銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす   作:(´鋼`)

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OSのOS
現実って少し不便さがあるだけで退屈はしない


『2026年2月20日 東都工業大学』

 

「お疲れ様銀先君、鋭二君。お陰で【オーグマー】の最終調整が捗ったよ」

 

「んまぁこんな俺たちでも役立てたら感謝ですよ、『重村教授』」

 

 

 この東都工業大学の一室にて、今年で18になる青年と、この教授と呼ばれた『重村 徹大《しげむら てつひろ》』が居る。

 

 何故こんな2人が居るのか?簡単な話、原因はクリスハイト/菊岡である。

 

 菊岡が重村教授にシヴァ/銀先の情報を提供した。情報提供といっても身体能力を教えただけだが。

 

 その情報から重村教授は愛娘であるユナ/悠那にこのARデバイス【オーグマー】の調整を頼んでいた。その話を悠那が銀先に話し、この東都工業大学に手伝いをしていたのだ。

 

 誰よりも先に【オーグマー】のテストを受けていた銀先だが……これは重村教授の予想を遥かに越えていた。

 

 出されたモンスターの攻撃をアクロバティックに避け、擦れ違い様に斬りつけ、HPを減らすこと無くモンスターを倒していた。

 

 そんな事がありつつ最終調整の段階まで手伝いに来ていた銀先。やはり結果は同じ……だったのだが、流石に普通の者が居なければ不味いと感じたのか悠那がノーチラス/鋭二に頼んで最終調整を2人で行った。

 

 因みに、ここで2人で少しデュエル紛いの事をしていたが結果は銀先の圧勝。銀先は勝利のポーズ-両腕を挙げドヤ顔を決める-をしており、鋭二は両手両膝を地面に着き項垂れていた。

 

 

「あぁ、そうだ。1週間後、また此処に来てくれるかな?」

 

「まぁ構いませんけど……」

 

「同じく」

 

「では、1週間後。また此処に来てくれ」

 

 

 そう言って銀先と鋭二は大学から出ていく。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

~銀先side~

 

「ッあぁ~!!これで終わったぜ~!!」

 

 

 俺は大学から出ると背筋を伸ばす。体からパキパキという音が鳴る。伸び終えた後、鋭二と話しながら自宅に帰る。

 

 

「そういえば、銀先君は全部行ってたっけ?本当にお疲れ様」

 

「………はぁ。そういや鋭二、悠那とはどうなってる?」

 

「そりゃ……まぁ……」

 

 

 そういや、あの重村って奴は悠那の親父さんなのか。1人娘って重村教授言ってたから、さぞかし色々揉め事あるんだろうな。

 

 

「重村さんとも上手くやってますし、悠那との関係も続いてるよ」

 

「スゲー」(棒読み)

 

 

 んだよ、心配して損した。まぁ良かったけどよ、少しは一波乱あっても良くね?

 

 

「あ、俺こっちだわ」

 

「あ、それじゃあここで」

 

「じゃあなぁ~」

 

 

 俺と鋭二は別れて帰宅する。可愛い妹と可愛い嫁さんが待ってる~。

 

 

 

 

 

 

 

 

「たっだいま~!!」

 

「おっ帰り~!!」

 

 

 家に帰って玄関で妹の木綿季が飛び付いてくる。木綿季も今年で16だが、何処か子どもっぽさが抜けていない今日この頃。木綿季を受け止めて頭を撫でる。

 

 因みにここでは俺が178㎝、木綿季は164㎝程だ。詩乃は……

 

 

「お帰り、銀♪」

 

「ただいま、詩乃♪」

 

 

 ここで嫁さんが迎えに来た。嗚呼、何時見ても可愛い嫁さんだ。詩乃は166㎝、木綿季と2㎝程しか変わらない位の身長だ。所謂身長差カップルというヤツだ。

 

 

「お、帰ってきましたか銀先」

 

「あ、親父」

 

「やっほー!!銀ちゃ~ん!!」

 

「あり?母さん何で居んの?今日仕事早かったのか?」

 

「せ~いか~い!!」

 

 

 この小説では登場自体が久しぶりな両親『坂倉 銀将』と『坂倉 彩月』が家に居た。親父は何時も家にある塾の講師だから居るのは当たり前なのだが……母さんは検事の役職だから早々こんな時間に帰るのは珍しいのだ。

 

 

「フッフッフッ……今日お知らせがあるのよん!!♪」

 

「お知らせ?」

 

「まぁまぁ。それより銀先、リビングに行きましょうか」

 

「お、おう」

 

 

 詩乃に連れていかれる形で家族全員がリビングにあるソファーや椅子に座る。ソファーには詩乃、俺、木綿季の順に座り、椅子には親父と母さんが座る。

 

 全員座るやいなや、母さんが口を開く。

 

 

「実はね……【オーグマー】を予約しちゃいましたー!!」

 

「「「おぉー!!……おっ?」」」

 

 

 ……なんだ、そんな事か。

 

 

「ちょ、ちょっと銀ちゃん?何でそんなにテンション低いの?」

 

「いや……俺実験の手伝いでオーグマー使ったし」

 

「………えっ?」

 

 

 母さんの顔が硬直する。それもそうだ、最近家に帰ってない時に俺が手伝いに行ってたからな。しかも帰りが遅くなって詩乃や木綿季に質問されたけど上手く誤魔化してたからな。親父は……あれは化け物だ。俺以上の化け物だ。直ぐに気付きやがった。

 

 

「ぎ、銀ちゃん?お手伝いって……何かしら?」

 

「いや、重村教授から手伝いの依頼が着てよ。そこで手伝いやってたんだよ。親父は知ってたけど」

 

「「「うぇ!?」」」

 

「子どもの事はお見通しですから♪」

 

 

 親父は手を挙げ、人差し指を出しにこやかに微笑む。

 

 

「えー……それじゃあ皆で初起動っていう夢がぁ……」

 

「母さん、良い年しといて何を言ってんの?」

 

「お兄ちゃんだけズルーい!!ボクもやりたかったー!!」

 

「しゃあないでしょ。あの菊岡が少し情報を重村教授に伝えて俺を嵌めやがったんだよ」

 

「「よし、今から殴り込み「止めんか己ら」」」

 

 

 急に木綿季と詩乃が立ち上がろうとしたのでそれを止める。そういや……

 

 

「木綿季、詩乃、そういや帰還者は全員【オーグマー】貰えるぞ?重村教授言ってたぞ」

 

「「………ほぇ?」」

 

「えぇー!!じゃあ私とお父さんの分だけ~!?んもぅ、追加で買っておいた意味が無いじゃない」

 

「買えない奴に譲れば?母さん検事だから助手さんとかに渡せば?」

 

「それもそっか」

 

 

 こうも簡単に言いくるめられる母さんェ……んまぁ扱いは慣れてるから上手く使えるが。その日の夕方はテンション上げる為に外食-しゃぶしゃぶ-でした。

 

 

 

 

 

 

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ーその日の夜ー

 

 その日の夜にメールが着た。開けば、また菊岡からのメールだった。内容は……

 

 

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To  坂倉銀先

件名 面白そうだから

 

 

やっほー(⌒0⌒)/~~

 

態々夜遅くにゴメンね( ´_ゝ`)ゞ

 

重村教授が伝える事忘れていてね。明日来てお願いね(*-ω人)

 

なお返信は10分以内に( `・∀・´)ノ ヨロシクー

 

 

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 喧しいわ!!小説じゃあ普通絵文字使っちゃいけねぇ事分かるだろ!?理解できるだろ!?このメールは菊岡独特だけど!!お前佐々木○三郎ポジだけど!!

 

 仕方ないのでメールを返信して眠りに着こうとした。

 

 ふと、腕に抵抗を覚えてその要因の元を見てみた。

 

 此方を見つめていた詩乃/嫁の姿だった。

 

 

「ごめん、起こした?」

 

「ん~?♪」

 

「ハッキリと……言うのにゃ~!!♪」

 

 

 詩乃がはぐらかすので抱きついて体と体を密着させる。詩乃もこの行為に嫌がる素振りすら見せず、ただただ成すがままになっていた。証拠に詩乃も満足げに声を発していた。

 

 

「……銀」

 

「んぉ?」

 

 

 瞬間、詩乃に唇を塞がれた。少し積極的なキスだが、これは日常茶飯事なので普通に受け入れる。たまに舌を絡めてくる事もあるが、それも素直に受け入れる。

 

 しかし、今夜はより一層積極的だった。俺の服の下、つまりは腹に手を突っ込まれた。

 

 そんな事実よりも前に、此方の手を詩乃の服の下に入れ攻め続ける。誰よりも独占欲が強い事を詩乃の体で分からせる。

 

 

「ひうッ!!」

 

 

 詩乃から妖艶な声が出る。その声が発せられた事を気に詩乃の体を弄りまわす。その度に可愛い声が出る為、少し理性が飛んでしまう。

 

 詩乃の唇を此方が逆に、強引に犯し、俺だけの物と理解させる。

 

 暫くして詩乃から離れる。顔は紅潮しており、まだ何処か何かを求めている目をしていた。俺は詩乃の耳に近づき、誘惑の言葉を言った。

 

 

「今夜は……しようか?」

 

「うん……うん……来て……♡」

 

 

 今夜は理性の楔を外して、俺と詩乃はこの時一線を越えた。

 

 そして、月日は流れ……2026年4月23日、オーディナル・スケールの特別イベントが始まる日。俺は……ある準備をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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