劇場版組の2人の生死を逆にしてみた   作:rockless

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ユナ視点です
劇場版は未見なのでユナやエイジの口調や性格は適当です


短編です

「私が敵の注意を引きます!!」

 

 40層攻略中、閉じ込めトラップにかかったプレイヤーたちの救助活動中に、敵モンスターの増援が現れて救助に向かった私がいる部隊も包囲されてしまった。このままでは全滅してしまうと思った私は、自らが囮となることを選んだ

 

「ユナ止めろ!!」

 

 リアルでの幼馴染のノーチラス、いや鋭二の制止を振り切り、私は部隊から離れて『吟唱』スキルの中の、敵のターゲットを集める効果のあるものを発動させた

 その瞬間、部隊を包囲していた数十体のモンスターが私の方を向いた

 

 ハハハ・・・みんなを助けるためだけど、やっぱ死ぬのは怖いな・・・

 

「ユナー!!」

 

 鋭二の叫ぶ声が聞こえる。モンスターの間から鋭二の姿もチラっと見えたけど、どうやら助けてはくれないみたい

 

 あぁ・・・私、本当に死んじゃうんだ・・・

 

 前も後ろも、右も左もモンスターたちに囲まれ、モンスターたちが私への攻撃を始めようと動き出した

 

 死にたくない・・・死にたくないよ・・・

 

 気付けば涙が両頬を伝っていた。目の前に攻撃が迫り、反射的に目を閉じる

 

 サヨナラ・・・

 

「~~~ッ!!!」

 

「え?」

 

 モンスターの悲鳴が聞こえ、私は閉じていた目を開けた

 どこかから飛んできたであろうハルバードが、目の前にいたはずのモンスターを縦に両断して、地面に突き刺さっていた。そして、そのハルバードの上に、モンスターたちを跳び越えて器用に乗った少女が1人

 

「ナイスガッツ。後は任せて」

 

 鋭二が所属している血盟騎士団の女性用の制服の、白い部分を黒に置き換えたような服を着ている少女・・・彼女はそう短く言うと、地面に降りてハルバードを持ち上げる

 

「伏せて!」

 

 少女の指示に最大速度で応えて体勢を低くすると、私の頭上をハルバードの穂先が通った。直後に再びモンスターの悲鳴が聞こえる

 

「今安全な場所に送るから」

 

 少女はそう言うと、私の服にハルバードのピックを引っ掛けた

 

「え?」

 

「姉さん!!」

 

 そして、私を思いっきりブン投げた

 

「ひゃあああああっ!!!」

 

「よっと、確保」

 

 投げ出され、悲鳴を上げた私はすぐに誰か女性に抱き止められてキャッチされた

 

 でも、ちょっと待って・・・私は助かったけど、それじゃああの子は1人であの数のモンスターに囲まれて・・・

 

 助かったという安堵の気持ちが湧き上がると同時に、私を助けてくれた少女の無事が心配になる

 

 私の軽はずみの行動のせいで、誰かを死なせてしまうなんて・・・

 

「わ、ちょっと!」

 

「放して!!私のせいであの子が!!」

 

 助けに向かおうと思い、女性の腕の中から出ようとするが、女性は私を放そうとしない。そうしている間にも、モンスターたちは少女に群がっていく

 

「大丈夫よ・・・あの子は、私の妹は・・・」

 

 女性が優しい声で、私に語りかけた次の瞬間、群がっていたモンスターたちが一斉に弾け飛び、消滅した

 

「最強なんだから」

 

 モンスターの消滅エフェクトの中で、ハルバードを構えた少女が1人立っていた

 

「姉さん、状況は?」

 

「敵モンスターの殲滅はほぼ完了で撤収に入ってる。一旦町に戻って、レイドパーティを再編成して、明日再度フロアボス攻略を行う予定」

 

 構えを解き、ハルバードを肩に担いで歩いてくる少女の言葉に、彼女の姉だと思われる私を抱き止めていた女性が答えた

 

「そっか。じゃあ私たちも帰ろうか」

 

 っとそこで、少女が私のほうを向いた

 

「さっきはありがとう。あなたが敵を一箇所にまとめてくれたから、私の力が最大限発揮できて敵を殲滅できた」

 

「あの、いえ、私のほうこそ、助けてくれてありがとう・・・」

 

 命がけで部隊を助けようとしたのに、逆に助けられて恥ずかしい・・・

 

 少女からのお礼を言われ、私もお礼を返す

 

「ただ、攻略組で短剣スキルは止めたほうがいいと思うよ。扱いやすさという利点以上に、リーチの短さが致命的だから。扱いやすいが故に、確かなプレイヤースキルが必要になる。度胸だけじゃ命がいくつあっても足りないよ」

 

「はい・・・」

 

 少女からの忠告で、自分の無力さと無計画さを思い知らされた

 

 私、甘かったんだな・・・吟唱スキルがあるから、攻略組の力になれるって思ってたけど、自分の身も守れないんじゃ・・・

 

「でもね、できればこれからも攻略組にいてほしいって私は思うから。出る杭を打つつもりもさらさらないよ。吟唱スキルがあれば、作戦の幅も広がるし、ねえ、姉さん?」

 

「うん、そうだね」

 

 落ち込んだ私を気にしてか、励ましてくれる少女とそのお姉さん

 

 もうダメダメだ、私・・・落ち込んだフォローまでされて・・・

 

「スキルや装備選びなんかは相談に乗るし、最前線で実戦経験を積むのも協力するよ。少ない女子の攻略組だもん。仲良くしよ?」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

 強くなろう・・・この人の下で・・・

 

 

 町に戻り、2人とフレンド登録をして別れた

 ハルバードを投げた人はリリィという名前、お姉さんのほうはアスナという名前で、2人とも血盟騎士団の所属らしい。アスナは血盟騎士団の副団長をしているらしく、リリィはフォワード隊のエースなんだとか

 

「ユナ!無事でよかった・・・ほんとよかった・・・」

 

「鋭・・・ノーチラス」

 

 私が1人になったところで、鋭二が声をかけてきた

 

「ごめんね。心配かけた」

 

 そう、口には出した瞬間、私は、頭の中にあのときのモンスターの間から見えた鋭二の姿と、『助けに来てくれなかったくせに』っという言葉が浮かんだことに驚いた

 

「ユナ?どうかしたか?」

 

「え?ううん、なんでもないよ」

 

 いつもと変わらないはずの鋭二なのに、彼に対して明らかに不信感を抱いている私がいた

 

 あれ?私ってこんな根に持つ性格だっけ・・・?

 

「それより、疲れたから、今日はもう宿で休むね」

 

「あ、あぁ、わかった・・・」

 

 たぶんこのとき、私と彼の歯車は狂い始めたのだろう・・・全てが終わったときの、後の私はそう思った

 

 

 

 

 

 あれから2ヶ月経った

 私はリリィたちの協力あって、攻略組として少しずつだが力を付けていっていた。吟唱スキルもあるおかげで、フロアボス攻略にも参加させてもらえている

 スキルは吟唱スキルを最大限に生かす方向で組み立てた。短剣スキルはそのままに、新たに投剣スキルを取得して、中距離の牽制を行えるようにした。投剣で麻痺薬を塗ったナイフを投げて敵を麻痺させることで、逃げる時間や仲間の救援の到着までの時間を稼いだりできる

 

 そんなある日のこと

 

「ユナ、血盟騎士団に入る気ない?」

 

 リリィから、ギルドに誘われた

 

「実はね、新たな部隊を作ることになったの。遊撃を目的に、私が隊長、姉さんが副隊長兼指揮官をすることが決まってる。他のメンバーはこれから決めていくんだけど、まず、ユナに入ってもらいたいの」

 

「私に・・・?」

 

「うん。正直言うとね。ユナの吟唱スキルを、より効果的に使う為の部隊を作りたいんだ。だからユナに断られちゃうと計画を一から練り直さないといけなくなっちゃう」

 

 私のための部隊・・・

 

「本当に、私でいいの・・・?」

 

「私や姉さんは、団長から部隊設立の指示を受けたとき、真っ先にこれを思いついた。それくらい、あなたと一緒にできたらと思ってる」

 

「ありがとう。嬉しい・・・」

 

「じゃあ決まりでいい?」

 

「もちろん」

 

 私はリリィの誘いを受け、血盟騎士団に入った

 

 

 

 

 

 その年の12月24日

 リリイたちの遊撃部隊は無事新設された。直後のフロアボス攻略でも成果を残すことができた。私も吟唱スキルを使って、味方の支援や取巻きモンスターの引き付けなど、何とか足を引っ張らないように頑張った

 

 久しぶりに、鋭二からメッセージが届いた。鋭二とは40層の一件から関係がギクシャクしたままで、最近は会うこともなくなっていた

 メッセージの内容は、2人で47層のフラワーガーデンに行こう、というものだった。つまりはデートのお誘いかな

 

「ユナ!」

 

「ノーチラス、待った?」

 

「いや、大丈夫だ」

 

 47層の転移門の前で待ち合わせをした私たちは、街から出てフラワーガーデンに向かう

 

 時間を置いたから、元通り話せる・・・よかった

 

 前と同じように普通に鋭二と話すことができる自分に、内心でホッとした

 

 

 デートは恙無く進み、夕方

 

「そろそろ寒くなってきたし帰ろうか」

 

「そうだな」

 

 いくら花が咲き乱れる暖かい環境の48層とはいえ、12月の気候設定のため、日が落ちてくるにつれて肌寒くなってくる

 

「その前にユナ、話があるんだ」

 

「話?」

 

「好きだ、ユナ・・・付き合ってほしい」

 

「え?」

 

 突然の告白に、私は驚いた

 

「ずっと好きだった。現実で一緒にいるときから、ずっと・・・」

 

 嬉しさが胸いっぱいに広がっていく。と同時に、なぜかあのとき、40層のあの一件での、助けてくれなかった鋭二の姿、そして助けてくれたリリィの姿が思い起こされた

 

「2人でどこかゆっくりできるところで落ち着こう?ってそれじゃ結婚するみたいだな。ハハハ・・・」

 

「そうだよ。私たちは攻略組なんだから、落ち着いてなんていられないよ」

 

「ハハッ・・・攻略組か・・・」

 

 その瞬間、それまでの穏やかな空気が、急に変わった

 

「なぁユナ・・・俺たちが攻略組にいる必要ってあるのか?団長や副団長たち、他のギルドの攻略組にソロのプレイヤーもいる。俺たちがやる必要なんてないじゃないか」

 

「鋭二・・・?」

 

 そこでふと気付いた。私は彼と同じ血盟騎士団に入ったのに、今までギルド本部でも、攻略会議でも、日々の迷宮区攻略でも、1度として彼を見たことが無かったことを

 

「40層のあの事件と同じ日、俺は団長から二軍に落とされた。なにがナーヴギアとの適合不具合だ!そんなことで今までの俺の努力を全て否定しやがって!!」

 

 どんどん態度が粗暴になっていく鋭二に、私は見ていられなくなって、視線を逸らした

 

「それでも、ユナが攻略組になったから、頑張ったんだ!もう一度一軍に戻れるようにって!でもダメだった!新しくできた遊撃部隊のメンバーにもなれなかった・・・あの2人に土下座までしたのに・・・」

 

 そんなことまで・・・

 

 あの2人とはリリィとアスナのことだろう。しかし、彼女たちは攻略に関しては徹底してドライであった。精神論や感情論を一切挟まない、完全な合理主義を貫く彼女たちに、そんなやり方で直訴しても無意味なことは目に見えていた

 

「ユナ・・・一緒に攻略組を辞めて、中層で一緒に暮らそう?ユナが危険な目に遭うことないじゃないか。あいつらはユナのスキルだけが目当てで、利用してるだけなんだ」

 

 鋭二が私の両肩を掴んで迫ってくる

 

「鋭二・・・ゴメン。私は、攻略組を辞めるつもりはないよ。だから鋭二とは付き合えない」

 

「ユナ・・・?」

 

 私の拒絶に、鋭二はガックリと膝をついた。私の肩を掴んでいた手も、力が抜けてダラッと降りていった

 

「じゃあね、鋭二」

 

 もう話すことはなく、場の空気に耐えられなかった私は、鋭二に背を向けて帰ろうとした

 

 悲しいな・・・友達を失うのは・・・

 

 そう思いながら、街へ戻る為に3歩目の足を出そうとしたときだった

 

「え?」

 

 急に、体のバランスが取れなくなり、私の体が地面に倒れた

 原因はすぐにわかった。視界の左上のHPバーが1割ほど削れ、その下に麻痺のアイコンが出ていたのだ

 

「鋭二・・・どうして?」

 

 視界の端に見える、剣を構えた鋭二。そのカーソルはオレンジに変わっている。麻痺の状態異常になったのは、あの剣に麻痺薬が塗られていたからだろう

 フラワーガーデンは花が咲いていて綺麗な場所であるが、一部ではモンスターの出る場所もあるれっきとした圏外であった

 鋭二はうつ伏せに倒れた私を、腕を掴んで仰向けにして自分のほうへと顔を向かせた

 

「ユナが・・・ユナが悪いんだ。こんなにもずっと想ってたのに・・・」

 

「や、やめて・・・」

 

 殺されるの私・・・どうして・・・イヤだよ・・・

 

 そう言って、鋭二は剣を上に振り上げた

 私は逃げようともがくも、麻痺した体は全く言うことを聞いてくれず、なにもできないでいた 

 

 誰か・・・助けて・・・

 

 鋭二が私に剣を振り下ろそうとした、その時だった

 

「ガッ・・・」

 

 いつかのように、ハルバードが飛んできて、鋭二の体を貫いた。ハルバードは鋭二の体の中に柄を通したまま、鋭二の後ろの地面に突き刺さる

 そして、ジャリ・・・ジャリ・・・っと私たちに近付いてくる足音が1つ

 

「なぜお前がここにいる?!」

 

「なぜ、か・・・その前に改めて自己紹介しておこうかな。私はリリィ、血盟騎士団の犯罪や規律違反を取り締まる憲兵隊、通称『黒制服』の隊長を務めている」

 

 リリィはそう言って、自分が着ている黒い制服を示した

 

「憲兵隊、だと?そんなの」

 

「聞いたことがないだろうね。知ってるのは創設メンバーの中の、幹部以上のプレイヤーだけだから。姉さんも知らないよ。それよりいいの?HPは減り続けてるよ?」

 

 リリィに言われて、鋭二は慌てて自分に刺さったままのハルバードを抜こうと掴んだ。しかし、ハルバードは動かない

 

「あ、え、なんで・・・」

 

「おっとしまった。あなた程度のレベルじゃSTRに全振りしてても、そのハルバードはビクともしないんだった」

 

「なっ?!ふざけんな!!」

 

 そんなやり取りをしている間に、鋭二のHPバーはレッドゾーンに入るほど削れていた

 

「血盟騎士団二軍ノーチラス、ギルドの名と攻略組の奮闘に泥を塗った犯罪者よ」

 

 ゾッとするほどの冷たい声を、リリィは鋭二に突きつけ、私はこの後のことがわかってしまったために、目を閉じた

 

「死してその罪を償え」

 

「この、人殺しがぁあああ!!!」

 

 鋭二の断末魔の叫びと、アイテムなどのオブジェクトが消滅する音が聞こえた

 やがて、辺りはシンッと静まり返り、私が目を開くと、そこに鋭二の姿はなく、リリィと地面に刺さったハルバードだけだった

 

「ハァ・・・そんなの今更だよ」

 

 リリィは小さく呟いて、ハルバードを地面から引き抜いた。そしてストレージから1本のポーションを取り出して私のほうへやってくる

 

「ユナ、大丈夫?これ、麻痺解除ポーションだから」

 

 私の上体を起こして、ポーションを飲ませてくれたことで、麻痺が治り、体の自由が戻る

 

「・・・ありがとう」

 

 私は立ち上がって、短くお礼を言った。このお礼が。ポーションのことを言っているのか、その前のことも含めてなのか、言っている自分でもわからなかった

 

「・・・送っていくよ、街まで」

 

「うん・・・」

 

 

「ねぇ、その・・・今までも、人を殺したりしてたの・・・?」

 

 街までの道すがら、沈黙に耐え切れなくなって、どうしても気になっていたことを聞いた

 

「そうだよ・・・規律違反はまだしも、犯罪者の取締りに関しては、ギルドの内外を問わないから、レッドプレイヤーとも何度もやりあってる。もう、両の手で数えられないくらい手にかけた」

 

「どうしてリリィが・・・?」

 

「代わりがいないから、かな・・・レッドプレイヤーに負けない強さをもっていて、尚且つ絶対に自らが犯罪者に成り下がらない覚悟を持った人が・・・私は、レベルだけで言うならもう団長より強いし、姉さんがいるから絶対にギルドを裏切れない」

 

「辛くないの?」

 

「もう慣れたよ」

 

 そう言ったリリィの横顔は、ガラス細工のように、ほんの少しの衝撃で壊れてしまいそうだった。もし私が、鋭二を殺したことを少しでも責めたら、きっと彼女の精神は壊れてしまって、再起不能になってしまうのではないかと思ってしまうくらいだ

 

「今回のことは、できれば他言無用でお願い。憲兵隊の活動は水面下で行ってるから、存在がバレると支障が出るから」

 

「うん、わかった・・・ねぇ、1つだけ聞いていい?」

 

「なに?」

 

「40層でのあの一件、私を助けてくれた理由を教えて」

 

 今だからわかる。『人を助けるのに理由なんていらない』という精神論は、リリィには存在しない。絶対に本人に利があるから私を助けたはずだ

 

「理由は、色々ある・・・ユナにとって好ましいのも、好ましくないのも・・・単純に経験値を大量獲得できるとか、あんな死に方をされたら味方の士気がガタ落ちで再起に時間がかかるとか」

 

「吟唱スキルの使い手を確保したかったとか?」

 

「それもあったよ。珍しいスキルだし、攻略組に入るんだったら、他のギルドには渡せないとも思った」

 

「そっか・・・正直だね」

 

 ――あいつらはユナのスキルだけが目当てで、利用してるだけなんだ

 

 リリィの言葉に、さっきの鋭二の言葉を思い出す。そう、鋭二の言っていたことは間違っていない。そんなのわかっていたことだ

 

「もし、納得がいかないのなら、脱退してもいい。今回の件もあるから私たちに止める権利はない」

 

「ううん、私は辞めないよ」

 

 でも、それでもいいんだ・・・例えスキルが目当てだろうと、利用されていようと、攻略組(ここ)で戦うことが私の目標だったのだから・・・

 

「リリィ・・・助けてくれて、ありがとう」




オリキャラ設定
名前:ゲーム/リリィ  現実/結城 ○○ (たぶん小百合とか百合奈とか)
年齢:アスナと一緒 (双子の妹 一卵性か二卵性かはご自由に)
所属:血盟騎士団 (表/遊撃部隊隊長 裏/憲兵部隊、通称『黒制服』隊長)
概要
・明日奈の双子の妹。SAO内最強のプレイヤー(レベルだけ)
・武器はハルバード。ステはSTR一極で、AGIはアイテム補正頼み
・服装は血盟騎士団のアスナの服の白を黒に置き換えたもの。憲兵部隊の制服なのだが、周囲には『姉と見分けが付くように』と言っている
・姉妹仲は良好。ただし隠し事はあり
・ユニークスキルはなし
・裏設定として調合スキルを取っていて、回復ポーション類の作成や、毒薬等のステータス異常を起こす薬を研究していたりもしている。作中に出てきたユナの投げナイフに塗る麻痺薬や、ユナに使った麻痺解除ポーションもリリィが作ったものという設定


はい、くぅ~つか(以下略)です

以下言い訳兼あとがき

 まず大きな改変として、本来はフロアボス攻略戦と同時進行だった模様の救出活動を、フロアボス前に・・・(ウィキの情報だけで書いたから間違えたとは言えない・・・ピク百科を見て始めて知った・・・)
 一部の攻略組の精鋭を救出部隊の指揮と援護に回したという感じでもいいか・・・

 主人公が攻略組のエース級という設定の作品で、ユナの死を覆そうとしたら、どういう理由を付けて救出隊に混ざるかがネックですよね。強いキャラであればあるほど、同時進行中のフロアボス攻略戦を抜けることができなくなる。原作知識持ちの転生者ならまだしも、『最前線の迷宮区の攻略には積極的だけど、フロアボスの攻略には積極的ではない』という事情をうまく作らないといけない
 例えば・・・この話のリリィは明日奈の妹で姉妹仲は良好だけど、不仲と言う設定にして、『姉が仕切るボス攻略には参加したくない』というワガママなキャラ・・・とか。そもそも、現実への帰還を望んでなくて、『強くなることに意欲的だが、攻略には興味がない』というある意味死に場所を探しているようなキャラ・・・とか

 最後、ユナはエイジを殺したリリィのことを許してますが、許さないで悪堕ちする展開もありだと思います
 または、リリィの事情を知ったユナが、任務に押し潰されそうなリリィを支えようとして、そのままキマシな展開も・・・(個人的にはこっちを希望)。それ以前にすでに姉のアスナと・・・もアリ!!
 というか、今回の話を女性のオリキャラでやったのは、男オリキャラだったら、『ユナと付き合う為に邪魔なエイジを殺した』という話になってしまい、オリキャラが自分勝手で、エイジと変わらないというオチになってしまうので、女性キャラでやりました

 短編なので続きは考えてません

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