アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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FGOのイベントなどに気を取られていましたが、なんとかあげられました!
5日前に人理救ったばかりですw

遂に今回で番外編も含めれば50話になります!
皆さんが応援してくれるおかげです。ありがとうございます!
活動報告の方で人気投票やってますのでまだ投票してないよって人は是非見ていってくたさい。ちなみに現在の1位はジャンヌとキリトです


そして本編では妹と兄が衝突!?
今回も見てくださると嬉しいです




47話 妹には気をつけよう!

今まで特徴すら口に出したくなかったが、もうここまでいった手前やつを説明しないといけないだろう。

 

 

俺の妹津島(つしま)瑠璃(るり)。15歳。瑠璃という名前には五更瑠璃、黒咲瑠璃、雲雀丘瑠璃、他にも最近なら阿久津瑠璃など可愛い女の子キャラが沢山いる。

 

 

だが、俺の妹はそうではない。可愛げなど1ミリ…いや、1ミクロンもない。

 

 

髪はシンプルな黒髪ロング。服は黒をベースとした俺のとは対照的に白を基調としている。だが、見た目の印象を台無しにする明るさを持っている。

 

 

身長は158…くらい?体重は…分からんが太ってないし、標準だとは思う。そして3サイズは興味ない。胸はシスティーナ以下。(将来性は)ないです。

 

 

ちなみにそんなシスティーナの3サイズは上から7…これ以上言ったらある方に殺されるので黙ります。

 

 

バストと運動神経こそなかったが、成績優秀で人望もある優等生。腕力に眼を瞑れば身体能力自体は全体的に高水準であるものの、成績そこそこ人望0の無能な俺に比べれば格段に有能な妹である。

 

 

最後に会ったのが2年前だからこれ以上はあんまり覚えてない。

願わくば思い出したくもなかったが。

 

 

会ってしまっては仕方ない。極力波風を立てずに去るか。

 

 

 

「お前が俺の妹だというのは認めてやる。だが、用は無いんだよな?じゃっ、俺は先を急ぐんで。いやぁ、めんどくさかった身内への挨拶が済んで本当に良かった。あとは俺がこいつの親に挨拶するだけ!よし、行くぞ」

 

 

もう今更話すことなんてない。せっかくの旅行を邪魔されてたまるか。

 

 

「待って!」

 

 

「何だよ…こちとら無駄な時間は使いたくないんだ」

 

 

モードレッドともうちょい信頼関係築きたいし、システィーナともまだまだ親睦を深める必要があるからな。

 

 

つーかモードレッドに関しちゃ俺の自業自得だが、仲間増えるペースが早すぎる。さすがにこのペースで増えるとちょい辛い。

 

 

そして…何で俺ごときを呼び止めるんですかね?俺の妹は暇人なのか?

 

 

「あっ、そうだ。もしかして5年前のキャタピー事件のことか?」

 

 

唐突に閃いた。妹が俺に腹を立てるならそれしかないな。

 

 

「キャタピー事件?」

 

 

そっか。システィーナにポケモンは教えたが、時間なかったからスマブラに出てるピカチュウとかミュウツーぐらいしか教えてなかったな。

 

 

「妹のミュウツーをはじめとしたガチパーティをほぼほぼキャタピーだけで蹂躙したら卑怯なことに妹が泣いて、理不尽にも俺が両親に怒られた話」

 

 

あらかじめバトンタッチで回避率、攻撃力、防御力、そして素早さをフルに上げてからのAS極振りキャタピーによるハチマキむしくい。

 

 

妹はポケモンの三値すら知らない初心者だった上に全ポケモンに虫タイプが等倍以上で通るガバガバ構築だったので楽に終わった。万が一のためにピーピーマックスまで与えたのに…

 

 

「容赦ありませんね…先輩」

 

 

「だからキャタピーって何なの!?」

 

 

「こいつ。このアゲハチョウの幼虫の姿っぽいやつ」

 

 

ポケモンをポケモン用語抜きで説明する…意外と難しいな。

 

 

「あぁ…なんとなく分かったわ。妹に容赦ないのね…」

 

 

「キャタピーは雑魚と言った妹が悪い。つまりお前はその恨みを晴らしに来たと?」

 

 

「全然違うよ!」

 

 

あれ以来妹は俺とほとんど関わっていないはず。何かあったか?

 

 

「じゃあ…何?」

 

 

「…そんなことも分からないの?」

 

 

「あぁ、悪いな」

 

 

というか理解したくない。つか今更だが俺に構うな。

 

 

「決まってるじゃん!また一緒に暮そうよ!お兄ちゃんに友達なんていないだろうし、あの時言っていた夢だって多分ただ家から出たかったためのでっち上げでしょ?ならこっちに戻って…」

 

 

ふざけんな!頭にきますよ〜!もう許さねぇからな!人の地雷を一気に踏み抜きやがって!!

 

 

「俺にお前の何が分かる。俺が家を出た理由も知らないくせしやがって」

 

 

「…え?」

 

 

あの時から俺はもう家族に何かを求めるのはやめた。

10年くらい前なら普通の兄妹だったはずなのに今では敵意しかない。

モードレッドが父上に抱く感情も同じようなものなのだろうか。

 

 

「そして…勝手に俺のイメージを押しつけんな!俺にだって友達だっているし、やりたいことくらいある!」

 

 

あれ…アスナのマスターや綾って友達なんだよな?なんだよ…ね?あれ、自信なくなってきた。いや、今はどうでもいいか。とりあえず入れてカウントしておこう。

 

 

「…そこまで言うなら言ってみてよ。お兄ちゃんの夢を」

 

 

酷いくらいに信用されてないな。まぁ、当然っちゃ当然か。

 

 

「俺は…こいつの夢の手伝いがしたい」

 

 

システィーナとメルガリウスの天空城の謎を解き明かす…それはきっとさぞかし楽しいんだろうな。

 

 

「ちょ、ちょっと!何言ってるの!?」

 

 

顔を赤らめながら酷く動揺しているシスティーナ。こんな形で打ち開けるのは想定外だったし、仕方ないか。

 

 

『試合開始5分前です!』

 

 

「!?お兄ちゃん…やっぱりマスターだったんだ…」

 

 

試合開始5分前になったことで認識阻害の強制解除が起きた。全員可視化されたらそりゃ驚くわな。

 

 

「あぁ、俺がマスー」

 

 

「うぁぁぁぁぁぁぁ!モーさんがいる!!酷いよお兄ちゃん!また私の好きなサーヴァントを奪って!!」

 

 

 

せっかくなんだから最後まで言わせろ。間が悪いぞ。間抜け。

 

 

「またって何だよ!心当たりねーよ!」

 

 

 

「お兄ちゃんはこの前ジャンヌ・ダルクを引いたでしょ!!おまけに呼符単発で!!」

 

 

 

「何でそれを知って…はっ!」

 

 

ツイッターで出したのを見られたか…?あまりツイッターをやるもんじゃないな…。つか早く妹の垢見つけてブロック…いや、現実的ではない。よし、話すやつもいないからあの垢を捨てよう。

 

 

 

 

そしてジャンヌは当てたらヘイトを集める。メモっておくか。

 

 

 

 

「つまりカップルでマスターをやっているのね…それならその数も頷ける」

 

 

ちょっと待て。こいつはマスターなんだろ?なのにこの反応。ここから導き出される真実は…

 

 

こいつは…システィーナを知らない?

 

 

「なーに言ってんだ、お前。マスターは俺一人だ。こいつがメインヒロインのロクアカ見てねぇの?前期何見てたの?」

 

 

「進撃の巨人だけ」

 

 

「あっそ!」

 

 

マスターに選ばれる定義はアニメオタクであるかどうか。しかし、この定義は曖昧すぎる。時雨綾のように王道を征くワンピやヒロアカ、ナルトぐらいしか知らなくてもその知識の深さとかでは選ばれてるやつもいた。

 

 

まぁ、沢山のアニメ知ってればいいってわけでもないし、アニメオタクの定義とか基準なんて人が勝手に決められるものではないのだけどな。今回の選定は運営のさじ加減か。

 

 

「お前のパートナーはどこにいる。出せ、即刻始末してお前を退場させてやる」

 

 

「…」

 

 

「マスターに手を出すなら私が相手になるよ!」

 

 

なんだ、リーファか。いや、弱いなという意味ではない。というかこの戦いに参加可能な条件を満たす程の戦闘力があるキャラの中から逆に使えないやつを探す方が難しい。

 

 

剣道をやっていることによる剣の扱いの上手さや魔法がないSAOで戦ってきたメンバーがほとんどであるキリト一行の中で貴重な魔法剣士枠、そして飛行の速度や制御が完璧であること。これら三点は俺の中でもポイント高い。

 

 

リーファは出てきたが恐らくまだいるな…有名なスナイパーは確かにもういない。おまけに京都にいるのならあのスナイパー軍団が根絶やしにしているだろう。だが、遠距離からの攻撃を完全否定は出来ない。用心してしかるべきだ。

 

 

「お兄ちゃんはこの戦い…どう思ってる?」

 

 

「そういう言語化はあまり好きじゃない」

 

 

「まぁ、そう言わずに」

 

 

って言われてもなぁ。普段何気なくやっていることとかでも理由とか意味を問われたら困る時あるし。

 

 

どう思ってるかなんて聞いてどうなるんだか。そうだな、強いて言うなら…

 

 

「だが、俺は結構楽しいぜ?こいつらといると毎日楽しいよ」

 

 

「っ!!やっぱり…お兄ちゃんだけは私が倒さなきゃいけない!今すぐに!」

 

 

「は?何故そうなるか意味が分からん。しっかり説明しろ」

 

 

「お兄ちゃんはこの戦いをゲームか何かだと思っているんでしょ!?そして自分の得意分野が生かせて楽しいと思っている!そして終わらせたくないから無理に相手を倒そうとしないで極力遅延しようとしている!そうでしょ!?」

 

 

遅延か。別にそういう気はなかった。確実に倒すため、及び現在の戦力では相性が悪いやつを避けるとどうしても時間がかかっちまう。

 

 

俺は時間をかけて着実に勢力を強化していくのが最も現実的な勝ち方だと思う。

 

 

「遅延行為とは今まさにお前が俺にしているこの不毛な会話そのものだ。分かったなら即刻失せろ」

 

 

「真面目に答えて!」

 

 

「ちっ…一気に全員を倒しにかかれば必然的に周りから悪い意味で注目を浴びるし、それだけ敵は増える。ストラテジーゲームの基本中の基本だ。だが、倒さずに仲間にすれば今現在、そして今後も敵は減るし、入手可能な情報も増える。俺は慎重派なんだ。急いては事を仕損じるって知ってるか?」

 

 

妹はFGOでもアルターエゴやバーサーカーでゴリ押しする脳筋野郎である。おい、バーサーカー共のレベルを上げる前にマシュを育てろ。

 

 

「今回は今回だけはお兄ちゃんに勝つんだから!」

 

 

「お前は俺に一度でもゲームで勝ったことがあったか?」

 

 

「くっ…」

 

 

そう。俺はもうやつに数えきれないくらい勝っている。114514時間(約13年間)くらい戦っていたが全て俺の圧勝。ジャンケンすら俺が必勝。俺が接待してやってもやつは俺に勝てたことは一度すらない。

 

 

だから兄妹でゲームすることはなくなったんだが。

 

 

「あとこの際だから言っておく… 俺はこの戦いでこの世界を救うためだとか知りもしない人間共のために戦った覚えは一度だってない!!俺はただ…こいつがこれからも生きていられるように!そのために戦ってる!」

 

 

はっきり言って人類を救うだとかそんな使命感はない。ユウキの病気を治す過程でついでに達成するだけだ。

 

 

 

正直責任も義務も全くないくせにお前は勇者だから魔王倒しに行ってくれよな〜頼むよ〜とかは腹が立つ。力があるってだけではそれをやらなきゃいけない理由にはならないだろ。

 

 

 

「さてと…そろそろ試合が始まるな。モードレッド!今回は危険じゃなきゃ全てをお前に任せてみる。初陣、カッコよく決めろよな!」

 

 

「そう来なくちゃな!マスター!見せてやるぜ、俺の力!」

 

 

モードレッドのやる気は十分。ちゃんとフルパワーを出せそうだ。

 

 

「モモはスタンバイしているキャラや第三勢力がいるか偵察。場合によっちゃお前らにモードレッドの援護をさせるかもしれないし、他は有事に備えてくれ」

 

 

「オーケー!」

 

 

『試合開始!』

 

 

それじゃあ、死のうか。

 

 

「マスター!あちらでもの凄い雷撃が!!」

 

 

 

「ん?どうした!?モモ!!」

 

 

もの凄い雷撃…キルア、上鳴、サスケ、フラン…電気を操るやつらはパッと思いついただけでもこれくらいいるが…

 

 

 

「ははははは!!今日で貴様も退場だ!ミスターすっとんきょう!!」

 

 

「黙れ凡骨!!退場するのは貴様だエジソン!!」

 

 

 

『ははははははははははははははは!!』

 

 

…もうやだ京都。何でよりにもよってエジソンとテスラが会っちゃうの?こいつらが鉢合わせたらケンカするのなんてすぐ分かるじゃん。

 

 

「何なの?あれ…」

 

 

「俺に聞くなよ、システィーナ」

 

 

その後、モードレッドやシスティーナ…主に俺の持っているキャラ達が周りのやつらに迷惑はかけたくないとのことで俺達は場所を変えた。この辺りなら京都でも人気はないはず。

 

 

「さて、お前は恐らく手札をまだ隠しているんだろ?早く出しとけ。出し惜しみすると後悔するぞ」

 

 

 

「っ…!!そこまで言うなら…見せてあげる!」

 

 

 

 

「初めまして、我がマスターの兄ハヤト。私はセイバー。この度は息子が面倒をかけましたね。」

 

 

「ち、父…上…」

 

 

アルトリア・ペンドラゴン。正真正銘アーサー王が俺達に立ちはだかった。




最後まで見てくださり、ありがとうございます
FGOでは恐ろしいくらいに高レアセイバーが当たらない…
というか主戦力はみんな四騎士ばかりですw
新戦力は2周年に期待してます!

それでは!最後まで見てくださり、ありがとうございます!

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