リインのアトリエーアインクラッドの錬金術師ー   作:kaenn

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オーディナル・スケール編的なものですが…
短いですよー


第2話 一足早く…… *

新生アインクラッド第35層ミーシェ主街区

 

早朝の朝露がかわかないぐらいの時間に、とある雑貨屋で人の話し声がした。

 

「わーー…リインさん綺麗です……」

 

「リインさん素敵ね、ハァ〜……私もいつかキリト君と………」

 

【挿絵表示】

 

私の着物姿にステラとアスナが称賛してくれる…まぁ明日菜のは惚気も混じっていたが……

現実世界での結婚式はクラインの実家の事情でまだ出来ないが、一足早くALOで仲間を中心にやってしまう事にした。

今日がその日なのだ、昨日からログインして居た彼女達は就寝の為一度ログアウトしたが、今朝も直ぐログインして来てくれた。

リズやシリカは家の用事があるそうで今は居ないが、結婚式には間に合わせるからと言われたので席は準備している。

料理はもちろん私やアスナが作ってもう会場に準備済み………

後は何だろうと考えに耽っていると、

 

「ママのお料理も美味しいですがリインさんのも凄く美味しいですよ♪このパフェも甘くて美味しかったです♪」

ナビゲーションピクシーという事になっているキリト君とアスナの娘のユイちゃんが身体の3倍ほどのパフェを平らげるとそんな感想を私に伝えて来た。

 

「ふふっ、其れは良かった…では此方のかき氷も如何かな?」

 

微笑ましく頬に生クリームが付いているユイちゃんにアイテムストレージからイチゴシロップのかかったかき氷を取り出して見せると、

 

「わぁ〜!それはパパとママが夏に遊園地に連れて行ってくれた時のやつです♪食べて見たかったんです、ありがとうございますですリインさん♪♪」

 

と、目をキラキラさせて受け取るとスプーンを手に取り食べ始めた。

 

「あっ…ユイちゃんそんな急に食べたら……」

 

アスナが心配そうにユイちゃんに声をかけるが少し遅かったようだ、何故なら

 

「あーーー…何か頭が痛いです⤵︎ステータスにペナルティーは付いてないのに何ででしょう?うぅ……」

 

私もさすがに全て食べきるとは思わなかったので言わなかったが、かき氷が完成した時クラインに食べてもらって確認したのだ、まさかアイスクリーム頭痛まで再現されているとは思わずそれが判明した時研究者魂が燃え上がり何度も何度もクラインで実験してアイスクリーム頭痛がでる条件を調べたのだ。

因みにその条件とは、

①かき氷を全て食べる

②3分以内に完食する

③安全圏である

の3つだったそれが判明するまでクラインのALO内での食事の7割がかき氷になり、家でもフィールドでも涙目でかき氷を食べるクラインが目撃された。

 

アスナの右肩に落ち着いたユイちゃんに謝り視線を鏡に向ける。

 

「わざわざ義母さまの着物にそっくりな物を作らせるとは……いったいいくらしたんだか…ふふふ。」

 

鏡に写るのは現実世界で遼太郎の実家に挨拶に行った時結婚式に着てくれと義母さまに譲られた着物にそっくりな着物を着た私の姿

こんなに幸せで良いんだろうか?

そう思いながらも笑顔が溢れてしまう。

 

「そう言えばリインさんも今日の夜にSAOBOSSとの戦いにいくんですか?」

 

「ん?確かオーグマーだったか?残念だが私の寮は夜間外出禁止でね、もし昼間や夕方に出るようだったら参加するさ。」

 

ふとアスナからオーディナル・スケールのイベントに参加するのか?と聞かれると不参加を伝える。

 

 

 

 

………私は知らなかったのだ、ずっと続くと思っていたこの幸せが壊れる事件が起きる事など………

 

 




続きを書く気は有りますが映画見て書きたくなった、後悔はしていない。3月16日挿絵?追加

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