ボブの聖杯戦争 ~F/sn Unlimited Lost Works~ 作:黒兎可
?『極小虎聖杯』
虎『ごくしょうと・・・、 Could you mind repeating that?』
?『困ったときにこれを使うのニャ。そうすると・・・』
虎『そうするとどうなるんです?』
?『――――ャッニャッニャッニャッニャッニャッニャッニャ――――。
心配するコトはニャい』
教会を立ち去りながら、遠坂、セイバーと今後のことについて話す。むろん、桜についてだ。
「治療に関しては、言峰を信頼するしかないし。それに……、今更、俺がどんな顔をすればいいってんだ」
「シロウ……」
「俺は、桜の傍にずっと居たんだ。なのに何も気付いてやれなかった。
なら今、そんな俺が出来る事っていったら、桜を受け入れてやれるコトくらいだろ。だから、桜が帰ってこられるように、万全の状態にするんだ」
「ふぅん。つまり、衛宮くんの聖杯戦争のご褒美ってところじゃない?」
そんな風に、楽しげに言う遠坂。
「聖杯戦争が終われば、桜が帰ってこれる。桜が貴方の日常だっていうなら、日常に帰る為に戦うってコトにならない?」
「……日常に帰るっていうのは、ちょっと違うと思うぞ? 遠坂。
だって、もう桜は魔術師だって隠さなくていいんだ。お前だってもう、そういったしきたりがどうのこうの、言ってるどころじゃなくなってるだろ」
「そ、それは……」
珍しく困惑する遠坂に、してやったりと笑みを浮かべる。が、それで逆襲に遭わないとは思わなかったのが俺の運のつき。このあかいあくまは、一歩上手を行く。
「ふぅん……。
じゃあ、つまり、衛宮くんは私にも、毎日家に来て欲しいってことなんだー」
「――――!? は、はぁ!?
な、なんでそうなる、お前」
「そりゃそうでしょ。学校でだってあんまり顔を合わせられないんだし、そうなったらプライベートな時間を使うしかないでしょ?
だったら、桜が貴方の家に行く以上は、出入りしなきゃいけないじゃない」
「う……、それは……」
「じゃ、手始めに私も侵りゃ……、もとい、準備を開始しますか」
「おい、今、何て言いかけた」
いや、それ以上に遠坂が常習的に、俺の家に入り浸る事になるというのに抵抗感があるのだが……。
とか思っているうちに、俺の家。とくに何もなく「鍵開けて?」と待機する遠坂に、もう何も言うまい。
「じゃ、今日は私が作るわ?」
「は? 作るって……」
「衛宮くん、確か中華料理苦手なのよね。セイバーも?」
「いえ。美味しいものならこだわりはありませんが……、あの麻婆豆腐はいただけない」
と。ものすごく、苦渋の選択を迫られたみたいな顔になるセイバー。
「セイバー、あれ、もしかして……」
「はい。大河にもらったお金で、少々」
「何の予備知識もなくあれって、冒険したわね、貴女……。
でも、大丈夫。桜から聞いてるわよ? 衛宮くん中華料理に苦手意識あるって。ふっふーん?」
にやり、と笑う遠坂は、そのままキッチンに入る。手伝うと言うと「待ってなさい、士郎は」と当然のように返された。
「三日連続で死に片足突っ込むんだから、少しくらい気を抜きなさい。それに」
「それに?」
「それは、後のお楽しみ、と……。じゃ、簡単なのからいくわよ」
こたつに返されてしまった俺を見て、セイバーがほほえましそうに笑う。
「なんだよ」
「いえ、なんでも。
それでは、私からも一つ」
「?」
「いいかげん、シロウは無茶をしすぎです。なのでペナルティを負ってもらいます」
「……そういえば、そんな話もしたっけ。で、何をすればいいんだ?」
セイバーは真剣な顔で、こう言った。
「――――今日は土蔵へ抜け出さず、きちんと布団で就寝してください」
ペナルティ、といいながらのこの言葉。明らかに俺を気遣ったそれに、流石に否とは言えなかった。それでもシンジを探さなくてはと、頭は眠りを拒否するだろうが。
なお、遠坂のチャーハンと麻婆豆腐は、悔しいくらいに美味かった。
胡椒と山椒を使い、あの灼熱のような赤さが抜けるだけで、中華料理の可能性を垣間見た気がした。
※
体を起こしてふとんをたたむと、セイバーが隣の部屋からこちらに入ってきた。
丁度、びしり、と左肩に
「おはようございます。シロウ――――、シロウ?」
「あ、おはよセイバー。
……さすがにまだ治りきってはいないみたいだ」
昨日のそれは、一昨日とかに比べてもっと大きく、殻の内外を損傷するものだった。バーサーカーの時よりはマシかもしれないけど、それだって限度がある。
外に視線を向ければ、曇り空。日差しに力強さは無い。
「セイバー、いつもより早いんだな。まだ寝てる時間だと思ったけど」
「……私とて好きで眠っているわけではないのですよ? シロウ。魔力の温存をしているだけであって、サーヴァントは本来、睡眠を必要としません。緊急時のために寝ているのであって、今はその例外です」
「? 緊急時って、なんでさ。
まぁいいや。朝食作ったら呼びにくるから、それまで休んでいてくれ。今日も、セイバーの力を借りることになるだろうし――――」
「……自覚がないのですか、シロウ」
セイバーは唖然とした後、目を鋭くして遠慮なく言ってきた。
「そもそも、貴方は安静にしなければならない体だ。貴方が優先すべきことは、部屋で休み、体を癒すことです。
それが判っていないとは言わせません。
休息が必要なのは、間違いなく私ではなく貴方だ」
「……ありがとう。でも、部屋には戻れない。
今日中にシンジを捕まえないといけない」
「何故ですか。今日中とする理由がありません。桜の限界が二週間だとしても、急ぐ必要がない。
貴方はそれこそ、自分の傷を癒してから臨むべきだ。それからでも遅くは――」
「順番が違う。セイバー。
どれだけの人間が犠牲になったか、お前、わかるか?」
俺の言葉に、セイバーは視線を揺らがない。
「……死にはしなかったかもしれない。でも、中には一生、傷跡を残した人間もいたはずだ。
あんなことが起こって、そこに居合わせて、俺には防ぐことが出来なかったんだ。命を救ったって、誰一人として助けられなかった。
起きてしまったことを無かった事にはできんだ。だから――二度と起こさないためには、動くしかないんだ。
だから、俺の体なんて後回しだ」
「――――」
「シンジのやつが何をするかは、おまえだってもう予想がつくだろ。わざわざ逃げるために桜を犠牲にしたんだ。またあんな結界を張られる前に、ライダーを倒す。サーヴァントが居なくなれば、シンジは何もできないし、桜も安定するはずだ」
「……貴方は、本当にそれだけのために戦うと?」
「桜だけじゃない。シンジには、責任をとらせなくちゃいけない。そのためにも、ライダーと切り離す必要は在る。
それに――犠牲者を出さないために行動するなんて、当たり前のことだろ」
「…………そうですか。シロウがそう言うのならば、私は従うだけですが」
言いたい事を抑えたような、そんなセイバーの口調。
居間に行くと、遠坂からの書置きで「貸し一よ!」というのが残されていた。後が怖いけど、今は考えないようにしよう。
胃腸にも良いものと考えて、とりあえず米を水にかける。俺の体調に合わせて良いといわれたので、消化しやすいようにおかゆを準備。
うめぼしとか、味噌とか味付けに四苦八苦しているセイバーのフォローをしながら朝食。
「ところでシロウ。私はライダーの情報を、ほぼ持っていないに等しいのですが」
「あー、そうだな。一対一の戦いでなら、セイバーはまず負けはしないと思う。
俺もシンジも魔術師じゃないから、たぶん戦闘は一対一だ。だけど……」
「あの魔眼。それと、宝具ですね」
セイバーはそう言いながら、おかゆを一口。
「セイバーは、ランサーの時みたいに、あのライダーの心当たりはあるのか?」
「……はい。シロウも聞いた事があるはずです。
おそらく、彼女の真名はメドゥーサ。ヘラクレス同様、ギリシャ神話に語られる反英霊です」
メドゥーサについての説明は、なるほど確かにあの英霊の能力に合致しているかもしれない。
桜の吸収という属性と、血を吸うという逸話にも合致する。最後にはペルセウスにこそ倒されたものの、あの姿はそれに至る以前のものということだろうか。
「魔術か、幻想種か。
ライダーという以上、おそらくはそれに関するものなのでしょう。第四次のような形もあるかもしれませんが……」
「……前のライダーって、どういったものだったんだ?」
「……果てがありませんでした」
セイバーは、少し遠い目をする。
「彼の王の、王としての在り方が十全に正しいとは考えません。ですが、彼には私になかった一つの結実を持っていました」
「……?」
「すみません。ですが、多くは語るのを止めていただきたい。
どちらにせよ、あの時、ライダーの背後から放たれようとしていたものは、直撃すれば私でも危険だ。そう直感しました」
セイバーの直感は、未来予知のそれに近い。実物を目の当たりにしていないでも、こう直感するからには必ず理由があると思うべきだ。
しかし、とすると……。
「……まぁ、それでもおそらく、私の宝具よりは…………」
「セイバー、どうした?」
「え……? あ、いえ、何でもありません。ええ、どちらが優れているかなど、追求するのは騎士にあるまじき思考実験と言いましょうか、はい」
「じゃあ、方針だ。
大前提として、ライダーが宝具を用いるまえに倒すこと。ないし、ライダーに使われる前にシンジを倒すこと」
学校は今日、休校。意外と元気そうな藤ねえにかけた電話によれば「流石に昨夜、みんな倒れた直後だからねー」とのこと。
見舞いに行きたいが、今はそれもガマンしなくちゃいけない。なので、こうして声だけでも聞けるのはありがたかった。
『士郎も気をつけるのよ? ちゃんと家で勉強してるのよ』
「ん、わかってる。元気そうでよかったよ。
じゃあ、また――――」
『――――あ、ちょっと待つニャ? シロウ』
……にゃ?
「どーした藤ねえ。虎からネコに宗旨換えか?」
『ふっふーん。気付けに一杯してるから、出来上がっているということにしておいて欲しいニャ』
「欲しいって、それ完全に出来上がってるじゃないか不良教師」
『ニャハハ、さて、ちょっとだけ真面目な話ニャ』
「?」
どうも藤ねえなのだが。受話器を切ろうとした瞬間から、その声音がなんだか変な気がする。喉を痛めたりしているんだろうか。
『――――今がおかしい、というのを理解しておくニャ。セイバーちゃんも、シロウも、何かするならそれを理解しておくニャ?』
「……」
何故だろう。まるで俺達が何をしているか、しようとしているか察しているようなその声音。
「……人に言う前に藤ねえの方こそだろ? 声変だし、とりあえず休むんだ」
『ニャハ! そうニャ。どうせしばらくして起きたら、藤村大河はクールに全てを忘れ去っているはずだし』
「?」
『じゃ、またニャ~』
がちゃん、と電話を切って。俺とセイバーは坂を下る。
「シロウにはアテはあるのですか?
いくら私がサーヴァントの気配を探れるとはいえ、ある程度は近づかなければなりません」
「ああ。たしかにアイツが何もせずに隠れている場合は、探すのは難しいかもしれない。
でもあいつの性格から言って、昨日の今日で大人しくしているはずはない。おまけに、あいつは俺と同じでサーヴァントに魔力供給できない。とすると――――」
「ライダーのマスターではなく、結界を探すのですね」
「それなら俺でも探れるし、場所も特定できるだろ。
学校を参考に考えれば、大きな建物で、人間が沢山集まるところ。そこに居るはずだ」
「……驚きました」
「俺だって考えなしじゃないぞ? セイバー」
間桐の家で、シンジの気配もライダーの気配もない。あの老人については知らないが、それは後に回そう。今は一刻も早く、シンジを捕まえないといけない。
新都までバスで出て、手当たり次第にビルを廻る。
比較的大きいものから、見て廻っているが、今のところコレといった手応えはない。昼食を適当にとって(なおセイバーからは「ハンバーガーは雑です」と、少し不満そうな評価をもらったりもしたが)、継続。
何件目かを廻った時点で。
「……シロウ、こちらに」
「? どうした、セイバー」
そうして手を引かれる先――――見覚えのある、果てた野原。木々が生い茂るそこは、
何もないのにどうして、と問えば、セイバーは怒ったように言う。
「いいですから、ベンチに座ってくだい。後、黙って私に身を任せること。おーばー?」
「そんな、遠坂みたいなことなんで言うのか……。
わかったから、そんな怖い顔は止めてくれって」
言いながら、ベンチに座る。と――――。
と――――。
一瞬だけ、意識を失いかけた。
違和感を覚える。みれば、額も、体も、汗にまみれていて。真冬だってのに、この状態は何だ?
意識した途端。体中にきしみを覚える。金属と金属とがぶつかり合ってるようなそれは、間違いなく、治りきっていない傷が疼いているということか。
「……っ! ……、」
「深呼吸さえ出来ない。立ち上がることさえ出来ない。
……ここまでになって、ようやく自分の状態を理解しましたか」
「……すまん、シンジたちを追いかけるって言ったのに、いきなり。すぐ動けるようになるから、しばらく待って――――おわ!?」
と。俺の有無を言わさず、隣のセイバーが俺の肩を引き、そのまま倒した。
状態としては、セイバーの膝の上に頭が乗る状態。俺の髪をすくセイバーの指先。即頭部に感じるセイバーの感触に、鼓動が跳ね上がる。
やばい、ちょっと、これは――――。
「私が注意しているのは、そんなことではありません。……まったく。どう言っても無駄のようです」
「いや、あの、だからセイバー……? なんで、こんな状態に?」
「横になっていた方が落ち着くと判断しました。ただでさえ、貴方の体はほぼ連日、傷に犯されている。その自覚をしてください」
「……面目ない」
「それから。昨日、こうしていた方が何故か傷の治りが早かったので」
「傷の治りが……?」
大真面目に応えるセイバーに、少しだけ体の緊張が解ける。
そういえば、俺の回復力はセイバーから、なんらかのエネルギーをもらっているんじゃないかと遠坂が仮説をとなえていた。ふとした疑問から、その話をセイバーにすると。
「え? あ、いえ。そのようなことはないと思います。私自身、魔力は余剰に消費していませんし」
「そうなのか?」
「ええ。……?
いえ、あの。私と契約することで回復力が上がっている、というのならば、可能性は一つ……。いや、でもそれは……、――――」
「セイバー?」
「……なんでもありません。この仮説を検討するのは現実的ではない。
シロウの回復力については、また後日考えるとしましょう。今は、呼吸を整えてください」
微笑むセイバーと顔を合わせられず、でも状態的に動けないので、めいっぱい目を閉じて、深呼吸。少しだけセイバーの匂いが入ってきて、なおのことそれはそれで大変だったけど、それでも呼吸を繰り返す。賢明に、賢明に呼吸を繰り返して――――。
――――胸に開いた虚のことを思い出した。
場所が悪かったのかもしれない。でも、だからこそ。自分があの時。倒れたのは単に休もうとか思ったんじゃなくて。手足が動かなくなるくらいに、傷を負ってしまったから。
だから、取り乱さなかったんだ。もう助からないって判ったし。まわりもみんな、そうやって息絶えたのだから。
それでも助けを求めようとして、手を伸ばして――――。空を見上げて――――。
切嗣が、心底嬉しそうに笑って。感謝の言葉を述べて……?
あれ? おかしい。そんな胸に開いた傷の感触なんて、俺は覚えてないはずだ。
目を開けて、胸元に手を中てる。
記憶にあった、そんなものは確かにない。あんな傷があったら、いくら切嗣が助けてくれても、俺は死んでいたに違いない。
「……」
「…………って、おわ! 夜になってる!?」
「ええ。ですがその甲斐あって、シロウの顔色は良くなっている」
「ひ、人が悪いなぁ。休んでる暇ないって言ったろ? 起こしてくれて良かったじゃないか」
体を起こす俺に、セイバーは少しだけ、いたずらっぽく笑った。……知ってるぞ。この顔は藤ねえがするやつにそっくりだ。
「休むこともまた戦闘です。それに、もとより寒くなってきたら起こすつもりでしたので」
「まぁ、確かに体の調子は良いけど……。なんでそんな楽しそうなんだ?」
「いいえ。少し、生前のことを思い出しました。あれはたいそう愛らしかった」
そう語るセイバーの手の動きは、まるでペットでもあやすようなそれだった。……あー、さっきの俺ってその扱いだったのだろうか。
でも、ここで眠っただけであんな残像を思い出すのだから……なんとなくそれが、癪に障った。
「シロウ?」
「あー、いや。……どうせ休むなら、ここじゃないところが良かったかなって。ここは、嫌な思い出がありすぎる」
「嫌な思い出?」
「セイバーには少し話したっけ? 覚えて無いけど」
改めて、セイバーに語る。俺が切嗣の養子であること。元はここで暮らしていて、聖杯の大火災に飲まれ、それまでの全てが、家族が、妹が焼け落ちた。
「だから、あの時、シロウは――」
「あー、でも、セイバーや親父に恨みがあるとは言わない。言ったろ? そうしたことには理由があったんだろうって思ってるって」
「…………貴方が犠牲者を出すまいとするのは、それが理由ですか?」
「え? いや、それは……。どうだろう。それももっともだけど、たぶん、もっと単純だ。
切嗣に助けられたあの時さ。俺、死を覚悟してたっていうか、本当にこう、胸の中ががらんどうだったんだ。そんな時に助けられて、ただただ嬉しかったんだ。
けど、自分だけ助けられたっていうのは居心地が悪かった。俺だけ助かってみんなここに居るっていうのは。
ただ一人、俺だけ助かって――それって、みんなを犠牲にしてるようなもんだろ」
「……」
「けどまぁ、起きてしまったことは変えられない。だったらせめて、これからのことを防ぐべきだ。
あの時のようなことは起こさせない。それこそ、また起こしてしまったら、犠牲になった人たちに合わせる顔が無いだろ」
だから、理由としてはその程度なのだ。
そんなことよりシンジを探さないと。セイバーに声をかけ、オフィス街に向かおうとすると。
「…………」
「セイバー? どうしたんだ?」
「……シロウは、今朝、順番が違うといいました。貴方は同じ言葉を繰り返す。常にそのとき、自分のことはすべて後回しだ」
「…………?」
「だから、今、確信しました。貴方には、自分を助けるつもりが初めからないのだと。
……自分より他人を優先する。立派ですし、貴方の憧れたそれではあるかもしれない。ですが――シロウはもっと、自分を大切にすべきだ」
それだけ言って、セイバーは俺に先行する。
「――――」
何故かその時。俺は、返す言葉が思い浮かばなかった。
教会:
桜「先輩が……、他の女と、いちゃいちゃしてる……、」
金「寝言でここまでとは……、妄執よなぁ……」
言「セイバーとかもしれんぞ?」
金「たわけ・・・、かようなこと、起こるわけあるまい! フハハハハ!」
槍「(慢心してらこの英雄王)」