銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす   作:(´鋼`)

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ふぅ………うっし

 ~シヴァside~

 

「ふぅ…………やーっと終わったか」

 

 

 持っている大剣を未だに左腕を包み込んでいる障気を纏いながら持ち手を肩に置いて一言だけ告げた目の前にある2つに分断された【災禍の鎧】は漸く終わりを迎えたかの様にデータとなって消えた。心なしか、俺には去り際に少し口角を上げて微笑んだかの様に見えた。

 

 だが持っている大剣だけは残されたままで……あれか?ドラクエ11の初期装備に片手剣と両手剣あって両手剣選ぶパティーン?あ、作者は序盤は両手剣にしてたぞい。んであれか?大剣の特技技能増えてるパターンかな?……あ、増えてねぇや。

 

 それは置いといて、未だに持ってる武器の確認をすると名前が【災いの(つるぎ)】というそうだ。確かに剣という名前ではあるし剣という種類名の通り両刃である。だが何処か剣という感じはしない。言うなれば“生き物”に近いのかもな?

 

 さて……心配と迷惑かけた奴等に謝罪しときますか。ということでkaimuとPoHを実体化させる。現れた2人は溜め息を吐きつつ口を開いた。

 

 

「……まさか、何かに気付いただけで“コレ”抑えて本気出すとはねぇ。何なんですかマスター?」

 

《同感だわ。今残りライフ3つしかねぇのに土壇場でよくもまぁやりやがったな》

 

「うっわマジか……俺そんなに減ってたのかよ?」

 

 

 どちらかと言えば心配という感じの表情と声色で話をしている。何だろうか、ここまで来ると……ねぇ?何か色々ありすぎて“どうでも良くなっt”「お兄ちゃーん!!」ゲブラァ!

 

 

「《あー…………》」

 

「うぐっ…………いてぇ……ユウキ、さっきのマジで痛い」

 

「知らぬぅ!」

 

「イ"ダイ"イ"ダイ"イ"ダイ"!全部ダミ声になってるからぁ!頼むからやめてくれぇぇ!」

 

「お姉ちゃん!キリト!ゴー!」

 

「えっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【CRITICAL STRIKE!!】

 

【CRITICAL FINISH!!】

 

「114514……19(逝く)なぁ」

 

 

 結果、必殺技でHP全損間近までやられました。何故にッ!?

 

 

 

 

 

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 はい、何とか無事に回復出来ました。……というのも束の間、本来の目的である【ユイの救出】の為に上に向かったわけさ。何故か光の内側に居たユイを助けようとキリトとkaimuが近くに存在したコンソールを操作し光から脱出させてしまう。

 

 まぁkaimuだけは表情を変えずに何もない空間に大声を出していく。

 

 

「此方にいらっしゃるのでしょう!?出てきなさいペルソナ・ヴァベル!」

 

 

 他の者は完全に疑問符が浮かんでいる状態であった。しかし次の瞬間、見慣れても良い気分にはなりはしない格好の奴が転移でもしたかの様に現れた。

 

 

「驚きました……まさか見破りますか」

 

「えぇ……とっくに。貴女の考えも理解してますよ」

 

「そうですか……ですが、まだ次がある」

 

「ッ!待ちなさい!」

 

 

 ヴァベルが転移の様なもので消えた直後、kaimuは一旦足を止めて此方に向かう。そして俺の肩に手を置いて口を開いた。

 

 

「マスター……行きますよ」

 

「……理論上は?」

 

「可能です。そして実現も」

 

「なら話は早い。行くか」

 

 

 kaimuは【壊無】になり、俺は大剣をストレージに入れて足を運ぶ。まぁ勿論……

 

 

「シヴァ!何処にだよ!?」

 

 

 キリトが止めに入るわな。だが……キリト、お前は連れていけん。

 

 

「kaimu、転移」

 

「了解」

 

 

 求めている座標までの転移をkaimuに頼み、俺は光の粒子に呑み込まれ視界から消える。

 

 次に俺たちが居たのはとある場所。変な障壁の中に入ってて、俺の前にはデカイモンスター……まぁヤタに比べたらまだマシだな。

 

 

「さて、止めに行くかね」

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ~キリトside~

 

 んだよ……また勝手に行きやがって。

 

 

「だぁ!くそっ!」

 

 

 勢い良く右足で地面を踏みつける。言い様のない憤りが身体中に巡り巡っていて、どうしようもない。

 

 

「パパ……パパ!」

 

 

 不意にユイが大声で俺を呼んだ。何かと思いつつユイの方に振り向く。

 

 

「お話があるんです!今はここで待って、私の話を聞いてください!」

 

 

 何処か切羽詰まった様な感じをするのは、あまり見たことがないので一先ずユイの話を聞くことにした。

 

 そして聞かされた内容は……とても信じられない様な内容であった。

 

 先ず驚いたのは、先程のペルソナ・ヴァベルはユイ自身。正確には1000年後の未来からやって来たユイということ。未来からやって来たという話、信じる方が難しい……あ、アイツは転生者だったわ。

 

 何故そうしてまで自身を消そうとしたのか。その疑問はユイの話したことを聞くと疑問符が浮かんだが、それに答える様に続けられた。ヴァベルの目的は悲劇を産み出さないことであった。その悲劇というのは、プレイヤーの感情を仮想空間に閉じ込めたことによる悲劇。

 

 そんな実験が未来で成功され、仮想空間に人々の心は残り続けた。しかし残った感情が問題でもあった。残ったのは人間の負の感情のみ、それらが蓄積され続けている状況を良いと思わなかったヴァベルが災禍の鎧と共にこの時代まで遡り歴史改変を行おうとした。

 

 それはアイツによって食い止められたが、今度はアイツが未来に行くというのだ。恐らくヴァベルを止める為に未来に行こうと画策しているのだ。

 

 また面倒なことをと思いつつ、アイツの思惑に参加する為に俺たちはユイの作戦に乗ることにした。どうやら、少しするとこの場所の中心に白い球体が現れた。あれを“時進みの剣”を使って壊すと良いらしい。だからこその待機作戦。アイツは必ず此処に来るからという真実に従って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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