銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす 作:(´鋼`)
『翌日 12月24日 午前5時』
はい、皆さんどうも。今ね、朝なのに木刀を素振りしてるんですよ。いやね、これが俺の日課になってきてんだよ。あ、因みに………
「てぇ!!!たぁ!!!とぉ!!!」
お隣で木綿季も真似っこしてます。いやぁ………愛くるしい。
んまぁ木刀持ってないけどさ。それでも同じ行動してくれるのは嬉しいね。さて………
「木綿季、少しだけ縁側に居てくれないかな?」
「???何で?」
「ちょっと大技放つからね」
「なるほど。分かったー」
木綿季が縁側に座りました。あぁ、駄目だ。これだけで死ねる。この縁側にまで座りに行くまでのとっとこと歩く姿だけで死ねる。
とまぁ、こちらも構えをして………息を整えて………剣先を下に向けた後………
「フッ!!!」
切り上げ。この一回だけで相当な風圧が生まれる。時間差なんて関係ない。そのまま下に切り下げ、左下から右上に切り上げ、横一閃、袈裟斬り、片手に持ちかえて上段の突き、そのまま斬る。
この過程で6回は風圧を生み出してます。
「お兄ちゃんすごーい!!!」
「ふぅ、まだ行ける」
「まだ行けるならやってくださいよ銀先」
「「うおっ!?」」
何で父さんが起きて………あ、普通に起きるか。
「いや、流石に家じゃねぇからここまでにしとくわ」
「おや、そうですか」
「お父さんおはよー!!!♪」
「お早うございます。木綿季♪」
「どうすんの?今起きてんの朋江さんと、俺と、父さんと、木綿季だけだと思うぞ?」
「そうですねぇ………ではお手伝いでもしますか♪」
「おー!!!♪」
「んじゃ、やりますか」
そういって、俺は一旦疲れをとる為に自動販売機まで行って飲み物買って、縁側に座ります。
父さんと木綿季は朋江さんの手伝いに行きました。
──────────────────────────
『午前6時』
「ふあ………」
「起きた?詩乃」
「!?あ、アンタ一体何時から!?」
「えぇと………1時間半前に起きて修行してた。あ、木綿季と父さんも起きてるぞ」
「アンタたち、えらく早起きなのね」
「そりゃ毎度毎度のこと修行してたら早く起きるからな。もう日課さ」
「そう………偉いわね」
「そこまで凄くないさ。ただ単に習慣とかしただけだ」
「習慣………ねぇ。そんな習慣珍しいわね」
「人それぞれでしょ」
「確かに」
「さて、多分手伝いも終わってるだろうし行きますか」
「ん、そうね」
──────────────────────────
………ふひー、朝食美味しかった。思わず詩乃も目を見開いてたからな。やはり父さんの作る料理は旨いとしか言い様が無い。
んで、今なんですが………
「せっせっせーのよいよいよい♪」
「よいよいよい♪」
木綿季が詩乃とお遊びしてます。まぁ可愛い!!!
ってかさ、これ写真に撮りたい。んで読者に見せたい!!!ん?作者が絵を描けば良いと?
…………察してくれ。作者の絵のセンスは壊滅的なんだ。
「「じゃんけんポンッ!!!」」
詩乃 グーvs木綿季 パー
「やったー!!!♪」
「あちゃー、負けちゃった♪」
………何か、変わったな。………そういや、イヴだったな。ちょっとサプライズ考えとくか。
──────────────────────────
『午後7時』
………うっし!!!準備出来た!!!つってもホルス神で氷作って、アヌビス神で形整えるだけだけど。
「お兄ちゃん、何やるの?」
「急に呼び出すものだから何事かと思ったわよ~銀ちゃん」
「多分サプr「お口チャック」はい」
何ネタバレしてんだよ。つまんないだろぉが!!!
「うし、皆集まったな。んじゃ始めますか」
ホルス神をスタープラチナに変えて、作った氷を全て投げます。因みに数は10個程。
んで、投げられた氷を………
「ハッ!!!!」
アヌビス神で切ります。刀身を鞘に収めて、落ちてきた氷を手に取ると………うし、完成。
皆に見せましょう。
「は~い、かんせ~♪氷の結晶~♪」
「お~!!!♪お兄ちゃんすごーい!!!♪」
半径7㎝程の氷の結晶。一応クリスマスだし、これぐらいはやっても良いでしょ。
木綿季や皆に渡しますよぉ。
「木綿季、どうぞ♪」
「ほわ~!!♪お兄ちゃん、ありがとー!!!♪」
クボハァ!!!え、笑顔が眩しい。可愛い。吐血しかけた。
「良いですねぇ銀先。まさかの氷の結晶ですか?」
「いや、先ずどうやって氷作ったの?というか何で真剣持ってるのよ?」
「細かいことは気にしない物よ~♪詩~乃ちゃん♪」
「いやあれが細かいってどんな神経してるんですか!?」
「あー大丈夫。家の両親は基本楽観的だから」
「楽観的にも限度があるわよこの人たち!!」
「………プフッ」
おりょ?木綿季が吹いた。
「あははハハハハハハ!!!♪」
「プッ………ハハハハハハハハハ!!♪」
「あはははははははは♪」
「あはははははハハハ♪」
木綿季に続いて、俺、父さん、母さんが笑ってしまった。
「な、何よ。何で皆笑ってるのよ?」
「しのお姉ちゃんも笑お!!!♪」
「いや何で!?」
「良いじゃねぇか、笑おうぜ♪何かスッキリするし♪」
「その理論は何!?」
「よし、木綿季!!!お姉ちゃんにくすぐりの刑だ!!!♪」
「ラジャー!!!♪」
「ちょ、アンt「とつげきー!!!♪」うわわっ!!!」
木綿季が詩乃に向かってダーイブ。&くすぐり実行!!!
「こちょこちょこちょー!!!♪」
「ちょ、やめ、あははハハハハハハハハハ!!!ちょ、木綿季!!!や、やめ!!!ハハハハハハハハハ!!!」
「よーし!!!皆笑えー!!♪」
その間、俺たちは笑いあった。朋江さんだけ泣いてたが。んま、その理由は……
「ゆ、木綿季!!!ストッ、ストップ!!!あーハハハハハハハハハ!!!♪」
これだろう。ようやく笑えたんだ。嬉しいだろうな。
──────────────────────────
~side詩乃~
………昨日、朋江さんの親戚の家族が来た。その中でも振り回されたのが、あの兄妹。
時には強制的に買い物に連れ出され、時にはこんな手で一緒に手をつなごうと言われたり、今日もあの銀髪が命令してくすぐらせたり………こんな楽しい感情を味わうことがすごく久しぶりな感じがした。
あの兄妹にあってからというものの、本当に振り回された。綺麗な手とか、家族みたいとか。………今では不思議とうれしいと感じている。こんな血に汚れた手を綺麗と言ってくれたことも、血で汚れている手を気にせず手をつなぐことも………全部うれしかった。
「お姉ちゃーん♪」
「ん?どうしたのかしら?♪」
「いっしょにねよー♪」
………どうしようか?いきなり言われることを考えてない。けど………
「良いわよ~♪」
「わーい!!♪やったー!!♪」
という訳で、この子と寝ることになった。
のはずだったのだが……………
「すぅ…………すぅ………すぅ…………」
木綿季は寝ているのだが…………
「………すぅ…………すぅ………すぅ………」
何で銀髪が居るのよー!!!?
「むにゅぅ………」
寝返りでこちらに来た木綿季ちゃん。………成るほど、これで落とされたか?
「全部の行動に落とされた」
「!!!?いや、起きてたの!?」
木綿季ちゃんを起こさない様に静かに声を出す。あまりにもビックリした。
「木綿季、可愛いだろ?今じゃあ一番の妹だ♪」
妹………ねぇ。弟か妹が居れば………兄か姉が居れば………何か変わったのかしら?
「ん~、そうだなぁ。変わるなら欲しいなぁ」
「何?アンタら親子、読心術でも覚えてるの?」
「そりゃ相手を読むことは大事だし」
「何じゃそりゃ?」
………分からなくなってしまう。自分が何なのか。
このズカズカと相手の心に入り込んでくる、この兄妹に敵わないかもしれない。