アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
ありがとうございます!
他の人の作品から見ればまだまだ至らないところもありますがこれからもよろしくお願いします!
ストレスを溜め込みすぎたりはしていないだろうか。
ストレスと聞いてあまり良くないイメージを想像する人もいるかもしれないが、ストレスは決して百害あって一利なしではない。
同じストレスにさらされた場合、ストレスに耐性がある人間の方がストレスに打ち勝ちやすい。
適度なストレスがあることで注意力も上がったり、仕事などの効率も良くなったりする。
あくまで適度なものならストレスはなくてはならない存在なのだ。
だが、あくまで過度。ストレスの発散も上手く行わなければならない。
もしストレスを溜め込みすぎると…
〜
さて、結構負けたな…太刀川さんは強かった。
だが、ユウキは次やれば勝てると信用している。
敗因は俺の指揮とデータ不足だろう。
「さすがA級のやつは違うな…」
「わぁ…ここのホテルの食事すごいね…」
「まるでパーティのようです」
あ、やべ。ぶつぶつ考えごとしている場合じゃないな。
「あの…あれは何ですか?」
チョコが滝のように流れている。あ、あれはチョコレートフォンデュか。
「あれはチョコレートフォンデュって言ってだな…あそこにあるマシュマロやいちごをあそこに入れて、チョコを付けて食べるんだ。」
甘いものが好きな俺としてはマシュマロとチョコフォンデュ最高です。素晴らしいホテルだ。アスナのマスターに感謝しなくては。
「ほら、空いたぞ。」
「は、はい!」
チョコレートフォンデュだなんていつぶりだろうか。今思えばアニメグッズなんかにお金使いすぎてこのような楽しみを忘れていた気がする。
「これは中々美味しいですね。」
「そうか…」
「ん?」
妙だ。あの人…コナン君でなくても分かるくらいおかしい。
皿の多さの割に食べている様子がほとんどない…というかこいつは往復しかしていなくないか…?
「どうしたの?あそこのお寿司なくなっちゃうよ?」
「あっ、悪い!サーモン取っておいてくれ!」
気掛かりだが…まぁ、もしマスターなら今後見ることもあるだろ。
そしてあちらは俺達に気づいていない。
ラノベ系統のアニメ知識が乏しいやつなのか?
それともキャラには必ず認識阻害をかけていると思い込んでいるか…
はたまたパシリにされている可能性もありそうだな。
ホテルでのバイキングを終え、温泉に行くことにした。
「温泉楽しみだな〜」
「あぁ、カギは預けておく。今日の戦いは終わったし、ゆっくり入ってて構わないぞ。」
「では、お言葉に甘えて…」
とりあえず温泉に入った。もちろん先に身体を洗ってはいる。
身体を先に洗ってから入るのがマナーだと俺は思ー!?
温泉の量が増えた!?供給量は変わってない…ということは誰か入ったか?
風呂に人が入ったら量が増えたと感じ、あがったら量が減っていたという経験は誰にでもあるだろう。こういうのは確かアルキメデスの原理とか言うらしいが今まさにそれが起こって…?
「嘘だろ…?」
どこにもいない?そんなはずはない。先ほどの明らかな増量はあの流れている量を遥かに凌駕していた…!間違いなく誰かが入った!
それもかなり大柄な男が!
もしかしてこのホテルにも呼び出されたキャラが…?
他にも客はいるし、俺がマスターかはまだバレていないはずだ。
だが、流石にあいつらがいない中でここにいることが出来るほど図太い神経はしていない。確実に戦いはないと分かっていてもいい気はしない。上がるか。
俺は預けたキーを受付で貰うとお土産も買うか迷ったがそもそも渡す相手がいないと悟り、とりあえず炭酸飲料と飴だけ買って速やかに部屋に戻った。
「さて…」
「北海道だと東京よりやっている深夜番組少ないな…」
オタクはBSがないとやってられないな。風呂上がりに買った炭酸飲料を飲みながら俺はチャンネルをテキトーにいじる。
「あんま面白い番組はなし…アニメ専門チャンネルとか入れろよ…」
ドラマはあまり見ない。というか基本アニメしか見ない。
「さーて、もう寝ようかな…疲れたし…」
二人には悪いが早めに眠らせてもらうか…
「…きて!起きて!隼人!」
「起きてください!」
「ん?どうした?ユウキ、アイリス…あと5分…」
「もうそろそろ戦いが始まるよ!」
「今日のは終わったんじゃ…」
「今は午前2時25分!!」
「やべ!聞き逃した!!」
俺は急いで眠気覚まし用に買った棒付き飴を口に含み、戦闘態勢に入った。言うまでもなく戦うのは俺じゃないが。
『試合開始!』
ドカァァァァァン!!
「何だ!?」
いきなりホテルで交戦か!?急いで扉を開けるとそこにいたのは…
「お前はブロリー!!」
「よけろナッパ!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
恐らくナッパがやられたか…いや、それより…
まさかブロリーとこんなに早く会うとは…!!
「ユウキ!窓から逃げるぞ!」
「うん!」
ユウキが飛べるので俺とアイリスをなんとか逃がさせてもらった。
流石に二人を抱えての長距離飛行は厳しいはずなのですぐゆるやかに降りたが。
「ブロリー!追うぞ!」
ブロリーのマスターも追ってくるか…!
「ユウキ!アイリス!迎え撃つぞ!」
ブロリーは千年に一人現れると言われた伝説の超サイヤ人…
そのパワーは生まれた直後の戦闘力でもナッパを軽々と越すレベル。
あんなのに正攻法で勝てるか?気は乗らないがマスターを殺すしか…
「やぁ、キミもマスターだね。」
あ、さっき飯の時に会ったやつだ。もしかして風呂はブロリーがいたからだな。 ん…よく見るとそいつを囲む球体があった。
「何だ?その趣味悪い球体は…最近大学生とかに流行ってるらしい何かの球体に入って、ぶつかり合ってウェイウェイするあれか?」
ちなみに俺はそれの名前も実際のルールも知らん。そして大学生がウェイウェイしてるなんてのは完全に偏見である。
「ふざける必要はないよ。分かるだろう?ブロリーが俺に張ったバリアさ。」
確実に引き抜きなどを行う場合、マスターは死にやすくなる。だが、呼び出したキャラが完璧なバリアを張りさえすればそのリスクは限りなく0に近づく!!
「あの時…風呂に誰もいないはずなのに湯の量が増えたのを見えない誰かが入ったと断定し、すぐさま上がったのならそいつがマスター…上手く引っかかってくれたな。」
「てめぇ、自分がやらかしたミスを作戦みたく言うのやめろよ」
「…」
あ、黙り込んだ。ただカマをかけてみただけなのにあれは事実だったんですね。
「全く…人様の旅行を邪魔しやがって…お前は何を願うんだ?」
「願い…?俺はブロリーと共にただ破壊するだけさ…この腐った世界を!!それにはこのゲームはヌルすぎる!!破壊しても戦いが終われば戻る!敵マスター以外の人間を害する破壊は不可能!だから俺はこの戦いで優勝し、全てを破壊する!!」
まぁ、オタクが200人もいりゃそういうやつもいるか。まるで子供の八つ当たりみたいだな…幼稚で大変迷惑。
「くだらない…。お前はくだらないよ…可哀想なやつ…」
「お前に俺の何がー」
「そんなの知らん!!」
「…」
あ、やっちまったか。マスターを刺激しすぎた…!
「ブロリー!!あいつを…殺せ!!」
「アイリス!」
「『エクステリオン』ーッ!!」
アイリスが全力でエクステリオンを撃つが、ブロリーはエネルギー弾1発でそれを軽々と打ち消した。
「ヴォーバル・ストライク!!」
ユウキの渾身の突きがブロリーに炸裂…せず、腕を掴まれ、投げ飛ばされてしまった。
「きゃっ!」
「っ!」
なんとか吹き飛ぶ前にユウキをキャッチできたが…これは厳しい戦いになるか…
「とっておきだぁ…」
ブロリーがアイリスめがけてエネルギー弾を!
「きゃぁっ!」
「アイリス!!」
エ、エネルギー弾が見えなかった…。アイリスは無事で消えてはいないが大ダメージを受けているだろう。これ以上はまずい。
ユウキで勝てるか…?いや、勝ち筋が見えない…
「ははは!この調子でこいつらを…」
「探したぜ。ブロリー」
「!?」
ま、まさか…ブロリーと呼ぶということは仲間?いや、あいつの口ぶりからブロリー以外の仲間はいないだろう。
飛んできたから恐らくマスターではないはずだ。
ならドラゴンボール関係の…
「だ、誰だ!!」
ブロリーのマスターが酷く動揺している…あれはやつにとっても不確定要素だったのか…
「パラガスでございます。 ふふ…」
左目に傷を負った中年男性。それは紛れもなくブロリーの親父であるパラガスそのものだった。
パラガスのリクエストが来て、これどうすりゃいいんだ?となった末、だったらブロリーと一緒に出そうか。という軽いノリで出しちゃいましたw
ブロリーをリクエストしてくださったたこ焼き大好きさん。
パラガスをリクエストしてくださったペコーシャさん。
二人ともありがとうございます!!
これからも応援してくださると嬉しいです。
次回もお楽しみに!ではでは!