銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす 作:(´鋼`)
『12月24日 第49層ミュージエン』
「おっ、ここ良いな。俺の要望ピッタシの場所だし」
「おぉ!!お兄ちゃん、ようやくホーム買うの!?」
「そうだな。皆、どうするよ?」
「私はどちらでも。というか、さっさとホーム買ってゆっくり自分の時間を過ごしたい」
「良いですねぇ総督。森の洋館かぁ………」
「ポ○モンの「それ以上は言わせんぞ、キリト」むがっ!!むごごっ!!」
「わーい!!ホームだホームー!!♪」
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第1層で月夜の黒猫団の人たちと別れた後、俺たちは攻略組に戻りマップ踏破やボスをフルボッコにしてました。俺たちのLAがこれで30以上まで増えたから、また恨みを買われ安くなったなぁ………
あ、後ホームを買うことにしました。今のギルド資金が82万コル程で、買おうと思ってるホームが76万コルか。
ギリギリちゃギリギリだな。
最後に、ユウキ純粋で可愛い。やはり俺の妹は最高だ!!!
「んじゃあ、ちょっと行ってくらぁ」
「おぅ。行ってこい」
つー訳でホーム買ってきまーす。
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~キリトside~
転移門で移動する俺たちの総督『シヴァ』を見送った後、なにやらユウキを中心にアスナとシノン、アルゴが集まっている。
「………ってアルゴ!?」
「おっ、キー坊。やっと気付いたカ」
「って、何でアルゴが居るんだよ?」
「いやぁナ、あの総督さんの妹さんからの頼みって訳デ」
「ユウキから?」
「シヴァにクリスマスプレゼントをあげたいんですって」
「んで?どんな額に「タダだゾ」………はぁ!?」
「いやぁ、流石にあのキラキラとした目には敵わなかったんダ。今回だけの特別サービスダ」
「それでね、クリスマス限定ボスが落とすドロップ品をユウキちゃんが取りに行きたいんだって♪」
「お前ら………はぁ、シヴァには言っておくから先に行っとけ。ボス倒しに行ってこい」
「よーし!!♪がんばるぞー!!♪」
………銀、良い妹さんだな。こんなに考えてくれる妹も中々居ないぞ。(因みに作者にも妹が1人居るが結構口は悪い。だが仲は良い。)
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そうこうしている内にシヴァが戻ってきた。5つの鍵と一緒に。
「ようシヴァ。結構時間がかかったな」
「あー、まぁベッドとか色々買ってたからな。結構したぜ。ギルド資金が殆どねぇし」
「どのぐらい?」
「残り3200コル程だ」
「少なっ!!どんだけ、何を買ったんだよ!?」
「先ずベッドだろ。次にテーブル、ソファー。後は調理器具に台だったり。あ、調理器具とかは俺の自腹だかんな。」
「お疲れ」
「………それはそうと、ユウキたちは?」
「あぁ、レベリングだ」
「ふ~ん………あ、キリト。お前付き添い出来るか?」
「んぁ?あぁ、別に良いが………どうするんだ?」
「食材とか買いたいんだが………頼めるか?ケーキ作りたくてよ」
「成る程、俺を財布代わ「ちゃんと貯まったら返すぞ?」そうかい。んじゃ行くか」
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「ふぅ、こんな物か。悪いなキリト、後で必ず返すわ」
「はいはい。………ん?メッセか?一体誰………クラインか」
「ほぉ、クラインが。何て?」
「………ちょっと不味いな。聖龍連合に襲われてるらしい」
「………うし、じゃあ行くか。武器破壊だけにしとくか」
「お前は殺すつもりだったのか!?」
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~シヴァside~
『とあるモミの木付近』
「「クライン!!」」
「おぉ!!その声はキリト、シヴァ!!」
「キリトに………シヴァ!?ま、まさか!!攻略組で最前線に立ち、多くのボスにLAを決めた奇兵隊の!?」
「そ、それに!!シヴァって言ったら『破壊神』か!!レベル差に関係なく、スキルを全く使わずにモンスターどもを倒すっていう『破壊神』か!?」
「手助けするぜ、風林火山!!」
俺たち二人は聖龍連合に突っ込み、先ずは武器破壊を二人。次に俺は薙刀に入れ換え、持ち手部分で相手を風圧で吹き飛ばす。
そこにキリトがすかさず武器破壊をしていくという作業であった。
「うわああああぁぁぁぁぁぁ!!」
「強い!!強すぎる!!何なんだ一体!?」
「駄目です!!隊員の武器がどんどん破壊されていきます!!このままでは、こちらの損害が酷くなる一方です!!」
「た、退却ー!!退却しろぉぉぉ!!」
あたふたと逃げていきやがる。本来なら、もうちっと恐怖を与えたいから追いかけたいけど………今回の目的はクラインたちを助けることだからな。止めとくか。
「キリト!!、シヴァ!!」
「よぉクライン。随分と久しぶりだな、夜のレベリングの時以来か?」
「………おいキリト、夜にレベリングってどういうこった?」
「こっちの話だ。それより奥には行かないのか?お前らもドロップ品の噂を聞いて来たんだろ?」
「そうしたかったのは山々だったが………先客が居るんでな」
「???先客?」
キリトを見たら納得した顔してるし。なんだ?一体。
「ただいまー!!♪戻って来たよー!!♪………ってお兄ちゃん!?」
「ユウキ!?何で居るんだよ!?こんなところに?」
「それはこっちのセリフ!!何でお兄ちゃんがここに居るの!?」
「………キリト君?」
「!!!ち、違う違う!!これはだな、クラインが助けを求めて俺らにメッセしたんだよ!!な!?」
「クラインさん?」ニブニブニブニブニブ
「………逃げちゃ駄目ですか?」
「無理よ。今のアスナからは逃れられないから」
「シノン!!アスナ!!お前らもか!?」
「んもぉ………せっかくサプライズプレゼントしようと思ってたのに………」
「???サプライズ?」
「うん」
そういってユウキはストレージから小さな結晶を取り出した。
「これは?」
「『還魂の聖昌石』っていう蘇生アイテム。これを取りに来たかったのよユウキは。アンタへのプレゼントとして」
「ユウキ…………」
「………はい!!♪お兄ちゃん!!♪」
………もう、ここで死んでも………じゃなくて、現実に帰った瞬間死にそうだ。
「ありがとうな♪ユウキ♪」
ユウキの頭を撫でましょう。愛でましょう!!
「えっへへぇ♪」
「あ、そうだ。ホームとか家具とか買ったし、皆で帰りますか♪」
「おー!!♪ホームだー!!♪」
「良かったわね、ユウキ♪」
「うん!!♪」
「………キリト、シヴァはお前と同じ位女運でもあんのか?」
「喧しい」
「それと、帰ったらケーキ作ってあげるからな♪それとクリスマスパーティー用に料理も♪」
「本当!?わーい!!♪わーい!!♪ケーキ!!♪ケーキ!!♪」
「おっし!!クラインたちも食べてくか?」
「おっ!?良いのか!?じゃあお言葉に甘えますか!!」
12月24日。最高の1日となったよ。真面目に嬉しいぜ。