銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす   作:(´鋼`)

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ここでは珍しく前置きを書いていく。

次回作の案を活動報告に載せているので、良かったら見てください。

では、本編どうぞ。


ヤッベぇ、どっち応援すりゃあ良いの?

何がどうしてこうなったよ!?ユージオとアリスが対戦するってどういうこっちゃねん!?←エセ関西弁が出る心配性

 

 っとと、少し慌てていた。つーか驚くわ、ユージオとアリスが同じ所でカード進めてたんかい!!何で運悪くコイツらが戦う訳!?というか、ユージオとアリス一緒だったんかい!!何処だよ全く!?

 

 

「スゲーよなあの2人。大の大人、しかもガタイの良い奴の首に当てて降参させたってよぉ」

 

 

 お前誰ッ!?ってか、やっぱりユージオとアリスも人外の域に突入してしまったか。すべて俺のせいだが。

 

 ってか、アリスとユージオ西なの!?東なの!?どっちなの!?

 

 

『さぁ!!東ブロック決勝戦、ただいま開幕です!!』

 

 

 東かよぉぉぉ!!!って、一番の疑問なんだけど……

 

 

「カァー!!」

 

 

 何でお前が居るんだよぉぉぉ!!?あれですか!?東ブロック赤いからお前象徴代わりなのか!?ってかアンベルは何処に!?

 

 

「いやぁ、楽しみですなぁ」

 

「右隣かよぉぉぉお!!!」

 

 

 この発言の後、ユージオとアリスの戦闘が行われた。

 

 先ずはどちらとも接近を仕掛ける。しかしお互いある程度接近した所、ブレーキをかけた。これにより土煙がユージオとアリスの前に立ち上る。

 

 あれは……俺が教えたヤツだ。アイツら此処でも使ってたのかよ。何て奴等だ(誉め言葉)。

 

 しかしその土煙も一瞬にして晴れる。ユージオは通常の剣の持ち方で、アリスは逆手持ちで晴らしていた。

 

 お互い【動かずに移動する】と、剣と剣のぶつかり合う音が会場に響く。しかしそれは金属音というよりも、バシィッ!!!という打撃武器がぶつかり合う音に似ていた。

 

 しかし、お互いの剣はお互いにいなされる。ユージオは剣を振り下ろした余波を利用し、その場で前一回転で斬りつける。アリスは回転を利用し、もう一度殴り付ける様に剣を当てに行く。

 

 これでもまだ剣と剣がぶつかり合う音のみ。その場で一種の拮抗状態が出来上がっていた。これに観客は大歓声を挙げる。

 

 お互いの剣がいなされた後、アリスが仕掛けた。姿勢を出来る限り低くし、自分の脚とユージオの脚にひっかけユージオを中心に回り込む。そのまま剣を首に目掛けて当てようとする。

 

 しかしユージオも気付いていたのか、剣を後ろに回しアリスの剣を防御する。ユージオはその場で回転し、剣を利用しアリスに出来る限り接近する。あれだとお互いの息が当たる位の近さだな。その位置からユージオは左肘を当てに行く。

 

 アリスは肘の攻撃を防いだ後、地面を思いっきり蹴って後ろに下がる。その際にユージオは剣を振るうが、それはアリスに防がれ逆に距離を取らせる事になってしまった。

 

 さて、ここで2人の戦闘スタイルの説明だな。

 

 先ずユージオ。普通の剣の持ち方だが、同時に体術を入れて確実に仕留めに行くスタイル。また剣の応用でいなしたり、いなす際に下に潜り込んで相手の死角に移動し不意打ちを食らわせる等の剣技を主体としたスタイル。

 

 一方アリス。逆手持ちでスピード重視のスタイル。イタズラ好きが幸いしたのか、フィールドの地形を利用したトリッキーなスタイルも可能。例としては木から木へと移動し、標的に近づいた際に斬りつけるという感じ。因みに木に上るのではなく、木を壁代わりにしてスピードを出して翔ぶ方だ。

 

 ってか、あれ全部試してみたけど親父に通用しなかった技法だしなぁ……それでもここまで戦えてるのは驚いた。

 

 今度はユージオが仕掛ける。居合いの構えから一閃。しかしアリスは後ろに下がって避けた後、ジャンプして体を捻りながら剣を振るう。ユージオは初撃を防御した後、突きを放ち狙う。アリスは体を捻った影響でユージオに背を向けていたが、もう一度捻り剣で防ぐ。

 

 本当に拮抗状態が続いてんなぁ……これだと剣が折れるまで続くぞこりゃ。

 

 

「旦那、あの動きは………」

 

「俺が使ってた動き。最近は体が重くて使いにくいんだよな」

 

「おぉう………」

 

 

 けど、やはり長くは続かなかった。ユージオとアリスは接近し、互いに一閃するがそれは剣がぶつかり合う音しかしなかった。しかもその際にお互い背を向けており、お互いの距離はそれほど離れていない。

 

 ユージオは急激に回転を加えてアリスに向き、アリスは振るった勢いを利用しユージオに向く。

 

 アリスは右下から左上に向けて剣を振るい、ユージオは右上から左下へと振るう事で2人の剣から甲高い金属音が会場に響いた。

 

 その直後、ユージオとアリスの後ろの地面に刀身の一部が突き刺さる。つまりこれは……

 

 

『ひっ……引き分けだあぁぁ!!』

 

 

 刹那観衆が大騒ぎ。真面目に五月蝿くて草。

 

 

『何とッ!!この大会が始まって以来、2度目の引き分けだあぁぁ!!因みに前例があるのでこの場合は2人共優しょ……あれ?』

 

 

 何か司会が言葉を綴るのをやめた。不思議に思っていると会場から何か音が聞こえてきた。

 

 首を油切れのロボットの様に会場に向ける。

 

 見れば、アリスは神聖術使ってて攻撃。ユージオは避けて体術仕掛けてた。

 

 そこで俺が飛び出して2人の顎を弱めで殴って気絶させた俺は悪くない。悪いのはハイになった2人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~それから1時間後~

 

 結果、ユージオとアリスは両方優勝。しかし当の本人たちは……

 

 

「「何か足りないッ!!」」

 

「制・裁ッ!!」(という名のデコピン強攻撃)

 

「「ギニアァァァ!!!」」

 

 

 こんな感じに戦闘狂の道に行ってしまった。お前ら……俺泣いて良いかな?21になったオッサンが、この2人見て泣いて良いかな?21になったオッサンが!!戦闘狂に走った子ども見て泣いても良いかな!?

 

 

「お前らいい加減にしてくれよぉ………さっきので俺の胃がマッハ2で溶けてるんだけど?」

 

「「マッハって何?/何ですか?」」

 

「音の伝わる早さ。以上」

 

「「ほぇー」」

 

 

 まぁ……優勝は素直に喜ぶべきなんだけどよぉ。俺の胃を溶かしてお前ら何をしたいんだか。ここでもヤタに乗って万事屋に帰っています。

 

 ……んまぁ、コイツらは楽しそうだな。2人共楽しそうだったなぁ。あんな感じに楽しそうに剣と剣をぶつけ合っているのは見物だったな。

 

 一旦万事屋に帰って晩飯を一緒に食ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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