アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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皆さんの応援もあって学校に行きながらもそこそこのペースで投稿出来てます!本当にありがとうございます!
これからも頑張ります!
今回は遂にあいつが出てきます!
お楽しみに!

追記

あとがきに追記あり


22話 全てを破壊する者

マスターとは一体どうあるべきなのだろうか。

 

 

マスターに問われるものは多い。まずはどんな状況に対しても素早く対応する適応力や応用力。

 

 

これは指揮する上でも必要なものだから絶対なくてはならない能力だと思う。俺はユウキと戦うようになってからはもう並大抵のことでは驚かなくなってしまったが、まだまだ高められるはず。

 

 

次に呼び出したアニメキャラや他のアニメキャラの能力などをどれだけ把握しているか。

 

 

アニメキャラの戦闘力を知っておけば力量差が大きすぎて無謀な戦いを挑むことはないし、アニメキャラの中には初見殺しの技を持つキャラがごまんといる。それらに対応するのにはやはり予め相手が何をしてくるかを知っておくのが一番であるからだ。

 

 

あとこれはあくまで俺にとっての話だがマスターとは対等であるべきなのではないかと思っている。だから俺は与えられた命令権の使用を極力避けている。

 

 

あの時…ユウキと初めて会った時の俺はこの戦いが信じらず、この目で真実を確かめるためにユウキと一緒にいたが、今でもあいつらと前線に出ていることに理由を付けるのだとしたらそんな理由なのかもしれない。

 

 

理想のマスターにはまだ程遠く、あいつらの後ろにしかいられない俺だけれども…

この戦いで相応しいマスターへと成長してちゃんと隣を歩けるようになりたいなと思っている

 

 

 

 

宇宙警察エルドライブ。宙太や美鈴達が所属している宇宙の平和を守るために活動している組織だ。基本的には地球人はほぼおらず、色々な惑星のメンバーで構築されている。さて、応答してくれるだろうか

 

 

『もしもし、其方です』

 

 

「おう、美鈴か。昨日未明、一人の女性が行方不明になった事件を知っているか?」

 

 

余計な雑談は全てカットして本題から切り込んだ。美鈴のことだ。関係のない話をすれば即切ってくるだろう…さて、天下の宇宙警察が知らないなら情報源は更に限られるが…

 

 

『はい、エルドライブでも調査はしています。どうやらマスターが絡んでいる可能性が大きいようです』

 

 

もうそこまで進んでいたか…なら話は早い

 

 

「俺はそいつを独自で追っているんだが、情報提供をしてくれると助かる」

 

 

『その事件は5課が担当しています。もし後日落ち合えるように予定を入れさせますが…』

 

 

「じゃあ、お願いするよ。よろしく言っておいてくれ」

 

 

…よし、なんとか成功した。あの時協力してなきゃ情報なんてくれなかっただろうし…ある程度信頼できるやつは増やしておくべきだな

 

 

「よし、約束は取り付けた。明日から本格的に探すとしよう」

 

 

「はい!」

 

 

アイリスもどうやら少し安心したようだ。それなら…

 

 

「じゃあ、マシュによって中断されたもう1戦をやるか!」

 

 

「はい!負けませんよ!!」

 

 

「先輩!いくらなんでも気が緩みすぎですよ!!」

 

 

〜翌日

 

 

出かける直前、俺はトリガーのさらなる可能性を試すべく別のトリガーも使ってみることにした。

 

 

「…よし、攻撃手(アタッカー)のトリガーも試そうか」

 

 

メイントリガー

 

スコーピオン

ハウンド

シールド

グラスホッパー

 

サブトリガー

 

スコーピオン

鉛弾(レッドバレット)

シールド

グラスホッパー

 

 

若干オールラウンダー寄りになったがそれはこの際構わないだろう。レッドバレットに関してはルール表を見てみたが生身の人間に撃った場合は5分ほど重くして時間経過で消えるって感じだったな。そしてトリオン体には問題なく作用するとのことらしい

 

 

そしてスコーピオンは短刀のように小さめの剣だが、出し入れ自由で形も自由に変形でき、なおかつ身体のどこからでも出すことができるという応用力に極めて優れたトリガーである。まともに剣術対決が出来ない俺にはこの武器が最適解のはず

 

 

「オッケー。行くぞ」

 

 

「了解です。マスター」

 

 

 

 

念のため認識阻害をかけ、待ち合わせしている公園へ着いた。さて、この広い公園の何処かに…

 

 

「はむっ!」

 

 

…あれ?あれれ…

 

 

「マ、マシュ!セミ!女の子がセミを食べて羽を広げて空を…!!」

 

 

「マスター…昨日しっかりと寝ましたか?…知っているんですよ?マスターが私達の能力を最大限活かすために様々な作戦などを日夜考えていること…」

 

 

マシュ!さては信用してないな!!本当に見たんだって!!

 

 

「ハヤト…さすがにその嘘は苦しいです」

 

 

「エイプリルフールでもないかなぁ…」

 

 

アイリスとユウキまで…さすがに少女がセミを食べて空を飛んだ話なんてのは信じてはくれー

 

 

『試合開始5分前です!』

 

 

「全員隠れておけ…とりあえず俺は待ち合わせ場所に行く。トリオン体はあらゆる攻撃だろうと一撃は耐えてくれる。もしも狙撃されるなんてことがあれば俺を撃った位置から射線を割ってスナイパーを仕留めてくれ。出てきてほしい時は合図する」

 

 

 

「マ、マスターの切り返しが…凄まじく早い…」

 

 

ん…?マシュが何かを呟いたような…気のせいか?

 

 

「了解です」

 

 

3人には茂みに隠れていてもらい、俺は視線の外に出ないように務めるか

 

 

「たぁっ!」

 

 

足技!あのオレンジの髪のツインテールは…

 

 

「エルドライブ捜査第5課・ベロニカ警部補じゃないすか…今日はお話が…」

 

 

スコーピオンで攻撃することで蹴りを防ぎ、すぐにバックステップで距離を取った

 

 

「へぇ、よく知っているのね…私のこと!」

 

 

スコーピオンは軽さからくる脆さ故に受太刀は出来ない!どうやらあちらは勘違いしているようだが…本気で戦わなきゃやられる…!

 

 

「たぁぁぁっ!!」

 

 

「はぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

相手の得意な脚技で戦わせている時点で戦い方としては少し不合格な気もするがこちらも脚にスコーピオンを纏った脚ブレードで応戦するとしよう。あっちに殺意がないからある程度手を抜いているのは分かるが、こっちは本気でかからないとすぐやられるだろう。

 

 

「グラスホッパー!!」

 

 

グラスホッパーは簡単に言えば空中にジャンプ台を作るトリガー!これでやつの後ろに回る!

 

 

「っ!」

 

 

よし、背後に回った!あとはもう一度ベロニカに接近するように配置!これで生じた推進力を活かして…

 

 

「くらいな!」

 

 

スコーピオンの刃を肘に集中させ、肘鉄の要領でベロニカに攻撃を仕掛けた

 

 

「コプネンチェ!」

 

 

対する後ろ蹴りか!!反応が早い…どうも詰めにくい…早いところ決着を…

 

 

 

「ベロニカ!その人は今日待ち合わせをしていた人よ!」

 

 

「え?」

 

 

「お、おう…」

 

 

ニノチカが間に入ってくれたことにより、誤解が解けて二人の戦いはお互いほぼ無傷で終わった。

 

 

 

 

「やれやれ…それならそうと早く言いなさいよ」

 

 

言う暇作れなかったから応戦したんだろうが…こちとらもう地面に倒れたいぐらい精神的に疲弊してんのに…

一人相手にここまで消耗するなんて…二度とアタッカーなんてやらねぇわ

 

 

「改めて自己紹介しておくか。俺はこの3人のマスターをやっている。よろしく」

 

 

念の為名前は伏せておく。必要以上に名乗ると後々面倒になりがちな気もするしな

 

 

「…それボーダーのトリガーでしょ?どうやって入手したの?」

 

 

誰かしらがするとは思ったがお前がそれを質問してきたか。ボーダー関係者以外の人間がトリガーを持っているってのは怪しいって認識があるやつは面倒だな。木虎とかと会ったら一悶着ありそうだなぁ…

ん…?待てよ…

 

 

「ボーダーのトリガーを知っているのか?」

 

 

「え?それは…まぁ、ウチとボーダーは今同盟関係にあるし…」

 

 

…マジか、ボーダー隊員もそっちの宇宙警察にいるって話か

 

 

「あっ、オペレーターとかはいませんよ?あくまで隊員だけです」

 

 

ニノチカの補足説明により、なんとなくその光景が想像できた。確かこの戦いはある一定基準の戦闘力に満たないやつが出てくることはないらしい。

よって猟銃持ったおっさんが出てきて嘆くマスターなんてのはいないとのこと。エルドライブもあくまで主要メンバーぐらいか?

 

 

「そうか…で、本題に入るが…」

 

 

 

「きえろ…ぶっとばされんうちにな…」

 

 

…声しか聞こえないがヤムチャがいるのか?もしかしてこの戦いは大抵のキャラより下手なドラゴンボールキャラの方が強いのか?もしそうなら苦情を入れたくなる

 

 

「何だ?この弱そうなやつ!!見せてやろう!!狼牙風風拳!!」

 

 

そういえばヤムチャが栽培マンにやられた理由をマジレスするとしたらまだ誰も見ていなかった圧倒的初見殺しに引っかかったせいだ。ヤムチャは戦いにこそ勝ちはしたが勝負に負けてしまった。だからもしかして遂にヤムチャが活躍しー

 

 

ドガァァァァァァン!!

 

 

「ヤムチャ…」

 

 

ちょっと気になって確認してみたが、何でよりにもよって栽培マンの時と同じ爆発と倒れ方でやられてるんだよ…芸人なのかお前は。

 

 

「あれ?何ですか?こっちに向かって来ー」

 

 

「任せて!とりあえずぶっ飛ばすわ!」

 

 

ベロニカが特攻しやがった…その動くやつは…何処かで見覚えが…

 

 

「やめろ!ベロニカ!!ニノチカ!!」

 

 

『コッチヲ見ロッ!!』

 

 

「!?か、硬い…なんなの…こいつ!全然ビクともしな」

 

 

「グラスホッパー!!」

 

 

「!?」

 

二人をすぐグラスホッパーでこちら側に引き戻さないと…!!

 

 

「マシュ!ベロニカの回収は任せた!」

 

 

「はい!」

 

 

ベロニカは上手くマシュが回収したが…

だかこの距離ならギリギリ滑り込めば…

 

 

「ふぉっ!?」

 

 

「きゃっ!」

 

 

いったた…キャッチミスするとは…俺も少し計算ミスだったのだろうか…そしてトリオン体なのに割と痛い…今度痛覚を更にカットしー

 

 

ドガァァァァァァン!!

 

 

「ば、爆発…した…?あれは一体…」

 

 

ニノチカのこの口ぶりからしてあれを知らないのだろう…あの爆弾は決して追尾をやめない爆弾…

 

 

あれ?めちゃくちゃいい香りがする…それにおっぱい大きーいや、そうじゃない…

 

 

「ごめんなさい!すぐどきます!」

 

 

…落ち着け…落ち着くんだ俺…今は疲れている場合でも癒しを求めている場合でもない…あの爆弾は…

 

 

「シアー・ハート・アタック…!!」

 

 

吉良吉影…やはり犯人はヤツだったか…ヤツももちろん許せないが…別の意味でも怒りが込み上げてきた…

 

 

「呼び出したキャラの責任も取れないやつが最初からラスボスなんて選んで呼び出すんじゃねぇよ…!!」

 

 

戦力強化とか安易な考えで選んだ結果がこの事態を招いているんだぞ!!ったく…どんなマスターか見てみたいものだ…まずはあの爆弾を処理してからだが…

 

 

「シアー・ハート・アタックは…熱で追尾する爆弾だ…熱源がある限りずっと追い続ける…」

 

 

ここらで熱源になるもの…対して熱源になるものが少ないがないわけではないな…

 

 

「俺があの爆弾の囮になって時間を稼ぐ。ベロニカとニノチカはあそこの車の助手席の窓を破壊しろ」

 

 

「え?何故車を…?」

 

 

「車にはほぼ必ずあれがあるだろ!」

 

 

「あれですね!分かりました!」

 

 

「ユウキとアイリスとマシュはあの爆弾から極力距離を取れ!」

 

 

ニノチカは分かったみたいだからすぐにでもベロニカと上手いことやって取りに行ってくれるだろう…

さて、周りにもちょっとした熱源があるから多少の時間稼ぎは可能だ。少しだけ時間を稼ぎさえすれば…

 

 

「発煙筒ね!あったわよ!」

 

 

「よし!ベロニカ!発火させて思い切り投げろ!!」

 

 

「了解! それっ!!」

 

 

シアー・ハート・アタックは予想通り発煙筒の火に誘き寄せられ、大爆発を起こした。

 

 

「よし!ハウンド!プラス鉛弾《レッド・バレット》!!」

 

 

吉良吉影メタで持ってきていたトリガーが早速活躍…少し離れた場所から上手く撃ったのでしっかりと全弾命中してあの爆弾の動きを止めた。

 

 

「さて、あとは犯人探しを待つぐらいか…?」

 

 

吉良吉影を探しに行こうとは思わない。もし、シナリオ通りならやつは必ず来るはずだ。自らの平穏を妨げる者を始末するために…

 

 

 

「…勝てば永遠の平穏が手に入ると聞いたのに…気苦労の方が多いじゃないか。こういうのを…誇大広告とか言うのかな…」

 

 

 

っ!?皆が皆、その元凶の登場に驚きを隠せなかった。生で見たのは始めてだが見ただけでも分かる。こいつはヤバい…

 

 

 

見た目はただのサラリーマンにしか見えないのに…あいつは過去に何人も…何十人もの人を殺してきた殺人鬼かと思うと震えが止まらない。今すぐに逃げたい気分だ

 

 

 

「この戦いは最悪だ…毎日いつ起こるかも誰が襲ってくるかも分からない戦いに怯えなければいけない上、大半のやつは私の能力を知った風でいる… だからと言って私は負けないがね…」

 

 

この圧倒的自信…本物だ…今の俺達で果たして勝てるのか…?

いや、落ち着け…マスターの動揺はみんなの動揺に繋がる…こいつに勝てるようにあいつらを導くのが俺の務めだ…

 

 

「目撃者は生かしておけないよ、誰一人…」

 

 

使い物にならなくなったシアー・ハート・アタックを回収して、遂に垣間見える殺人鬼吉良吉影の本気…この戦い、気圧されたら負け…やつに呑まれるな…!!

 

 

「吉良吉影…お前は必ず倒す…」




最後まで見ていただきありがとうございます!
今回はエルドライブの主要メンバーがほぼ出揃った…というより前からリクエストを頂いていた吉良吉影の登場!
リクエストをしてくださったたこ焼き大好きさん!ありがとうございます!!
ちなみに前話のタイトルだった『日常に紛れ込んだ悪魔』ってのも地味に伏線だったり…w
今回は川尻浩作の姿ではなく、あくまで吉良吉影として出しました!
次回からは本格的な吉良吉影との戦いが始まります!
それでは!

追記

セミを食べていた女の子についての話ですが気になった方は『カンナ セミ』とでも検索すれば動画があるはずなのでぜひw
作者のお気に入りの動画ですw
好評だったら戦いにも出す予定ですw

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