神話的知識の先に   作:ニキタロウ

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最初の闇

ふぅ、飲んだ事だしまた書き始めよう、俺にこんな日が来るなんて思ってもなかったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――その屍喰鬼は息絶えた、それと同時にまた何かの視線を感じる、上を見上げると同じローブを羽織ったあのバケモノがいるのだ

(この数はやばい……!)

高橋と小林も焦りの顔を隠せない、バケモノのうち1体が身軽にこちらに飛び込んでくる、驚きのあまり動けない国武達、誰かがやられる!そう思った時その屍喰鬼に重たい拳が入った

少し小柄な女性がいた、皆当然知り合いなわけでもない、訓練されているようであり、この事にとても慣れているようでもあった

「そこの、マンホールの中に入って、もうすぐ人がくる」

確かに向こうから何かの声が近づいてくる

「あなた達も見つかりたくないでしょう?私としてはあなた方を助けたいの、はやくいって」

屍喰鬼もわかっているのだろう、散り散りにどこかに行ってしまった

マンホールの中に入るとその女性が話を始める

「急に入ってきてすみません、今は色々と事情があります、ついてきながら話を聞いてください」

暗い下水道の道を懐中電灯を照らして歩く、その間に彼女は話をしてくれた

「私は元SHIELDの隊員でした、あなた方が襲われたようなバケモノと戦う部隊です。 最初はそう思っていました、しかしとある時にあのバケモノ達からバケモノの正体と私達の闇を語ってくれました

『お前ら人間は……何が理由かは知らんが我々と同じ存在になる者がいるのだ、最初は人間なんて食べなかったさ、でも無理だった、ネズミやカラスではダメだったのだ、最初は自殺した死体を食べていた、しかし屍喰鬼としての本能か、人をさらい自分と同じ存在にしようとしてしまうのだ』と」

皆が声を出さない

「『しかし時期にわかってくる、これはその種としての本能だ、逆らうのは難しい、それに今この人間達は腐っている、平然と人殺しが行われる所もあれば、我々のようなモノを迫害し、殺そうとする、何度貴様らの所の人間に交渉したと思う?我々の為になんらかの手を打ってほしいと……すべて却下だ!交渉に行った者達はすべて帰ってこない、貴様らの外道っぷりがとても良くわかるよ』」

彼女はまだ続ける

「その時、私は何も言い返せなかった、ほかの隊員たちの行動とこの世界の事を冷静に考えたら尚更……お願いします、今からあなた達を連れていくところは私がであった屍喰鬼が家族になろうとしてる人達と住んでるいる隠れ家です、この先を上がったところです、妹さんを探している女性もすぐ側にいます、お願いします、行ってください」

なんの事かわからなかった、だが屍喰鬼の家族になろうとすると言う発言を思い出しながらもしかして、とそこまで歩き出す国武達にも頼んだ女性とも合流すして、下水道から這い上がる、そこは工場跡地である、そこにはローブは羽織ってない無い屍喰鬼が立っていた、それは5人を見るとゆっくりと頭を地につけた

「この先の螺旋階段を降りていってくれ、その先に待つものはあなた方には酷な事だ、そこのお姉さんにとっては尚更、だから、私を殺してくれ、それであなたの心が軽くなるなら私はそれをあまんじて受けよう」

なにか言おうとすると工場の入口から叫び声と銃声が鳴り響いた

「もうここが……!我々が何をしたと言うのだ!あなた方、私がここを引き止める、はやく行ってくれ!頼む!」

皆何をしたらいいかわからずオドオドしている

国武は屍喰鬼をみて、銃声を聞いてから声を出す

「てめーらさっさと行けよ、俺達がここを止めておくよ」

屍喰鬼の横に立つと小声で話しかける

「この先にあるものに関して察したよ、それなら出来るだけ他人は少ない方がいいだろ、足止め、するよ」

「私もする、多分居た方がいいと思う」

ほか3人は走ってそこに行く

 

銃声がすぐに止み、男が1人歩いてきた、銃は持っておらず堂々と入ってきた

「あれぇ?情報通りだとゴミはあと1個のはずなんだが……見覚えのあるゴミと知らねぇゴミが落ちてるな」

「こいつらは知らぬ!」

屍喰鬼がまだ何か言おうとするが国武が遮る

「お前らどんな目的でこいつらを殺して回ってる?」

笑いながら男は話す

「目的って、殺したいだけだよ、正義の名の元に、こんな気持ちのいいことも無い、人間様を取って食おうするバケモノは殺しても問題無いだろうよ!!」

「ふざけるな!こいつらにも家族がいる!仲間がいる!俺たち人間の都合で殺そうとするな!それを楽しんでるだと?許せないね!」

国武はその男に襲いかかる、しかし相手は特殊部隊、簡体に受け流されてしまう

「お前、一般人とは思えないね。でもどうでもいいよ、寝てろ」

国武を受け流し、体制が崩れたところを素早く、とても強く殴りつけようとする

国武は無意識のまま無理に踏ん張り振り返りその拳を掴む

「なに!?」

「もう逃がさねぇぞ……」

国武は渾身の蹴りをそいつの横腹に蹴りつけた

よろけて後ろに後ずさる

「てめぇ……本当にただの一般人じゃねぇな?」

「警察のおかげでね、ここまでできるようになったよ」

男が国武に気を取られてる瞬間、屍喰鬼と元特殊部隊の女性が後ろから殴りつけて男を気絶させる

「国武さん、無茶しないでください、それと私達も行きましょう、あなたもです」

女性につれられて螺旋階段をおりて地下に入る

そこには拳銃をもった女性と小林と高橋がたっていた

その先で半分屍喰鬼、半分人間の女性が座っている

まだ少し遠いので口の動きだけで何を言ってるかわかった

 

ありがとう、お姉ちゃん

 

そう言ったと思うと彼女は銃を握り直し、銃声を鳴らした

誰も動かなかった、彼女だけが涙を流していた

屍喰鬼はそれを見届けてから階段の上に上がっていく

その時近くにいた国武にボソリと声をかける

「あんた、道を間違えるなよ」

そう言うと階段をあがる、時期に銃声が聞こえてバタバタと階段を降りる音がする、先ほどの特殊部隊なのだろう、自分を拘束して連れ去る

皆もう反抗する気にもなれかった

そこから1週間ほどの監禁をされる、その間口止めしようとあらゆる手をチラつかせて口止めをさせられた

国武は1日目からわかった、誰にも喋らないと話あと6日程は監禁されるだけだった

そこから解放されたが、皆声は発さず、トボトボも家に帰りついた―――

 

 

 

 

 

 

―――屍喰鬼さんよ、俺は道なんて間違えてねえよ、でもあんたと、俺の父ちゃんと母さんの仇をうつだけさ、さて、今日は寝よう、もうこんな時間だ

 


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