アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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タイトルはかなりふざけ倒しましたが、中身はいたって真剣です!
今回ちょっと字数が増えたのでもし読みにくいなどの意見があればなんなりとご指摘ください。
北海道編もクライマックスです!

追記

パラガスはブロリーMADを見過ぎた影響で極力劇中のセリフを使いたくなりますww


12話 その気になったパラガスでございます

出会いとは人にどれだけのものをもたらすのだろうか。

 

 

ある宇宙人と出会ってしまったばかりに一人の高校生の日常生活がえっちぃ災難続きになってしまった。あるネトゲプレイヤーはネトゲの姫に出会ったばかりにその人を好きになり、告白したらネカマだった…という黒歴史を作ってしまうことになってしまった。

 

 

だが、勘違いはしないで欲しい。あるゲーマー兄妹は出会えたからこそお互いを支え合い、今ではお互い離れられない存在になった。ある女子高生は8人の仲間と会えたからこそ学校の廃校を阻止し、伝説と呼ばれるほどのスクールアイドルになることができた。

 

 

出会い一つが及ぼす影響は大小様々だが出会った以上、全く影響がないということはありえない。

 

 

再びブロリーに会ったパラガスは一体ブロリーにどんな影響を及ぼすのか。

 

 

そしてこの俺津島隼人にも新たな出会いが…?

 

 

 

 

「親父ィ…まだ生きていたのか…」

 

 

それ言ったらお前も死んでるじゃねぇかと言いたくはなったが、二度目死んだ時から結構経つし、違和感は別にないか。

 

 

「この戦いで再び地球に来れたのだよ…そして、この環境が整った美しい地球で俺は科学者に新たな装置を作らせた。」

 

 

「なぁに…?」

 

 

新しい装置?だが、ブロリーに取り付けなければ…

 

 

「これさえあれば遠隔操作により、もう一度ブロリーは俺が自在にコントロールできるというわけだぁ!!ふわぁ〜はっはっは!!」

 

 

「そしてブロリーのマスターとやら。可哀想だが俺の本来の計画にお前は必要ない!」

 

 

「な、何を言っている!ブロリー!パラガスを倒せ!」

 

 

「ブロリー。そのマスターに張ったバリアを解除しろ」

 

 

「!?」

 

 

ブロリーのパワーを自由にコントロールできるというのはやはり本当なのか…!!くそっ…現代科学め…

 

 

「その気になった俺だぜ。」

 

 

パラガス渾身のエネルギー弾をブロリーのマスターに放つ。それをただの人間が対処できるわけもなく…

 

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

世知辛いなぁ…ブロリーを取ってしまったばかりに…もしかしたら俺の末路になるかもしれないからあまり笑えないが。

 

 

「はっはっは!いいぞぉ!俺とブロリーを邪魔するマスターはもはやおらん!!ブロリー。俺のマスターと契約してしまえー!!」

 

 

「はい…」

 

 

!?引き抜きルールには必ずマスターが近くにいて同意が必要なんじゃ…いや、待て…

 

 

・この戦いで最後のアニメキャラ1人が消えそうになり、マスターが敗退する時に限り、他のマスターとそのキャラが同意すればそのマスターが呼び出したキャラとすることが可能

 

 

どこにもマスターがその場にいなくてはいけないだなんて書かれていないじゃねぇか!!例えばスマホで引き抜く云々を伝えてマスターが承認するという旨の返信をするとか基本的に仲間歓迎ですよ〜とかもしお前が倒されたら俺のマスターになれと予約みたいなことをしてもありだと!?

 

 

まずいまずいまずい…しくじった!!仮にパラガスが引き抜くにしてもそこでマスターの顔が見られればと思っていた…!!だが、完全に計算が狂った!!

今はこの場から逃げなければ…!!だが、手負いのアイリスを置いて逃げるわけには…だが、すぐ逃げなければ…

 

 

すぐ逃げてアイリスから1km離れたらルール上こちらへアイリスが戻ってくるがその間に撃破されたら意味がない… 本格的に詰んだか…?

 

 

パラガス相手ならユウキでも余裕だが、パラガスはブロリーを全て動かしているのではなく、ブロリーがあらぬ行動を取った際に軌道修正するように抑制させているだけだ。

 

 

「お前ら。俺達の狙いはかつて俺の計画を邪魔したカカロット、ベジータ、孫悟飯、ピッコロ、トラ…ト、トラ…トラなんとかでございます。どうせ今日の戦いはもう…何もかもおしまいだ。 俺とブロリーに相手に戦う気がなければ逃げてもいいぞぉ!」

 

 

お前などに興味はないってか…おーい!あと一人誰か忘れちゃいませんかってんだ!なんて軽口叩ける余裕もない。

 

 

「…ッ!!ユウキ、逃げるぞ…」

 

 

俺は手負いのアイリスを背負ってすぐ逃げた。

このゲームのルール上、宇宙が破壊尽くされたりはしないだろう。

今は負けてもいい。次勝つために準備しなくては…

 

 

『試合終了!』

 

 

「くそったれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

情けない。自分が情けなくなってくる。もっと自分が強ければ…俺がただの人間ではなく、空手や剣道などをやっていたり、能力者であればもっとこいつらの役に立てるのに…!!

 

 

『今日の戦いで残り参加者が160人になりました。明日はスペシャルな戦いがあります。お楽しみに!』

 

 

ん?スペシャルな戦いか…まぁ、期待しておこう。もしかしたら俺が力になれるかもしれない。

 

 

 

その後2日目の行動はよく覚えてない。俺が動揺すれば2人にも影響するので上手いこと動揺を隠しながら観光していたことだけは覚えている。

 

 

 

そして3日目。ついに飛行機に乗って帰る日だ。

 

 

 

「ふぅ…なんだかあっという間だったね…」

 

 

本当にあっという間だったよ。2日目とか全然楽しめなかったし。

 

 

「では、帰りましょうか」

 

 

「あぁ」

 

 

アスナのマスターから貰った飛行機代でチケットを購入し、飛行機に乗った瞬間…

 

 

『スペシャルバトル開始です!』

 

 

「!?」

 

 

今この状況で!?もちろん対策を立てる暇なんてなく、すぐさま意識がフェードアウトした。

 

 

 

 

 

 

「ん…」

 

 

「ようこそ!これから貴方をスペシャルな戦いの場へと案内するわ!」

 

 

水色の髪と瞳、ピンクの羽衣。そして妙なテンションの高さ。アクアだと分かるのにそう時間はかからなかった。

 

 

「アクア様。何故貴方がここに?」

 

 

「え?それより何で私の名前を?もしかしてアクシー」

 

 

「違います。」

 

 

「まだ言い切ってないでしょ!!会話を止めないで!!」

 

 

ヨハネ様を崇拝する漆黒教の俺としてはアクシズ教に入るのは論外である。宗教勧誘するなら他を当たってください。

 

 

「で、私がここにいる理由だけど…なんと天界から今日1日臨時で女神をやってって頼まれちゃってね!引き受けてくれたらこの高いお酒をもらってもいい!って言うから大喜びで引き受けたわ!」

 

 

あら…天界もアクアの手も借りたくなるほど忙しいのか。

 

 

「私が思うにはこの戦い…神様が関わっていると見たわ!きっとなんらかの神が娯楽と興味本位で開いたのよ!」

 

 

酒をちびちび飲みながら説明するアクア。職務怠慢で返してもいいんじゃないか?

だが、女神だからかは知らないが、たまーに的を射た発言もするのであまりこいつの話を流せないな。

 

 

「で、本題に戻るけど…貴方はこの戦いで生き残った160人!このスペシャルステージで勝ったらご褒美があるのよ!」

 

 

勝ったらご褒美ねぇ…勝ったら俺もあいつらの力になれるだろうか…

 

 

「負けたらペナルティは?」

 

 

「ないわ。一切ないわよ。」

 

 

「本当にないんだな?」

 

 

ペナルティとしてこの世から消されるから何にもありませんよとかだったらしゃれにならないぞ。

 

 

「信じてよー!!本当にないわ!エンターテイメントだと思って楽しみなさい!」

 

 

うん、どうやら本当にないらしい。悪いことをしたな。

 

 

「疑ってすみませんでした。女神様」

 

 

「うん、しっかりごめんなさいできるのは良いことよ!そしてそのスペシャルバトルのルール説明!貴方…バカとテストと召喚獣は好きかしら?」

 

 

バカとテストと召喚獣…どう説明すればいいか…ちょっと迷いはするが、Fクラスの主人公吉井明久が試験召喚戦争を行い、Aクラスに下克上したり…みたいなコメディだったな。

上手く説明はできないがとにかく面白い。

テストの点=戦闘力。当時子供だった俺は魅力的に感じていた。

今も高2でまだ子供だが。

 

 

「その試験召喚戦争で全クラスバトルロイヤル!勝った組が優勝でご褒美ゲット!

そして撃墜王には更にスペシャルなボーナス付き!細かいルールは後で説明されるわ。」

 

 

面白そうだな。試験召喚戦争…やってみるか。

 

 

「で、俺達はオリキャラみたいな扱いになるのか?」

 

 

「バカねぇ…そんなことしたらクラス名簿ほぼ全員覚えていたり、顔を知っている人がオリキャラを炙り出して勝つに決まっているじゃない。」

 

 

は!?主要人物だけではなく、モブ全員!?のび太くんのクラスメイトに出木杉がいるから万年2位のガリベンくんってやつがいるってことを覚えるより遥かに難しいぞ!?

 

 

「だーかーらー既存のキャラの身体を借りちゃおうってわけ!」

 

 

は?待て待て…その理屈はおかしくないか!?

 

 

「第一AクラスとFクラス合わせたら100人いるんだぞ!!シンプルな計算をしても2年生だけで300人!半分ちょっとしか埋まらないぞ!」

 

 

Aクラス50人マスターで埋められたガチクラスに対してFクラスで俺だけだったら姫路を引いても勝ち目がない気がするんだが。

 

 

「だから半分以下はただの普通の生徒よ!そしてどのクラスにも極力公平にマスターを分けるわ!撃墜王を誰かに取られたくなかったら生徒に憑依しているマスターを割り出してそいつを倒しなさい!

味方に撃墜王が出そうなら上手いことそいつを倒させるように他のクラスのやつを仕向けなさい!!」

 

 

滅茶苦茶やりやがって…賞品があるなし以前に気楽に楽しめるゲームにはならないな…

 

 

「空になった俺の肉体はどうなる?」

 

 

「このスペシャルバトルは何日かにわたるけど…安心していいわ!戻ってきたらここに来る前の状態になるの。まぁ、身体を乗っ取る系の能力者がマスターの肉体を奪っちゃズルいからね。それを阻止するためのルールね。」

 

 

「そこにある紙を開きなさい。その子の身体を貴方は借りるのよ!」

 

 

俺は勇気を出して紙を開いた。そこに書かれていた名前は…

 

 

「え!?こいつか!?いや、待て待て!ふざけんな堕女神!」

 

 

「うわぁぁぁぁ!堕女神って言った!謝って!私に謝って!」

 

 

「お前はバカ丸出しだ!!お前だって必ずあの戦いに参加することになる!あっちに戻ったらお前が登場するのをみんなで楽しみに待っていてやるぞ!!」

 

 

俺が最後にそんな捨て台詞を吐いたところで再び世界は暗転した。

 

 

 

 

本当に文月学園に来た…の?にわかには信じ難い…これってユウキと初めて会った時と似たような感覚がするわね…

 

 

 

今のアタシはあいつよ…あいつ…催眠をかけるぐらい言い聞かせないとボロが出そう…はぁ…何でこうなったんだか…

 

 

 

やはり身体が…ん…? とりあえず今自分のおっぱいやお尻触っていたり、トイレに駆け込んだ女。そいつらは信用できない。してたまるもんですか。

 

 

…え、待て…ちょっとだけなら…?

 

 

「…優子、どうしたの?」

 

 

すぐさま軽く下を噛み、自分の下劣な欲望を抑え込み、隣からやってきた代表(霧島翔子)に対応した。

 

 

「あ、代表。何でもないわよ。」

 

 

「…今度のクラスバトルロイヤル、大丈夫?」

 

 

「えぇ、誰が相手であっても…勝つのはアタシ達A組よ。」

 

 

木下優子…これが今のアタシ…味方も敵も全員を欺き、完璧に木下優子を演じ切った上でこの戦いに勝つ!




最後まで見てくださり、ありがとうございます!

タイトルをパラガスメインにした割に出番少なくてすみません。

そしてバカテスが好きな方が多くいたので思い切ってボーナスステージのバカテス編、スタートさせちゃいます!!
木下優子に憑依した津島隼人の運命はいかに!?

もしバカテス編がお気に召さない方は章区切りでバカテス編の話はまとめておくので元に戻るまで待っていてください。

次回もお楽しみに!それでは!!

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