アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
作者がFGOばかりやっていて、FGOの小説ばかり更新していたばかりにこっちが疎かになってしまいました!
モチベ回復してきたんでしばらくは大丈夫だと思います。
こっちの所持キャラはストレアが落ちた分をめぐみんで補充したのでプラスマイナス0の7人
ルミア
セリカ
刀華
プラム
真由美
ウィズ
めぐみん
めぐみんなどを落とせば工藤美玲を落とせなくなるから極力バトルは避けたい。
「見逃してくれないかな…」
「マスターからの命令だからね。流石にそれは無理かな!」
ですよね!ユウキはそういうことしないし!なら致し方ない。
「刀華、ウィズ。殺すな」
「了解しました」
「分かりました!」
刀華の剣術でユウキの剣を受け止め、止まった隙をついてドレインタッチ。最低限の勢力で制圧。そうしていかなきゃラストが持たない。
「ユウキのマスター!お前だってこれ以上戦力を落としたくはないでしょう!?ここは一旦組まない?」
「…はぁ、降参よ」
「もうこれ以上何もしないわ。同盟でしょ?組んであげるわ」
ユウキのマスターと思われる人がローブを脱いだ。
ん?ユウキのマスターは女だったのか。しかし、今重要なのはそんな些細なことじゃない。
「ありがとう。だが、その前に…」
セリカがやはり気づいたか。という顔をして、ユウキのマスターに詰め寄る。
「その拳銃を全て置いてもらおうか」
「あとは…周りのお仲間さんも全員。4人…いえ、あと5人。出て来なさい」
真由美は能力で周囲の状況は既に把握済みってことか。相変わらずマルチ・スコープは便利だな。
「5秒以内に出て来なければお前らのマスターを殺す」
ユウキのマスターの所持キャラは俺が倒したマシュを除けばモードレッド、システィーナ、アイリス、ダクネス、アスナ。
セリカの圧力に負け、出てきたのは案の定この5人だった。
「ったく、ショボいマスターだな。暗殺がバレバレだったじゃねーか」
「…悪かったわよ」
モードレッドに悪態をつかれ、萎縮するユウキのマスター。
暗殺ね…もしあの拳銃が能力によるものなら近距離で突然具現化させて撃つことも可能だな。降伏も相手の油断を誘うなら適解だし。接近戦の暗殺ならスペシャリストと言えるだろう。
「同盟って言うからには…何か策があるわけ?」
「ある。工藤美玲チームを全員。一気に殺す…そんな策が」
俺達はこの策に賭けるしかない。めぐみんという核爆弾を投げ込んで全員を一瞬で殺す。あらゆる駆け引きをぶっ飛ばしに行く。
能力を見ただけで略奪してくるあいつをどうにかするにはもうそれしかない。
それを実行可能なやつらはいる。あとはもっとメンバーが要る。可能なら操祈のマスターチームと操祈が操った工藤美玲チームVSその他にしたいぐらいだ。
「そのために貴方達の力が要る」
「…」
「な、何?」
あれ?何かあいつら俺を疑ってる?まぁ、無理もない…のかな?
「システィーナ」
「《力よ無に帰せ》ッ!」
あ、プラムにせっかくエルゼの姿に変えてもらったのに!
「…変態」
「はぁ…心外だな。俺がアホな趣味とかであんな格好をしていたと本気で思ったか?」
やれやれ…俺がここまでした理由は…
「マスター!」
真由美は正確無慈悲な早打ちにより、なんとか防げたが…案の定弓矢が飛んで来た。
「お前らのせいだぞ!相手は俺のDNAか何かで位置を探っている!だからDNAまで変える高度な変装をしてたのに!馬鹿だな、お前は!」
やれやれ…システィーナめ。本当に俺の所持キャラか?あとで説教だな。
「普通そんな事まで想定できるわけないでしょ!?」
確かに一度エンカウントしたマスターと姿が違えば不信感を抱く可能性もなくは…いや、説教だな。これが終わって本戦に戻ったら日頃のお返しをしてやろう。
「予定変更。まずはスナイパーチームの座標割りだ」
「あの弓矢の撃った角度からある程度は割れるな」
「スナイパーは恐らく…」
さて、こっから特定しにー
「あんたら。合格だ」
は?いきなり瞬間移動してきて何言っー
〜
飛ばされた先は銀行にあるような巨大な金庫の中。
なるほど。こいつらの戦い方は恐らく浜面のピッキング能力で開けて、拠点としたら瞬間移動でそれぞれの位置に狙撃手を配置。滝壺の能力でマスターなどの位置を把握したらあとはもうおしまい。
滝壺が死ぬまで追い続け、その座標に合わせて狙撃手達が狙撃。コンセプトがしっかり完成されている良いパーティだ。
浜面も作中で使用した武器は全て使えるというルール上かなり輝く。マスターや滝壺の防衛にはうってつけだ。
無論、滝壺のデメリットが特別にかき消されているこの戦いだから可能な反則に近い策だが。
「いきなり呼んで悪いな。カズマの意向でな」
「カズマが…ですか?」
「あぁ、俺の判断だ。めぐみんを敵マスターから奪っていたのはナイスだ。そこのマスター」
おっ、これはどうもご丁寧に。
「ルミアのマスターだ」
「こいつと同盟関係のユウキのマスターよ」
「あぁ、同盟に関しちゃ俺のスキルで調べさせてもらった」
こいつめ…そういや読唇術とか結構厄介なスキルばっかり沢山持ちやがってたな。
「…俺はお前達なら話が通じる上に実力があると判断して、瞬間移動が可能なマスターに呼んできてもらった」
なるほど。瞬間移動持ちねぇ…下手に隠すぐらいなら晒した方が良い。って魂胆か。
「…そして本題だが…俺はあのクソチートチームを潰す。その策を伝える」
〜
カズマの策はまずは能力を奪われるリスクのない接近戦用のメンバーを突撃させる。カズマのマスターが所持している狙撃手達はその援護。そいつらで気を引いている隙に俺達魔術組が倒すって算段か。なるほど。
滝壺は敵の座標を既に割っていたらしい。これを頼りに出撃するってわけか。
俺も似たようなことを考えたし、やってみる価値はある。
「分かった。やってみよう」
俺が接近戦用のメンバーとして出すキャラはいない。ウィズ、刀華、真由美はバックアップ。あとは残りメンバーで攻めに行く。プラムの存在を誰も知らないのはかなり大きい。
「では、早速お前達を目的地へ飛ばすぞ」
相変わらず瞬間移動持ちは便利だな。ウィズのテレポートはアニメでよくある短距離移動というよりはルーラに近いやつだしな。入れりゃ良かった。
「あっ、その前に…少し時間をくれ。ルミアに回復してもらうのもあるが…刀華、ウィズ。お前らに話がある」
「私も…システィーナに話がある」
「アルフォネア教授?」
〜
俺とカズマ、そしてカズマのマスターとも相談した結果。近接部隊がトドメを刺せなければそれを陽動とし、上空から俺達がトドメを刺す形となった。
遥か上空からの夜襲。目視すら不可能な場所からなら問題なく殺せる
そうして能力の都合上、セリカ、ルミア、めぐみん、俺の4人は手を繋いだ状態で上空へワープされることに。プラムは引き続き俺の背中に隠れることに。もちろんその方が俺の能力である能力ブーストを違和感なくかけられるから都合が良いが。
「セリカ!!」
「《全員・跡形もなく・消し飛べ》!」
グレンが触媒を用意し、8節もの詠唱をしなければ放てない黒魔改【イクスティンクション・レイ】をセリカなら改変した3節で放てー
「え?」
ない…能力封殺系か。おまけに触れる必要がないやつ。ライトノベル作品でそれが可能なのは…
「やっぱお前が来たか。セリカ!」
「グレン・レーダス…」
「先生!?」
グレンは触れずに能力を封殺可能な時点でかなり強い。全く…撃破が難しい。いや、これ詰んだか?やべぇな…これじゃあ、ブーストも出来ないし…
「ふっ、さすがは我が愛弟子と言ったところか」
「あんなチート野郎を倒せるとしたらお前ぐらいだからな。悪いがこれでお前らの魔術は封印した。あとは他のやつらが撃破するだけだ」
くっ、ここまでか。やっぱ無謀な賭けだったかな…すまんな、ルミア。俺は結局お前の力になれなー
「いいや?まだ終わってはいないさ!」
身体強化!?まさかシスティーナに話があるってのはこれを事前にかけろってことだったのか!?
「…この私が捨て駒になってやるんだ。勝ってくれよ?マスター」
セリカ、お前… セリカに思いっきり下から押してもらったことで能力の範囲外に逃がしてもらえた。これを無駄には出来ないな。
「あぁ、任せな」
「今の反動で私の落下速度はより早まった。グレン、捕まえたぞ」
「…愚者の世界を解除すりゃお前に倒される上に時止めなんかで更なるアシストもされかねないな。いいぜ、セリカ。お前の思惑通り…このまま一緒に落ちてやるよ」
「…こうして抱き合っていると昔を思い出すな。グレン」
「あ?いきなり何言い出すんだよ…」
「いや、ふと懐かしくなっただけだ。何故だろうな」
「あとは任せたぞ。我がマスター」
〜
「俺のブーストはそろそろ終わる。準備はいいか?めぐみん!!」
「えぇ!この完璧なシチュエーション!即撃つしかあり得ませんね!」
よし、こっからプラムには物理上の存在に偽装をかけてもらう。そうしてパラシュートとかになってもらえば…
「そうはさせないわ!」
ん?俺より上から何かが…
「真打ち登場ね!」
アクア!?神器の羽衣をパラシュートのようにして、空中浮遊してやがる…
「マジふざけんなよ!こんな時ばっか真面目に仕事しやがって!」
ったく…カズマまでこっち来やがったか。そりゃあ、今決めに行くとなれば急いで準備するよな。
恐らく俺がめぐみんを使って、全マスターをぶっ飛ばした後で俺を殺す。全員出し抜いて勝つつもりだな。
「だって!カズマとは敵同士だもん!勝つために邪魔するのは当たり前でしょう!?訳わからないこと言わないで!この理不尽ニート!」
「くそっ!今世紀最大の大誤算だ!!お前こんな賢い立ち回り出来たのか!?なんなら普段からそれくらい言うこと聞けよ!」
「セイクリッド・ブレー」
「スティール」
あっ、カズマのスティールが炸裂した。そして奪ったのは…
「許せ、アクア」
「うあー!いーやー!」
羽衣が… これでアクアも脱らー
「ありがとう!助けてくれたのね!」
一夏!?そいやいたな…食峰の能力で操ってるって線が大きいが、見分ける暇なんてないし、どちらにせよ瑣末な問題だ。今はどうでもいい。
「マスターは無視してカズマを撃破?了解!覚悟しなさい、カズマ!今日の私は貴方に勝つわ」
「ふっ、水の女神にもジョークが言えるとは思わなかったな!かかってこー」
バン!
「えっ、ちょ!落ちてる?待って、わー!カズマさーん!わー!わー!」
「失礼。こんな夜遅くに出歩くなら…狙撃手には十分気をつけてね。お姉さんとの約束よ」
「ごめんなさい!アクア様!マスターの指示だったんです!ごめんなさい!」
「お、おう…ありがーうぉあ!?…あぶねぇ…さて、あとは上手く決めてくれよな?めぐみん」
「任せてください、カズマ!とびきり凄いのを見せてあげます!」
カズマは羽衣パラシュートでゆっくり落下しーあれ?神器って所有者以外は力を発揮出来ないんじゃー
「やっちまえ、めぐみーうぁぁぁぁぁぁぁぁ!やっぱ無理があったかぁぁぁぁ!」
…これでカズマはこれ以上何かしてくることはないはずだ。
「みんなから貰った大量の魔力!それを全てブーストでお前に注ぎ込む!そしてブーストの力はルミアの能力で更に倍増する!さぁ、撃つなら今しかないぞ!」
これを撃てるか撃てないか。お前に俺の全てをベットする。
「させないわ。貴方を洗脳すれば命令権を行使。それで終わりよ」
やっぱ来たか。操祈め…洗脳とかいう厄介な能力持ち。本戦で会いたくはねぇな…
「ぐっ…うあぁぁぁぁぁ!」
「マスター!?」
「大丈夫でー」
「めぐ…みん…お前はいいから詠唱に集ちゅーがぁぁぁぁ!」
「さぁ、命令するわ。目の前のやつを殺しなさーい…」
「雷切…」
位置を割り出した刀華が操祈を背後から斬り伏せた。終わったな。
「…刀華に作ってもらった強力な電磁バリア。今までやったことないらしく、俺一人しか纏えなかったが、お前なら洗脳対象を俺にすると思ったよ…って、聞こえてないか」
よし、邪魔者は全て消えた!これで正真正銘フィナーレだ。ラストを飾るのはもちろん…
「我が名はめぐみん!その腕から放たれる爆裂魔法でこの虚構の世界に終焉を齎らす者!」
「森羅万象を薙ぎ払え!」
「『エクスプロージョン』ッ!!」
めぐみんの杖に凝縮された魔力が弾けた。
「そして世界は創世を告げる…」
めぐみん最後の呟きから先は覚えていない。
〜
これで全マスターが死んだはずだ。あとは死亡判定だけか。さて、俺は何位かな。
「試合終了!いやー、最後…まさかあんな無茶苦茶な終わり方をさせるとは」
うっせ。あんなインフレされちゃもうこっちもインフレで抵抗するしかなかったんだ。ガチの戦いに面白さとかエンターテイメントを求めるな。
「…で、俺は何位だ?」
「君がNo.1だよ」
そうか、俺が1ばーはい?
「今なんて?」
「君の勝ちだ」
いやいやいや!俺かなり近くにいたし、あれは先に死んだだろ。
「気づいていないのですか?あの後プラムさんが時間の偽造で擬似的に時を止め、貴方を可能な限り遠くへ避難させたのです。あとはパラシュートに偽造していた状態で再び時を動かしたので爆風に吹かれ、被爆が少し遅れたのです」
…そうか。プラムのやつ、そんなことしてくれたんだな。ありがとう。
性能が本戦向きじゃないから本戦には絶対呼ばないけど。
「それでは、優勝商品ですが…まずは貴方が選んだキャラ達への特典として、貴方が選んだキャラは二度現界可能になる復活権を得る。もしくは実装されます。今回でプラム、セリカが実装され、他は復活権を得ました」
セリカはチート枠だから分かるが、プラム…お前まで未実装だったんだな。
「途中加入のめぐみんは?」
「もちろん、めぐみんも権利を入手しますよ。では、優勝したマスターさん。貴方にはこの戦いでの所持キャラの中から誰か一人を手に入れることが出来る権利と一人ランダムで手に入るガチャを回せる権利がプレゼントされます」
なるほど。つまりは所持キャラからの確定ガチャと配布か。
ん?ちょっと待て。
「待て、ウィズはどうなる?こいつは人の所持キャラだぞ」
「ランダムガチャからの入手からは入手出来ませんが、選ぶ場合は敵マスターから奪えますね」
寝取れるのか…ひでぇ仕様だ。まっ、そんなの関係ないけどな。
「俺が選ぶのは…」
もう決まっている。こいつ以外ありえない。
〜
久々に戻ってきた現実。現実の時間は全く進んでないはずなのに何故だか懐かしさすら感じる。
「…」
あっ、そういやいましたね。俺の妹…名前は…まぁ、どうでもいいか。
「モモ、瞬間移動」
「はーい、了解です」
とりあえずこの場から去ることにした。気まずいし、何より優勝したのがバレるので受け取りをするわけにはいかないだろう。
〜ホテル
先程グレンのマスターからルミアが退場したとの知らせが入り、システィーナは酷く落ち込んでしまった。
「システィーナ」
「…何?」
「俺、さっきの大会で優勝してさ…何を貰ったと思う?」
「しっ、知らないわよ…そんな…の…え?」
「戻ってきたよ、システィ」
「ル、ルミ…ア…?」
「あぁ、正真正銘ルミア=ティンジェル本人だ。俺が復活させた」
「ルミア!…ぐすっ、ひっく…よ、良かった…ありがとう、ハヤト…」
システィーナは俺とルミアの肩を抱き寄せ、泣き疲れるまで歳相応の少女のように泣きじゃくった。
思ったこと。
二度とバトルロイヤルは書かねぇ。
あっ、この小説自体じゃないですよ?今回の長編の話です。ドラゴンボールの力の大会に影響されて書きましたが、短期間のバトルロイヤル俺には向いてなかったですw
もっと長期間でじっくりやっていく前みたいなスタイルを続けていきますw それでは!