には、もはやバーサーカーを倒す手段が無い。ただバーサーカーに削り殺されるのを待つだけだ。

 セイバーと打ち合うバーサーカーの側面に回り込んだリンが、バーサーカーに向けて宝石を投げた。

 

 爆発。

 それなりに威力のある攻撃だったらしい。ダメージを受けた気配はないものの、バーサーカーの動きが一瞬だけ止まる。

 その一瞬に、セイバーの一閃がバーサーカーの首を捉え、そして――

 

 

 驚くほど呆気なく、バーサーカーの首が落ちた。

 

 

「な……」

 

 何が起きた?

 

 目の前で起きた現象が理解できなかった。

 バーサーカーはすぐに再生を始め、新しい首が現れる。しかしそんなことは問題ではない。

 有り得ない。

 聖剣による攻撃は、もうバーサーカーには通じない筈だ。にも関わらず、セイバーの攻撃はいともあっさりバーサーカーを倒したのだ。

 どんなトリックを使ったのか、それを見破るべくセイバーを凝視する。彼女の持つ聖剣は変わらず黄金色の輝きを放ち続け――黄金色?

 慌てて剣を注視する。

 聖剣には黄金の中にも清謐さを想起させる青が混じっていた筈だ。しかしその剣が放つ輝きは、どこまでも眩い黄金色。彼女の持っている剣は――

 

「そんな……『勝利すべし黄金の剣(カリバーン)』!?」

 

 アーサー王と言えば岩に刺さった剣だ。

 このエピソードが有名すぎるせいで、その剣こそがエクスカリバーだと誤解されることが多いが、実はそれは間違いなのだ。

 岩に刺さっていたのは王を選定すると言われる黄金剣で、これが折れた後に湖の精から賜るのがエクスカリバーである。

 どちらも強力かつアーサー王に縁の深い剣だ。セイバーが持ち出すのは不思議なことではない。しかし……

 

(いつ持ち代えた!?)

 

 自分は目を離したりはしていない。セイバーが武器を持ち代えた様子などなかった。それは断言できる。

 仮に最初から『勝利すべし黄金の剣(カリバーン)』を使っていたのだとしても、二度の威力半減を無視してバーサーカーの首を落とした説明にはならない。途中で武器を変えたのでなければおかしい。

 セイバーは油断なくバーサーカーへと構え直す。その剣の切っ先から魔力の光がほどけ、下から別の剣、彼女が初めに持っていた聖剣が姿を現す。これは……

 

(投影魔術!?)

 

 有り得ない。

 アーサー王は魔術師マーリンに師事していた。だからセイバーが魔術を使えたとしても、それ自体はおかしなことではない。

 しかし、それが扱い辛く効率も悪い投影魔術で、しかも例え聖剣を下敷きにしているとは言え、バーサーカーの防御を貫くような練度でとなると話は別だ。

 もしそんな事実が存在するのなら、伝承として残っていなければおかしい。そしてそんな伝承があるなら、わたしが知らない筈がないのだ。

 混乱するわたしを余所に、セイバーは再生を果たしたバーサーカーと再び打ち合う。互いに弾かれ距離が開いたその瞬間、バーサーカーの背後からリンが、今度は無謀にも跳躍して飛びかかった。

 

「邪魔よ!」

 

 バーサーカーに命じて凪ぎ払う。

 バーサーカーは振り向きもせずに斧剣を振るう。斧剣は空中で避けようもないリンを正確に捉える、かに見えた。

 

「『熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)』!」

 

 セイバーの叫びと共に現れた光の花弁がリンを包み込み、バーサーカーの斧剣を弾く。

 

「そんな!?」

 

 リンはそのままバーサーカーへと肉薄し、いつの間にか持っていた剣で、バーサーカーの心臓を貫いた。

 

「有り得ない!」

 

 リンの持つ剣を見て、わたしは今度こそ悲鳴を上げた。

 彼女の持つその剣は『無毀なる湖光(アロンダイト)』。アーサー王の聖剣にも匹敵する至高の宝剣である。

 偽物の筈はない。紛い物ではバーサーカーの防御を貫くことなどできはしない。

 しかし同時に本物でも有り得ない。

無毀なる湖光(アロンダイト)』を持つ資格があるのは『騎士の中の騎士』ランスロット卿ただ一人。彼以外がその剣を振るうことは、例え騎士王アーサーであっても許されない。

 

「有り得ない……何よこれ?何なのよこれ!?」

「……ホント、無茶苦茶な能力よね。伝説級の神剣魔剣はおろか、それを扱うための技能や資格まで一緒くたに再現できるんだから」

 

 状況を理解できないでいるわたしに同情するような笑みを向けて、リンがそんなことを呟いく。

 その手に持つ『無毀なる湖光(アロンダイト)』が、微かな魔力の輝きだけを残して気化するように消え去った。

 

(これも投影……!?)

 

 本物でないのなら別の何か。それは当たり前のことだ。しかし投影魔術で作った偽物など考えられない。

 そもそも投影魔術がマイナーなのは、単純に使えないからだ。

 制御が難しく扱い難い上に、十の魔力を用いて作り出した道具は、精々三の性能を発揮できればマシな方。いいとこ用意できなかった小道具の代用に使う程度だ。

 投影で魔剣の類いを産み出したところで、ただのハリボテしか作れない。こんな魔術など効率が悪すぎて、間違っても実戦で使おうなどとは思えない。

 

「何なのよこれは!?一体何をしたの!?」

 

 堪らずに叫ぶ。リンは軽く肩を竦めて答えた。

 

「士郎が面白い才能を持っててね、それを使わせてもらってるのよ」

「才能……?」

「そ。固有結界……『無限の剣製』ってとこかしらね?」

 

 固有結界。

 世界の法則を一時的に上書きする大禁術。

 その効果は様々で、使用者のパーソナリティーに大きく影響されるという。シロウがその使い手だと?

 

「大したもんよ。一度でも見たことのある武器を精神世界で複製して保管し、自在に呼び出して扱う能力。特に剣との相性が良いみたいね。これだけのレベルの宝具を低コストで、しかもほとんど性能の劣化も無しに再現できるんだもの」

「有り得ない!」

 

 わたしは再び叫んだ。

 固有結界は特殊な魔術だ。努力で修得することはできない代わり、その効果は汎用的な魔術からはかけ離れたものであることが多い。だからリンの言うような能力があってもおかしくはない。

 しかし先にも述べたように、固有結界はあくまでもその術者だけが扱える特殊なものだ。他人が、それも複数人が同時に同じ能力を使うなど有り得る筈がない。

 そこで、不意に閃く。

 裏切りの魔剣。その持ち主は、かの裏切りの魔女。彼女の伝説には、たしか――

 

「お前ら!シロウを杖にしたな!?」

 

 魔女メディアの伝説には、生きた人間を魔術の杖に改造するというエピソードがある。

 どのような外法なのかの詳細は不明だが、杖の性能は素材となった人間の才覚に準ずる筈だ。シロウがそんな能力を持っていたのなら、剣製に特化した杖を作ることも可能だろう。

 こいつらは、それを振るって戦っているのだ。

 

(信じられない……!人の弟になんてことをしてくれる!)

 

 必ず助け出す。そう誓った直後、人としての意識を無くしているものと思ったシロウが口を開いた。

 

「違うぞ、イリヤ。これは、俺が自分の意思で受け入れたことだ。お前達に勝つ為に」

 

 その後をキャスターが受け持つ。

 

「剣製の杖となった士郎様は、自身の能力を『持ち主』に設定した相手に分け与える事ができます。これをさらに令呪のリンクを介して全員に分配し、セイバーの記憶から彼女の生前の仲間達の力を再現しました」

「キャスターのフィールドで魔術的な繋がりを補強してなきゃ成り立たないけどね」

 

 キャスターの説明をリンが補足した。

 キャスターは、わたしを真っ直ぐに見て続ける。

 

「法陣『騎士の円卓』。このフィールドはブリテンそのもの。この場における我々の力は、キャメロットの全戦力と同義です」

「要するに今のあたし達は、ラウンズ全員分の宝具を全て同時に扱えるのよ」

 

 リンが獰猛に歯を剥いてとんでもないことを言う。

 

「『十二の試練【ゴッドハンド】』はあと九つ?アーチャーがいくつか削ってくれてればもっと少ないんだろうけど……なんにしても、たったそれだけで足りるのかしら?」

 

「有り得ない!」

 

 このセリフは何度目だ?しかし他に言い様がない。

 

「こんな魔術は有り得ない!こんなものは魔術じゃない!」

 

 余程特殊な例外でもない限り、魔術師が自分の魔術に、まったく別の魔術を組み合わせるようなことはない。あってはならない。そんなことをすれば、自分の魔術が変質してしまう。

 魔術師が魔術を秘匿するのは自分の研究を守る為だ。

 魔術師は血統にこだわる。余分なものが混じると純度が落ちるからだ。

 魔術師の最終的な目的というものは、基本的に一つしかない。それは『根源』へと辿り着くことだ。その為に研究を受け継ぎ、世代を越えて業を研鑽していく。

 故に、魔術師は自分の魔術に余計なものが混じるのを嫌う。それは研究の後退を意味し、受け継いだ魔術の正しさを否定することになる。

 つまり真っ当な魔術師であれば、こんな術式は思い着く筈がないのだ。

 無論そうでない魔術師も存在する。魔術を単なる手段と割り切った、実用一辺倒の魔術師だっているだろう。

 しかしそうした手合いの場合、より少ない手間で、より確実な結果を求める為、シンプルさを突き詰めたような術を好む。こんな無駄に手の込んだ魔術は絶対に使わない。

 要するに、有り得ないのだ。こんな術式は。にも関わらず、さっきから有り得ないことばかりが起きている。

 

「何なのよ、これ……!?こんなのおかしい!こんな術、魔術師である限り絶対に考え着かない!一体誰よ、こんなふざけた術式考えたのは!?」

 

 理解を超えた事態に、頭を抱えて喚く。

 そんなわたしの言葉に、リンが肩を竦めて答えた。

 

「誰が、ね。あなた、今自分で答え言ったわよ」

「え……?」

「魔術師では絶対に思い着かない。確かにその通りよね」

「……まさ……か」

「つまり、これを考えたのは、魔術とは関わりのない生き方をしてきた人間、ってことよ」

「ヒキガヤ……ハチマン!」

 

 これで何度目だ!?あの男に足を掬われるのは!

 完全に読み違えた!あの男だけは、何を差し置いてでも一番初めに始末しておくべきだったのだ!

 後悔したところで、もはや事態は動かない。

 狼狽えるわたしを余所に、セイバーが静かに聖剣を構え、唄うように諳じる。

 

「我が主が、私に力を与えてくれた。

 我が同胞が、私に力を貸してくれた。

 そして我が戦友が、身命を賭して勝機を作ってくれた。

 今の我々に、敗れる道理など無い。覚悟してもらおう、大英雄よ。その首、このブリテンの赤き竜が貰い請ける」




 おまけ

『騎士の円卓』解説


名称:騎士の円卓
レンジ:フィールド内
最大捕捉:四人
ランク:A~E


 補足

 魔女メディアは、生きた人間を杖に作り替える邪法を持っている。
 具体的にどういったものかは公式での説明が無い為不明だが、劇中の演出から、おそらく脳髄を引っこ抜いて魔術装置に組み込むとかそういう系統のものと予想される。

 今回は装置を用意できなかった為、衛宮士郎の肉体の方に杖としての機能を持たせることで代用してある。
 本来であれば、衛宮士郎はこの改造によって人間としての機能を失い植物状態となる筈だったが、比企谷八幡の影響で極限まで高められたメディアの集中力。遠坂凛のサポート。聖剣の鞘の加護。衛宮士郎自身の協力的な意思といった好条件がいくつも重なり、奇跡的なバランスの上で、人の容を残したままで剣製の杖の能力を獲得することに成功している。

 剣製の杖と化した衛宮士郎は、固有結界の展開は不可能となったものの、それに近いレベルでの投影魔術による剣製が常時使用可能となっている。(無限の剣製に比べ、性能と速度が半ランクダウン。代わりに消費魔力が六割減と大幅に改善されている。ただし騎士の円卓展開時は必ずフィールド補正が入る為、結果的に性能の劣化も無くなっている)
 また、魔術的に自分の所有者を設定することで、その人物に自分と同等の剣製の力を与えられる他、投影魔術に使用する魔力を共有することが可能となる。

 騎士の円卓は、メディアを衛宮士郎の所有者に設定することで、二組の令呪のリンクを擬似的に直結させることで機能する。
 セイバー=衛宮士郎、メディア=遠坂凛の二つの組み合わせに衛宮士郎=メディアという繋がりを追加し、それらをフィールドで補強することで無理矢理四人一組のリンクを作り出している。

 この状態の彼等は記憶と魔力の共有が可能となり、セイバーの記憶から、ラウンズに限らず、一般兵から使用人に至るまで、キャメロットに在籍していた全ての人物の武装と技能を再現可能となる。なお、清掃用具や調理器具も武装にカウントされる模様。
 劇中ではメディアと衛宮士郎はまったく動かなかったが、これは二人がフィールドの維持に専念していた為であり、この二人も同様に戦闘行動は可能。
 また、この状態ではセイバーとメディアはマスター二人分の能力補正を受けることができる。これは発案者である比企谷八幡、実際に術式を組み上げた遠坂凛、メディアのいずれも予想していなかった副次効果である。

 理論上はセイバーを他のサーヴァントとスイッチすることで様々な武装が使用できる筈だが、剣製の杖の力は聖剣の鞘の加護がなければ機能しない為、事実上セイバー以外との組み合わせでは成立しない。

 弱点は、フィールドによる補正が前提にある為、『待ち構える戦い』以外では使えないこと。
 騎士の円卓を構成するメンバーが一人でも倒される、あるいはフィールド外に出てしまうと、その瞬間に瓦解すること。

 令呪や特定のサーヴァントといった特殊な条件を複数必要とする上、行程が複雑過ぎて実用に耐えうる代物ではない。また、根源に至る研究には一切役に立たないという、悪い意味での規格外。

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