アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
遊園地編みたいな感じで楽しんでいただけたらなぁと思っています!
今回も見てくださると嬉しいです
24話 ようこそ遊園地へ!
息抜きは大切だが、ああいうのはどれぐらい抜いていいものなのだろうか。
息抜きは過度にしすぎるといざという時の切り返しが遅くなり、かと言って抑えすぎるとそもそも息抜きにならない。
マスターである以上は息抜きしすぎないことが大切だと思う。特に今日のバトルが終わっていない時、バトルが休みの日もあるが、戦いがあるかないかは明日にならなければ分からない。だから完全に気を抜いていいのはバトルが終わってからだと俺は思う。
油断していると足元をすくわれるかもしれない。気分が浮かれがちな時こそ俺は警戒を怠らないようにしなければ…
〜
吉良吉影との戦闘を終えた後、目を覚ましたら俺は病院にいた。どうやらユウキが俺のスマホから救急車を呼んでくれたらしい。そしてすぐに搬送された俺は大事には至らず、今日で退院可能だとか。
「今日で退院…俺は1日も入院していたのか」
「えぇ、そうです。マスター」
聞けば原因は過労らしい。ストレスがかなり溜まっていたこともあり、かなりのものだったとか。
疲れを感じなくなった辺りからヤバいと思い始めるべきだったか。反省しなければ。だが、これで俺の活動限界も分かったとプラスに取っておこうか。
それに入院中にマシュも特権ルールを持っていると分かったし、今日の戦いは全員が休み、病院内にいたらいつの間にか終わっていたから今日は安心できる。
「そういえば…先ほど貴方の友人を名乗る同級生と思われる方が遊園地のチケットをくださりました。明日までなので明日行きませんか?」
そう言ってマシュは遊園地のチケットを4枚差し出してきた
「ん…?4枚?」
「さぁ?詳しくは分かりませんが…」
「遊園地!?ボク一度行ってみたかったんだ!」
「私もお兄様から遊園地は楽しい場所だと聞いています!行きたいです!」
俺が疑問を持つ前に二人が行きたいと言い始めたので無下にもできない。しょうがないか
「よし、じゃあ明日行くか」
「うん!遊園地楽しみだなぁ…」
俺にだけ渡すならまず1枚か多くても2枚のはず…なのに4枚はおかしい。そこに関して目をつぶっても俺に友達がいないから友達がチケットをくれるという行為がそもそもおかしい。そして仮に俺に友達がいたとしよう。それでももっと欲しがりそうなリア充共に渡すんじゃないか…?まぁ、チケット自体は別段怪しいわけじゃないが
「どうなんのかなぁ…明日」
ユウキとアイリスが無警戒に喜ぶ中、俺は素直に喜べずに翌日を迎えた
〜翌日
ここは遊園地!俺はヨハネ推しラブライバーの津島隼人だよ!
「来てしまった…」
乗り物に乗るとしたら認識阻害はかけられない。認識阻害は一般人が認識出来ない認識阻害と相手マスターも対象に入る認識阻害がある。だが、マスターにのみ見えなくなる認識阻害は存在しない。
だからもう隙だらけである。これを許してしまう辺り甘いのかバカなのか…いや、大丈夫だよな。コナン君に出会いでもしなきゃ…
「あ、名探偵コナンショーがやる予定らしいです!」
「…よし、帰ろう」
そんな世にも恐ろしいショーを今日ピンポイントでやるんじゃねぇよ!ショーだとしても死人が出たらどうするんだ!!
やめてくれ。俺は死にたくないし、犯人にされたくないし、そして巻き込まれたくもない。おまけに遊園地ってのが最悪だ。俺は怪しい取引を見ても知らんぷりする。仮に見ても背後はマシュにがっちりと守ってもらう。
「待ってください!せめてあれに乗りましょう!あのジェットコースターという乗り物に乗せてください!」
ジェットコースター…アイリスは身長的に大丈夫なのか?
「あ、130あればいけるのか。なら問題ないな」
「では、早速!」
はっ!そういえば…コナンではジェットコースターに乗り終わったら頭と胴体がお別れ会していた事件があったような…
いや、ここは明るいし、問題ないか。考えすぎないようにしよう
「うぇぇぇぇぇぇぇい!!! たーのしー!!」
他の人達の前で奇声を上げたり、某アニメキャラっぽいことを言いながらジェットコースターに乗るやつがいるらしい。俺だとは信じたくなかった。
〜
「ふぅ…楽しかった…」
ちなみに俺はジェットコースターが割と好きだ。絶叫系はとにかく沢山乗る。だから誰かと一緒に行くことがあまりないのだが
「マスター、結構叫ばれていましたね…」
ジェットコースターは叫んでこそ楽しむべきなのではないだろうか。大抵は叫んでいるから人目をはばかる必要もないしな
「はい!とてもスリルがあって楽しかったです」
「次はコーヒーカップに…」
「ん?」
ハトが飛んでいる…手品師か…?こんな場所で…もしかしてアクア…?
「あ、違ったか」
手品をしていたのは帽子を被ったただの青年だった。芸達者な人=アクアというイメージはやはり払拭できないな…
そういえばアクアの使う魔法には様々な芸が身につく魔法があったな。もし仲間に来たら使ってもらうのもありかもしれない。
その青年はハンカチを握りしめると中から虹色のバラを…虹色のバラ!?
どうやったんだ?あれ…いや、ハンカチが消えて虹色のバラが出てきたのは100歩譲っていいとしよう。虹色のバラはどうやって…
あの花を俺は知っている気がする…何かの本で読んだ記憶がある。だがいつどこで見たかは思い出せない…
「ハヤト!並んでるよ!」
俺の気がかりはユウキの声により、かき消された。まぁ、あとでググればいいか…
「あ、すまん!今行く!」
コーヒーカップとかいう子供の頃1〜2回しか乗ったことのない乗り物に乗る。昔酔ってからは乗っていない。
「過剰に回すなよ。酔うからな」
「分かってますよ。他にも観覧車という乗り物にも乗りたいですし」
カズマどんだけ教えたんだ?きっと色々と幅広く沢山教えたんだな…
「あ、これ乗ったのいつぶりだろうな…」
まぁ、そんなこと言い出したらそもそも遊園地行ったことがもう何年ぶりになるのだろうかという話になってくるが。
「子供が出来たらこんな気分なのだろうか…」
「ん?今何か言いましたか?」
やべっ、恥ずかしい独り言聞かれた。つーか俺結婚無理だろ。いや、無理だからこそあんなこと考えたのかもしれない
「いや、何でもない…」
あの風紀委員風に言うならハレンチな考えだったな…
「次はメリーゴーランドに行くよ!」
コーヒーカップに乗り終わった後、ユウキに引っ張られ、また次のアトラクションへ。こんなに生き生きしているユウキを見たのは久しぶりだな。こいつやアイリスのガス抜きも兼ねて今日は俺も全力で付き合うとしよう。
〜
今回のトリガー
メイントリガー
スコーピオン
メテオラ
シールド
グラスホッパー
サブトリガー
アステロイド(拳銃)
スパイダー(拳銃)
シールド
グラスホッパー
木虎のトリガーを意識しながら改良。完全にオールラウンダーにしてます。グラスホッパーは必ず入れてます。
〜
ひとしきり楽しんだし、ラストは観覧車か。
「もう夜ですね。マスター」
「あぁ、色々遊びすぎたかな」
休日だからって羽を伸ばしすぎたのかも。いつ戦いが起こるか分からないような状況のはずなのに…まぁ、それだけ今日は楽しかったってことか。
「お化け屋敷も中々面白かったですね。ハヤト」
お化け屋敷…俺は全然怖くなかった。というか全く恐怖心を感じなかった。今まで体験した非日常に比べればこんなもの全然なんともない。
「ここの観覧車…大きいね…」
どうやらこれは1周するのに10分もかかるらしい。
「これで今日の遊園地は最後だな」
「夜景を眺めながら観覧車ですね…」
まさか女の子と観覧車に乗る機会が来るとは思わなかったなぁ…
「じゃあ、急がないと!」
「あ、あぁ!そうだったな」
俺達は観覧車が乗れなくなるなんてことがないようにすぐ観覧車の場所まで行って、急いで乗った
「ふぅ…なんとか乗れたね」
「間に合った…そして今日ももう終わー」
『試合開始5分前です』
『!!』
突然のバトル開始通知により全員に緊張の糸が走った…
最後まで見てくださり、ありがとうございます!
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今回は進展が控えめでしたが、次回からはガンガン進んでいく予定です!
それでは!!