アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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FGOでネムラスIV世とか某先輩を思わせる名前の方がいて、いつフレンドになったかなぁ…と思いながらサーヴァントを見たら名前を変えたいつものフレンドでしたw
フレンドが急に名前を変えると困惑する作者です
高難易度は今出てるやつは何とかクリア出来てます
毎日高難易度攻略や周回に明け暮れてますw

遅れましたが、これからラノベ天下一武闘会編が本格的にスタートです!


58話 正確無比の狙撃手達

さて、試合開始したら真夜中のはずがいきなり真昼間になっている。これはどう考えても一択しかあるまい。

 

 

「誰かがガウェインを入れやがったか…」

 

 

その判断は正しいし、本来対策するべきだった事だ。真夜中のフィールドと限定されているなら吸血鬼系を入れたくなる。それを読んでのガウェイン。ギフトの『不夜』を発動させれば彼がいる限り外は常に昼となる。

 

 

そして彼には太陽が出ている間三倍のパワーを発揮するという特殊体質を持った正真正銘の化け物だ。

 

 

正午になれば七つの大罪最強のエスカノールなんかと組み合わせられたら正直えげつないシナジーを発揮するのでライトノベル限定で良かったと心の底から思う。

 

 

もちろんガウェインに弱点がないわけでもない。ギフトは円卓の騎士獅子王からの貰い物であるため、ギフトがある限りその獅子王には逆らえないなどのデメリットはあるが、その獅子王もそいつに取られていては無意味。

 

 

「とりあえずガウェインは見つけ次第撃破するが、それまでの間プラムはローブとか日が当たらない場所に隠れてろ。俺も上手く配慮する。いくら魔法消費のリスクが軽くなったとはいえ、魔法もほどほどにな」

 

 

「はいぃ…では、お言葉に甘えて…」

 

 

だが、ガウェインを撃破する具体的なプランがない。こちらには一撃で消し飛ばせるかもしれないセリカがいるが、アニメを見てるだけでもその強さの片鱗は分かる。だから警戒は避けられないし、ガン無視される可能性も高い。

 

 

かと言って不意打ち作戦に出ても生半可な火力じゃ傷一つ付かない。消耗したくはないし、誰かに倒してもらうのが現実的か。

 

 

「ひとまずはバラけずに全員で行動!俺達の中には防御系の技に長けたやつが少ない以上狙撃などは特に警かー」

 

 

と、言った矢先にどこからともなく一筋の矢が…

 

 

「マスター、危ない!」

 

俺の頭に命中する直前に真由美の『ドライ・ブリザード』が矢を撃ち落とした。

 

 

「すまない、助かった。だが、いきなりスナイパーか。おまけに準備も完了…って感じだし」

 

 

「矢の角度と報告からして恐らくあの建物の上からね…」

 

 

「矢は特別なものではなく、比較的何処にでもありそうな矢。これだけじゃ特定は難しいな」

 

 

絞れるキャラの方が少ないが、矢に使ったものからキャラを絞らせる程甘くはないか。

 

 

「セリカ、遠見はしたか?」

 

 

遠見の魔術で顔くらいは特定して欲しいが…

 

 

「既にやった。だが、とっくにやつは移動していた」

 

 

「そうか…」

 

 

籠城しているスナイパーなら速攻で特定して返り討ちにしてやるところだったが、難しくなってきたな。

 

 

「とりあえずは射線から外れに行く。相手に狙撃をさせない立ち回りをするぞ」

 

 

「そして念のため…プラム、頼む」

 

 

「任せてくださいぃ…」

 

 

夜なら狙撃に一々怯えることも少ないんだがな…もしかして昼にしたやつとスナイパーは同じマスターか?

 

 

「よし、建物の死角を使いながら移動していったからやつにも見つかってないはずだ。だが、ここは射線通るから念のため警戒…」

 

 

「はぁっ!」

 

 

俺が振り向いた時には既に真っ二つに斬られた弾丸が落ちていた。

 

 

刀華がいち早く気づいていなければ俺はそのまま退場していた。まさに危機一髪。だが、少しおかしい…

 

 

「また別のスナイパー…?」

 

 

「全く…ここまで姑息な手段を使ってくるとは。どうやら敵はあくまでマスターの命を奪うことのみ考えているらしい」

 

 

「ったく…だが、何故俺の位置が分かる…?」

 

 

俺は相手を欺くために俺達以外には刀華が俺に見えるように認識偽造の魔法をかけた。

 

 

「魔法はちゃんと作動したよな?」

 

 

「当たり前ですぅ…ばっちり魔法は発動しましたよぉ…」

 

 

だが、それでもやつは俺を的確に狙った。これはまさか…

 

 

「いや、考えすぎか…だが、相手はこちらの居場所をどうやって特定しているんだ?」

 

 

〜?side

 

 

『かずまの狙撃は失敗。ターゲット01『はやて』を最も確実に狙撃可能なスナイパーは…しのん。あの後ろの人を撃って』

 

 

『え?でもあの子は見る限り眼鏡の女の子じゃ…』

 

 

『いいから。恐らく彼は何らかの手段で私達の認識を阻害している』

 

 

『…分かったわ』

 

 

「にしてもすげーな…滝壺の能力をここまで使いこなすとは」

 

 

「この戦いの特別ルールで体力消耗以外なら大抵のリスクをほぼ0に出来るからこそ使える禁じ手だ。こんな事を本戦でやれば間違いなく滝壺の身体はボロボロになるだけじゃ済まない」

 

 

『魔法などを使う際、消費するものは魔力のみとする』というこの戦いの特殊ルール。よくよく確認してみると異能も似たような事が可能だと判明した。要するにアーラシュの一条流星(ステラ)など一部の例外を除き、あらゆる能力使用の際のリスクをほぼほぼ無くすことが可能だった。

 

 

「滝壺は一度捕捉したターゲットは絶対に逃さない。だが、滝壺が落とされたら俺達は少し辛くなる。俺達の護衛は任せたぞ。浜面」

 

 

ふっ、我ながら強すぎるパーティを組んでしまったかもしれない。

『主人公一人まで』、『恋人同士のカップルを1組以上採用する』。この二つの縛りがあったがとあるシリーズ枠の滝壺が決まってからは早かった。

 

 

彼氏として浜面を採用し、主人公枠はカズマを採用。流れるようにSAOからシノン。Fateからはエミヤ。アリアからレキ。

そしてブラックブレッドからティナ・スプラウト。

これで欠点ほぼなしの最強スナイパー軍団の完成。

 

本音を言えばアルベルトや真由美のどちらかは是非採用したかったが、致し方ないだろう。

 

 

「あぁ、滝壺は必ず俺が守るからな」

 

 

「はまづら、ありがとう」

 

 

「俺も守ってくれませんかねぇ!?」

 

 

「行方をくらませていたターゲット06『かるま』。れきの狙撃可能圏内に入った。狙撃体勢に移行して」

 

 

『了解』

 

 

「だが、俺の第一の能力。『テレパシー』!

そして更に俺に触れていればそいつもテレパシーが可能!

滝壺を司令塔とし、散らばったスナイパー達に指示を出す。そして全マスターを確実にヘッドショットで落とす。第二の能力もあるし、俺達は無敵だ!ははははは!」

 

 

「ほぉう、じゃあ俺はお前の護衛をしなくていいんだな?」

 

 

「すみません!助けてください!お願いします!」

 

 

上手く散らばったスナイパーは着実に敵の戦力を削っている。おまけにスナイパー達も休みやすい。

 

 

セコいって?ふっ、甘い。そんな事を言ったやつから先に死ぬんだ。どんな手を使おうと俺は勝ってみせる。

 

 

「優勝は俺のものだ」

 

 

「きーる。確かに貴方の作戦は上手くいってるし、それを素早く実現させたのは見事な手腕だけど慢心しすぎ」

 

 

『ターゲット01『はやて』が建物に逃げた。当分狙わなくていい。だけど比較的近い位置にいるえみやは気をつけて』

 

 

「了解した。警戒はしておこう」

 

 

 

〜ハヤテside

 

 

「建物に逃げ込んだ瞬間、狙撃が止んだな…」

 

 

「だが、建物に逃げ込んだのは苦肉の策だ。気を抜くなよ、マスター」

 

 

「あぁ、もちろんさ。セリカ」

 

 

もしこれで完全に止まれば探知系能力者の存在を疑う必要が出てくる。例えばXY座標だけは分かるけどZ座標だけは分からないとかな。

 

 

「マスター!あちらから敵がやってきます!」

 

 

「いたぜ、敵マスター!」

 

 

「ー!?なん…だと…?」

 

 

敵はフルメンバー。マスターも一緒にいた。そこまではいい。だが…

 

 

「っ…あのパーティ。あんなのありかよ…」

 

 

俺はありとあらゆる手を想定していた。だから狙撃メインとかもありえた話だし、もしかしたら物理でゴリ押しや能力者を完全封殺するパーティもあるかもしれない。だが…これだけは予想外だった。

 

 

「このパーティを作ったことを後悔させてやる。いくら何でもその手だけは許さないぞ」

 

 

「ふん…」

 

 

謎のローブを羽織ったマスターは何をするでもなく、ただ不敵に微笑んだ。




とあるシリーズでは滝壺が一番好きな作者です。
アイテムとかの辺りもアニメで見たかったなぁ…
新約は途中で買うのを止めちゃったけど中古で安ければ買おうかなと検討してます。
(オティヌスが出る予定は今のところ)ないです。


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