銀髪スタンド使いの転生者はSAOの世界で第二の人生を過ごす   作:(´鋼`)

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神獣は集い、戦士は剣を持つ

『UW 何処かの場所』

~ヤタside~

 

「………この辺りだよな?随分会ってないから忘れた」

 

 

 こんな巨体で翔んでいると誰かに気付かれるだろうが、先ず普通の奴等なら気付かない。神獣と呼ばれているとはいえ、翔んでいる間は凄い暇である。

 

 神獣なんぞ肩書き程度にしか思ってない。つーか肩書きに縛られて神にしか【真の力】を発動できないなんて酷すぎるんだよなぁ。

 

 それはアイツらも一緒。

 

 【創世の遣い】【太陽の化身】【大いなる獣】【全てを呑み込む大蛇】

 

 1匹はあれだが、他の俺を含めた奴等は来てくれるだろう。必ずアイツらは来てくれると信じて話をしに行く。

 

 ってか、あのバカどもは暇だし必ず来るだろ。今回のアドミニストレータの件で派手に暴れたからよ、それぐらいは知ってる筈だし話がトントン拍子で進んで行きそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つー訳でお前ら良いよな?」

 

「「良いとも~」」

 

「いや軽ッ!!」

 

 

 場所は表記できねぇが、今は八咫烏に白澤にベヒモス……俺らのモデルとなった神獣が勢揃い。あのヨルムンガンドは来なかったが。つーかやっぱ軽いなぁ……

 

 

「だってさぁ~、ここんとこ400年間暇じゃん?しかも今までダークテリトリーの支配者様が非人道的行為だよ?それを口実に潰せるから善し!!」

 

「正確には約400年間なんだけど?まぁ僕らが手伝えば事は進みやすくなるけどね」

 

「うんベヒラス、お前は敵と味方を間違えるなよ。白、ベヒラス見といてくれ」

 

「………そーいや、ヨーガンどーした?」

 

「自分の領地で起きた事なのに来ないなんてねぇ……まぁ何時もの通りと言えばそうなんだけど」

 

「アイツ気紛れだし良くね?んじゃ、鳴き声聞いたら出てこいよー」

 

「「りょーかーい」」

 

 

 よし。先ずは良いだろう。

 

 あとは時を待つだけだ。その時を待つだけだ……そう、待つだけ……って、何時になるのか分からねぇや。

 

 

 

 

 

 

 

 

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『3日後』

~銀先side~

 

 目覚めてから3日。カセドラルから逃げ出したベルクーリも俺の万事屋で少し匿っている事になっている。

 

 しかし驚くのは……何か1回戦ったファナティオなる奴が居るのはビビった。つーかベルクーリよ、信頼してる奴連れて逃げろとは言ったが何故にソイツ?

 

 会ったら会ったで剣を向けられるわ、世話にはならないとか言い出す始末だし、家の中でも兜取らないから邪魔くさい。

 

 ファナティオが居る目の前でベルクーリに問い質してみれば、「顔を見られたくないから」らしいです。無駄情報として美人さんと聞いたが、それにファナティオは少なからず狼狽えていたのは分かる。

 

 んで、ヤタも帰ってきて何時もの食事風景が戻ってきている。ヤタの食費がかさんで金がヤヴァイ。ヤタの食事量見て他の2人唖然。つーかヤタ、お前は縮小化して食費制限手伝えや。

 

 んで、飯食い終わってベルクーリとお話中だ。ヤタはユージオとアリスの所に行ってる。

 

 

「さてっと……ベルクーリ、ファナティオ。あのアドミニストレータどうするか……だな」

 

「そうだな。先日の件でお前も太刀打ち出来なかったからなぁ」

 

「あれには驚かされた。まさかの心意使えるってよぉ」

 

《だなぁ》

 

「んなぁ!?」

 

 

 俺の右腕から黒いオーラを出し、その中からPoHが上半身が出す。ベルクーリは見てたから知ってるとして、ファナティオは黒いオーラの時に見ただけだから驚くわな。

 

 

《Where the place?》

 

「My house」

 

《知ってたww》

 

「だろうな」

 

「だ、誰だソイツは!?」

 

「死人」

 

《死人は酷くねぇか?》

 

「じゃあ殺人鬼」

 

《殺すのは好きだ》

 

「肯定の意と捉えて宜しいかな?」

 

《Yesに決まってんだろ》

 

 

 少しだけPoHの紹介をしたあと、話を戻そうかね。PoHの情報を交えながら対策を練ろうとしている。

 

 

「しっかしアドミニストレータが厄介だわ。残機あるとはいえ、死ぬのにも限界あるし」

 

《残り残機27な》

 

「結構あった」

 

「しかし、アドミニストレータも危機に晒されているのと変わりない。戦力を整え次第攻め込むのが妥当だろう」

 

「確かにな」

 

《同意件だ》

 

 

 んな感じ。というか、これぐらいしか思い付かねぇんだよなぁ。満を持して戦力を叩き込む。シンプルながらに1番強いんだよなぁ。

 

 

「おい銀!!」

 

「ぬあっと!?」

 

 

 いきなり後ろからデカイ声をだすもんだからソファから落ちちまったじゃねぇか。どうしてくれんだよ、このバ烏!!

 

 

《Hey,crow.どうしたよ、んな慌ててよぉ》

 

「今すぐ学院まで来い!!整合騎士の奴等が総動員だ!!」

 

「「「はぁっ!?」」」

 

 

 

 

 

 

 

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『修剣士学院』

~ユージオside~

 

「………ッ!!何て数なんだ」

 

 

 この状況が未だ呑み込めていない。何故『整合騎士約30名』が此方に向かってきているのか。先程ヤタに師匠にこのことを伝える様に言ったが、どうやら間に合いそうもない。

 

 【機竜】と称される竜の背中に乗り、そのまま進攻しているのだ。あれでは弓兵や神聖術でしか狙う事が出来ない。

 

 しかも、ここには剣士が居るといっても卒業試験に合格しなければ本当の騎士としては認められない。

 

 何故この学院を狙ってきたのか分からないが……兎も角、ここで師匠が来るまで食い止めなければッ!!

 

 神聖術の発動を試みる。

 

 そうしようと思ったら、整合騎士たちの横から無数の火の玉が飛来してくる。見れば……

 

 

「カアアァァァァァ!!!」

 

「ヤタ!!ってことは、間に合った!!」

 

 

 突如上から飛び降りてくる影を見る。その影の正体は師匠とヤタが連れてきた整合騎士2名だった。

 

 師匠は右腕に黒いものを纏わせ、整合騎士の2人を包み込み足場に黒いものを緩衝材代わりに着地する。着地したあと2人を出す。

 

 僕は師匠に駆け寄る。

 

 

「師匠!!」

 

「ユージオ!!良かった無事か!!」

 

「まぁ戦闘はヤタが先にしてくれましたから……って、それよりも」

 

「あれは……シンセシスの者たちか」

 

「裏切り者でも追ってきたのか?はたまた……それよか、さっさとやるか」

 

 

 今度は師匠の左腕から銀色の光が出現し、見たことのない形を作る。

 

 

「し、師匠。それは一体?」

 

「あっ、そうだユージオ。これ終わったらアリスと一緒に話をするぞ」

 

「へっ?あっはい」

 

 

 こんなすっとんきょうとした返事しか出せない自分が居る。だが、それは師匠の前でのみ。何故なら師匠がこんな戦況を簡単にひっくり返すと普通に考えているから。

 

 大きな轟音とともに、何かが発射される。それは神聖術でもなく、弓でもない。とてつもない威力を持ったものを連続発射している。

 

 何故か師匠の後ろに支えが用意されており、それを黒いものが補助しているのは不思議に感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アドミニストレータ討伐まで、残り現実時間3日

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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