リインのアトリエーアインクラッドの錬金術師ー   作:kaenn

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私の誕生日と友人の趣味でウチに来たキーポッシュ?
を見て考えついた短編です。

本編楽しみにしている方が居たら申し訳ないので少しでも投稿して見ました。
因みに本編でのツヴァイの登場はほぼ無くなりました。
データが消えの時に修正して居て齟齬が出てしまったので…

一応世界は同じですのでどうぞ。


番外編 ”紫の剣聖”

プロローグ

 

”紫の剣聖”

 

「やぁ、アーちゃん!最近キー坊とは上手くやって……痛い、痛い!……悪かったヨ。」

 

「って、今日はアーちゃんとキー坊に聞きたい事があってナ?

今さっきリインとクラさんには聞いて来るけど、

このアインクラッドには二つ名が付いているプレイヤーが居る事は知ってるよナ?」

 

「そうそう、オレっちの”鼠のアルゴ”だったりアーちゃんだったら”閃光のアスナ”、キー坊だったら”黒の剣士”、リインは”銀の聖女”、クラさんは”侍大将のクライン”だロ?

まぁ、他にも話題になる様ナ人物は聞いて情報を集めてたんだガ…どうやっても殆ど情報を集められなかったプレイヤーが居てナ?

もし知ってたら教えて欲しいんだガ……2人は”紫に剣聖” っテ知ってるカ?」

 

 

リンダースのリズベット鍛冶店内のプレイヤーホームで黒っぽい服装のキリト

若奥様風の服装をしたアスナ

鍛治装備の リズベット

は、目の前に座るアルゴにそう質問されると各々の心当たりを話した。

 

「俺は月夜の黒猫団って言うギルドに入っているんだが、このギルドメンバーと27階層でモンスタートラップに引っかかって死にかけた時に助けられたのが最初かな?

それからちょくちょく見かけるがあんまり話した事はないな…凄い綺麗な人だったのは覚える。」

 

キリトの”死にかけた”と、”綺麗な人”発言に横に座るアスナが、

「何それ?!初耳なんだけど!」

とお怒りモードに突入すると、必死に弁明するキリト共々ほっぽって、アルゴは空気と化しているリズベットに心当たりを聞く。

 

リズベットはこのタイミングで話を振られるとは思わなかった様で飲んでいた紅茶モドキを噴き出し、口元を拭うと思い出しながら話しだした。

 

「私が初めて会ったのは……何階層か忘れたけど鍛冶屋を開く前に露店で武器の修理屋やってた時かな?

……なんか幾つも剣を持っていて修理が追いつかないから専門の鍛治職人を探してる、って言ってた。」

 

リズベットの発言に関心を寄せて続きを促すアルゴ

 

「其れからは毎回剣の修理は私の所でやってくれてるんだけど、毎回差し入れとしてリインの所と変わらないぐらい美味しいお菓子とか料理を差し入れてくれるの!

ほんっとに美味しいんだから!」

 

途中からリズベットの口端に涎が見えた気がしたが、気の所為という事にして質問を続けようとしていると、夫婦喧嘩が終わったのかアスナが何かを言いたげにこちらを見ていた。

 

「アーちゃんどうしタ?オレっちの顔に何かついてるカ?」

 

アルゴを凝視するアスナにアルゴが何か?と疑問顔で聞くとアスナは「違うけど…」と言ってから話しだした。

 

「たぶん…アヤメさんだと思うけど、アルゴさんが探してるのって紫色の髪のメイドさんでしょ?リイン先生と一緒に居た時に初めて会ったんだけど最初は失礼な人だと思ったわ。」

 

アスナの発言に今までの情報との齟齬を感じて

 

「どういう事?……それに最初ハ?」

 

とアルゴが質問すると、アスナは思い出す様に目を閉じて

 

「ん〜〜…初めて会ったのは第1階層攻略して少ししてからだから………第2階層のボス部屋が見つかる前だと思うけどね?最初はリイン先生の本名を大声で叫んだと思ったらよく分からない事をずっと捲し立てていたのが印象的だったわ。」

 

最初は印象が悪かったの、と言うアスナに”よく分からない事”?を質問すると

 

「うん、まだその時はメイド装備じゃなかったんだけど……なんだったかな?…確か…転生…魔法…管理…ベルカ?後はなんだったかな?

最初はリイン先生も驚いてたけど途中から全く話が噛み合わなくなってアヤメさんが怒りだして去って行ったの。

それから当分会ってなくて、次に会った時にはもうメイドさんになってて

「以前はとんだ失礼を致しました。」

って凄く丁寧に謝られたんだ。」

 

アスナの発言に、今まで無かった情報が多くアルゴは身を乗り出して続きを促す。

 

「その後はリイン先生とは交流があるみたい、この間回復結晶買いに行った時もリイン先生と話してたしね?」

 

”銀の聖女”と”紫の剣聖”は仲が良いっ、と………ん?それじゃリインはなんでオレっちに

「…偶に買い物に来るけどあまり知らないなぁ…」

って言ったんダ?

…そう言えばリインが言い淀むのは珍しい、頭の回転が速いのか打てば響く鐘の様に答えが返って来るリインが言い淀むのは今回が初めての様な気がする。

ふむ…本人が嫌がらなければ探るのもありか?

 

と、考えていると

 

ーチリ〜ンー

 

とリズベット武具店のショップ側にお客さんが入ってきた様だ。

そこに居たのは、

 

「ご免下さい、リズベット?いらっしゃいますか?」

 

どこからどう見てもメイド…圧倒的にメイド、丁寧な口調、物腰も穏やかで腰に剣を携えた右肩のサーコートが印象的な美人が居た。

 

アルゴは思った…コイツだ!、と。

 

【挿絵表示】

 




本編楽しみにしている方がもし居たら、

年末に1話だけでも上げたいですね…

最悪でも年明けには一つ時事ネタを入れて…

それではまた。

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