バレンタインデーにチョコレートを貰ったこいしちゃん。
そんなこいしちゃんがホワイトデーにお返しをする話。

※百合要素が含まれていて、文章力皆無です。
それでも良い方のみ、見ていってください!

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私にお菓子作りの経験がまったくないため、なにか間違っているかもしれません…
その時はすいません


こいしちゃんのホワイトデー

今日は3月13日。

3月13日といえば何の日か知っているかな?

まぁ、今日自体は何も無いんだけどね。正確にはある日の前日。

そう、ホワイトデーの前日だよ!

ホワイトデーって言うのはね、2月14日のバレンタインデーでチョコレートをもらった人に、お菓子などをお返しする日なんだ。

ちなみに、バレンタインデーっていうのは、好きな人や仲がいい人にチョコレートをあげる日のことね。

 

私はバレンタインデーにお姉ちゃんやペット、フランちゃんに、チョコをもらったんだ!

そのときは私はバレンタインデーのことを知らなくて、誰にもチョコをあげれなかったんだ………

だから私がチョコレートをもらった人に、お菓子をあげようと思うんだ!!

 

という訳で、私…古明地こいしのお菓子作りが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

『3月13日』

具体的に何を作るかはもう決めてある。材料も、もう買っている。

お姉ちゃんはさっくりしたものが好きなので、チョコクッキーをあげようと思う。

ペット達には、みんなが同じものをおいしく食べてほしいから、チョコレートケーキを。

フランちゃんには、チョコレートをあげようと思ったが、チョコレートをもらった相手にチョコレートで返すのはどうかと思ったので、甘さと苦さがちょうど良くかみ合っておいしい、ガトーショコラをあげようと思う。

………大仕事だな。ま、まぁその為に早起きして始めているわけだし、時間は足りるでしょ。…多分。

 

私はお菓子を時々作るぐらいだが、料理は結構するので、そこそこお菓子を上手に作れる自身がある。

だから、そんなにまずいものができるということは無いだろう。さて、早速始めようか。

 

まず始めに、お姉ちゃん用のチョコレートクッキーから作っていこう。

だいたい25枚ぐらい作ろうと思っているので、材料もそれに合わせていく。

さて、さっそく始めていこっかな。

 

今回は、クッキーとチョコレートを別々に作って、それを組み合わせるようにしよっかなー。

そうすれば、クッキーもチョコレートもお姉ちゃん好みに作れそうだし。

………よし、そうしよっか。

 

 

とりあえず、クッキーを作ろう。

キッチンの後ろにある扉から、ボウルを取り出してそこにマーガリンを入れる。

そして、泡立て器を取り出してクリーム状にしていく。

 

カチャカチャカチャカチャ………

 

「よーし、出来たー。」

 

次は、泡だて器を外してゴムべら状にして、ホットケーキミックスを複数回に分けてさっくりと混ぜ合わせる。

 

カチャカチャカチャ……

 

混ぜてばっかりだな。お姉ちゃんなら「腕がー!死ぬー!」とか言って、休憩に入ってそう。だが、私は違う!貧弱なお姉ちゃんと一緒にしてもらったら困るね!

…さすがに失礼か。お姉ちゃんは体力がかなり無いほうだが、さすがにこのぐらいは出来ると信じたい。

 

ラップの上にボウルに入っているものを敷いて、ひとまとめにしていく。それを、綿棒で薄く延ばす。

それを型で抜いたり、包丁で好きな形にしていく。…包丁より便利なものがありそうだが、そんなものは地霊殿には無かった。

 

「んー。うーん。……んんんん?」

 

包丁で形をとるのが思ったより難しい…。仕方ない、包丁で切るのは簡単な形のものにしよう。そうだなー、……ハートとダイヤの形でいいかな?

 

なんだかんだいって、私はお姉ちゃんに頼りっぱなしだ。昔お姉ちゃんと2人で暮らしていたときも、今たくさんの家族で暮らしているときも。だからこそ、お礼をしたい。「いつもありがとう、お姉ちゃん!」って。

 

「よし、頑張ろう!」

 

…カタン、…カタン………

 

出来た!

これをオーブンで焼いて、10分待つ。待ってる間にチョコレートを作っていこっか。

板チョコを刻んで、ボウルに入れる。それをお湯でとかす。それをさっき使った型に流し込み、冷蔵庫に入れる。

オッケー、後はほっとけばチョコレートが固まってくれるでしょ。

 

…ラーララララ、ラララララー♪

 

…は?私の左から、謎の音楽が流れてくる。あわててそっちを見てみると、オーブンがあった。

………この音楽は10分たったということでいいのかな?誰だよ、こんな曲に設定したやつ。まぁ、別にいいんだけどね。

オーブンを止めて中身を見てみる。目にはおいしそうな焼け目の付いたクッキーが、鼻には良いにおいが、私に情報として入ってくる。

 

「わぁ…!」

 

ふふ、今のところは順調みたいだね。さてチョコレートが出来るまで時間がかかりそうだし、他のものを作ってようか。

 

 

 

よーし、次はペットたちにあげるチョコレートケーキを作っていこうと思う。

まずは、さっきみたいにチョコレートを溶かしておく。

そして、別のボウルにバターを入れて、練っていく。それに、グラニュー糖を入れて、泡立て器で白っぽくなるまで混ぜていく。

 

「とりあえず、順調ね!」

 

割ってほぐした卵を少しずついれて泡立て、器で混ぜていく。

 

バキィ!

 

「…あっ。」

 

………事件発生。泡立て器が折れる。…まぁ、二本目があるんだけどね。準備って、大切。

折れた泡立て器に付いている材料を取って、ボウルの中に入れる。

んで、折れた泡立て器は……仕方ないのでいったん別の場所に置いておく。

そして、色々あって……

 

「ふぅ、結構時間かかったな。」

 

できましーた!!

今は、チョコレートケーキとなったものを冷蔵庫で冷やしている途中です。

正直、これが一番自信なかったけど、問題なくできて本当によかった~!

 

 

最後に、フランちゃんにあげるガトーショコラを作っていこう!

 

とりあえず、卵黄と卵白に分け、卵白は冷蔵庫で冷やし、卵黄は常温にしておく。

そして、オーブンを210度ぐらいに余熱しておいて、その間にチョコレートとバターをすばやく溶かす。

 

「よっと、急がなきゃ。」

 

時間短縮のために、複数の作業を私は同時にこなす。

ちょっと難しいが、あんまりのんびりしていると時間に余裕が無くなってしまう。

フランちゃんの住んでいる紅魔館はここから結構遠い。だから、明日の朝一で出発して、帰ってくるときまでに時間に余裕を作っておきたい。

 

「んー、難しいかな?」

 

結構なハードスケジュールだし…。まぁ、間に合わなかったら、臨機応変に対応しよう。それこそ「無意識を操る程度の能力」で。

 

卵黄と砂糖を少し白っぽくもったりとなるまで混ぜる。

 

カチャカチャ………

 

砂糖を奮っておくとダマになりにくい(らしい)ので、それもやっていく。

そして、それにチョコレートとバターと小麦粉を入れ、牛乳を入れる。

次に冷蔵庫で冷やしておいた卵白と砂糖を泡立て器で混ぜる。本当はハンドミキサーって言われるものを使わなきゃいけないんだけど、探してもそんなものは無かった。

ハンドミキサーでやらなきゃいけないものを、泡立て器でやる………だ、大丈夫でしょ。私は妖怪だし。(元)覚妖怪の全力、見せてやる!!

 

「はぁぁぁぁぁあ!!!」

 

カチカカチャカッカチャ!!

 

「はあああぁっ!!」

 

バキィ!

 

「…………」

 

やべえ、また泡立て器を折っちゃった……

1つ目は純粋に泡立て器の寿命が来ただけだろう。2つ目は……私のせいだよなぁ。

3つ目は………あった。なんでこの家には泡立て器が3本もあるんだ?まぁ、助かったけど。

 

お菓子作り終わったら、泡立て器買ってこないと、2つ。

 

 

 

 

できたー!ふふん、結構上手に作れた!

あれのおかげだね。そう言って、私はあれをみる。あれ…本のことだ。本のタイトルは「簡単なお菓子の作り方」。

お菓子作りはあんまりしないからね。数日前に買ってきておいたんだ!

せっかく渡すんだし、どうせならおいしいものを食べてほしいからね。

特にフランちゃんには笑顔になってほしいから!フランちゃんはせっかく外の世界を見れるようになったんだ。幸せになってほしいな!

 

 

さて、そろそろチョコレートクッキーのチョコレート部分ができたと思うので、冷蔵庫の中を見てみる。

 

ガチャ

 

よしっ!固まってる!

この固まったチョコレートの表面を少し溶かして、クッキーを重ね合わせる。そうすると、クッキーとチョコレートがくっ付き合うって本に書いていた。

 

「んっ………、よっ…………」

 

こうして、全てのチョコレートをクッキーに貼り付けることができた!

 

お姉ちゃん、喜んでくれるかな?何だかんだ言って、しっかり者のお姉ちゃんだ。毎日ぶらぶら過ごしているだけの私とは違う。そんな立派なお姉ちゃんが少しでも笑顔になってくれるといいなー。

 

さて、お菓子も全部作り終わったところだし、お菓子を包むものを決めようか。

ペット達にあげるケーキには包むものは入らないかな。大人数で食べるものに余計な包装は邪魔くさいし。

問題はお姉ちゃんとフランちゃん用の包むものを買ってこなきゃいけないということだ。

何にしようかなー?お姉ちゃんは動物が描かれたものにしよう。そうすれば喜んでくれる…………はず。

フランちゃんは?……………分かんない。フランちゃんってどんなものが好きなんだろう?フランちゃんは吸血鬼だから………なにがあるっていうんだよ。

 

「うー?」

 

答えが分からなすぎて、声が出る。冷静に考えるんだ、古明地こいし。私ならきっとフランちゃんが喜ぶものが分かる。

まずはフランちゃんの特徴を考えるんだ。吸血鬼、あまり外に出ない(出れなかった)、お姉ちゃんがいるぐらいかな。……あ!フランちゃんは外にあまり出ないから、外にあるものが描かれたものにしよう!そうと決まれば……

 

私は自分の部屋に行き、薔薇が描かれた紙を持ってくる。私のお気に入りの紙だ。フランちゃんは喜んでくれるかな。

 

お姉ちゃんとフランちゃんにあげる物をケースに入れて、その上から紙で包んでいく。

 

「~♪」

 

こうして包み終わった物を溶けないように冷蔵庫に入れる。それで、今日のうちにやるべきことは終わった。

あー疲れたー!あとは明日の私が頑張ってくれるでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月14日

 

「んーっ!」

 

良く寝たー!お菓子作りで疲れていたみたいで、何時も以上に寝た気がする。

 

「って、時間は!?」

 

あわてて時計を見てみると、時計は10時15分を示していた。

 

「…ああああああああ!!」

 

朝一で紅魔館に行かなきゃいけないのに!

私は急いでガトーショコラを持ち、紅魔館に飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく、紅魔館が見えてきた!

 

私は紅魔館の門の前に着地する。

 

「こんにちは!門番さん!」

 

「zzzz………」

 

まぁ、寝てるよね。知ってた。この人いっつも寝ているもん。

いつもなら、寝ているところをからかって遊んだりするのだけれども、時間が無いので…………

 

「お邪魔しまーす!!」

 

無許可進入する。もし、咲夜さんあたりに見つかったら、門番さんを言い訳にしよう。

 

 

 

 

 

まぁ、何事も無くフランちゃんの部屋の前まで来れたんだけどね。

 

「フランちゃーん!いますかー!」

 

「……こいし!?今あけるね!」

 

ガチャ

 

「久しぶりだね、フランちゃん!元気してた?」

 

「久しぶり、こいし。私は元気にしてたよ!こいしはどう?」

 

「元気だったよー。…はい、これ!こないだのお返し!」

 

そう言って、私はガトーショコラが入った袋を渡す。

 

「あ、ありがとう。…お返し?私、こいしに何かしたっけ?」

 

「バレンタインデーにチョコレートをもらったよ。だから、そのお返し!」

 

「…ありがとう!!」

 

「2回も言わなくていいって。」

 

「…………ね、ねぇこいし。」

 

「なーに?」

 

「………………っせて。」

 

「せて?」

 

「………食べさせて。」

 

「……Why?」

 

なにを言っているんだ、フランちゃんは。

フランちゃんの顔を見てみると、頬が赤く染まっている。

それを見て、からかおうとした口を無意識に閉ざす。

 

「……理由は?」

 

「…えっとね、私、こいしのことがす、好きなの……。だからバレンタインデーで気が付いてもらおうと思ったけど、こいし全然気が付いてくれないじゃん………。それをお姉さまに相談したら『もっと大胆に行きなさい!』って言われたから、そうしてみたんだよ。………結局、直接言っちゃたけど。」

 

話している間にも、フランちゃんの顔がどんどん紅くなってくる。すっごく緊張してるみたい。

というか!バレンタインデーにくれたチョコレートはそっちの意味か!

 

「……迷惑かな?」

 

「いや、べ、別に迷惑じゃないけど!…私たち女の子同士だよ…」

 

私らしくもなく、自分も緊張してる……

我ながら珍しい…

 

「だってぇ…………それでもこいしの事が、好きになっちゃったんだ…!」

 

フランちゃんの顔がさらに赤く染まって、少し涙目になってきた。

そんな恋に悩める少女(私が原因)に私が取った行動は…………

 

ぎゅっ!

 

優しく抱きつくことだった。

 

「………こいし?」

 

「………なんとなく。」

 

「…ね、ねぇ、こいし。私の事をどう思っている?」

 

「……友達だったかな。」

 

ちゅっ

 

フランの頬に軽くキスをする。

 

「…私もフランちゃんの事が好きになっちゃった。」

 

「こいし…………!」

 

「………こんな私でよければ付き合ってください!」

 

「………喜んで!」

 

ガトーショコラをフォークで一口サイズに切り、フランの口に持っていく。

 

「フランちゃん。…あーん」

 

「…!…あー」

 

パクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、みんなー!」

 

今は地霊殿に帰ってきて、ペット達にケーキをあげようとしているところだ。

 

「うにゅ、こいし様。ひさしぶりです。」

 

「久しぶり、お空!」

 

「どうされましたか?」

 

「お燐、今日はホワイトデーでしょ。だからみんなのためにケーキを作ったんだ!」

 

そういって、テーブルの上にケーキを置く。

 

「結構大きめにつくったからねー。仲良く食べてねー。」

 

「えぇ!こいし様ってケーキ作れたんですか!?」

 

「女子力で余裕でした。」

 

本を見ながら作っただけだけど。

 

「女子力ってすげー!!」

 

お空は純心でかわいいな。疑うことをしない人って、やっぱりすごいな。

 

「じゃあ、お姉ちゃんにも、あげなきゃいけない物があるから、私はこの辺で。」

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃんの部屋に来ました。

どうやらお姉ちゃんは本を読んでいるみたい。

私はお姉ちゃんに声をかけ………ても別にいいのだが、せっかくなのでお姉ちゃんの後ろに回り…………

 

ふぅー

 

耳に息を吹きかけた

 

「ひゃっ!?」

 

「えへへー、びっくりした、お姉ちゃん?」

 

「こいし~!!」

 

お姉ちゃんは涙目で私をにらんでくる。

 

「あははっ!ごめんね、驚かせたくなっちゃった。」

 

「…はぁっ、まったく。」

 

「これでも食べて機嫌直してよー。」

 

チョコレートクッキーが入った箱をお姉ちゃんに渡す。

 

「今日はホワイトデーでしょ!こないだのお返し!いつも私のお姉ちゃんでいてくれてありがとう!」

 

「…ふふっ、どういたしまして。今、食べてもいい?」

 

「いいよー。」

 

そういって、お姉ちゃんは袋を取り、クッキーを食べる。

 

「おいしいわ。よく、作れたわね。」

 

「あれ?私が作ったとは言って無いと思うんだけど。」

 

「言わなくたって分かるわよ、姉ですから。」

 

「そっか、……あ!食べさせてあげる!」

 

「べ、別にいいわよ。」

 

えー?フランちゃんなんか自分から食べさせてほしいって、言ったのに。

 

「お姉ちゃん。」

 

「何かしら?」

 

「大好き!」

 

「私も大好きよ、こいし。」

 

「あ、もちろん、"姉"としてってことね。」

 

「…?分かってるわよ。」




ぱっとしない終わり方でごめんなさい


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