ボブの聖杯戦争 ~F/sn Unlimited Lost Works~ 作:黒兎可
「――――――――はっ……!?」
なんか、すごく変なユメを見たっていうか、今のはまさか死後の世界……!? 金星の赤いあくまが、なんか、シガレットくわえてた気がするが……。
と、気が付くと、なんかとんでもない場所にいた。見知らぬ部屋。豪華な天蓋つきベッドに足首まで埋まりそうな毛の長い絨毯。石造りの暖房に、直に刻み込まれた壁の模様。どれをとっても、昔話に出てくるようなお城だ。
朦朧とした意識のなか、思索。確か……イリヤに身動きを封じられて、そのまま。
「……縛られてるな」
案外と、俺は冷静だった。あんなわけの判らないユメ……? のせいか。いや、もう半分も重い出せないのだけれど、こうなったのは間違いなく、セイバーを連れていなかったせいだというのは理解している。
椅子に座らされて、縄で手首を縛っているようだ。体はしびれて腕も動かせない。
時計もなく、時間を計ることも難しい。
もっとも外は既に日が落ちていて、半日以上は経過しているはずだ。
「……
腕を縛る縄を解析する。……これならナイフを投影できれば、切ることが出来そうだ。問題なのは、今のこの、不安定な意識の状態で成功させられるかってこと。ここ一番での魔術には強いものの、失敗は許されない。
なにせ、ここは完全に敵地だ。
体に溜まった俺じゃない魔力を抜いていると。
「あ、やっと起きたんだ。……無駄よ? 強化しか使えないシロウがいくら頑張ったところで、縄は解けないわ?
無理するから血なんて吐くのよ。ほら、だいじょうぶ?」
「――――」
そうか。イリヤは知らないのか。だったら、投影については考えるのを止める。今は逃げ出す算段よりも、目の前のこの少女について考えなくてはならない。
扉をあけて、いっそ楽しげに現れたイリヤに肝を冷やす。丁寧にナフキンで俺の口元を拭うが、手つきがなれていない。
「……ここ、イリヤの住処か?」
「そうだよ? ここは森のお城の、私の部屋。
樹海の中で周りに何もない。街まで何時間だってかかるし、絶対に邪魔も入らない」
「まわりくどいな。何がしたいんだ? イリヤは」
俺の訝しげな言葉に、イリヤは不思議そうに言った。
「だって、シロウは特別だもん。他のマスターは殺すけど、シロウだけは特別」
「それは……。俺が、切嗣の子供だからか?」
「そ! なんだ、知ってるんじゃない」
にまり、と。
その表情は、マスターとして相対したときの油断ならないそれで――同時に、その幼子のような見た目とは想像も付かないような、複雑に入り乱れた何かが窺い知れた。
「キリツグは迎えに来てくれなかった。家族を、私を、お母様を裏切った。だから殺しに来たの。
だけど、キリツグはいなくて、シロウしかいなかった」
「……だから、俺を殺すって?」
「そう思ってたの。でも気が変わった。シロウを殺さないでいい方法を考えてたの。
だから――――シロウ、私のサーヴァントになりなさい?」
十年も待ったんだもの、簡単に殺しちゃうなんてつまらないでしょ――――?
そう微笑み、俺の脚の上に座るイリヤ。楽しげなその目が求めるものは、その指し示す言葉の意味は、きっと俺たちが知る意味とは違うはずだ。
だけれど、引っ掛かりを覚える。
切嗣は――――少なくとも俺を拾ってからの切嗣は、あの性格だ。陽気で、人一倍明るくて、楽しんで、残りの人生を謳歌して、それこそ正義の味方みたいで。
そんな切嗣だったからこそ、俺はその背中を追いたくて。
だから――――そんな切嗣が、自分の娘を一人、置き去りにするだろうか。
「イリヤ。切嗣は――――」
「だーめ。今はシロウの話をしてるんだから」
駄目だ。話を続けられない。話を続ける気が無い。
人差し指を立てて、会話をふさぐイリヤ。じろりと微笑む目には、底知れない残酷さが灯っている。
「もう一度だけ聞いてあげる。
シロウ――――わたしの物になりなさい」
瞬間。
視界に、金の亀裂が入った。
「――――、な、何!?」
城が揺れる。
まるで爆撃みたいな音と振動。うそ、と目を見開いて、イリヤが俺から飛び降りる。
亀裂なんてなく、視界はいつも通り。一瞬、目を覆ったそれに違和感を抱きながらも、首だけはイリヤを追う。
「アーチャー……、まさか、つけられてた?
でも、そんなわけないじゃない。サーヴァントが『この私を』出し抜ける道理なんてないのに」
――再びの振動。
「――――っ、リズ、逃げなさい! シロウは待ってて?
バーサーカー!」
叫びながら、イリヤは窓から飛び降りる。
何がどうなっているのか。考えるのは後回しだ。
「
一刻も早く抜け出すため、最短の方法を取る。
すなわち、両手の間に刃を投影。そのまま出現と同時に、縄を切断する。
「……?」
違和感を覚えるほどに、すんなりと成功した。一度投影したからか、それともスイッチを入れる練習をしたからか。
ともかく、ふらついて壁に手をつきながらも、なんとかドアへ向かおうと――――。
「誰か来る?」
まずい。もしこの屋敷の人間だとすれば、二重の意味でまずい。俺が縄から抜け出したということと、投影したナイフを見られてしまうこと。その双方に危機感を抱いて、椅子に座り、再度しばられているように見せかけて――――。
「――――無事ですか、シロウ……!」
「――――」
目が点になる。セイバーが、都合が良すぎるようなタイミングで現れていた。
「縛られているのですね? すぐ解きますから、そのまま――――」
「あ、いや、縄は解けてる」
とりあえず捕まったふりをしていたと説明してから、感心したようなセイバーの手をとる。
「セイバーだよな? 俺の幻覚とか、イリヤの魔術とかじゃなく!」
「な! シ、シロウ、待ってください、その……」
「うん、本物だ。……あれ? けど、どうしてここに?」
バビロンの啓示でも受けたのだろうかと、何故かそんな意味の分からない思考が過ぎる。
「そ、そんなこと言うまでも無いでしょう。貴方が囚われたのなら、サーヴァントたる私が助けに来るのは当然ではないですか」
「あ、いや。どうして俺が捕まったって知ってるんだよ。
いや、それより、今外は――――」
「それよりも先に言っておきたい。貴方の心情を慮って一人で行動させるも、なぜこう易々とイリヤスフィールに拉致され、監禁されてしまったのですか!」
「え? あ、それは……」
「この件に関しては、何らかの謝罪をしてもらわなければ気がすみません。それと……、? どうしたのですか、シロウ」
「…………いや、落ち着いた」
俺に気を遣ってくれていたのか。桜のことで悩んでいた今朝の俺に、セイバーはいつものように接してはこなかった。明らかに一歩引いて、俺のしたいようにさせてくれていた。
でも、そうじゃなかった。……考えれば当たり前だ。衛宮士郎に出来ることは、まず一歩一歩、近くのことからなのだから。
悩むのは後回しだ。今は――――聖杯戦争に勝たないといけない。
勝って、桜をしばる今の状況を何とかしないといけない。
「ありがとう。お前が来てくれて、本当に助かった」
「あ、いえ……、ええ。と、当然のことです」
少しだけ視線を上に逸らすセイバー。こころなし、照れてるようにも見えなくはない。
ともかく、後はここからセイバーと外に出るだけ――――――。
……って。嗚呼、そういえば表でアーチャーが暴れてる、みたいな話があったっけ。
だから視界に、遠坂さん家の凛お姉さんが見えても、決して不思議ではないのか。
「ふぅん。なんだ、思ったより元気そうじゃない」
「遠坂……? そういえば、なんでお前まで」
「もともと、アーチャーが貴方がここに連れ込まれるのを見ていたのよ。
で、セイバーが気付くよりも先に情報共有したって訳」
「なんでそんな――――」
「まぁ、アーチャー的にはアインツベルンの拠点がわかればそれで充分だったみたいだけど……。少し気になることもあったから。
それより、アーチャーが時間を稼いでる間に逃げるわよ」
セイバー、遠坂と一緒に廊下に出て、不覚にも開いた口がふさがらない。なんだ、この、豪華さと広さ。
「見とれてる場合じゃないわよ。外は一面森の奥なんだから、急がないと日が上るわよ」
「ってことは、深山町から車で何時間かかるんだ!?」
朝日が昇るまでに森を抜けなくてはいけないと、遠坂は言う。
話を聞くに、おおよそ半日……はかかっていないか。それでも日付は変わっているので、丸一日。
「面目ない」
「いえ、そのようなことはありません。イリヤスフィールにとらわれど、未だ生きているということは。貴方が決して屈しなかったということだ。
……最悪、貴方が死んでいるものと覚悟して、この城に足を踏み入れました。だから、ここで貴方と再会できて良かった」
……そっか。
「だったら、ちゃんと帰らないとな……」
言いながら、屋敷の裏口へ向けて走る俺たち。
と、ふと気になる事がある。
「遠坂。アーチャーは?」
「……後で来るって言っていたから。今は、逃げるわよ」
何も言わず――遠坂は、『刻印のない』手を覆い、握り占めていた。
※
「――――――!」
「――ッ!」
紅い弾丸を放つアーチャー。それを正面から叩き潰すも、弾丸は「ありえない角度をもって」、ヘラクレスを穿つ。でも、それさえほとんどダメージがないというのだから、状況はあまりに酷い。
荒らされた正面の入り口。アーチャーの狙撃によってボロボロとなったその場所において、二体のサーヴァントは対峙していた。
「
巨人に向けて、黒き弓兵は銃を構える。
「――――
放たれた煙のごとき弾丸を、当然のようにとらえ叩き潰す狂戦士。
砕け散り、霧散するそれを見て、アーチャーは肩をすくめた。
「なるほど。……同種の攻撃には耐性が出来るということか」
「そうよ。もう『毒も』通じないわ。
いくら腕にAランクをもってして穴を開けたところで、一度進入を許したものを、バーサーカーが残しておくわけ無いじゃない」
呟きながら、アーチャーは弾丸を変える。
「――
「正面から叩き潰しなさい! バーサーカー!」
唸り弾けとんだ巨体に、接近を許すアーチャー。だが、
「――――
光線としか思えないような、そんな弾丸は、バーサーカーの上半身を大いに抉り飛ばす。
いや、もはや弾丸ではない。放たれた直後、あまりの威力のせいか、弾丸が「弾丸の形状を保てず」、自壊して、巨大な槍に変化。そのままバーサーカー目掛けて飛来した。
その威力は、もはや殺人光線としかいいようのない。一撃は、さしものバーサーカーをして想定外だったのか。振り被った腕そのものを消し飛ばし、肩の根元から溶かした。
地面に、岩の大斧が落ちる。
「これで――――ッ!? チッ」
だけど、それさえぬか喜び。
未だにヘラクレスの腕は再生を続ける。
引きながら、アーチャーは悪い冗談だとばかりに嗤った。
下ろされる豪腕が、アーチャーの体をえぐるように殴る。それだけの衝撃に、アーチャーは弾け飛ばされる。
もっとも、その時の音にイリヤスフィールは違和感を抱く。
「……? アーチャー、貴方は……」
バーサーカーの感じた違和感と、同種のそれ。
アーチャーの肉体。その強度が明らかにおかしい。バーサーカーのそれは、余波だけで並のサーヴァントを戦闘不能に追い詰めることが出来る武器だ。だからこそ、直撃をくらってなお立ち上がれるというのに、違和感があり――――どちらかと言えば、そう、まるで鉄でも殴っているかのような。
そして、見た。
その肉体の状態が、あまりにも異なることに気付いた。
黒い肌の下。割けた内側に、金色の何か――――まるで金継ぎか何かのようなそれ。それによって繋がれたものが、無数の、錆びた刃であることに。
刃の先端が蠢くようなそれ。アーチャーの割けた肌の下から覗くそれは、明らかに彼の体が、人間のそれと異なることをあらわしている。
「流石に、このクラス相手にはキツいな」
竹束、という盾がある。戦国時代、火縄銃を防ぐために考案されたそれ。火縄銃に対して効率化された、竹で編まれた盾である。火縄の弾丸が竹を貫通することが出来なかったからこそのそれだ。
そも貫通力のある攻撃を防ぐ手段は、その貫通できないだけの厚みを持つことに他ならない。戦地で土嚢や人塁などが有効だったのも、それに由来する。
なれば、この弓兵はその身の内に、幾千幾万もの刃を重ねる。
並の攻撃の貫通を許さず、直接打撃ならば相手にさえ傷を負わせる。故に本人でさえそれにより傷を負う――――そういった諸刃の「防弾加工」こそ、この男の在り様そのもの。
『――――俺が囮になろう』
アインツベルの森に入った時点で、アーチャーはさも当然のように提案した。
もとはと言えば、当たり前のように衛宮の家に来訪した折に異常に気付く凛とセイバー。ほどなく公園で買い物袋を発見する三人。
セイバーの証言から、相手はイリヤスフィールだろうと当たりを付け、かの城を目指して来たのだが……。こと作戦を打ち立てる前に、アーチャーがそう断言した。
『……なんで?』
『当たり前だろう。かのヘラクレス、その身体に宿る宝具の正体すらロクに掴めない。いくら戦略兵器のごとき力をこちらで確保していようとも、使いどころを間違えれば全員死ぬのが戦争だ。
その点で言えば、セイバーは温存しておくべきだ。間違っても俺と一緒に戦わせるのは頂けない』
『む……?』
何故かアーチャーの言い方に不服を覚えるセイバー。いや、確かに彼女の宝具は解放さえすれば、それこそ並の英霊で歯が立たないほどのそれではあるのだが。いかんせん、そんな「聖剣をぶっ放するだけ」みたいな不敬な言い回しをされたように感じたのだろうか。
『それに、もしセイバーが失敗した場合、間違いなく彼女は撤退できないだろ。霊体にさえなれない、魔力供給とて充分でない。ならば結論は目に見えている』
『……確かにそうなるわね。でも、見つからないで進入することなんて出来ないの?』
『やはり経験不足と見える。森に入った時点で敵の陣地だ。既に情報が漏れている以上、何をしたところで足止めは必要になる。
だから、マスターたちが逃げるまで俺が時間を稼ごう』
そんなことを当たり前のように言う弓兵に、遠坂凛は違和感を覚えた。当然だ、時間的に連続性のない思考を持つこの英霊が、突然こんなことを言い出すからには、何か別な理由も在るに違いない。
そんな彼女の意図を察してか。アーチャーは皮肉げに、嗤いながら言た。
『召喚されて一週間は経ってるのか? 覚えがないが、判ることはあったよ。
アンタがあんまりにも払いが良すぎて、お陰で理解させられた』
払いが良い――守護者としての効率的な振る舞いを求められない。それが過ぎるとかつて嗤いながら言っていたこのアーチャーは、しかしそれを理由に結論を悟ったと言う。
『遠坂凛は、聖杯にかける望みはない――――強いて言えばその過程にこそ意味を求める。戦いがあるからこそ、当然のように勝つことにこそ。嗚呼、優雅にだったか? そして誇らしく勝つこと。
つまるところ、戦闘民族みたいな条件分岐を辿ったんだろ、この莫迦が』
『ば――――、いえ、もっとマシな言い方ってもんがあるでしょ!?』
だが否定しないあたり、彼女にとってそれは真実の一つである。正式に、その悲願を彼女は継承していた訳ではない。それは文字通り、前回の聖杯戦争の最中に絶たれてしまったものである。……まぁ、まさか弟子に背後から騙し打ちをされたと、この場の誰しもが思いはしていないが、それはさておき。
『だったらこの場合、条件が変わる。アンタの行動まで制限する権利は俺にない以上、アンタを死なせないことが、すなわち契約上の勝利だ』
『ですが、そんなことをすれば――』
『無論、死ぬつもりはないさ。だが決めるのはマスターだ。
セイバー。それにどの道、このマスターがそう黙って指を咥えているタマか? 例え俺を失ったとしても、余裕さえあればお前のことをあのマスターからぶんどって、殴りこみかけるくらいはしそうだぞ』
『アーチャー。貴方良い性格になってきたわねぇ』
『払いは良くても不満はたまらない訳じゃないってことだ。
だが、結局決定権はマスターにある。どうする?』
「
「え?」
瞬間、アーチャーの姿を捕らえられなくなるイリヤスフィール。空間に、緑色の靄がかかったように見える。
バーサーカーとてそれは同様。振り下ろす先を失った岩斧が、しかし標的を鋭敏に探る。
照明も光を失い、暗闇に包まれる一帯。
――――
――――
その時点で、アーチャーは覚悟を決めていた。
よもや、ここまで今の自分で対応が出来ない相手だとは想定もしていなかった。……逃げるくらい問題ないだろうとタカをくくっていた訳ではない。
だがそれ以上に、今のこの身にとって、慣れない戦いだった。
――――
戦場において、常に一人。始末人としての彼は最小効率で事態を収束するべく、手を血に染める事を躊躇しない。
――――
――――
だからこそ、誰かを守りながら――意識しながら戦うという選択肢が、事の他厄介で。
その指針に従って行動しているだけで、常に、頭に亀裂が入るような錯覚を覚える。
それこそがクリティカルに、彼の在り方を抉る。
――――
だが、だからどうしたというのがこの男の在り様で。
既に涙が流れるこの状況においても、それでも、思考は相手を倒すために最適化。
己の力量のみで殺すこと適わずとも、それに至る伏線は、いくらでも散りばめられている
――――
見えない視界で放たれた弾丸。
敵マスター目掛けて撃たれたそれを、的確に見抜き、庇うバーサーカー。正気でなかれど狂いはしていない、その在り方を見て再び失策を悟るアーチャー。
その体は既に、一度「螺旋剣」の弾丸を受けている。故にこの弾丸とて、その身を貫通するに至らず。
「
だが、今回においてはそれこそが狙い。
「――――
弾かれた弾丸が炸裂する。――炸裂する世界は、決して狂戦士を殺すことは出来ない。だが、その閃光は紛れもなく、かの英霊の足を止める。
その時点で準備を始める――――赤き荒野は時間と共に白化し、磨耗する。
だからこそ、瞬間的に選択肢はない。
これを放つ以上は、決死である。
故に胸に刃を構え、つながりを絶ち、今一度持てる自分の全てを。
「――――
嗚呼、だからこそ。
この弓兵は――その切り札が、一体何に由来するものなのかさえ気付かず。
銃口から放たれる、黒き極光の剣は――――地上に落ちた星のごとく、最果ての剣の世界に解き放たれた。
※正確には|極光堕ちし遥か黄金の剣《エクスカリバー・ヴィヴィアン・イマージュ・モルガン》だが長すぎるので、必要箇所以外は省略している