銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす   作:(´鋼`)

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こっから先はR-18指定タイムだ

~キリトside~

 

「退け!!!何でシヴァを1人だけ行かせた!?」

 

「早く退いて!!!お兄ちゃんの元に!!!」

 

「駄目だ」

 

 

冷たく響く声。何故こうも冷たく言えるのか。冷たく響く声の主は【血盟騎士団】団長『ヒースクリフ』。

恐らく、俺たちは誰よりも一番血相を変えて向かっている。俺たちのリーダー『シヴァ』に。

 

そんな中でも、広場から金属音や攻撃音。そして………消滅音。あの中の何れかがシヴァだと思うと、居てもたってもいられない。

 

頼むから………死なないでくれ………死なせないでくれ………

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

~シヴァside~

 

「はーい!!!一名様地獄にご案な~い!!!」

 

「り、リーダー!!!やめてくれー!!!」

 

「ったく!!!まさか、これ程背中を預けられる奴が!!!殺人鬼って、俺もイカれたなぁ!!!」

 

 

そう言いながらも、向かってくるラフコフメンバーに『神壊刀・壊無』を振るう。1人、また1人とHPがレッド、またはイエローに落とされる。

 

投げられてくる投擲武器は、殆ど感で避ける。現実世界で培った感は、まだ鈍っていないらしい。

 

俺の左から迫ってくる2本のナイフ。俺は1つは避け、もう1つは口で刃の部分に噛みつき、砕く。

 

驚きを隠せない奴に壊無を振るい、ポリゴンにさせていく。投げた奴には壊無を投げてHPを減らし、俺は武器を梅桜に変える。

 

 

「オメェは既に、十分イカれてるんだよッ!!!」

 

 

Pohが俺に向けてダガーを振るう。だが、避けなかった。それどころかPohに向けて薙刀で突く。

 

いや、その後ろの奴を突いた。Pohも同じく。

 

 

「ナイスアシスト」

 

「お互いによぉ」

 

 

俺とPohは同時に走りだし、ラフコフの群れに突っ込む。

 

薙刀を使い、持ち手の部分で牽制。そして刃の部分で全体攻撃、さらに回転の勢いで薙刀をラフコフの1人に刺し自分の体を持ち上がらせる。

 

その間、投擲が行われたが、薙刀の持ち手部分を利用しスロープの様にして降りる。普通に当たらなかった。

 

着地と同時に後ろに居たラフコフの1人を薙刀の持ち手部分で突く。

 

その直後、壊無が飛んできたが顔を右に倒して避ける。その刀は俺の後ろに居たラフコフの1人を貫き、ポリゴンにさせた。

 

俺は刀を素早く取り上げ、薙刀で足払いを仕掛ける。

 

そして、またPohに背中を預けた。

 

 

「………お前のメンバーさん、中々技術的な物が上手いな。お陰で一苦労するがよ」

 

「俺は教えられたことを少し教えただけだ。俺は知らん」

 

「んじゃあ、中々知的好奇心が強い奴等を選んだな」

 

「面白くなっただろ?buddy」

 

「ハッ、お前の面白さは俺にとっちゃ、ただただ面倒なんだがよ」

 

 

俺は薙刀で、Pohは投げナイフでお互いの頭上を狙った。

 

俺の頭上の奴は麻痺状態が付与、Pohの頭上の奴は出血状態が付与される。

 

 

「………気持ち悪いな、この息ピッタリ感」

 

「何なら組むか?今後ともよぉ」

 

「真面目に遠慮するわ」

 

「真面目に返答すんな。アメリカンジョークだっての」

 

「それに、コイツら始末したら次はお前の番だかんな。覚悟しとけよ?」

 

「覚悟はお互いにした方が良いぜぇ」

 

 

そんな話の中、突如として襲来した2つの影。

それを確認すると、俺たちは刀、ダガーでそれぞれ受け止める。

 

 

「Oh………ジョニー、ザザ。邪魔するのかぁ?」

 

「邪魔なんてしませんよヘッド。いや………元ヘッドか」

 

「裏切り、者には、死を。だが、その前に、お前、殺す」

 

「どうでも良いけどさっさと始めてくんない?後悪いがよ、先約が居るんでな。そいつぁ無理な相談よ」

 

 

因みにだが、俺が相手どっているのがザザ。Pohがジョニー。

 

距離をお互い取り、体勢を立て直す。

 

『エストック』。ねぇ、確かにゆっくりと殺すには良いな。………だがよぉ

 

 

「そんななまっちょろい武器で『コイツ』が壊れる訳ねぇだろ!!!」

 

「ッ!!?」

 

 

『神壊刀・壊無』。コイツには特殊能力は無い。代わりに攻撃力、耐久値は他の武器よりも遥かに上回っている。

 

これらから、どの様な方程式が出来ると思う?

 

エストックがぶっ壊れる。

 

 

「何ッ!!?」

 

 

刀を掲げ、ザザに向けて振るう。ザクッという音が響いたが、ザザが突然投げてきた物に反応が遅れる。

 

それは俺に刺さると麻痺となった。

 

同時にザザはポリゴンとなり、消えた。

 

ふとPohの方を見てみると、ジョニーを倒したらしいが麻痺に犯されている。

 

 

「………やられたなぁ」

 

「………お互いにな」

 

 

俺たちは地べたに寝そべる。だが、まだラフコフメンバーはレッドやイエローだが残っている。

 

いやさぁ………寝そべるのはねぇだろPoh

 

 

「お前が言えるか?」

 

「ハッハッハッ、読まれてた」

 

 

襲い掛かって来るラフコフメンバーの残党。俺たちは麻痺ながらも少しずつ立ち上がり………

 

 

「「ッァァァァァアアアアアア!!!」」

 

 

雄叫び。向かってくる奴等に刀、ダガーを振るい続ける。

だが動きが鈍っている為、ダメージは受けてしまう。

 

俺の場合はダメージの軽減が出来る装備なのだが、Pohは普通の装備。ダメージを受ける比率は普通の状態である。

 

しかし、傷つきながらも着実に倒していく。

 

そして、最後の2人となった時。俺たちは隙を生んでしまい、脚の一部が失われた。

それによりバランスが崩れ倒れてしまい、出血状態に陥ってしまう。

 

 

「………おい、Poh」

 

「………何だ?」

 

「………約束、守れそうにねぇや。どちらかが死ぬまでじゃなくて、どっちかの武器が破壊されたら終わりにしねぇか?」

 

「つまんねぇなぁ」

 

「良いじゃねぇか。このままだと2人とも死ぬぜ?俺を殺すのはお前なんだろ?」

 

「………んまぁ、それで妥協してやる」

 

「おけ。んじゃあ、どうにかしようか」

 

「そう、だな」

 

 

俺は薙刀を使い立ち上がり、Pohは上手く一本脚で立つ。

 

向かってくる最後の2人。その2人を俺は薙刀で、Pohは投げナイフからのダガーでトドメをさす。

 

そして、俺たちだけ残る。疲れなのか俺は倒れてしまう。

 

 

「(殺されそうだなぁ………)」

 

 

だが意外にもPohは待ってくれるどころか、ポーションを俺に渡してきた。

 

 

「麻痺毒入ってねぇから飲めや。さっさと勝負済ませるぞ」

 

「………ハッ、上等」

 

 

渡されたポーションを飲み、脚を回復させ立ち上がる。

 

お互い距離を空け、武器を構える。

 

ゆっくりと呼吸を整え、落ち着かせる。

 

俺は刀、アイツは大型ダガー。不利なのはPohに見えるが俺も疲れているのでハンデという事で。

 

 

 

刹那、俺たちは接近し武器を振るう。

 

振り向かない。どちらの方が殺られようが、それは運命だ。

 

 

 

 

「………どうやら、砕けたのはお前の方だな」

 

「………だなぁ」

 

 

Pohが倒れる。

 

 

「ったく、武器狙いつったのによぉ………何でお前は俺を殺そうとするんだ?」

 

「お前こそ………何で狙った?」

 

「お前の性格から考えて最後の嘘をつくだろうと思ってな」

 

「………イカれてるねぇ………俺も。お前も」

 

「………お前を復活させようとは思わねぇ。それこそ約束を破ることになるからよ」

 

「………そうかい。じゃあな、buddy」

 

「………永遠に眠れ。brother」

 

 

ポリゴンの音が響く。そして、俺は倒れた。

………………眠てぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 


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