銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす 作:(´鋼`)
「何かあったのか?」
「おぅノーチラス。どうだった?考えてみて何か分かったか?」
「………まだ分からん。そもそも、1日で考えが纏まる訳無いんだがな」
「………それもそうか。あ、なんならホーム寄ってくか?そろそろ日も暮れるし、飯でも食ってくか?」
「はぁっ!?」
「良いじゃねぇか。なぁユウキ?」
「うん!!♪あ、ユナもご飯食べに行く?お兄ちゃん料理スキルそろそろコンプするらしいし♪」
「………はぁ。ユウキが言葉使いを覚えるのは無理そうだな」
「お兄ちゃん、それどういう意味?」
「言葉通りの意味だよ」
「むぅ~!!………それで、どうするの?」
「そうですねぇ…………」
──────────────────────────
『第49層 奇兵隊ホーム』
「………で、結局連れてきたんだな。シヴァ」
「まぁまぁ。あ、今厨房に誰か居る?」
「いや………居なかった筈だ。」
「あら?アスナは帰ってきてないのか?」
「序でにシノンもな。何かあったらしいが………」
「(お兄ちゃん、もしかしてさっきの?)」
「(んまぁそうだろ。)うっし、さっさと飯作るか。あ、この2人を居間に案内してやってくれ」
「はーい!!♪ユナ、こっちこっち!!♪」
「ひ、引っ張らないで引っ張らないで!!」
「相変わらずお前の妹は元気だな」
「元気なのは良いじゃん。兄冥利につきるよ」
「(自由だな………こんなんでギルドが成り立ってるのも驚くが)」
──────────────────────────
『夕食後』
「ふぃー食った食った」
「お行儀が悪いよキリト君」
「お兄ちゃん、食後のお茶まだー!?」
「ユウキ、キリトみたいに成りたい?」
「やだー!!」
「待って、何か涙が………」
「………にぎやかだね」
「………確かにな。それに、旨かった。久しぶりに食べた気がするよ」
「そうだね♪」
「おーい、出来たぞー」
「おーきたきたー!!♪」
………はい、お茶を配りますよ。ってかやっと文が出てきたよ。やっと会話じゃない文が出てきたよ。
全部配り終わると同時にチャイムが鳴りました。誰だ?
「悪い行ってくるわ」
「(ギルドリーダーが自ら客を迎えに行ってる光景を初めて見るんだが……)」
──────────────────────────
玄関に到着っと。んで、玄関を開けようと思います。
………つーかピンポンピンポンうるせー!!
「はいはーい、どちらさm………」
「よぉ」
「やぁ」
「………………え?…………ええぇぇぇぇぇ!!!?ちょ、まっ……ええぇぇぇ!!?何で!?何で某森の熊さんとヒースクリフが居んだよ!!?」
「だれが“プー”さんだよ!!つーか、それ最初に会った時にも言われ……ってまたかい!!」
「私に関しては何で一介のギルドリーダーとオレンジが知り合いなのか知りたいのだが………」
「………ふぅ。んで?ヒースクリフは?」
「ノーチラスの事で話がある」
「Pohは?」
「暇」
「1文字で終わらせてんじゃねぇよ。ヒースクリフ、アンタは丁度良いな。ノーチラスとユナも来てる」
「そうか。なら………」
「んまぁ入れよ。Poh、お前も入れ。茶ぐらい用意してやる」
「おー気前が良いなbrother」
「はいはい、さっさと入りやがれfool」
──────────────────────────
~ヒースクリフside~
「………ふむ、中々旨いじゃないか」
「はいはい、んじゃあ俺自室行ってPohと話してくるから勝手にしろよ」
「分かった。そうさせてもらうよ」
そう言って奇兵隊ギルドリーダー『シヴァ』は扉を通り出ていく。いやはや、他では見ない光景だな。
出された紅茶を飲み、ノーチラスと話をする。
「どうだったかな?あのシヴァという男は」
「………少なくとも他のギルドリーダーとは違っていることは分かりました」
「まぁ、あのギルドリーダーは私どもの中でも異例とも呼ぶべき気質の持ち主だからな」
「………俺を、あの男に会わせたのは………何故ですか?」
「………言うなれば、君がやれることをあの子に見つけてもらいたい。あの子に頼んだのさ、それを」
「やれること………ですか………」
「だが、まだ見つけられてない様子だな。その様子だと」
「………はい」
「………ならば血盟騎士団団長からの指令だ。『自分が出来ることを探せ。このギルドで』」
「………分かりました」
「では、私は失礼するよ」
そう言って私は部屋から出る。ギルドリーダー………ここでは総督と言うべきか。その総督の部屋に行くと先程のオレンジと総督シヴァが出てきた。
「お、ヒースクリフ。丁度良かった。ちょっと来い」
「ほぉ、一体何故かな?シヴァ」
「ちょいとした内緒話だ。さっさと来い」
──────────────────────────
~シヴァside~
俺の部屋には全ての部屋より若干広い。いや、自室用と応接用に別けている。
そして、今居るのが応接用の部屋だ。
「………つー訳だ」
「………つまり、君たち2人がやると?」
「あぁ、そんでヒースクリフ。アンタには血盟騎士団で恐らく組まれる攻略隊を止めてほしい」
「………効率が悪くないか?」
「残念だが団長さんよぉ、既に約束済みだ。俺とbrotherの一騎討ちはよぉ」
「………仲間はどうするつもりだ?」
「邪魔に成るから殺すぜ。元々ギルドなんざ興味ねぇし」
「恐ッ!!だが、それの方が良いかも知れないな。お前が作ったギルド、所謂殺人集団だからな」
「ハッハッハッ!!お前も狂ってきたな!!」
「喧しい。俺ぁアイツらを巻き込ませたくないだけだ、アイツらに責任負わせたくないだけだ。アイツらに殺しだけはさせたくねぇ。それだけよ」
「……………良いねぇ。その酔狂さ、初めて会った時から面白れぇ奴だと思ってたぜ。あんな終わり方も、あんな戦いもなぁ」
「頼むヒースクリフ。これぁ俺たちの願いだ、聞き入れてくれねぇか?」
「………そうだな。叶えてやらん事も無い」
「マジd「但し!!1つだけ、こちらからも要望したい」………何だ?」
「シヴァ、君が持つ武器の中で1番威力、耐久値が高い武器をこちらに渡してくれまいか?」
「………おいおい、そりゃa「それだけで良いんだな?」………brother、お前もかい」
「ちょっと待ってろよ………」
紅桜。1番威力が高く、特殊能力を持った刀。
「ほれ。これがそうだ」
「これは?」
「『妖刀 紅桜』。レベルが高いモンスターやプレイヤーを倒す度に威力が向上する。さらに耐久値が減っても装備しているプレイヤーのHPを使って耐久値を回復するっていう代物だ」
「へぇ………オメーも隅に置けねぇなぁ」
「使い方合ってんのか分からんが、兎も角コイツをやる。それで条件は良いだろ?」
「ふむ………なら良いだろう。こちらも協力させてもらおう」
「そうかい、宜しく頼むぜ。………所で俺これから寝たいんだが」
「なら、おいとまさせてもらうか。じゃあなgood night」
「では、私もおいとましようか」
「んぁ。お休み」
約束。あの犯罪者と血盟騎士団団長との約束。全く、こんな約束出来ること自体珍しいわ。