アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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ロクアカ9巻をゲーマーズで購入!
特典に書き下ろしブックレットが付いてるとその内容が気になるあまりつい遠出してでも購入したくなる衝動に駆られるのが作者です。

結構前、トランクスルーさんにロクアカのリクエストを貰っていなければここまでハマることは無かったかもしれません。ありがとうございます!


今回は若干短めです。

追記
※設定上著しいキャラ崩壊が起きてます


53話 呼び覚ましてはならない禁忌

さて、策の練り直しだ。

 

 

鶫はどうにかなった。だが、それだけ。ノーマークのハンターに見られてしまった。

 

 

人が多いなら大概のハンターは別の誰かに狙いを定めており、俺を狙うやつは少ないだろうと考えてはいたが、意外といるもんなんだな。鶫を倒すことに専念しすぎたせいでその後のケアが甘くなったか。

 

 

「じゃあ、こうするしかないよな!」

 

 

不慣れの武器でも大雑把な使い方なら分かるし、ないよりはマシ!

 

 

とりあえずはあの壁に突き刺す!回転させてパワーを上げれば

 

 

コツン

 

 

ですよね。知ってた。俺の力じゃアニメみたくはいかないなぁ…

 

 

あ、窓にすりゃワンチャンあー

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

落下速度が速くなってきた!…いや、こんな時だからこそ落ち着かなくては!!

 

 

俺が常に逃げている理由は二つある。一つ目は銃の運用があまり得意ではないため、確実に命中する場面以外だと使用を躊躇ってしまうから。二つ目はいつもの戦いに参加していないキャラが多すぎて(というかあちらの戦いにいたキャラは未だ一人も見ていない)各キャラがどれだけのパワーを持っているかあまりよく分からないからだ。

 

 

一見そう見えなくても力が強いやつなどももしかしたらいるかもしれない。だから腕力に乏しい俺は捕まったらほぼ負けだと思ってる。それに可愛い子を撃つのは…ちょっと良心が痛む。(女の子を撃てないとは言ってない)

 

 

「くっ…下にいるやつは誰だ!?」

 

 

キャラ次第では即詰み。逃げる余地はなく、非常な現実を思い知らされるであろう。

 

 

あれはデレマスの新田美波にアーニャに蘭子!どっかで見たことあるような組み合わせだな…

 

 

「こういう状況じゃなきゃ眼福ものなんだがな!!」

 

 

水着姿を堪能している暇なんざない。というか戦いに参戦出来ないアニメキャラの水着を堪能出来るのは今しかないというのが非常に悲しい。

 

 

ザバァァン!!

 

 

「っ…やけに濡れたが、自業自得か…」

 

 

まずは全員の配置の確認!水中には何人いるか!水飛沫で具体的な位置を探られない内に必ずチェック!

 

 

「…よし、さっきの3人だけ。伏兵はいない」

 

 

「さぁ、おいで…ハヤテくん」

 

 

「我が盟友ハヤテ…我と契りを交わそうではないか」

 

 

蘭子と美波が水飛沫の中央に向かってるな。さて、これは…

 

 

「…あれ?ハヤテくん?」

 

 

「よもや我が眼を欺くとは…さすが我の未来の契約者だ」

 

 

「…マントだけ残して逃げましたね」

 

 

そう、俺はマントを囮にして逃げた。服でめろガンの弾を防御出来るというルール上、盾を1つ失うことになるがアニメキャラとの鬼ごっこに重点が置かれてる今ならさして重要ではないという判断だ。

 

 

それよりも鎖分銅をお持ち帰りできたことが大きい。上手く運用すれば…いや、出来なくても直接触れられるのを避けられる。

 

 

「他のマスターもいなかったし、プールエリア…というよりこのテーマパークから逃げよう…」

 

 

 

 

「バンドリキャラもいることを確認…ポピパ以外のバンドもいるなら25人いるよな、絶対…はは、ははははは…」

 

 

「とりあえずさっき来た香澄はもう追っ掛けて来ないな」

 

 

そろそろ4時間が経過しただろうか。さすがに慣れてはきたが、相変わらずハンター達はその魔の手を緩めてこない。一人一人は基本的に大したことないが、数で圧倒される。

 

 

『4時間経過!これから4時間毎に男のサーヴァントと女のサーヴァントを現界していない者の中からランダムで1人ずつ投入していく!』

 

 

ゲームマスターは鬼畜か。バトルアニメからは一切投入しないものだと思っていたが…

 

 

「まだまだ生き残ってやー」

 

 

ブォォォン!!

 

 

「なっ…!?」

 

 

凄まじい速さで風を切って飛ぶ鳥…?いや、鳥ではないし、人が乗っている…。俺の記憶が正しければあれは…

 

 

『行くよ!この世ならざる幻馬(ピポグリフ)!!』

 

 

ピポグリフか。アストルフォめ…空飛ぶのを抜きにしてもあんな機動力が異常なやつを鬼にするとか反則スギィ!!

 

 

「だが、アストルフォは男。女じゃなくて本当に良かった…」

 

 

「アストルフォきゅゅゅゅゅゅん!!」

 

 

誰がどう聞いても女と聞き間違えることのない青年の声。ただ感極まっただけか?…いや、もしかして!!

 

 

《『ヤジュセン夏の陣』消滅》

 

 

こんな汚い名前を女の子がつける訳ない。俺ならいくらハンドルネームでもつけたくない。よってこの名前のやつは男。そしてこの声が途絶えた後というわけだからアストルフォに消された男と考えるのが妥当だと思う。

 

 

ルールでは基本的にハンターは異性を追いかけると言っていたが、あれが例外である同性を追いかけるハンターであろう。

 

 

俺がそんな考察を続けていると再びアナウンスが流れた。

 

『そしてたった今残りプレイヤーは30名になった!これから様々な物資を入れた宝箱を10個設置する!宝箱のロックを解除できた者による早い者勝ちだ!』

 

 

もう10人も死んだ?いや、ただのらぶパワー切れもいるかもしれないが、まだ脱落者は10人しかいないのか。

そして生き残れるのは決勝に行く10人とらぶパワー切れのやつだけだったな。

 

 

なら今やるべきことは…

 

 

「アストルフォから離れて宝箱を狙う!」

 

 

ロックの解除の仕方は知らないし、もしかしたら鍵なんかが必要になるのかもしれない。でも条件が緩い可能性もあるし、とりあえず行ってみる!

 

 

〜数分後

 

 

「よし、見つけた!だが…」

 

 

「私は君が好きだ!ハヤテ君!」

 

 

「それはとても嬉しいが、その好意は正宗君に向けてあげて欲しいな!」

 

 

アニメではまだ真名が出てない千寿ムラマサ先生じゃないですか…

恐らく身体能力が高い部類ではないのでとりあえずはかわせる。

 

 

でも宝箱のロック方法が暗号解読なら解きながらかわす余裕などない。

 

 

「ごめんなさい!」

 

 

「ひゃっ!」

 

 

すまない、ムラマサ先生。だが、これで近くにハンターは一人もいない。

 

 

『次の暗号がどのような法則で並んでいるかを答えよ』

 

 

F M H E E H L C S H

 

 

ヒント① もし君が座にいるならまずはそこから降りてくれ。

 

ヒント② あの軍をよく思い出せ。思い出せたならすぐ分かる。

 

ヒント③ 0から始めろ

 

答えはパネルに記入する形式みたいだな…。だが、全く持って分からない…

 

 

仕方ない…あれは一旦放置して近くに潜伏しておこう。とりあえず外れたらリスクがあるかも気になるな。

 

 

あっ、誰か食いついた。

 

 

「おっ、宝箱じゃん!…ん?問題か。こんなもんテキトーにやって…」

 

 

ブッブー!!

 

 

『不正解。おしおきだ』

 

 

おしおきか。さて、どんなおしおきをされるのやら…

 

 

あれはベンチか?それも3つ囲むように…そして青いツナギを着た男が…

 

 

『やらないか』

 

 

(このゲームは阿○鬼だったのか!?)

 

 

あれはグレーゾーンだろ…あいつが出てる漫画は確かにアニメ化した。だが、あれはニコニコの自作アニメだ。バトルキャラ以外も出せると聞き、遂にあんなやつまで出してきたか…

 

 

だが、ドッペルゲンガーでもない限り三人同じやつがこの世にいるわけないからあれは確実にNPCだな。

 

 

「やだ!やだ!ねぇ、小生やだ!いや、嘘ですよね?ちょっと!俺の初めてはムラマサ先生か鶫ちゃんと心に決めて…やめてやめてやめてぇぇぇぇ!!」

 

 

すまない、鶫は既に撃った。そしてムラマサ先生はついさっき撃った。本当にすまない。とりあえず…頑張れ。3人に勝てるわけないかもしれないが、なんとか逃げてくれ。

 

 

 

 

そして最期の断末魔はあえて聞かないことにした。あれ以上犠牲を出してはいけない。(戒め)さて、肝心な暗号解読だ…

 

 

確か内容は『F M H E E H L C S H』の10個のアルファベット。

 

 

さっき見つけた遮蔽物が多めの安全地帯から未だ出てこれないのはヒントがピンと来ていないからだ。あんな場所に棒立ちしていたらさすがに目立つ。

 

座から降りてくれ、あの軍隊、0から始めろ…

 

 

落ち着け…こういう時頭が回るやつは何を考える?もしグレンなら…ジョセフなら…?

 

 

「ん?グレン…ジョセフ…」

 

 

そうか…分かったぞ!ははははは!まさかこういう事だったのか!よし、答えは分かった!あとはあの宝箱をちゃちゃちゃっとアンロックすれば終わり!

 

 

「さぁ、待ってろ!宝箱!今俺がアンロックしてやー」

 

 

「お、お願いします!やめてください!」

 

 

立ちはだかったのはまたまた天使の3Pから五島潤。涙目で精一杯手を広げて俺の道を阻もうとしている。この光景を見ると俺が悪人に見えてくる。いや、そうではなく…

 

 

「…え?どゆこと?」




謎解き系を入れてみるという恐らく最初で最期の試みをしてみた作者です
暇な方はぜひ
正解は次回発表です!
それでは!
最後まで見てくださり、ありがとうございます

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