その空間は血が飛び散り、壁や床はあちこち割れたり、壊れてたりしてた。そして床の上には人が三人、体の至る所に怪我を負い倒れており、人が二人立っていた。片方男で、倒れている三人の様に体の至る所に怪我を負い、いつ倒れてもおかしく無い状態で。もう片方は女で、怪我を負っているものの、どれも軽い怪我だ。男は自分が守るべき三人を傷つけてしまった事を後悔し、そして目の前の女に怒りを抱きながら絶望した様な表情を浮かべ。女の方は傷つき倒れた三人と絶望した様な表情をした男を見て楽しみ、歪んだ笑顔を浮かべ。
「ふふふふふふふふふ」
「に、人形岬いぃぃぃぃぃぃ!!」
「ふふふふふふン!!」
そして二人は再び衝突した。
* * * * *
庶務戦終了から2日経ったある日、黒神めだかや人吉善吉、二人は箱庭学園近くの病院を訪れていた。病院を訪れた理由は2日前に全身に大怪我を負った状態で時計台地下五階駐車場で発見され、未だに目を覚まさない黒神真黒や阿久根高貴、喜界島もがなの三人の見舞いと今朝目を覚ました日之影空洞から2日前地下駐車場で何があったのかを聞くためだ。
「それにしてもめだかちゃん、あの三人本当に大丈夫なのか?」
黒神真黒と阿久根高貴、喜界島もがなの三人の見舞いをし、日之影空洞のいる病室に駆け足で向かっている途中に人吉善吉は黒神めだかにそう言った。
「ああ。今の所は命に別状は無いと医師が言っていたし、あの三人の事だから恐らく大丈夫だろう…」
「ああ…、それもそうだよな」
そして二人の間て日之影空洞のいる病室に着くまでの間、沈黙が生まれた。
トントン、
「日之影前会長、失礼いたします」
「失礼します」
「ああ、どうぞ」
黒神めだかと人吉善吉が扉の前で挨拶をすると中からすぐに返事が帰って来た。そして二人は病室の中に入った。病室の中には体中を包帯で巻かれたり、ギプスを付けたりしてベットに寝ている状態の日之影空洞がいた。
「そこ、座って良いぞ」
日之影空洞はベットの側に置かれている二つの丸椅子を指差しながら病室に入って来た黒神めだかと人吉善吉にそう言うと、二人はそこに座った。
「日之影前会長、早速で悪いかも知れませんが単刀直入に聞きます。5日前、時計台地下駐車場で一体何があったのですか?」
「ちょっとめだかちゃんいきなり過ぎだろ!日之影先輩は今朝目が覚めたばかりなんだから!」
「いや、大丈夫だ人吉。それにこの事をお前らに話せるのは今は俺だけなんだからな。俺が話さなきゃなんないんだ」
その時二人は、日之影空洞が少しだけ暗い表情をしてそう言った様に見えた。
「だけど黒神。少し長くなってしまうかもしれないが、時間とかは大丈夫か?」
「はい、時間なら大丈夫です」
「分かった。なら始めるぞ」
日之影空洞はそう言いながら5日前の時計台地下駐車場で起きた出来事を頭の中で思い浮かべ、そして語り出した。まるで、犯罪を犯してしまった人が自分の罪を告白するかの様な暗い口調、そして表情で……
いやー、結構オリジナルシーンを書くのって難しい。他の人達てどんな風に考えて書いているんだろう。
それと感想待っています。誤字脱字は多分無い筈…