アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
他にも分からないことがあればコメントで教えていただけるとうれしいです。
まずは主人公の津島隼人から!
〜マスターの解説①
津島隼人
所持しているキャラ
ユウキ(SAO)
アイリス(このすば)
マシュ=キリエライト(FGO)
モモ=ベリア=デビルーク(ToLoveる)
システィーナ=フィーベル(ロクアカ)
モードレッド(Fate)
ルミア=ティンジェル(ロクアカ)
七草真由美(魔法科高校の劣等生)
これといったチートキャラはいないが、能力のバランスの良さや全マスターの中でも一二を争うキャラ数の多さからあらゆるキャラに対抗可能。マスターやモモのバックアップ、デビルーク星の科学力等その実力は単純な数値では測りきれない。
マスターは普通のトリガーとブラックトリガー『風刃』を使用可能。
魔術も使えなくはないが、習いたてである上にトリオン体と併用出来ないことから生身を晒すデメリットがあるのであまり使いたがらない。
とりあえず非常事態がなければ大人数で行くこともないのでユウキ達には先に帰ってもらい、頭脳担当のモモと真由美にだけ残ってもらった。
蒼樹先生を警戒しているならあの後輩ちゃんも誰かしらを認識阻害状態でスタンバイさせているはず。
「ここよ」
はえ〜すっご…んんっ、じゃなかった。推定年齢的に一軒家を持っている時点で凄い気もする。白を基調としたシンプルで清潔感がある良い家だ。悪目立ちしない点もグッド。てかやっぱ学校で見たあの白い車は…
「これが先生の家なのね…」
「家の大きさでイキったりすんなよ。美嘉」
「あんた私を何だと思っているのよ!」
いや、よくあるじゃん。『可愛らしい犬小屋ですね。』みたいに世間知らずのお嬢様が天然でボケるあれ。てっきりお前もあっち側の人間かと。
「ほら、あがって」
「えぇ、お邪魔するわ…」
「お邪魔しまーす!」
「…お邪魔します」
うむ、内装にもこれといった変なところはないみたいだな。
(モモ、盗聴器の確認を頼む。あったら教えてくれ)
(了解です)
(…良かったの?私達がここに来て…)
(七草先輩、出してないだけでみんな同じことしていると思います。一人だと雰囲気に飲まれたりしやすくなる危険性がありますので。ですから2人…いえ、3人いた方がベストだと思います。俺の様子がおかしかったらモモと一緒に止めてくれると助かります)
それ以上は意見がまとまりにくくなる。…まぁ、あくまでこういった考えが根本的に違うであろう相手と対峙する場合の話だが。
(…反応はありません。話す場所としては問題なさそうです)
そうか。ならとりあえずは良しとしよう。
「じゃあ、俺もお邪魔しますね。先生」
〜
「飲み物は?何か出すわよ」
「私はお茶で良いですよ」
「じゃあ…私もそれで」
「俺は缶の飲み物を開けずにください。それなら何でも良いです」
「…飲み物は持参してあるので結構です」
「あらら…隼人君に…綾さんの後輩さん…?貴方達随分な警戒っぷりね…先生悲しいわ」
「…これだけで私達から下手に疑われない。それなら安いと思いませんか?例えば…アクアネックレスなら今仕込んでおいて戦いが始まった瞬間にぼん!!…とか出来ますよね?」
ほう…やっぱ頭は回るのな。缶ジュースだろうと試験前の子供にオレンジジュースを差し入れてきたあの人みたいな細工とか出来なくはないが…
もちろんマシュのおかげで俺は少なくとも現代にある毒で死ぬことはない。しかし、睡眠薬や自白剤。そして現代の毒を超越した高度な毒に対してはもちろん耐えられないから気をつけねばならない。
「そんな恐ろしいこと自分の生徒にするわけないでしょ!」
「しょうがないわね…はい、隼人君。トマトジュースでいいかしら」
「ありがとうございます」
細工は特にないだろう。ありがたくいただきます。
「じゃあ、本題の前に…連れてきたパートナーを出しなさい」
そしてやはり4人は各々代表としてキャラをこの場に呼んでいたらしい。綾は邦枝、美嘉は香澄と泉美、後輩ちゃんはゆんゆんを席に着かせた。俺も隣に真由美を座らせ、会議の準備をする。
「さて、これで我が秋水高校のマスターが全員揃ったわけですが早速…」
『…』
「連絡先を交換しましょ!あと自己紹介!!」
…お、おう。そうか
「はいよ。でもいけないんじゃないのか?バレたりしたら…」
「いいのいいの!私も先生のバレちゃいけない弱みぐらい握っているから」
「先生!例えば?誰のどんな弱みを握っているの?」
…綾よ。弱みっていうのは…
「ダメ!絶対ダメ!人にバラしたら弱みじゃなくなるでしょ…それに貴方が知ったことで害が及ぶ可能性もなきにしもあらず。だから言えないわ」
おぉ。やっぱ分かっているか。有効活用ねぇ…先生も大概だな。流石にゆすったりする先生ではないはずだが、夜道で刺されたりしないことを願う。
「はい、グループも作ったし。何かあったらこれに連絡ちょうだい」
「…まぁ、これはあくまで最初の話。本題は?」
「私達5人でチームを作りたいと思っているの。それについて話をしたいわ」
え?
〜マスターの解説②
如月美嘉
アスナ(SAO)
ダスティネス=フォード=ララティーナ(このすば)
ユナ(SAO)
クリス(このすば)
七草香澄&七草泉美(魔法科高校の劣等生)
タンクのダクネスとバッファーのユナを軸に他4人が攻めるという分かりやすいコンセプトがあるチーム。
シンプル故にハマれば強いし、一度決まれば崩れにくい。
そしてシンプル故に戦術が読まれやすく、美嘉の機転や応用力がそこまで高くないことから準備の前に崩されると脆い。
マスタースキルがあまり高くないので隼人から軽視されている。
香澄&泉美は最近実装されたタッグキャラであり、真由美を持っている隼人を敵視している。
〜
チーム…だと?綾は良い。先生も…まぁ、オッケーだとしよう。リーナは信頼に足る女だ。それに素直なやつだから好感が持てる。
だが、美嘉。そして得体の知れない後輩が入るのはいただけない。
美嘉は何やらかすか分からんし、下手したら七草姉妹に寝首をかかれる可能性も高い。後輩ちゃんは後輩ちゃんであちらから何も明かしてこないのが怪しさMAXだ。
「やっぱり私やそこの後輩は信用出来ないみたいね…まっ、そのための自己紹介よ」
いや、先生はもうキャラ全員知ってるし、見たところマスターの中では割と珍しい人格者なのであまり疑う要素はない。
「先輩に信用していただけない。もっともです。では、僭越ながら私から自己紹介をします」
「私の名前は『
「…」
おい、ネタが分からない綾が困った顔してるぞ。
「誰が吉良吉影風に自己紹介しろと言った。遠野」
「あぁ…そういうことね。おけおけ」
「先輩、遠野って呼ぶのやめてくれませんか?」
「理由は?」
淫夢民からレシートリザードだの爬虫類だの馬鹿にされてきたとか…?
「名前で呼んでくれた方が嬉しいじゃないですか」
あ、あぁ…俺が考えていたより純粋な理由だったか。
「…そうか。よろしく、亜里沙」
「ありりんって呼んでくれてもいいんですよ?」
いや、今はありりんとか呼ぶ仲ではないだろう。急に馴れ馴れしいな、おい。
「…よろしく遠野」
「あら、先輩。一丁前に照れ-—」
「これが照れてるように見えるなら病院に行け。…で、遠野。お前はいつ俺を知った…?」
「…あの試験召喚戦争です。あ、あと名前でいいんで遠野はやめてくださいよ、本当に」
試験召喚戦争…最初の頃に160人で争ったあれか。俺は木下優子に憑依して戦い、見事勝利したわけだが…
「私は工藤愛子で戦っていました。先輩の瞬時の判断力…凄かったです!」
そういうお前は開幕一人称で墓穴を掘っていたな。工藤愛子だったか。優秀そうだが、所々詰めの甘さが見えるやつだったな。
「木下優子に憑依していたのが先輩ですよね!!」
「何故そう思う」
「…理由は簡単です。私は撃墜王の特典を何かしらのアイテムだと判断しました。先輩はトリガーを持っているのにワートリのキャラを一人も仲間にしていません。退場させたキャラから武器をパクるなんて真似は通常不可能ですし、盗品なら足がつきます。なら先輩が撃墜王木下優子さんに憑依していた。…そう考えるのが妥当では?」
「…当たりだ。俺は木下優子に憑依し、早い段階で入れ替わりのトリガーを見つけてあいつと共闘した。そして余裕勝ち。明久相手に多少手は焼いたがな」
「…待って、貴方が木下優子…?」
「どうした?美嘉」
やたら動揺していたが…もしかしてFクラスの秀吉とかだったか?
「あんたが!あんたが私を開幕槍でぶっ刺したのね!」
「すまん。格下やモブのことは覚えない主義なんだが、どうかしたか?」
「私は!Bクラスの!リーダーだったのよ!!」
「あれは統率の取れないチームを作るお前が悪い。覚えておけ、下の者の失態は全部リーダーの責任。対応出来ないお前のせいだ。次」
あそこは確か初手内輪揉めで根本が死んでたよな。そこから連鎖的に仲間同士でばったばった…恐らくはクラスメイトに抜け駆けされないように…って魂胆だったのだろうが、浅はかだったな。味方はひとまずは味方だろうに。いや、もしそうなったら自分も仲間割れしに行けばまだマシだっただろう。あの状況で美嘉は明らかに浮いていたから狩られた。ただそれだけ。
「秋水高校OG。蒼木優美子。ただの人間には興味ありません。マスターがいたら私のところに来なさい!以上!!じゃあ、次は…」
「俺の名前は津島隼人。秋水高校2年。嫌いなものなら沢山あるが、好きなものは別に二次元ぐらいしかない。それから夢なんて言葉で終わらせるつもりはないが、野望はある。この戦いに勝利と…ある者の願いを叶えることだ」
『…』
滑り倒してんじゃねぇか。やっぱリアルでやるもんじゃないよな。蒼木先生もすぐパスしたし。
「ほら、次だ。次次!」
「オ、オッス…私、時雨綾!まぁ、みんなのことは知ってるけど…改めてよろしくね!」
恥ずかしがりながらも悟空の真似をしてくれるあたりノリ良いな。
「…如月美嘉よ、よろしく」
『…』
「何よその空気読めよみたいな目!」
「お前、他のみんなはアニメキャラの特徴的な自己紹介をリスペクトしてやってたのに…ノリ悪いなってよく言われないか?」
「余計なお世話よ!!ほら、別の話でもすればいいじゃない!」
「おっ、そうか?だったら…先生のパートナーの中には司令塔がいる。隠しているなんて酷いじゃありませんか?」
「誰それ、知らないわよ」
「先輩、あれは嘘です」
「分かっている。そこにいますね、安室さん」
「おや、気づかれてしまいましたか。マスターの意向でまだ正体は隠しておくつもりでしたが…」
やはり安室透だな。今のご時世マツダのRX-7なんて早々見かけんだろ。それにナンバーは完全一致だったしな。
「車を見た時点で気づいたよ。誰の所持者かは分からなかったが、先生だったとは。あの統率力の高さも頷ける」
「流石優勝候補マスターなだけありますね。わずかなヒントから僕だと暴くとは」
「コナンオタクなら誰でも分かる初歩でそこまで持ち上げないでくれ。俺はそれを戦闘に活かせかなかったんでちょい悔しいんだ」
作戦の傾向とか読める部分はいくらでもあったのに。
「そして亜里沙。お前は空閑遊真を隠している。だな?」
あの嘘をついている時の反応は明らかに言い切る前に嘘だと確信していた反応だった。そういうところは直さなきゃいけないな。
「なっ、どうしてそれを!?」
「やっぱりそうか」
まっ、優勝したAクラスのやつに憑依していたことと夏祭りの時にゆんゆんと遊真が近い位置で見つかったこと。そして先ほどの様子からカマをかけてみたが、まさか本当だったとは。
「もうちょっと駆け引きの練習が必要だな、アリサ」
「うぅ…」
「でさ、ハヤトセンパイ。あんたの隣にいるサエグサセンパイのことが好きなのか?」
『…はぁ、くだらないこと聞くなよ。そんなわけないだろう?七草先輩との関係はあくまで仲間だ』
『えぇ、そうよ。あまりお姉さん達をからかうものじゃないわよ』
普段の俺達ならそう返すだろう。だが現実は…
「はぁ!?ち、ちげーし!そんな訳ないじゃん!付き合ってたりなんてことは断じてないぞ!」
「そ、そうよね!?全くもう!からかわないで!」
香澄と泉美が見ていたから?遊真は嘘が見抜けるから?いけないことだが、真由美を異性として意識してしまったからか?あるいはいずれかの複合系か全部か。俺はかなり動揺してしまった。そして真由美にもその動揺が伝わってしまい、酷い有様になってしまった。
「隼人さん!」
「隼人さん…?」
『どういうことか説明して(もらえますか)』
ヤバいヤバい…このままだと収束がつかなくなって大変なことに…
「ゆ、遊真に聞けば嘘かどうかはすぐ分かる!」
「…嘘はないよ」
ふう、セーフ…
「じゃ、じゃあ、解散!お開きにしようぜ!!」
「え、えぇ…分かったわ」
〜
その日の夜。俺は寝付けなかったので夜中に近くのコンビニに出かけた。
「最近減ってきてるし、事務仕事に必要な糖分だの揃えとくか」
アメとかチョコみたいなすぐ補給出来るやつを適当に取って…
ガチャ!
「津島隼人だな」
なっ!?新手のマスターか!?気配を消して背後に回ってくるとは…
かなりの手練れか?
「後ろを確認しようとはするな。買い物はすぐに済ませろ」
「…っ」
誰なんだ、こいつは…ん?聞き覚えがある気が…よし、声紋から特定しよう。そのためには多少時間がかかるが上手く時間を稼ごう。
「で、お前の目的を聞きたい。何故時間外に仕掛けてきた?」
「とぼけるな、お前は許されない。お前だけは潰す」
「…お前に何かしたか?」
お前が父親を殺したんだとか?いや、身に覚えが無さすぎてよく分からない。
「うるさい、黙って今から指示する場所に行け」
ん…もしかしてケロロ軍曹の小雪か?いや、たしかに隠密行動や暗躍に長けているが違うな。それならもっと油断させるようなやつに変装とかするだろうし…だとしたら
「…着いたな」
俺は廃ビルの屋上に連れてかれた。…何をするつもりなんだ?いや、こうなったらやる選択肢は一つしかないだろう。
「くたばれぇぇぇぇぇ!!」
やはり潜伏していたマスターがいたか。剣で斬りかかってきたのでトリガーを起動させ、シールドのピンポイントガードで攻撃を防いだ。
「やれやれ…うっかり一般人だったら殺人罪だぞ?つか俺でも今殺したら殺人罪だ」
「…やはり待ち伏せていたのは新手のマスターみたいだが…さっき俺を連行したのは峰田。お前だったのか」
「あぁ、オイラはお前だけは潰さなきゃならねぇ」
「一つ聞かせろ。どうやって俺を特定した?」
「匂いだ。匂いがするんだよなぁ!主に戦闘する範囲から東京在住であること。そしてある情報網から男子高校生で一人暮らしをしているってことはわかっていた。だからよぉ!こっち側の人間でありながら不特定多数の女の匂いがプンプンするお前はめちゃくちゃ怪しいんだよなぁ!」
…お前の嗅覚は犬か何かか?ていうか勝手に同族に入れるな。
「冗談じゃねぇ!少し前にはボインな姉ちゃんがいた?今は見る影もないじゃねぇか!それにいくらガチャを引いても女は出ずに何も得ず。それに対してお前は何だ?引いたら女しか出てこない?ふざけるのも大概にしろよぉぉぉ!!」
「あ?俺が羨ましいならそう言えよ!へいへい、かもんかもん!!ルールによってお前は一切手出しは出来—ないが…?」
【試合開始5分前です!】
「ほら、神も言っている。ここでお前を殺せと…」
なーに言ってんだ。このマスターは。
「やれやれ、試合開始は12時ジャスト!?ったく、ついてねぇな…」
「マスター君!システィーナちゃんがやたら心配していたけどどうやら杞憂だったみたいね」
「ご無事で何よりです。マスター」
「よぉ、無事みてぇだな。マスター!」
「…ま、まぁ…あんたが無事で良かったわ。マスター」
「マスターさん、私達が来たのでもう大丈夫ですよ」
「マスター、お怪我はありませんか?」
「マスター!大丈夫ですか?」
「マスター!ボク心配したんだよ!」
「小悪魔お姉さん、金髪碧眼、男勝りで勝気なオレっ娘、ツンデレ娘、小悪魔な妹、従順な後輩、金髪ロリ、ボクっ娘…許さねぇ、これだけの美女を占有しているとか許せるわけがねぇよなぁ!!おまけにすました顔しやがって!!」
占有とかこいつらを物みたいに言うな。ていうかお前はデレデレしてようが文句言うだろ。
「愚かなリア充には死こそが恵…やるぞ、峰田」
おいおいおい、勝手に嫉妬の炎をメラメラさせやがって…
というか非リアだからこそお互いの足を引っ張り合うの良くないと思う。
「何だよ、お前羨ましそうじゃねぇか!羨ましいダルルォ!?」
「…お前はオイラを怒らせた!お前は…お前だけはこの峰田実がブチのめしてやるぜぇぇぇ!!」