銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす 作:(´鋼`)
『2024年11月 第49層 ギルドホーム』
「………ふあ~。暇だ」
「お兄ちゃん、こっちだって暇だよ~」
「最近、召集会議も無いものね~。それよりシヴァ、47層行かない?久々に行きたいな~♪」
「そうだな~………行こうかねぇ」
こんな時間、続けば良いと思ってる自分が居る。
この世界はゲーム。リアルじゃない。でも、リアルと感じてしまう事がある。だが、やはり………
「お兄ちゃん、メッセ鳴ってるよ」
「んぉ?ホントだ」
メッセを開くと………ヒースクリフか。ロクな内容じゃねぇなこりゃ。
えっと………【75層ボス攻略に挑む。奇兵隊精鋭を決めてくれ。先程、75層に訪れた偵察隊の1部が全滅。5ギルド合計20人の内10人がボス部屋に入り閉じ込められ、その5分後残りの者がボス部屋に入ったが何も存在しなかった。話によれば転移結晶も使えなかった。情報は以上。後3時間後に来てくれ】。
「…………わりぃ、47層のデート行けなくなった」
「………ボス部屋?」
「あぁ、すまない。二人とも3時間後に行くから準備をしてくれ」
「「………分かった」」
二人は各々準備を始める。………俺はメッセを使い、キリトとアスナを呼び戻す。
ユイとストレアはkaimuの計らいでセーブモードにする事が出来る様になった。
セーブモードと言ってもアイテムに成るだけだが、kaimuと違い武器には成らなかった。
それでも、キリトのナーヴギアの容量にユイがギリギリ入り、アスナのナーヴギアにストレアが入る事は出来た。
だが、今回はボス攻略。そしてクォーターポイント。
さらに死と隣り合わせの階層ボスなのだ。恐ろしく強いのは勿論、バカみてぇに防御が高いのも1つ。
「………また、無茶苦茶な事をするのですか?マスター」
「………kaimuか。この状態で話すのは久々だな」
刀の状態で話しているのはkaimu。この状態でもアクティブモードの一部が存在している為、話すことも可能なのだ。
「しかし、ヒースクリフも何故………いえ、『茅場』………『創造主』は何故この様な事を………?」
「最初聞いた時は驚いた。まさかのってな。いや、まさかじゃない。『必然』なんだ。人のゲームを見ている時ほど、つまらない時間は無いってよ」
「………あの時のデュエル、あの方はオーバーアシストを使われた。負けそうだったから」
「そして、使ってまでも俺を倒しに来てた。何故か?それは………」
そんな中、俺の部屋の扉がノックされる。
「入って良いぞ」
扉が開かれる。キリトとアスナが帰ってきた。
「シヴァ………」
「総督………」
「………信じてるからな」
「「!!!」」
「お前らが信じろって言ってくれたんだろ?だったら俺はお前ら信じて1人突っ走っていく。俺の背中を守ってくれる1番頼りになる存在としてよ」
「…………あぁ!!そうだったな!!」
「………うし!!さっさと準備しな!!勝って皆で生き残るぞ!!」
「「「「了解!!」」」」
「シノン、ユウキ、終わったのか?」
「勿論。さっさと勝って、さっさと47層でデートしたいし♪」
「シノン………そうだな♪さっさと勝ってデートしに行くか♪」
「じゃあアスナたちも行ったらどうかな!?ついでにボクも!!」
「だったらユイとストレアでも連れて行くか!?そっちの方がおもしれぇしよ!!」
「良いですねそれ!!良いよねキリト君!?」
「そうだな………騒がしくなる方が良いな♪」
「ユナとノーチラスを忘れずにするか♪」
そこには………俺の部屋には、賑やかな奴等が居る。
こんな奴等を、俺は守りたい。例え、自分が死んでもな。
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『転移門前』
奇兵隊精鋭が、転移門に来ると
「よぉお前ら」
「おっと、クラインにエギル。ってかエギルは久々の登場だな。御愁傷様」
「結構出番無くて暇だった………」
「お前らメタい」
そんな話の中、ヒースクリフが全員に話しかける。
「よく集まってくれた、感謝する。そして、私は諸君の力が集まれば切り抜けられると信じている」
ヒースクリフ………ここで終わりにさせてやる。ここで、アンタの夢を壊す。『破壊神』の異名において。
「コリドー・オープン!!」
回廊結晶が開かれる。
「行くぞ、テメエら」
『了解!!』
回廊結晶による転移門を通り抜け、ボス部屋を目指す。