人形岬無希の学園生活   作:やる気電力

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少しでも読んでくれる人がいて幸せです。
では、-3話どうぞ。


-3話

つい昨日、箱庭学園で真夜中まで迷っていた人形峠無希は本日も絶賛迷子中だった。

 

「えーと、ここどこだっけ?なんで、さっきからずっと歩いているのに人にあわないんだよー!」

 

その後しばらく人形峠無希は迷っていた。

 

「あっ!そうだ!こんな困った時こそ先輩君を頼ればいいんだ!先輩君に電話しーよ。………あれ?そういえば僕、先輩君の電話番号知らない。先輩君に頼れないし。人には会わないし。どうすればいいの?マジで」

 

その時、プルルプルルプルルと人形峠無希の携帯が鳴った。

 

「うー。はい、誰ですか?」

 

『僕だよ。無希ちゃん。というより、なんか元気が無いけど大丈夫?』

 

電話の主は今頼ろうと考えていた球磨川禊だった。

 

「球磨川先輩君!なんで僕の電話番号知ってるのかは分かりませんけど、それより助けてくださいよ!」

 

『ん。どうしたの?』

 

「今、迷子になっているんですよ!」

 

『んーと、じゃあ今から弐ノ13で-13組の合同ホームルームをするから来てみる?というよりもともとは、ホームルームのために電話したんだけどね』

 

「はいっ!はいっ!行きます!行きます!」

 

『じゃあ。無希ちゃんが今どこら辺にいらかとか近くにあるものを教えてくれる?』

 

「はいっ!えーと。場所は分かりませんが、近くに壱ノ13ていう札?みたいなのがついた教室?があります。」

 

『ああ、じゃあ結構近くにいるね!僕のいる弐ノ13は今無希ちゃんがいる所のちょうど真上だよ』

 

「そうなんですか!じゃあすぐ行きますね!」

 

『うん。待っているよ。あっ、だけど携帯はまだ切らないでね。これからホームルームするから』

 

「はいっ!わっかりまーした」

 

『よし。えー、それではこれより、-13組の………』

 

人形峠無希は球磨川が議長を務める-13組の合同ホームルームを聞きながら元気に鼻歌交じりで弐ノ13へ向かっていった。

 

「ふっふっふっーん」

 

なんか途中でとてつもなくデカイ人とすれちがった様な気がしたけど多分気のせいだろう。

そして弐ノ13にたどり着いた人形峠無希が扉を開けると、

 

「拳々破アッ!」

 

教室の天井にまで頭が届きそうな位デカイ人が球磨川禊を殴っていた。

 

「んっ。お前は?」

 

「えーと。ははは、失礼しましたー」

 

『えっ。ちょっと無希ちゃん僕を置いてかないでよ』

 

「えー、面倒くさいですよ。それにその人、スゲー強そうじゃないですか」

 

「お前も-13組生か?」

 

「ああ。はい、そうですね。ぬるい友情・無駄な努力・むなしい勝利がモットーの-13組生です。ちなみに、-13組生はあと2人そこにいますよ。おーい、もう出てきたら?」

 

人形岬無希がそう言うと、教室の入り口から男女が現われた。

 

「おいおい。バラすんじゃねーよなお前」

 

「まあ、バラしてしまったことはしょうがないですよ。志布志さん」

 

「えっ、バラしちゃダメだったの?」

 

「ああ、ダメに決まっているだろ。大将がボコボコにされた所で助けに行く予定だったのによー」

 

『えっ。ちょっと志布志ちゃん。何言ってるの?』

 

「球磨川先輩、別にそんな事は今はどうでもいいじゃないですか」

 

『まあそうだけどさ蛾々丸ちゃん。さてと日之影くん、四対一になったけど続ける?』

 

「えっ、僕も戦力にはいっt、うぎゃっ」

 

喋っている途中に外へ投げ出されてしまい、最後まで言えなかった人形峠無希であった。

 

なお、外へ投げ出された人形峠無希は無事球磨川に回収されたそう。

 




んー。やっぱり会話が長くなってしまう。

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