廊下で人形峠無希は鼻歌交じりで歩いていた。
「ふっふっふっーん。んっ、あっ、センパーイ!!」
そこで彼女は自分と同類のマイナスであり、先輩である球磨川禊を見つけた。
『ん?ああ、無希ちゃん久しぶりだね』
「はいっ!球磨川先輩君こそ、おっひさー!です」
『無希ちゃんは相変わらずだね。だけど、どうしてここにいるの?』
「はは、分かっているクセに僕に言わせるんですかー。まあ、言いますけど。球磨川先輩君と同じ理由ですよ」
『うん。だろうね』
「ほらやっぱり分かってたー。ところで話がだいぶ変わりますが、球磨川先輩君これから何するんですか?」
『んーそうだなー。めだかちゃん達にはもう挨拶しちゃったからな。他の-13組の人達に挨拶でもしてこようかな?無希ちゃんも一緒に挨拶しにいく?』
「はいっ!と言いたい所ですがかなり面倒くさそうなので遠慮しておきます」
『残念。んじゃまた明日とか!』
「はい、まったあーしたです!」
そして彼女は球磨川と別れた。別れ際に球磨川にどこからともなく取り出した鉛筆を何本も何十本も刺して。
『ちょっと。痛いよ無希ちゃん』
「ああ、すいません。ついつい刺したくなってしまって」
『うん。まあ、僕には
「ふーん。そうなんですか」
『じゃあ今度こそまた明日とか!』
「はい、さいならです。」
今度こそ彼女は球磨川と別れた。
「んー?これからどうしようかな?あっ、そうだ!さっき球磨川先輩君が言っていためだかちゃん君達に挨拶しに行こうかな?-13組に挨拶をしに行くよりは面倒くさくなさそうだしなー。よっし、じゃあさっそく挨拶しに行くか」
そして彼女はめだかちゃん達に挨拶しに行った。しかし、彼女は忘れてしまっていた。自分がこの箱庭学園にきてまだ半日も立っていないことを。めだかちゃんとは誰かを知らないということを。この箱庭学園がとてつもなく広いということを……
そしてそのことを忘れたりしていなければこんなことにはならなかったとその後夜遅くに一人箱庭学園のどこかで後悔しながらさまよっている人形峠無希であった。
「あれ?ここどこ?」
「えーと、たしかあっちが校門だったはず」
「あれ?ない?」
「えっ、誰かいませんかー」
その後、無事校門を見つけ家に帰ったそうだ。
なお、この話を聞いた不知火袴は人形峠無希を箱庭学園に招いたことを別に後悔しなくても良かったのではと考えていたのはまた別の話である。
会話シーンが長過ぎる。
文字数がかなりギリギリ。
頑張らなければ!