アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
今回も見てくださると嬉しいです
「さて、現状を少しまとめよう。」
あそこにいたのはめぐみんのマスターである美羽、とダクネスのマスター…めぐみんに関しては確信はないが、このすばのキャラを持ったマスターがここにいるなんて…理由は一つしかないよな
「サトウカズマの取り合い…必ず俺が勝つ」
「カズマさんの家も分かったことですし、一旦近くにとったホテルに戻って作戦を立てておきましょう。恐らくスカウトするのは戦う時になるでしょうし」
この後、モモ達とも相談し、近くのホテル…ではなく、更に近いカラオケに行くことにした。
〜
「よし、フリータイムで取ったから試合開始時にこれを払えば問題ない」
ホテルに行ってから試合が始まった場合、往復するのに時間がかかるから近場の方が良いというモモの判断だ。確かに機密性が下がるというデメリットがあるが、ここからカズマのマスターの家は目と鼻の先というデメリット以上のメリットがあるのでこっちを選んだ。
「まず、マスターのリアルが色々忙しいかこの戦いに関して放置なのかもしれない」
普通なら認識阻害をかけていないキャラを近くとはいえ、買い物に行かせるなどはしないはずだ。
「前者はマスターとの絆にもよるが、後者なら確実につけいる隙はある。まぁ、そのどちらでもなく、慢心やただのうっかりもあるかもしれないがな」
美羽やダクネスのマスターがどんな行動に打って出るかは知らないが、つけいる隙があるというのは逆にスカウトされやすいという面で危険でもある。
あと認識阻害っつーのは別にマスターでなくても自らでオンオフ可能な行為だ。ルールを把握してるならしっかり理解していることのはず。
カズマはコンビニに帰った後、ちゃんと認識阻害をかけたのならまだ誰とも交渉はしていないはず。ネットで特定されるかもしれないが…オンラインの話を聞かれやすい場所じゃ相手も話はしないだろう。
「つけいる隙…ハヤトはあくまでお兄様を倒して仲間に入れるつもりなのですか?」
「あ、いや…スカウトできたらいいなぁ程度だ。相手マスターの命を取ったりとかしてまで無理にスカウトには持ち込まないし、主人公枠、ラスボス枠を持ったマスターはほぼソロではないはず。恐らく普通に同盟結んで終わりだろうよ」
今回の狙いはまずアイリスのため、カズマに会ってくること。
そうして可能なら同盟を組む。スカウトできたら万々歳ってとこかな。
「そういえばセンパイとダクネスさん達のマスターは仲が悪いとノートに書かれていましたが…」
あっ、今まで出てきたキャラまとめノートとか見てんのか。
確かにそこに着目するのは分かるが…
「大丈夫だ、そこまで酷いものじゃない。第一キャラ同士の仲は良いからな。」
アスナにユウキ、ダクネスにアイリス。仲は決して悪くないどころかむしろ良いはずなのに…どこで間違えたんだか…
あ、俺のせいか。原因はアイリスのほっぺについたクリームのぬぐい方がよくなかったみたいであちらからキスしているように見えたのが一つ目の原因。もう一つは簡単に言えば賭けで色々ふんだくったからなのだが、詳しく知りたい方は10話を見てみてくれ
「だが、あいつらとの同盟ってのは組みにくいかもな…」
やつに借りは作りたくはない。カズマのいる同盟に入りたいだのそういった話をすればやつは突っぱねるか何かしら対価を要求してくるから無理だな。
だが、めぐみんのマスターである美羽ならなんとかしてくれるかもしれない。万が一の場合はめぐみんの仲間になるように仕向けてみるのもありか。
「えぇ、止むを得ず協力しているなどという関係でもない限りは仲が悪い人同士の同盟は難しいですね」
モモもやはり同意見か。うむ…やはりダクネスのマスターと同盟を組むのは無理だな
「次にダクネスのマスターに取られないように上手く阻止する作戦だが…」
『試合開始5分前です!』
「全く…今からか!」
「行きましょう!津島さん!」
「あぁ!行くぞ!みんな!」
「行こう、ハヤト!」
「はい!頑張りましょう、ハヤト!」
「マスター、任せください!」
さて、サトウカズマ争奪戦…開幕と行こうか
〜
よし、あの住宅街に戻ってきた。場所はこの近くに…
「…おや、貴方方は…」
やべっ、誰かに気づかれた!振り向いた先にいたのは…めぐみんか
「こんな場所で会うなんて奇遇だな。めぐみん」
「…すっとぼける必要はありませんよ?貴方も嗅ぎつけたのでしょう?カズマのこと」
美羽もやはりここにカズマがいるって確信があって来ていたのか…
「まっ、そんなとこだ…そして前に仲間を助けて貰った礼に一つ忠告しておく。ダクネスのマスターもここに来ているぞ。」
「ほう、ダクネスがですか…まぁ、いいでしょう…ダクネスがどんな作戦でカズマを落としにかかるかは知りませんが…私が叩き潰してみせますよ」
こうも自信満々で言い切るめぐみんは頼もしいが、パーティ同士で取り合い…この戦いも世知辛いなぁ…
「…そして貴方にもです!アイリス!カズマは絶対に渡しませんよ!」
「いいえ、お兄様は私のものです!いくらめぐみんさんでもこれは譲れません!」
「なにおう!」
あぁ…めぐみんとアイリスがいがみ合ってんな…こうもカズマを欲する女の子がいるとは…もはやハーレムラブコメの主人公だな。
「落ち着け。まだ開戦まで時間はある。まずはカズマを探すのが最優先だ。急ぐぞ」
俺はめぐみんに焚き付けられたアイリスを宥め、カズマがいる場所へ…はすぐに向かわず、その周辺で様子を見ることにした。
〜
『試合開始!!』
試合開始と同時にカズマは家を出た…一体どう動く…?
「津島さん、カズマさんは単独です。すぐ行きますか?」
「いや、少し泳がせて…」
「お兄様!」
「おい、待て!アイリス!」
アイリス!!アイリスがカズマに近づき、抱きつきに行った。やはり純粋に会えたことで感極まってしまったのか、それともめぐみんに影響されて焦ったか…いずれにせよ、もう交渉に移るしかないな。
「アイリス…」
「久しぶりですね。お兄様」
よし、このまま他の見つかる前にやつを丸め込んで…
「やっぱり先に来ていたのね!」
ちっ、ダクネスのマスターか…ダクネスとアスナを連れて来ている…メンバーは増えてはいないのかな?
「誰だお前は!」
「北海道で会ったでしょ!」
「そうじゃなくて!そいや名前聞いてなかっただろ、君の名は?」
「あんたに名乗る名前はないわ!」
あぁー、相当嫌われてますね…俺そんな酷いことしたかな…?
「お兄様、私達の仲間に入っていただけませんか?」
「ま、待てカズマ!ぜひ私達の仲間に!」
簡単に現状を説明すると複数の女が一人の男を取り合っている…
これ下手したらドロドロした修羅場になりそうだな。場合によっちゃ上手く抑えに行かないと…
「俺の可愛い妹であるアイリスの他にもダクネスまでここにいるのか…この調子だとめぐみんもいそうだな…」
めぐみんもいるんだよな…スタンド使いのように同作品のキャラは引かれ合うってやつなんだろうか。
「…おい、そこの二人、お前達がマスターだろ?」
「お、おう…」
「そうですが…」
洞察力高い…ってよりは他作品をしっかり理解しているからこその判断力か。やはり安易に外に出るのはやめるべきなのだろうか…
「どっちのチームの方が強いんだ?強い方に俺は入るとしよう。」
マジか…体力は温存しておきたいのにな… でもやることはやっておこう。
ちなみに俺がトリガーを使用していると気取られないために換装時も前と同じ格好にした。これならよく見なければバレないだろう。
いざって時は切り札を切る準備をしなくては…
「マシュ!ユウキ!ダクネスはひとまず無視!モモとアイリスは一旦待て!」
戦力は極力使いたくない。ひとまず二人でなんとかなるならしてもらいたい。
「んん…!!あぁ…やはりあの男…侮れないな…」
「惚けている暇なんてないわよ、ダクネス!前に!」
「あぁ、マスターは私が守ってみせよう」
「どこまで耐えられるかな?お姉さん!」
ユウキの一点集中のヴォーパル・ストライク!これはいくらダクネスでも…
「ユナは二人にバフをお願い!」
ユナ!?ユナってあれか?SAOの映画の…
「任せて!」
確かにクリーンヒットしたはずだが、ダクネスはさほどダメージを受けていないように見える。これは確か…
「…あちゃー、これは予想以上に硬いね」
そういやユナはバッファーだったか。これじゃあ、ダクネスの突破が難しくなる… つーかバランス良いな、あのチーム。
ユナをダクネスが守り、攻撃を引きつけたら横からアスナがトドメ…
うむ、中々完成度が高いパーティだ。だが…
「マシュ!左からアスナが来るぞ!ユウキを守ってくれ!」
「はい!」
完成度が高い故に読みやすい。何をしてくるか分かるやつほど対応は楽だ。あとはモモ辺りをフォローに行かせるか…?
「っ!やっぱりあのマスターはこっちの行動を読んでいる…!」
テンプレコンボを防がれたアスナはこっから更に何か別の手に打って出るか…?だが、アスナの攻撃を一度マシュが防げばこちらのペースに…
「
この技は確か…
「暴風が来るぞ!備えろ!」
「はい!」
反応が遅れたアスナやユナは暴風の前に軽く吹っ飛ばされたが、ユウキはマシュの背後に隠れ、マシュも素早く察知してガードしたのでなんとか俺達の被害は0に収まった。
「さすが私のことを知っているだけあって対応が早いわね…」
「マスターやっている以上はこういう知識は沢山ないとな。それに…お前達を呼んだのは俺だからな、遊佐恵美。そしてマスターの美羽」
そう、さっきダクネスのマスターがいる以上、交渉は難しいと思えるかもしれないが、美羽が上手くやればダクネスのマスターの手に落ちるのは防げるとの判断でLINEで場所を…
「…よし、なんとかまだ誰の手にも落ちていないみたいだな。」
5人組が瞬間移動してきた!?それに…こ、この声は…
「魔王!それにアルシエルにルシフェルまで…まさかこんなところで会うなんてね」
はたらく魔王さまの魔王サタン(真奥貞夫)か…確かあいつ瞬間移動も普通にできたな。
そしてここをこんなところ扱いすんな。地元民に失礼だぞ。
「うわぁ…エミリアまでいるじゃん…もしかして僕達戦うことになるわけ?」
「ルシフェル、エミリアなら知らない仲ではない分、まだ話が通じる。問題はそれが分からないあいつらの方だ。」
アルシエルが指を指してきたのはこっちか…確かに今ここにいるキャラは作品が偏っているが、魔王軍は魔王さまとこのすばしかいないもんな… まぁ、アイリスがいる分、今ここで戦うことはないだろう。
「バニル…お前スゲーな。ここにサトウカズマがいるって完璧に当てたんだからな…」
バニル…バニルってあれかこのすばの世界の魔王よりも強いって噂すらあったって程の…
「ふっ、この見通す悪魔バニルの手にかかればこれくらい造作もないことだ。異世界の魔王よ」
未来予知とか反則だろ。どうやら魔王軍は仲間を順調に揃えているらしい。こっから更に勢力を拡大されたらヤバいな…
「バニルだと…何故貴様まで…」
ダクネスとめぐみんは少し動揺を隠せないでいるな…やはり、バニルがまた敵となるんだもんな…こいつも敵になれば十分厄介だ。
「会いたかったぞ、そこの腹筋の数がまた増えた脳筋クルセイダーか最強のアークウィザード(笑)。はたまたそこのお嬢様…誰の仲間になるか悩んでいるラブコメ主人公気取りの男よ。」
「ち、ち、ちげーし!ラブコメ主人公になっただなんて思ってねーし!お前何勘違いしてんだ!」
「汝、我ら魔王軍の仲間になるが吉!ここは大人しく魔王軍に入っておけ。」
「魔王軍?あっちの世界の魔王じゃなくてはたらく魔王さまの世界の魔王である真奥が魔王の魔王軍か?」
「あぁ、今の魔王軍の親玉はあの魔王様ではなく、この魔王サタンだ。そして今ならこの貧乏店主やインターネット環境の整った部屋を貴様にくれてやろう!」
「なん…だと…本当か、バニル!」
うわぁ…カズマが揺らいでやがる…魔王軍は全体的に強いな…勢力が違う。
「なんで〜!も〜!スルーしたかったようなやつらがゾロゾロと現れるんだよ!」
俺は思わず叫んでしまった。
ダクネス達だけならともかく、このすばの魔王軍バニルとウィズ、そしてはたらく魔王さまの魔王軍の元締めであるサタン、悪魔大元帥のアルシエル、ルシフェル…これだけの手練れを揃えてくるなんてな…
マスターの顔が見てみたー
「ん?今何でもするって言ったよね?」
「言ってねーよ!!」
ヤバい、何かがヤバい…何でもするに反応するやつも十分ヤバいが、上空から来るってことはそれでも死なないようにさせているやつがいるわけであって…
「カズマー!!そこの悪魔共に騙されちゃダメよ!!」
神器の羽衣をパラシュートのように広げて落下していくアクア。その上にいるのがマスターか?
「お前、マスターだろ?年齢を教えろ」
「24歳です」
俺は今恐ろしいことを聞こうとしている…俺の推測が正しければ…
「24歳?もう働いてるの?じゃあ」
「学生です」
やっぱりそうか!!おいおいおいおい…混ぜたら危険を滅茶苦茶に混ぜ合わせてんじゃねーか!このチームこそ一番関わっちゃダメなやつなんじゃないか?
「悪魔の臭いがプンプンすると思ったら…あんた女神の従者をたぶらかすなんていい覚悟してるわね!私のゴッドブローで灰も残さず消し去ってやるわ!!」
「おまたせ…」
もうベイルアウトしていいかな…?俺、魔王軍、美羽、ダクネスのマスター、そして突如現れたアクアとそのマスター…
計5チームによるサトウカズマの取り合い…これもうわかんねぇな
水の女神アクアを始めとし、バニルとウィズも参戦!
この場にいないけどゆんゆんやベルディア(退場済)も出てきたのであとこのすばから出せるのはアニメで出たキャラだけにするとクリスやハンスぐらいしかいないんじゃないんでしょうか
そしてアクアのマスター…彼は察してやってください
希望が多ければ彼は準主人公に格上げされます(出番を増やすとは言ってない)
次回は本編30話記念なので色々出していったら次回がヤバそうですw
お楽しみに!それでは!