銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす   作:(´鋼`)

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LS
大型アップデート………天空島にしか見えへんがな


『1週間後 ALO内』

~キリトside~

 

転移され、訪れた初めての場所。それが………『空都 ライン』。

 

どうやら、リーファとユイとで最初に来ていた様だ。やはり、ゲーマー魂が疼くんだろうな。

 

今、俺たちが居るのは大型アップデートで追加された新しいエリア『スヴァルト・アールヴヘイム』の都市に居る。この大型アップデートにより、多くのプレイヤーが空都ラインに集まっていた。

 

ユイの話では、この都市では飛ぶことは出来ない事。その代わり、様々な高難易度のダンジョンやクエスト、さらに新しいアイテムも追加されているのだ。

 

その新しい都市を見ていると、今度はアスナたちが来ていた。

 

かつてSAOでギルド【奇兵隊】であった奴等に加え、リズにクライン、エギルも来ていた。

 

俺は思った。俺たちはSAOで様々な事を学び、それを得ていた。その経験によって、多くの仲間が居ることを感じた。元はと言えば、アイツの影響に毒されて来た奴等ばかりだがな。

 

そういえばと思い、ふと周りを見渡す。しかし、アイツの姿は何処にも見当たらない。

 

 

「なぁシノン、アイツは何処に居るんだ?」

 

「んーと………そろそろ来るらしいわね。何でも、アップデートの情報をkaimuに聞いていたらしいし。それとキセルを新調したいから遅れるって」

 

「なーんだよシヴァのヤロー!!折角の大型アップデートなのによ、何でキセルなんだよ!?」

 

「お兄ちゃん最近キセルで落ち着いてる所をよく見るよね。シノンお姉ちゃん、何か知らない?」

 

「シヴァの趣味に別ゲーの影響よ、それ以外に無いわね」

 

「いや、それでキセルで煙草を吸うのはどうなんだろうか?」

 

「良いじゃんノー君、ノー君も似たような趣味あるでしょ?」

 

「ちょっ!!ユナ!!」

 

「へぇ………アンタ彼女居るのに何の趣味を持ってんのよ?」

 

「リズ、そこまでにしといたら?」

 

「はーい」

 

「あっ、来たよ!!」

 

 

フィリアが転移場所を指差すと、そこには見慣れたローブに刀、そして新しく新調したキセルを吹きながら悠々と俺たちの前に現れた。

 

その銀髪で幽波紋使いの男は………『シヴァ』であった。

 

 

「やっほー!!モジャモジャさん!!」

 

「いやだから!!これ天パつってんだろ!!何度同じこと言わせりゃあ気が済むんだオメエはよ!!?」

 

「まぁまぁ、落ち着けシヴァ。そんな事より、今は大型アップデートを楽しむ時なんじゃ無いのか?」

 

「エギル………それもそうだな。うっし!!全員来ているな!!?」

 

「全員来てまーす!!」

 

「よぉシヴァ!!相変わらず元気そうで何よりだ!!」

 

「お前は独身なのはちっとも変わんねぇな、クライン」

 

「余計なお世話だ!!」

 

「あの、シヴァさん!!」

 

「おっ、シリカか。ピナも元気そうで何より!!」

 

「キュル!!」

 

「さぁてと、ちょいとばかしフィールドに出るか。お前らウズウズしてそうだしな」

 

『おぉー!!!』

 

「うっし!!なら行くぜ!!テメエら!!遅れをとんなよ!!」

 

「それは此方の台詞だ、シヴァ!!」

 

 

そう言って、俺たちは空都から出てフィールドに足を踏み入れる。

 

その世界は、まるで幻想の様であった。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

~シノンside~

 

この『スヴァルト・アールヴヘイム』のアップデート直後、私とシヴァにユウキは、一斉にログインした。

 

ユウキは先に向かうと行って出掛け、私たちも行こうかと思っていた途端に、シヴァにメッセが届く。

 

それを見ていたシヴァは、「先に行っててくれ、直ぐ向かうから」などと言ってきたが………まぁ、シヴァは約束を守ってくれるので安心して私は新エリアに向かっていった。

 

途中シヴァの方に向くと、シヴァの表情は少し笑っていた。

 

そして、今は………フィールド内を飛んでいるのであった。シヴァと隣り合わせで。

 

やはり安心する。シヴァに全てを預けても良いぐらい………あっ、でもシヴァも迷惑しないだろうか?

 

 

「シノン、何ぼーっとしてんだ?」

 

「ふぇ?………ううん、何でも無い♪」

 

「そうか?何かあったら言えよ♪シノンは俺の最高の嫁さんだからな♪」

 

「それを言うなら、シヴァも私にとっては最高の旦那さんよ♪」

 

「………何故俺の周りにはリア充しかいない?」

 

「というか、このメンバーだと3組居るのよね。何この多さ?」

 

 

何か野武士とリズが言ってるが気にしない。今は幸せを噛みしめている時なのだから。

 

 

「シノン、それよか俺の腕にたまに噛みつく癖をやめてほしいんだが」

 

 

本当に噛みしめていた。でも気にしない。だってそうしたいんだもん、シヴァと一緒に居たいんだもん。

 

 

「………シノン」

 

「な~………ふぇ?」

 

 

いきなりシヴァに引き寄せられ、耳を甘噛みされた。

 

 

「ふにゃ!?」

 

「シノ~ン、可愛いよ~♪久しぶりに苛めたくなっちゃった~♪」

 

 

と言いながら、まだ甘噛みを続けていた。勿論耐えるのも限界で。

 

 

「ひゃうッ!!///し、シヴァ~///」

 

「ついでに♪………」

 

 

今度はしっぽを弄ってきた。

 

 

「ふにゃッ!!!///ら、らめッ!!///こんにゃとこりょでぇッ!!!///」

 

「それもそうだね」

 

 

あっさりと手を離すシヴァ、それに何故急に手放したのか分からない………という事よりも、物足りないという気持ちが今の心情の多くを占めていた。なので、シヴァの方を向くと………シヴァはニコニコしながら、こちらを見ていた。

 

思った。やっぱり勝てないんだなと。またシヴァに身を預けて、今度はお姫様抱っこの状態で飛んでくれた。

 

その途中、またしっぽと耳を集中的に刺激されるという意地悪をされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[私がこの小説に帰って来たぁ!!!]

 

 

 

 

 

 

 


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