リインのアトリエーアインクラッドの錬金術師ー 作:kaenn
この後もちょくちょく修正入れますので更新は少し遅くなりそうですが、続けていきますのでよろしくお願いします。
では本編です。
ーリインのアトリエ 錬金部屋ー
「……っと、ちょっとやり過ぎたかな?」
リインは錬金釜をかき混ぜ過ぎたか?と思い急いで手を止める、錬金釜を見ると成功のエフェクトが出た為、”ホッ”としてアイテムを取り出す。
「…うーーん!今日は店を閉めてレベリングでもしに行こうかな?」
片付け始めて少ししてから伸びをすると、久し振りにダンジョンでレベル上げをしに行こうか考える。
一応攻略組に属するリインは、時折店を休業して攻略組に置いていかれないようにレベルを上げていたのだ、普段は暇な時や事前に予告をした時だけだったのだが今日は出来たアイテムの効果を試したかったので、フィールドかダンジョンに行こうかと考えた。
「ステラ?今日は店を休みにしてにレベリングに行くがステラは如何する?」
同じ部屋で片付けを手伝っていたステラに一緒に行くか?と声を掛けると、
「一緒に行きます!この間、刀のエクストラスキルで”居合い”というものを手に入れましたの!熟練度上げですわ!」
現実でも居合いの免許をもらっているから嬉しいですわ!と言ってはしゃぐステラは刀をオブジェクト化して構えを取る。
「では手早く片付けて行くとしようか?」
はしゃぐステラを宥めると、了解ですわ!と、元気に返事を返し、一緒に片付けを再開する。
「…そう言えばどちらへ行くんですの?」
「リズの依頼でインゴットが大量に必要でね?第28層の狼ヶ原に鉱石を調達に行こうかな?」
岩石が乱立するフィールドだが鉱石も結構取れるし最前線からも離れていない為、ちょうど良いだろう?と提案すると、
「速い相手のほうが良い練習になります!」と言ってステラは拳を握りしめ気合を入れていた。
「ところで店長、さっき作ってたアイテムってどんなアイテムですの?」
気合いの入った状態から思い出したように何を作ったのか質問してくるステラに
「メルクリウスの瞳っていうアクセサリーだよ、……えぇと、コレだね。」
と、言って渡すと
「?メガネ?ですの?」
と、微妙な反応が返ってきた。
……………その後、メルクリウスの瞳を試したステラはその高い効果に魅了され、ボス戦や未知のクエストなどで頻繁に使用する事になる。
「メガネ…………くっ!しかしこの効果は………」
メガネが嫌いなのかステラはメルクリウスの瞳を掛けるたびになにかと闘っていた。
ーその頃、血盟騎士団本部 ヒースクリフ私室ー
メッセージに新着情報が来るとヒースクリフは周りを見て誰もいない事を確認すると特殊なコンソールを開く。
「ん?………………また”錬金術”か………全く、アストリード女史も厄介なものを……まぁ、そこまで逸脱したアイテムなどが少ないのが幸いか……むっ?この効果はいただけないな、数値を15%から5%へ下方修整して…っと。」
リインが錬金術スキルを使用するたび出来るアイテムが表示されるウィンドウを確認して効果を修正する作業は手慣れたもので、アイテムが完成する前の僅かな間でゲームバランスを壊さない程度に調整を行うヒースクリフ
「ふむ、………いっそ転移システムごと削除すべきか?…………いや、今更だな………もし女史がトラップを仕込んでいたら私の身が危ういかもしれんしな……」
転移システムと錬金術スキルはヒースクリフにも解らない高度な技術で作られており、錬金術スキルそのものを消そうとすると転移システムにまで影響が出てしまい最悪の場合そこでゲームが強制終了してしまう可能性も捨て切れない、そこでヒースクリフは仕方なく錬金術スキルを放置していた。
しかも厄介な事に錬金術スキルそのものにどうやってもアクセス出来ずどんなアイテムが有るのかGMのヒースクリフにも全貌が掴めず、新しいアイテムが出来るたびにウィンドウでパラメータを操作するしか無かった。
「本当に厄介だな……リイン君には私も勝てそうにないしな……いっその事バラしてしまうか?……いやいや、制裁を受ける光景しか思い浮かばん………本当に何故この時代に生まれたのだろう?戦国時代だったら確実に歴史に名が残るレベルじゃないか………正にあの親にしてこの子あり、だな。」
そう呟くヒースクリフの手元には現実世界のリインフォースの記事が集められており、【超人?神様?天使の生まれ変わり?】と、でかでかと書かれた新聞記事が表示されていた。
元々考えていたアストリッド様万能説
リインフォースが本気を出したら、システムコンソールからゲーム改竄されそうなのでリインはシステムコンソールの周囲100mまでしか近寄れないという設定
を作ってたので今回を機に公開してみました。
今回の錬金アイテム
アイテム名
メルクリウスの瞳
品質
79
種類
アクセサリー
効果
命中率上昇:極小(品質により変化)
クリティカル率上昇:極小(品質により変化)
素材
ノーブルクリスタルのカケラ
+
シルヴァタイト
+
泉の主の涙