リインのアトリエーアインクラッドの錬金術師ー   作:kaenn

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うちのリインさんチートですがステラちゃんも普通の人間枠からは若干外れます。

能力が高く感じないのはアスナやキリトを基準に考えていたからで、SAO時代からずっとハイスペックのままです。

オリキャラのステラ視点ガンゲイルオンライン編です、ネタの1つとして突っ込んでみました。


番外編 ステラのGGO *

ードーーン……ドガーン!ー

 

草原フィールドの数少ないストラクチャーに隠れてMK-57突撃支援砲を敵プレイヤーに発射する。

 

「ぐわっ!……」

 

命中したようだ、プレイヤーの周りの地形ごと吹っ飛んで行った。

 

【挿絵表示】

 

「あっ!大変、移動しなきゃ……よいしょっと…」

 

私の持っている銃?は威力に見合った大きさと轟音の為一発撃つと必ず居場所がバレてしまうので必ず移動しなければならないのだ。

それにこの突撃支援砲は重い、どのくらい重いかと言うと10キロの米袋を3つ纏めて持っているような感覚だ、店長はそれくらい軽く持ってみせてくれるが私は”普通の”女の子だ、実家の影響で少し鍛えているがあくまで”普通の”人間の範疇に収まるぐらいの力しか無い。

よってこのGGOのルーキーレアガチャで当たったコレを使うしかない現状は良くはないが、チュートリアル終了ガチャのSレアバズーカよりはましな為に使い続けている。

 

「菊岡のおじ様もどうして私なんかに依頼してこられたのでしょう?もっと他に適任な方が居るでしょうに。」

 

3日前お父様に呼ばれて書斎に行くと、お父様と菊岡のおじ様が居てお父様が私に、

 

「来たか蒼華、座りなさい。」

 

と言い、私は何故菊岡のおじ様も一緒に?と思いながらも椅子に座る。

 

「久しぶりだね蒼華ちゃん?最後に会ってから何年たったか分からないがキレイになったね、外であったらわからないよ。」

 

「いやですわ、おじ様こそ何時もピシッと決まってカッコいいですわ。」

 

おじ様が褒めてくれるのを嬉しく感じ、おそらくは私の初恋の相手であったであろうおじ様はカッコ良く見えるが、今はもっと好きな人が出来たので前より冷静に会話することができた。

 

「それでお父様?私に御用事があるとお母様からお伺いして来たのですがどんな御用でしょうか?」

 

微笑ましそうに私とおじ様を眺めていたお父様が私の質問に答えるため真面目な顔になり佇まいを直して話を切り出した。

 

「うむ、今日はお前の父親としてでは無く警視庁サイバー事件対策部副本部長として話をさせてもらう。」

 

家では道場でしか見たことの無い表情に私も気を引き締めてお父様のお話を伺う。

 

「菊岡の持って来た案件なのだが……最近RMT推奨のオンラインゲームが有るのは知っているか?」

 

「えぇ、ガンゲイルオンラインですね?警察でも射撃訓練の一環としてやっているようでなかなか良くできたゲームと聞いていますわ。」

 

お父様の質問に答えるとお父様は苦笑しながら、

 

「そう言えば、あのゲームの上位ランカーにメイド服を着た砲撃手がいるらしいな?何やらすごい命中率で一度狙われたら逃げられないと有名になっているそうだが……確か名前がステラ…と言ったかな?」

 

うわぁ〜…バレてる………確かに最近やり過ぎて上位ランカーに仲間入りしてしまったが、まさかお父様にバレるなんて……と頭を抱えていると、

 

「いや、蒼華ちゃん今回に限っては好都合なんだよ、なにせ私が依頼したい案件はそのガンゲイルオンラインについてだからね?」

 

おじ様は可笑しそうに口に手を当てて私に依頼内容を伝えてくる。

 

「ガンゲイルオンラインで依頼……まさか”デス・ガン”ですか?」

 

最近プレイヤー間で噂になっている事件を思い出し、個人的に調べている事を伝えるとお父様とおじ様は、

 

「「相変わらずだな(ね)。」」

 

と声を揃えて言った。

 

「美少女探偵は健在だね、まさかもうここまで調べているとは…この資料を見る限り警察でも掴んでいないネタまで……蒼華ちゃん?この資料貰っても?」

 

「えぇ、其方はコピーですのでお持ち頂いても大丈夫ですわ。」

 

おじ様に資料のコピーを提供するとお父様が口を開く。

 

「うむ、蒼華、警視庁サイバー事件対策部副本部長として依頼だ!デス・ガン事件の捜査協力要請を申し込む、どうだ?受けてくれるか?」

 

 

お父様の依頼を受けて本格的にデス・ガンの捜査を始めると、同じ様な不審死事件が発生しており犯人がいるのであればどうやって犯行を続けているのか?という壁にぶちあたり、そのモヤモヤを晴らすためにプレイヤーを倒す為ランキングがドンドン上がる。

気が付けば私はトップ20に仲間入りしており次の大会の優勝候補の一角として数えられてしまった。

 

「SAOの人が居ればすぐバレそうですね、何故高性能な装備がSAOと同じメイド服なのでしょう?不思議ですわ。」

 

如何やらBOBに参戦しなければならなくなりそうですし、最近ALOにログインしてないからストレスが溜まりますわ〜〜店長やアスナ達は元気でしょうか?などと考えながら引き金を引く。

 

ードン…ドン………ドドーーンー

2発とも着弾し障害物ごと相手チームのプレイヤーを倒す。

 

「おーい、すーちゃんよー!俺たちの獲物も取っといてくれよ?」

 

「美少女メイドのキツイ攻めで逝けるなんてなんで羨ましい……くっ、何故同じチームなんだ!!」

 

「おーい運営さーんコッチコッチ、こいつが犯人ですよー。」

 

チーム戦のメンバーからヤジ?が飛ぶ、私はそれを聞いて、

 

「皆様?早くしないと私が全て倒してしまいますわよ?」

 

不敵な笑みを浮かべながらそう言うと2人程障害物から出て敵プレイヤーの排除に向かう。

 

ー………パーーン……パーーンー

 

むっ?やられた?スナイプで連続ヘッドショットとは凄い………あの髪の色…シノンか?

 

突撃支援砲のスコープを覗き込むと微かにライバルの姿が見えた気がした。

 

「あの方もいらっしゃるとは思いませんでしたが……楽しくなりそうですわ!」

 

久しく無かった歯ごたえのある相手との勝負に心躍らせながら引き金を引く指に徐々に力を入れて…………引く。

 

私が放った砲弾は轟音と共にライバルが隠れているであろう建物ごと吹き飛ばした。

 

 

「………あいたたた、あの娘相変わらず物騒な物を撃ってくるわね!」

 

シノンが悪態を吐いた所で終了のブザーが鳴り響く。

 

リザルトを見ると個人成績は微妙に勝ってはいるがチームとしては完全敗北もいいところという結果でシノンは密かにリベンジを誓うのだった。

 

 




オリキャラ設定

ステラ=星空蒼華

誕生日2008年7月7日の15歳

旧武家である星空家の一人娘。

居合い剣術の免許中伝でありSAO時代は刀を使い居合い系の技をメインで使用していた。

GGOではルーキー記念ガチャで当たったMK-57突撃支援砲を使い”冥土なメイド”と言う不思議な渾名をつけられる。

因みにステラの由来は苗字の星空を英語読みしただけという安直さ、まぁ明日奈のアスナよりはマシな方。

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