銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす 作:(´鋼`)
『出発前』
「シヴァ君」
「んあ?ありゃ、ディアベルさんか」
何か出発前にディアベルさんが話してきたぜ。何だろ?
「あの時はありがとう。おかげで助かった」
「あぁ、そんなこと。別に良いさ、ウゼェって思ったからしたまでだし」
「それよりもなんだが………」
「???」
「君は………本当にシヴァなんだよね?シヴァの名前を使ってる偽物では……」
「………あぁ、知ってたんだ。シヴァを。ま、俺だけどさ」
「や、やっぱりシヴァって君なのか!!!あのシヴァが!!!」
「止めてくれ。むず痒い。それに今じゃあ1プレイヤーのシヴァだし。あの時のシヴァは慣れないんだ」
「だが、君の活躍は聞いているよ。なんせ「あ、そろそろ行く時間だぞ。」そ、そうだな」
………あの時の過去の出来事を言われるのは本当にむず痒い。
さて、ボス戦と参りましょうか。
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『ボス部屋前にて』
「皆、オレから言うことはたった一つ!………勝とうぜ!!」
ディアベルは扉に手を当て、声を高らかにあげる。
「行くぞ!!!」
扉が開かれる。暗い部屋の中に足を踏み入れる。
奥にはボスの『イルファング・ザ・コボルドロード』が居た。周囲には取り巻きの『ルイン・コボルド・センチネル』。
戦いが始まる。
「攻撃開始!!!」
「「「「「「おおー!!!!」」」」」
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「来るぞ!B隊ブロック!」
「どぉりやぁぁぁぁぁ!!!」
「D、E、F隊センチネルを近づけるな!」
「行くぞシヴァ!!!」
「わーってらい!!!シノン、アスナ、ユウキ!!!お前らは三人でセンチネルを倒せ!!!」
「「「了解!!!」」」
キリトと俺、シノンとアスナとユウキでセンチネルを倒しに行くぜぇぇぇぇ!!!
先ずはキリトが切り込みに掛かる。
「スイッチ!!!」
俺はキリトと入れ替わり、刀をセンチネルにぶっ刺した状態にさせ、槍を持って刺す。刀を引き抜いた後、袈裟斬りをする。そして、左に回転する行動で槍で凪ぎ払いをする。
「キリト!!!」
「おおおお!!!」
キリトは吹っ飛ばされたセンチネルに向けて片手剣スキル『ソニック・リープ』を放った。それによりセンチネルはポリゴンとなって消える。
「ナイスよ、ナイス!!!」
「相変わらず恐ろしく素早い奴だ!!!全く!!!」
一方…………
「おりゃあ!!!」
ユウキが素早く斬りかかる。その速さはアスナが放つ細剣スキル『リニアー』と同等の速さであった。
「スイッチ!!!」
「はあぁぁぁあ!!!」
シノンは短剣スキル『ラウンドアクセル』でセンチネルを切り刻み、ポリゴンにさせる。
「!!!お姉ちゃん後ろ!!!」
「!!!くそっ!!!」
「はあっ!!!」
シノンが油断している所にアスナは『リニアー』を使い、センチネルに乱れ打つ。
「ユウキちゃん!!!スイッチ!!!」
「うん!!!」
素早く入れ替わり、ユウキは『ソニック・リープ』を放ちセンチネルをポリゴンとさせる。
「やったー!!!見た見た!?お姉ちゃん!!!アスナお姉ちゃん!!!」
「お、お姉ちゃん!?」
「良くできたわよー♪」
ほのぼのしてました。
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「ウグルゥオオオオオオオオオオオ!!!!」
雄叫びをあげるイルファング・ザ・コボルドロード。HPバーを見るとレッドゾーンまで到達していた。
「情報通りみたいやな。」
「下がれ!!!俺が出る!!!」
ここで俺たちは疑問に思った。普通は全員で攻めるのがセオリーの筈だと。俺は何時でもフォロー出来るように走れる体勢を取る。
その予感は当たっていた。
「はああぁぁぁぁ!!!」
ボスが武器を入れ換える。
「!?タルワールじゃなくて野太刀!?」
「ウグルゥオオオオオオオオオオオ!!!」
ボスは野太刀で斬りかからんとしていた。
丁度その時、俺はディアベルに向かって走り出していた。
野太刀が当たる前に俺はディアベルを救出。だが、
「!?ぬあっ!!!」
野太刀に当たりはしなかったが、風圧で飛ばされ壁に衝突する。それにより俺のHPバーはイエローゾーンまで削られる。
「シヴァ!!!」
「平気だキリト!!!」
ポーションを取りだし、飲み干す。それにより安全圏まで回復する。全快では無いのが傷だが。
………よし、あれをするか。
俺は立ち上がり…………
「総督命令!!!」
「「「「!!!」」」」」
キリト、アスナ、ユウキ、シノンは、その言葉に反応する。
「全ヘイトを俺に集める!!!その隙に畳み掛けろ!!!」
「シヴァ!!!?」
「さっさと聞きやがれ!!!総督命令だ!!!」
四人は観念したように攻撃態勢を取る。
俺自身スキル使いたくねぇから俺じゃトドメをさせない。
だったら!!!
「奇兵隊、俺に続けえぇぇぇええ!!!!」
俺は刀を構えたままボスに向かい走り出す。
ボスは野太刀を使い、凪ぎ払おうとする。
だが俺は刀を利用し、野太刀に乗った。
「!?」
「てぇええええラアアアアア!!!」
そのまま駆け抜ける。全速力で走り、ボスに刀を振るう。
「グルオォォォォォオ!?」
「やれぇぇぇぇぇえええええ!!!」
「ッオオオオオオオオオ!!!」
キリトが向かう。それを確認すると俺は槍を取りだし、ボスに刺し込む。
そして、キリトが片手剣スキル『バーチカル・アーク』を放ち、ボスをポリゴンにさせた。
疲れからか、上手く着地出来ず倒れこんでしまう。
「お兄ちゃん!!!」
「シヴァ!!!」
「シヴァさん!!!」
シノン、ユウキ、アスナ、何も言わずにキリトが来た。
「シヴァ………無茶苦茶だ。お前は」
「良いじゃねぇか。ほれ、さっさと帰るぞ」
キリトに支えられつつ、俺たちは第一層の宿屋へと向かう。
第一層は無事に死人が出なかったようだ。