虐殺少女レッドマン★マギカ   作:闇の力

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 ただの思い付きです。


第1話 VSワルプルギスの夜

「どうして……どうしてなの……何度やっても……あいつに勝てない……ッ!」

 

 少女は左腕に装備されている盾に手を伸ばした。だが直前に躊躇し、手を止めた。

 

(繰り返せば……それだけまどかの因果が増える……私がやってきたことは、結局……!)

 

 彼女は嗚咽した。そして、彼女の左手の甲に着いている紫の宝石が、濁り始めていく。

 

 そのときだった。声がした。

 

 アイツの声が……

 

『レッドファイッ!』 その声が聞こえた方向に彼女は振り向いた。そして見た。赤い巨人の姿を……

 

『イヨッ!』

 

 赤い巨人はジャンプし、今まで彼女を苦しめてきた魔女にチョップをした。

 

『レッドチョップ!』

 

 その一撃は魔女に大きなダメージを与えた。間髪いれずに巨人は魔女を投げ飛ばした。

 

『ヨッ!』

 

 いつの間にか魔女はさっきと違い、ボロボロの着ぐるみの様な感じになっていた。

 

「すごい…」

 

 彼女は思わず呟いた。絶望仕掛けていた彼女にとって巨人はまさに救世主だった。

 

(これなら……奴を倒せる…!)

 

 だが、彼女は知らなかった。この巨人は決して救世主なんかではないことを……そしてこの巨人が、自分にとっての最狂の敵になることを……

 

 

『レッドナイフ!』

 

 巨人はナイフを取りだし、魔女に切りかかった。魔女の体と歯車を繋いでいる柱を切断し、魔女は2つに別れた。

 

『レッドアロー!』

 

そして巨人は槍を取り出すと、大地に墜ちた歯車につきたてる。そして歯車が動かなくなったのを確認すると、槍を歯車から引き抜き、魔女の体につきたてた。そして、引き抜き、刺す。引き抜き、刺す。引き抜き、刺す。引き抜き、刺す。これを何度も繰り返した。

 

「うわぁ…」

 

 見ている少女もドン引きである。

 

 魔女は完全に力尽き、消滅した。そして巨人は少女を見た。すると巨人は等身大のサイズにまで縮んだ。

 

「?」

 

 赤いアイツは少女を見て叫んだ。

 

 

『レッドファイッ!』

 

「……え?」

 

 赤いアイツは跳んだ。そしてナイフを取りだし…

 

『レッドナイフ!』

 

 少女に切りかかった。少女は咄嗟に左腕の盾を向けてガードしようとした。だが……

 

「……え?」 

 

 

 気が付くと彼女の左腕は無かった。

 

『レッドアロー!』

 

 赤いアイツは槍を取りだし、彼女の胸に突き刺した。

 

 少女は何が起こっているのか分からなかった。突然現れた理不尽な暴力の前に、彼女は何もできなかった。

「…うぅ……」

 

 それでも彼女は右手を、切り落とされた左腕の盾に伸ばした。

 

 彼女を動けるのは、あの時誓った約束があるから。約束を果たすまでは死ねない!という思いが、彼女を動かした。

 

 薄れ行く意識の中、彼女は盾の砂時計を反転させた。

 

 

 時間が巻き戻って行く……

 




 マギアレコード楽しみ

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