銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす 作:(´鋼`)
~キリトside~
ヴォークリンデに戻ってきて、転移門付近まで移動してきたんだが……そこで見慣れたピンク髪と見慣れた槍と紫髪、“リズ”こと『リズベット』と闇妖精領主『ドミナ』が転移門付近に居た。
話によれば今回起こった緊急メンテナンスの件について不審がっていたり、“アイツ”の影響に毒された者の1人として調べたくなったのもあるそうだ。ドミナは隣に居るリズの行動を予測していると恐らくこうなると予想していた為、咎めもせずに従ったらしい。
そして目に付くのは……やはり、この黒い奴だろう。あ、あと名前が『ブラック・ロータス』というらしい。聞くと普通に厨二心狙ってると思うのは恐らくドミナも一緒だろう。
しかしこのままでは色々と面倒になりそうなので、ロータスは画面を操作したあと姿を変える。あれだ、よく舞踏会で着ける様な仮面にデッカイ蝶の羽と露出高めの服装だわ。何故かアスナが腕をつねって来たが。そして呼び名を『ロッタ』と決めた。
何はともあれ、転移門で空都ラインに戻った。……戻ったのは良かったんだ。
メッチャ変わってね?いやだってさぁ!!ほら、あれなんだよ!!俺たちの思う空都ラインは自然が多いイメージなんだよ。んで、今見えてる景色が……メッチャ機械的なんですがこれは。ってか変わりすぎィ!!近未来風だよ!!世界観狂ってるよ!!
んで、変わった空都でエギルとユウキとエイドに会いロッタを紹介する。そして……今回の案件について話した。やはり誰しも驚かざるを得ない。
一通り話も済んだあと、今度はロッタの話を聞くことにした。話によれば2人で来たそうだ。『シルバー・クロウ』という、これまた厨二心を掻き立てる名前が……と思っていたらエイドが何かツボったらしい。何処にツボったのやら?
話の続きだ。どうやら“ここ”に入って来る際に雷によって別れて、その後あのペルソナ何【CHARA】(ちゃらと呼びます)の話を信じて俺たちを襲ったらしい。
まぁ何はともあれ話も聞けたし、こっからは成り行きに任せるか。…………駄目だ、またアイツから移された癖が。どうも楽観的な奴が領主組に多いらしいが、アイツは他より楽観すぎて毒されていく様だ。
さて、ここから仲間探しになるのだが……長いからカット頼むわ。作者。
[キングクリムゾン!!!]
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うん、作者便利。何やかんやあって『シリカ』『ストレア』そして『シルバー・クロウ』もとい『ハルユキ』、さらに『メタトロン』と呼ばれる“エネミー”……謂わば“最上位モンスター”が仲間になった。序でにロッタが仮面を外したので素顔が明らかとなった。
そして、ストレアに憑依した何かが話した【未来】の出来事。いやアイツが転生者だから余程の事じゃ驚きはしなくなっちまったなぁ……ま、いっか。【化け物】カテゴリーに居るドミナとエイドも反応薄いし。
何はともあれ、俺たちは仲間を探さなきゃならない。アイツはシノンと一緒なのは確実だから優先的に捜すしかないなこりゃ。戦力的にもあれだしよ。
~kaimu side~
「ふぅ……これじゃあ、お手上げね」
そうぼやきながら溜め息を吐くシノンさん、その夫なのに悠々とキセルで煙草吸っているマスター。シノンさんリーファさんを誘ったシリカさんははぐれる始末。この突如発生した障壁は“通常”では壊せない様だが、マスターの【心意】と【メモルシステム】の複合なら破壊できる可能性はあると計算されていますが……
「開けられても一時的だろ。根本的解決にはなってねぇじゃん」
うーむ論破された。確かに破壊はできますが、カーディナルの行動予測では復元する考えになりそうですし。しっかし……このフィールドの変わり様ですよ。
近未来的な建物がALOに“そのまま合体した”様な印象を受けますが、どうやらその様です。エラー発生では無いことからカーディナルが“適合”でも行ったんでしょうか。
それよりも……マスターには話しましたが、何故か『ユイ』の反応が2つ。いや、似た反応が現れたのは気になった。そして……『ユイ』の反応が微弱な物になったという事。荒野ステージで建物が現れた事に関係がある様ですね。
PoHはゴーストデータなりに調べていた様で……と思ってたら建物のデータ調べてました。話から“未来の物”なんて言いましたがマスターは驚きもしない。しかもPoHに煙吹き掛けたせいで、また喧騒事ですよ。
そうこうしてる内にシノンとリーファさん何処か行きましたよ。シノンさんはマスターを誘っていましたが、マスターはチークキスするだけで動きません。シノンさんが腕を引っ張ったらマスターは動きましたが。
欠伸をしながら翅を広げてウロチョロ飛んでいるマスター。あ、私は今、武器になってマスターの腰にぶら下がってます。楽で良いですよ。
ウロチョロ飛んで早数分。何か機械みたいな者が2名居るんですが……ここでマスター、何を思ったのかシノンさんに耳打ちした瞬間シノンさんがリーファさん連れて機械の者に突っ込んで行きましたよ。マスターは行ってすらない。
《HeyHey、お前行かねぇのかよ?折角殺れるチャンスなのに》
マスターの右腕から黒いオーラが出て、そのオーラからゴーストデータである『PoH』が上半身だけ現れる。この“殺人鬼”は死んで尚も生き続けてる元人間。しかしPoHはマスターに力を貸している様で、HPが全損しても“殺したプレイヤー”のデータを消費して生き延びる【残機】というシステムと“殺したプレイヤー”の記憶データを使用できる【メモルシステム】を付与させています。
「バッカ言え、あれ女だろ。近付いたら近付いたで、あの2人がトラウマ植え付けられるっての」
《束縛系&暴力系ってか?オッソロシッww》
「ま、俺には甘えてくるから可愛いけどよ。何かあったら俺が止めるし…………」
《あ?どった…………oh》
マスターとPoHの視線の先を見てみれば……何か変なモンスターがシノンさんを殴ってた所を【偶然】見てしまいました。【偶然】です、本当に【偶然】です。
マスターが私の刀身を引き抜いて【心意】と【メモルシステム】の両方発動して私の刀身に纏わせていますが……あ、あかん。あのモンスター死んだな。
直ぐに翅を広げて突っ込みつつ、私『神壊刀・壊無』を“一撃”で終わらせた。
「俺の嫁さんに何しとんのじゃワレェェェ!!!!」
……もう、マスターはマスターですね。何時もの『坂倉銀先』であり『シヴァ』ですね。はい。