銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす 作:(´鋼`)
~和人side~
あーあ、捕まっちまったなぁ。身動き取れないなぁ。いや、これ割とマジで。マジで動けないから。何かオカマが1人居るし狙われてるし、つーか早くkaimu!!早く援軍(この作中最強の人間)呼んで!!!影昌と秀哉が危ない!!彼女いない奴が危ない!!クラインは別らしいが。
そういや余談だがあの2人彼女作らねぇのか?アイツらモテてるし、1人や2人居ても良い筈だろ?流石に2人はあれか。
「「そこ、何考えてた?」」
「何も考えてませんハイ」
「黙ってろガキども!!!」
突如袋から音が鳴る。あの袋には没収されたオーグマーがあるのだが……どうやら助っ人来たな。待ちくたびれた。菊岡はオーグマーに注意が逸れた奴等に銃を向けたが、それは止めさせた。流石に被害を出すのは御免被る。
奴等の内の1人がオーグマーを取りだし、確認する。
『あー此方kaimuです。応答は……どうせバカが出ているんでしょうけど話しますよ』
見たことない奴が目の前に現れて話しているのは流石に滅多な経験だからな。精々地獄でも味わっとけ。
『只今ハッキング解除操作をしております故、直ぐ様システム権限が移行されます。ご注意くださいな。尚、あと2分で貴殿方は全滅しますので警告しておきます。では』
どうやら通信が切れたらしい。その後に電子パネルが勝手に何かしらのシステムに移行しているので、流石に焦っているらしい。
そして、通信機のノイズ音。それを手に取る奴等。
『此方β班!!正体不明の敵と戦闘中!!だがこのままでは一方的にやられてしまう!!誰か応援を……ウアアアア!!!!』
あーらら、やられてやーんの。んまぁ、あの人なら2分も掛からず来るだろ。その証拠に……何故か扉が勢い良く飛んできたな。
「ふぅ……全く、息子の父扱いが酷すぎますねぇ。これでは面倒事は全部私がやらねばならないじゃないですか」
あー来たよ。最強の人間『坂倉銀将』さん来たよ。はい、これで一瞬にして全滅だな。
「だ、誰だきさm「すいません聞きたくないです」ガフッ!!?」
「に、2分で来るんじゃなかったのか!?」
今度は電子パネルにkaimuが映し出される。お前好きだなデカイ場所に映るの。
『失敬、この方の体感時間で2分でした。あと皆さん、早くフルダイブをお願いします。皆様のALOデータをコピーしておいたので』
「kaimu!!お前やるじゃねぇか!!」
「お褒めに預かり恐悦至極。では」
「分かりました」
銀将さんは何時木刀を抜いたのか、何時その場所に行ったのか分からない程の速度で動き残りの奴等を気絶させる。あまりにも速いので見えないのはお約束。
作ってくれた機会を逃す訳もなく、そのまま指定される場所まで行く。これで漸く……アイツを殴れる。
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~銀先side~
「シャラオラァ!!!!」
メモルシステムを付与させた木刀で横一閃。さらに心意でマスケット銃を製作しぶっ放す。弾丸は装填1発だけだが……流石に弾丸も心意なので操れるんだよねぇ!!!そんな訳で弾丸操作で後ろの奴等にも攻撃する。
意外にも当たっているようで良かった良かった。後ろから「ぐあっ!!」だったり「があっ!!」という風に痛みから出る声を挙げているからな。
《………なぁシヴァ、ちょっと良いか?》
「んだよ!?今やってんだけど!?」
歯切れの悪そうに口を開いたPoHは珍しいと思ったが、今はやってくる連中に風穴か切り傷生み出さなきゃやってらんねぇってのに。こんな時に限って何だよ?
《いや改めて思ったんだけどよ、お前と殺りあってるの俺の知り合いだわ》
「…………………はっ?」
ちょっと意味分かんないですねぇ……って感じになって動きを止めてしまった。んで、右腕からPoHがうにょって出てきてね話をする訳だ。
その間にも俺に近づく輩は居るんだよ?でもね、周りを見たらPoHを見て歩みを止めたみたいに見えるんだよ。スーパーアカウントで来てる奴もそれは一緒なんだよ。
《……証拠これな》
「……あーうん。大丈夫、理解はできる。ただな、何で来てるんだ?」
《あーちょっと待ってろ……心意で体作ってくれ》
「いや作れんのか?人体」
《良いからやれって。hurry hurry》
「んあー……やってみるか」
心意で体の製作を試みる。意外にも製作の心意であるだけ、体まで作れる事はできるらしい。その出来た体にメモルシステムが流れ込んでPoHが移動する。
そしたらどうよ?普通に動き出したよ。PoHが。
《あー久々》
「いや……これありなのか?」
《ちょっとO☆HA☆NA☆SHIしてくるわ》
「あー……行ってこい」
【10分後】
何かPoHのお話は終わったらしい。だが、それでさっきまで殺りあってたキチガイに会わすか?普通よ。
まぁPoHの話を聞けば、今PoHの隣にいる奴はガブリエルつってPoHが世話になった奴なんだとさ。今回はPoHの口利きで一時的に協力関係を結んだが、終わったら殺し合いしよーぜみたいな約束を半ばノリで結んだ。
んなバカなことしてると、カセドラル方面から地鳴りが聞こえてくる。PoHはメモルシステムで俺の腕へと戻り、心意で作った体は消えた。
確認してみれば……何かアンデットどもがウジャウジャとやって来ているらしい。しかもカセドラル見ればアドミニストレータが……ん?ちょっと待て。
もしかしてこれ……戦争の火蓋落とされた?
もしかしてこれ……やらなきゃいけないパティーン!?
つーかアドミニストレータ俺狙ってたのぉ!?でもそうか、危険人物認定されてそうだもんな。俺。
ガブリエルは残存兵力で立ち向かおうとするが、今の所、これを相手にするのはキツいと感じる。
だが……少しでも時間を稼げば良いか。精々2日ぐらいは。そんな感じで心意を発動して突っ込んで行こうとした。
アンデットの軍勢が上空から降り注いだ矢の雨で倒され進軍を止められる。あの技には見覚えがあったので後ろを振り向いた。
『『このバカ野郎、無茶すんな』』
俺にとってはスゴく懐かしい気分を味わってしまった。残してしまった……このバカどもと出会ったから。