アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
リクエストはなんとかぼちぼち消化していきます。
ペースも1日1本は保ちます!
出されやすさがちょっと上がる程度に思ってくださいw
今後も見てくださると嬉しいです!
9話 いざ北海道へ!
突然ですが、皆さんは家族や知り合いに見られたくないものを隠す時は何処へ隠しますか?
何?そもそも人が来ることなんてないから隠さない?いやいや、万が一にも人が来るということはあるだろう。
家の修理や改装見積もりでも依頼すれば建築士が来る。
アリさんやサカイに引越しを頼めば引越し業者の人達が来る。
家からほとんど出ない人の場合でも通販を利用すれば配達員の人ぐらいには会うだろう。
だから隠さなければ自分が恥をかくのだ。
ならば何処へ隠す?
先ほど挙げた他人には少し隠せばいいが、知り合いや家族の場合は厄介だ。
シンプルにベッドの裏?
いや、そこは疑われていない人間が隠して初めて意味をなす場所だ。
怪しまれているやつの場合すぐに発見される。
では、鍵をかけてみる?
見られこそしないがそこに秘密があるということはバレてしまうだろう。
ToLOVEるや日記など比較的ダメージが少なそうなフェイクを混ぜる?
相手がそれで満足すればだが…
このように隠す場所はそれぞれ一長一短で100%というものは存在しない。だが、ほとんど弱点もなく、見つかりにくい最強の隠し場所があれば…?
〜
北海道行きが決まった俺達は北海道へ行く準備をすることになった。
だが、ユウキがやけに毛布やカイロなどの準備をしている
「どうした?そんな過剰な防寒対策をして…」
「北海道って寒いんでしょ?防寒の準備しないと…」
「いや…北海道といえば寒いってイメージあんのかもしれないけどさ…確かに冬は氷点下になるけど夏なら普通に20°後半ぐらいならあるぞ?沖縄みたく年中ってわけじゃない。」
北海道ってやっぱり年中寒いってイメージがあるのだろうか。夏は涼しい日が多くて普通に快適なんだが。
「あぁ、それなら大丈夫だね。」
「さて、何を持っていくかだが…剣って持ってけなくね?」
金属探知機で詰みじゃね?待て。普通にヤバいんじゃないか?アイリスの場合鎧もある。まずあんなデカいものどうやっても欺けない。認識阻害で鎧だけ先に検査外へ通すか?
「え?鎧を含めて戦いの際に出せるようになってますよ?鎧はその気になれば自動的に装備されますし…」
「あぁ、なるほどね…」
今思えば装備している所なんて一度も見たことなかったし、それで問題は全て解決した。
「旅行ともなると大きめなバッグが必要ですね…あっ、あれなんか良さそうでは…?」
!?俺のアイリスが俺のキャリーバッグに手を…!!
「いや、大丈夫だ。俺が用意するよ。ありがとな。」
「は、はい…」
旅行となり、どっちかが開けそうになると思いきや案の定!!ヤバい…この中には人には見せられないものが色々詰まっている。人に見られたら恥ずかしい程度ならまだいい。
それに該当するのは漆黒教信者として、入手したヨハネそっくりの黒い羽のヘアピンや黒いマントとか。
それなら俺が恥をかくだけで済む。
だが、こいつの情操教育上良くないものまである。まさにパンドラの箱だ。
何?俺が18じゃないだろって?気にするな!
中3の修学旅行以来ご無沙汰でとりあえずこれからあるであろう高2の修学旅行までは一切使わないとタカをくくっていたのに!!
まさかキャリーバッグをこんな状況で開けることになるとは!!
俺にどうしろと言うのだ…どうしろと!
さて、この無敵城が破られる以上一時的にだが何処へ隠す!?アイリスやユウキに見つかるわけにはいかない…
タンス?確かにスペースはかなりあるがあいつらが衣服を既にまとめたという保証はどこにもない!服選びで変えてくる可能性もある!
物置?いや、遠すぎる!
だが隣のダンボールに隠す暇は…
「ハヤト?何故開けるのに渋っているのですか?」
ヤバい!アイリスが怪しんでいる!待て、今すぐ決めなくては!
「あぁ!あんなところに全裸のガチャピンとムックが!!」
「ガチャピン?ムック?何ですか?それは…」
こうして俺のとっさの機転により、アイリスの目を逸らすことに成功したのですぐさまダンボールにキャリーバッグ内の例のブツを詰め込み、まとめ買いした時の飲み物が入ったダンボールに上手いこと混ぜた。
「あっぶね…」
「どうしましたか?汗が…」
「いや、ちょっと暑くないか?この部屋。ちょっと冷やそうか?」
「いえ、もう出かけますし、この程度なら大丈夫ですよ?お気遣いありがとうございます」
ふぅ…第一関門突破… よし、荷物を詰めよう。
とりあえず荷物は少なかったのでキャリーバッグ1つで全員の荷物はまとまった。その場で出したいものは俺が下げているバッグにまとめ、二人にはあまり荷物を持たせないようにした。さて、あとは空港へ向かわなくては。
平日に空港にいる人は案外多くはなかった。そのおかげで飛行機もそんなに人が大勢いるわけでもない。願わくば飛行機内で戦う…なんてことがなければ良いのだが…
「日本の人々はあの機械で空を飛ぶ…お兄様が教えてもらったことは本当だったのですね…」
「あぁ、あっちの世界とは技術の発展の方向が違ってさ。こういうことがやたら発展したんだ。」
だが、この飛行機で戦いが起こればどうなるか。運転手に危害は加えられないと思いがちだが、あくまで他人に危害を加えられないのは呼び出されたアニメキャラだけであり、マスターは一般人にも危害を加えられる。その気になれば飛行機を墜落させることも可能なのだ。
墜落させて目撃者を全員消せば完璧に証拠はなくなる。
「はぁ…何事もなければいいが…」
そんな気掛かりはよそに北海道へ着いた。
「よし!着いた北海道!まずは何処へ…」
「あれがメイトだよ、パパ。」
「ほぉう…ここがマスターとやらが言っていたメイトなる場所か…あまり大きくはないみたいだな…」
「確かに…サッポロとやらにはもっと大きなメイトがあるって話だったね…ギニューさん達へのお土産、悩みますねぇ…」
ふ、ふ、ふ、フリーザ!?何故北海道に!?いや、それよりメイトって絶対あのオタク達の聖地のことだろ!?もしかしてやつらのマスターが… マスター恐るべし。
「あ、アイリス、ユウキ…ふ、フー」
「フロート!?あのフロートというものは何ですか!?」
「フロスト!?」
素っ頓狂な声をあげてしまった。フロスト!?第六宇宙にいるフリーザのそっくりさんのことか!?まさかフリーザ以外にも…
「い、いえ…フロートです。」
なんだ。そっちか。あそこの喫茶店のメニューか。
最近また神経張り詰めすぎているのだろうか。
神経の張り詰めすぎは良くないって言うらしいし、たまにはガス抜きをしないとな。
フリーザはこちらに気づいていないし、試合が始まらなければこちらに危害は加えられない。純粋にメイトに来たかっただけなら別に関わらなくてもいいか。気掛かりである地球の破壊は無理みたいだし。
「あぁ…フロートっていうのは炭酸とかにアイスを浮かべたもので…」
これが中々美味しくて特にコーラフロートは絶品である。つい頼んでしまう。バイキングでもあればつい作ってしまう。
「それはおいしそうですね!寄ってもらってもよろしいですか?」
「あぁ、もちろん。」
俺達はアスナのマスターのことも忘れて喫茶店に寄っていた。
アスナのマスターにはとりあえず空港近くの喫茶店にいるとだけ伝えている。ユウキが見えればすぐ気付くはず
とりあえず俺はコーラフロートを注文した。
「これがメロンフロートなのですね。」
「ん…」
右隣にいるアイリスの口元にクリームが。さすがに手で取って自分が食べるだなんて出来ないのでクリームをナプキンで拭き取った。
だが、それがまずかった。
「あ、あんな小さな女の子に…ロ、ロリコンマスター…?」
俺は気づいていなかった。あちらから見れば俺とアイリスの口元が隠れていたことに。
どうやらマスターが俺達の場所を特定してしまったらしい。
あのマスターは見た目からして中学生か?オタクには見えない明るそうな子に見えるが…
というかポケモンマスターみたいなノリで言うんじゃねぇ
「アイリス様!?」
あら、アイリスの知り合い…そして、アイリス様と呼ぶ主なアニメキャラといえば、俺は二人しか知らない。一人目はクレア、平たく言えばダクネスのお付きの人。そしてもう一人は…
「貴様!アイリス様に何をした!事と次第によってはぶっ殺してやる!!」
「あら、貴方がそんなことを言うだなんて…珍しいこともあるのですね。ダクネス。」
佐藤和真一行のドMエロセーゲフンゲフン…クルセイダーダクネス。俺達は思いつく限り最悪な出会い方をした。
最後まで見てくださり、ありがとうございます!
北海道編開始!…だけど、何やら不穏な始まりで…
次回もお楽しみに!それでは!
追記
北海道の某空港には本当にメイトがありますw