暗殺教室~もう一人の死神~   作:黒金mark9

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さくさく行こうぜ!



六時間目 イリーナの時間

奏side

 

あれからカルマも無事仲間入りして、奥田さんが暗殺を仕掛け、自分の苦手な国語も克服する事を学んだはずだ

 

……で、今日から新しく英語の教師がくるんだが………

 

?「その体、すごく憧れます」

 

殺せんせー「ニュルフフフフフフ」

 

何でお前がいる?イリーナ・イェラビッチ

 

《休み時間》

 

イリーナ「殺せんせー、ベトナムのコーヒーが飲みたいんです」

殺せんせー「喜んで!!」

 

そのまま殺せんせーは空を飛んでった

 

……アホか、あいつは

 

悠真「イリーナ先生、授業始まるし教室戻ります?」

 

イリーナ「あぁ、適当に自習でもしてなさい」

 

イリーナ「あと、気安くファーストネーム呼ぶのも……」ウンタラカンタラ

 

……こんのクソビッチが、好き勝手言いやがって

 

だがカルマ、そのネーミングセンス中々だ

 

誉めてつかわす

 

あっ、渚がキスされた

 

30hitか…

 

思ったより少ないな

 

……渚は中学生だしな

 

イリーナ「あと少しでも私の暗殺の邪魔したら『殺すわよ』」

 

まぁ、今の俺はどうもできない

 

何せ、イリーナもその師匠も名のある殺し屋すらも

 

誰も俺の『あの姿』しか見たことないんだから

 

今の俺に気付けるのはE組と烏間先生と殺せんせー……ぐらいか

 

また一波乱ありそうだな

 

《授業中》

 

うわー、タブレット見て笑ってるー

 

……通報だな

 

渚「そんなことで通報されたら警察もたまったもんじゃないよ」

 

突っ込まねぇぞ、渚が地の文を読んでることには突っ込まねぇぞ

 

ヒロ「なービッチねえさん授業してくれよー」

 

E組『そーだよビッチねえさん』『一応ここじゃ先生何だろビッチねえさん』『ビッチねえさん』『ビッチねえさん』『おうどん』『ビッチねえさん』『スパイダーマッ!』

 

イリーナ「あーーー!!ビッチビッチうるさいわね!!」

 

《1分後》

 

全員歯で下唇を噛んだ状態で座っている

 

え?俺?

 

下唇噛んで座ってたら眠くて船こぎ始めたら舌噛んで悶絶してますけど何か?(涙)

 

《五時間目》

 

三村「おいおいマジか、二人で倉庫にしけこんでくぜ」

 

……はぁ

 

片岡「…烏間先生、私達……やっぱりあの女の事好き になれません」

 

烏間「…すまない、プロの彼女に一任しろとの国の指示でな」

 

国ねぇ……

 

「ターゲットの情報もろくに集めず、来た初日に暗殺をしかける奴の何処が良いんだか……E組が暗殺に成功する確率の方がよっぽど高いぞ」

 

E組『え?』

 

カエデ「夜眠くんはこの作戦、失敗すると思うの?」

 

「失敗するも何もそもそも作戦として機能してないし、それに……」

 

ズダダダダダダダダダダダダッ!!

 

イヤァァァァァァアアアアアアアッッ!!

 

ヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌル

 

E組『…………』

 

「ほらな?」

 

ガチャリッ

 

そして殺せんせーも出てきた

 

渚「殺せんせー」

 

殺せんせー「いやぁ、もう少し楽しんでもよかったんですが、皆さんとの授業の方が良くてですね、次の小テストは手強いですよ!ヌルフフフフフフ」

 

キイッ

 

中から出てきたのは一世代前の体操服を着せられたビッチだった

 

E組『健康的でレトロな服にされてる』

 

「そこかよ……」

 

まぁ、別にいいんだがな……ところで

 

「殺せんせー、さっきの出来事はあの人に話しとくよ、多分おこづかい減るだろうね~♪」

 

殺せんせー「ニュャッ!?それはご勘弁を!」

 

と言いつつも教室を目指す

 

後ろのビッチの殺気が少し上がったな……用心しとくか

 

奏side→E組side

 

《英語の授業》

 

しーーーーーー…ん

 

ただただビッチ先生のタブレットを叩く音だけが響く

 

カルマ「あはぁ必死だねビッチねぇさん、プライドズタズタだもんねぇ」

 

悠真「先生」

 

ずっとタブレットを見ていたイリーナは顔を上げて磯貝を見る

 

イリーナ「……何よ」

 

磯貝「授業してくれないなら殺せんせーと交代してくれませんか?今年一応受験なので……」

 

イリーナ「何よ、あんな怪物教師に教わりたいの?受験と世界の危機を比べられるなんて、ガキは平和でいいわね~」

 

その瞬間教室の温度が少し下がったような気がした

 

イリーナ「それにあんたたちE組って……学校の落ちこぼれだそうじゃない、今さら勉強頑張ったって無駄でしょ」

 

また下がった

 

イリーナ「そうだ!こうしましょ私が暗殺に成功したら一人一人にお金を分けてあげる百億から分けるんだからあんたたちがこれから目にすることのないぐらいの大金よ、無駄な勉強よりもよっぽど役に立つ」

 

饒舌になるイリーナは知らない

 

その先は栄光の架け橋でも

 

約束された勝利でも

 

平坦な道でも

 

泥沼でもない

 

その先は冥府の門だと言うことを

 

イリーナ「あんたたちは所詮落ちこぼれで這い上がることのないあわれな生徒たちなんだから!!」

 

E組はもちろん烏間先生もこのときは怒りが沸いたであろう

 

だが彼らは動けなかった

 

もちろんイリーナ本人も何故なら……

 

奏?「なら、一回死んでみるか?」

 

また、あの巨人を後ろに控えさせた奏がイリーナの首に

鎌を当てていたからだ

 

E組side→矢田side

 

あの人が言ったことには腹が立った

 

でも私達は何にもできなかった

 

いや、させてもらえなかった

 

だって…………

 

私達(E組)のことなのに本気で殺気を振り撒く奏くんがいたから

 

イリーナ「な、なんなの……それ」

 

奏くん「…………」

 

あの女はそのまま恐怖に駆られたのか距離をとって懐から銃を取りだし奏くんに向けた

 

私は血の気が引くのを感じた

 

その時は何でか分かんなかったけど動けた

 

奏くんに引き金が引かれる前に

 

私が奏くんの盾になるように立った時にはもう引き金は引かれていた

 

E組のみんなも恐怖で顔を伏せたり私や奏くんの名前を呼んでいた

 

短い……あっけない人生だったと思う

 

でも……何で……奏くんを庇ったんだろう

 

そう思いながら私の前に弾丸が迫っていた

 

「ごめんね…」

 

誰かに向けたわけじゃないけど

 

殺せんせーでもこの速度で迫る弾は止められないと思う

 

私は怖くて目を閉じた

 

……でも、いつまでたっても弾は私の体を貫かなかった

 

奏くん「……無茶すんなよ」

 

驚き目を開くと、今までおぼろげだった巨人がはっきりと見えてこの巨人は弾丸を手で防いでいた

 

奏くんは私をしっかりと抱きしめ守っていた

 

イリーナ「あ……あ…ああああああああ」

 

あの人はそのまま何発も弾を撃ったけど全て受け止められた

 

そしてそのままあの巨人は……

 

イリーナ「ッ!?あぐっ!」

 

あの人の首を掴み上に引き上げた

 

巨人?「グルルルルルルルッ」

 

ジャコンッ

 

背中の羽のようなものからたくさんの武器が出てきた

 

全てあの人の方向を向いている

 

奏くん「お前は何をしにここに来たんだ?」

 

奏くんの声はものすごく冷たかった

 

奏くん「こいつらを貶めるためか?こいつらをその銃で傷つけるためか?」

 

イリーナ「うっ!?うううう」

 

奏くん「違うだろ?お前はこの教室を何一つわかっちゃいない、何にもわからず何にもできないお前は」

 

その瞬間あの巨人は奏くんと重なり

 

奏くん?「ここにいる資格はない」

あの巨人が少し見た目が荒々しくなった状態で身の丈ほどある剣を振り上げていた

 

奏くんの声は巨人からしていた

 

イリーナ「あ……あ…………」

 

あの人はもう心ここにあらずという感じだった

 

奏くん?「……潮時か」

 

あの巨人は光って奏くんに戻った

 

奏くんはただただあの人を見つめていた

 

あの人は恐怖に駆られたか何かは分からないけど重い足取りで教室を出ていった

 

奏くんはいつもより冷たくて……でも体はものすごく熱かった

 

私達のことを大切に思っているとわかった

 

……嬉しかった

 

少し顔が赤くなるのを感じていた

 

自分でも何でか分からなかったけど今はっきりした

 

私は……奏くんのことが……

 

カシャッ

 

……え?

 

カルマ「良いの…撮れちゃった♪」

 

そういってカルマくんが見せたのは

 

私を抱き寄せている奏くんと

 

奏くんを見て頬を染めている私だった

 

「ッ!?」

 

私はもっと顔が赤くなるのを感じた

 

そして奏くんをチラッと見ると……何か面白いものを見つけたかのように見ていた

 

何か嫌な予感がしたと思ったとたん……

 

チュッ

 

手の甲にキスをされた

 

「ふぇぇぇぇぇえええっ!?」ボンッ

 

そのまま私は顔を限界まで赤くして気絶してしまった

 

最後に聞こえたのはみんなの苦笑いと奏くんの

 

「ちょっと遊びすぎたな……」

 

という声だった

 

奏くんの馬鹿ぁ……

 

……でももっとしてもらいたいかな?

 

そこで私の意識は途絶えた




……ヒロイン一人目決定でーす

888888888888888888888888888888

……ほぼノリできちゃった……テヘッ

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