銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす   作:(´鋼`)

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近藤さんが居た……

『ゴンドゥル遺跡』

 

「んで、お前がナックルと槍以外の『錆びた』伝説級武器を持ってる訳だな?」

 

「そうそう」

 

「んで……このパーティー、いやギルドか。このギルドに何でインプの領主様が居るのか説明してくれ」

 

「脅し」

 

「もうお前ゲスいとしか言いようがねぇなオイ!!領主が領主脅す話聞いたこと無いわ!!」

 

「リズとの交遊関係バラされたくなければ付いてこいっていっただけだ。俺は何も悪いことはしてない」

 

「いやもう既に悪い事してるから!!既にお前犯罪者だから!!」

 

「キリトよ、この世界にはこんな言葉があるのさ。『バレなきゃ犯罪じゃあないんですよぉ』」

 

「おもっくそバレてるだろぉが!!俺たちに話してんだろぉが!!言い逃れ出来ねぇだろぉが!!」

 

「ってか、それだと後ろ付いてきてるプレイヤーは犯罪じゃないの?ストーカー行為だよね?犯罪者だよね?」

 

「ストーカーって……あぁ、レインか。出てこいよ、レイン」

 

 

遺跡の岩の影からひょこっと顔を出した赤髪レプラコーンのプレイヤー『レイン』が出てくる。やっと地の文出てきたよ会話文長い。

 

 

「やっぱりバレちゃうか、キリト君には」

 

「いや、正確にはコイツにもバレてた」

 

「あれっ!?そうだったの!?何時もはキリト君だけが気付くのに……何で?」

 

 

キリトが答える前にシヴァがレインに向き合い、互いが見合う。そして、シヴァの次の言葉が……

 

 

「……ストーカーなんて良いこと無いぞ」

 

「……えっ?」

 

「だってよぉ……kaimu、あれ出せ」

 

「了解しました」

 

「シヴァ……って!!あの破壊神様!?英雄キリト君に続いて、ギルドリーダーで破壊神の異名のシヴァさん!?というか、何処から声が!?」

 

 

シヴァは刀【神壊刀・壊無】を放り投げる。勿論、壊無はkaimuとなりシヴァの隣に立つ。

 

 

「……あれ?おかしいな?武器から人に変身……した?」

 

「あ、マスターこれです」

 

「あ、サンキュ。んでだ、これ見てよ」

 

 

シヴァがレインにある写真を見せる。

 

 

「あの……誰ですか?この人」

 

「あるジャ○プ作品のキャラで近藤勲っていうんだけどよ、コイツが何て呼ばれてるか知ってるか?」

 

「さ、さぁ………?」

 

「んじゃあ教えてやる。心して聞いとけよ」

 

 

キリトはこの時、『絶対ストーカーって想像つくだろ』というツッコミを心の中で入れながら3名のプレイヤーを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラって呼ばれてたんだぞ」

 

「待てやおいぃぃぃ!!!」

 

「んだよ真っ黒、どうした?人間の方に何かあったのか?」

 

「いや先ず俺が本体!!真っ黒なの本体じゃなくて色!!つーか何でストーカーじゃなくてゴリラを選んできたよ!?何でストーカーじゃなくて学識名称を口走った!?」

 

「いいか真っ黒。流石にストーカーと普通に言っては、そのストーカー行為をしたプレイヤーも傷付いてしまう。これはせめてものの優しさとしてゴリラ・ゴリラ・ゴリラと言ったんだよ、俺の優しさが分かんねぇのか?」

 

「何処をどう捉えれば優しさってとれるんだよ!?既にゴリラの学識名称言ってる時点で優しさ与えてんじゃなくて、ただのイヤミを与えてるにしか思えねぇよ!!つーか俺のネーム真っ黒じゃなくてキリトだよ!!色じゃねぇんだよ!!」

 

「「アンタら/お前らは何をやってんだ?」」

 

「ただの漫才ですからあしからず」

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

漫才も終わり、遺跡ダンジョンの中を彷徨く【奇兵隊+α】御一行。そんな中、たった一組の男女の周りだけが微妙な空気に陥っていた。言わずもがな、闇妖精領主の『ドミナ』と鍛冶妖精の『リズベット』である。

 

ドミナとリズベットの二人は、顔を見合わせずに隣同士で並走していた。ただ並走しているのであれば良いのだが、ドミナとリズとの距離は約5メートル。離れすぎているのにも関わらず並走を続けていた。

 

シヴァたちがその空けられた5メートルの中に入ると、さらにドミナとリズはスピードを上げ並走していた。そして、シヴァたちから3メートル離れた所でスピードを元に戻して並走していた。さっさとくっつきやがれバカ二人。

 

 

「……なぁシヴァ、これは?」

 

「見て分からんのか、並走に決まってんだろ」

 

「いや、それよりも……何で間隔空けてるのに並走してんの?完璧に並走してて不気味なんだが。それに、心なしかリズの顔が赤くなってた様な……」

 

「因にだが、ドミナの顔も赤く染まって『グシャン!!』」

 

「あれ?シヴァ『メシャァ!!』」

 

 

何時の間にかドミナとリズは並走した状態で後ろに向き、尚且つジャンプしてシヴァとキリトの顔面に膝蹴りを放っていた。それによって転がり落ちていくキリトとシヴァ、離れて並んでいる状態で立っているドミナとリズ、それを見ていたその他大勢という珍妙な構図が出来上がっていた。

 

 

「「誰の顔が赤くなってるだとぉ!!?/ですって!!?」」

 

 

この様に、二人して同じ言葉を出すので仲が良いことは誰もが知る事になった。

 

 

 

 

 

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『所変わってフィールド』

 

現在、ヒルディスヴィーニと呼ばれる浮遊岩のボスモンスターと戦闘中……なのは良いんだけど。何でまだリズとドミナが隣合わせで戦ってるの?何で普通にメイスと槍でボコれてんの?

 

殆どの戦法は

 

 

前衛:キリト、クライン、俺、リズ、ノーチラス、アスナ、ストレア、リーファ、エギル

後衛:シノン、ユナ、シリカ、フィリア、リーファ、アスナ、ノーチラス、俺、アルゴ

 

何で二つ名前があるかって?こんな感じに前衛と後衛を使い分けるんだよ。だからさ。

 

でも、今回はドミナが居る事でボスモンスターのHPが目に見えるぐらい削れている。っと、こんな時に雑魚モンスターとプレイヤーが来おった。

 

 

「作戦変更!!ノーチラス、リーファ、クラインはプレイヤーの相手を!!シリカ、ユナ、アルゴはkaimuと共に雑魚モンスターの相手をしてやれ!!」

 

「「「「「了解!!」」」」」

 

「任しとけ!!」

 

「あいあいサー」

 

 

【神壊刀・壊無】を投げkaimuに変身させる。俺は【天下五剣 鬼丸国綱】を装備してヒルディスヴィーニの結晶部分を狙い斬りつける。

 

しかしながら、恐ろしく固いなコイツ。メイスか両手斧、大剣とかの高火力武器じゃなきゃ削りきれねぇな。ドミナは武器が良いからね。ダメージは多く削ってる方。

 

だが岩のモンスター、つまりは水属性が効果的なのは予想できる。

 

【エンハンス・アクア】で皆に水属性の付与だったり、【フリーズ・ランサー】でチマチマと削っている。

 

そんなこんなで倒したのは良かった……良かったんだけど……何でドミナとリズは抱き合ってんの?

 

それと、近藤さんキャラはレインで決まりかな?

 

 

 

 

 

 

 

 


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