リインのアトリエーアインクラッドの錬金術師ー 作:kaenn
読む方はこんなもんか?程度の認識でお願いします。
では本編をどうぞ。
11月25日アインクラッド第1層始まりの街
今日は少し肌寒く感じる…外に居る人の吐く息が白い、実際に寒い様だ。
ここ数日は毎日の様にクライン達のギルド風林火山と行動を共にしているが少し休みたくなった私は”1人”で休養の為、トールバーナに泊まっていた。
「そろそろ起きようか?アルゴ…一体何をやってるんだい?」
そう、私は1人で戻ってきたのだがいつの間にか横に金髪ショートヘアーで顔にヒゲのペイントを描いた友人が幸せそうな顔で寝ていたのだ。
疑問に思いながらアルゴの肩を揺らして起きる様に催促する。
「んー…………ママ……後5分だけ……」
完全に素の状態のアルゴを見た私はあまりに可愛く見えた為に写真を撮る。
ーパシャー
スクリーンショットの音がするとアルゴがモゾモゾと動き出した。
「ん?……リインさん……!?おっ!…オゥ、リーちゃんおはよウ。」
完全に起きた様だ。
「はい、おはよう………で?何で私の横で寝ていたのかな?」
少しだけ”私怒ってます”オーラを出してアルゴに質問すると、
「いヤ…あのナ?リーちゃんの部屋ガシステム的ニフレンド入室自由になってたかラ警告でモしようかと思って入ったんだガ…余りにモ気持ち良さそうだったかラオレっちモと思ってナ。」
てへっ♪と舌を出して悪怯れる事なくいけしゃあしゃあと言うアルゴに呆れながら入室自由?今までは必ず許可申請が来ていた様だが………
「ん?何ダこの部屋ヲ買っテホームにしたんじゃないのカ?ホームだったラそういう設定しないと危なイから教えようと思ったんだガ?」
不思議そうに質問するアルゴに私は、
「いや?そんな事して無いが…ちょっと待てアルゴ、ホーム?ってどういう事だ?私は普段通りに宿にコルを払って泊まっただけだよ?」
何故そんな事になっている?普段と違うのは……………あっ!錬金術スキル!
私に思い当たることが有りその反応に気が付いたアルゴが、
「リーちゃん?何カ思い当たることがあるナ、良かったらおネーさんに教えてくれないカ?」
イイ笑顔で言った。
「ふーン…錬金術スキルを取ったラ?そう言えバあのスキルハユニークスキルみたいだしナ、そういった特殊効果があってモ不思議じゃなイ。」
「あぁそうだ…コレが出来たポーション何だが効果の欄を見てみるといい。」
興味深そうなアルゴに出来たポーションを渡す。
ふーん、なんて言いながらアイテムを受け取ったアルゴは効果を確認したのか急に真剣な顔で、
「リインさん!コレ凄い!何コレ?!5%も…………。」
興奮しているのか口調が戻っているアルゴ
思わずスクリーンショットを撮る。
………そう言えばスクリーンショットの中にはアルゴやクライン達風林火山の写真が多かったな…それだけ一緒にいるって事かな。
「そうだリーちゃん?店をやって見たいっていってたよナ?」
正気に戻ったアルゴが不意にそんな事を聞いて来た。
「えっ?確かに言ったが急にどうしたんだ?」
「逆襲の雌牛ってクエスト何だガ料理スキルを持っていルプレイヤーが合計100頭狩ると一部NPCの店をレンタル出来るようになるっテ隠しbonusがあるんだヨ、ちょうど良いじゃないカ一緒にこのポーションも売ると良いヨ。」
「……いらっしゃいどうぞ好きな所に座って待ってて下さい。」
おかしいな……私は何故只管ステーキを焼いているのだろう?
逆襲の雌牛で大量にドロップした牛肉を使ってステーキでも焼こう、などと考えた私が馬鹿だった……最初はちょっとカフェでもやろうかと思っただけだったんだが………。
そう思っている間にまたお客さんが入ってくる。
「リインちゃん!店開いたって言うから食べに……来た……ぜ?」
クラインを先頭に風林火山のメンバーが店に入ってきたが余りの混み具合に固まっている。
「すまないクライン!手伝ってくれないか?手が足りなくて…後でご馳走するから!」
「お?おう、任せろリインちゃん!実家で鍛えた接客スキルをみせてやるぜ!」
オープン1日目は大繁盛だったが余りにも来客数が多かった為、翌日から営業時間が12時から3時までの時間限定営業に切り替わった。
尚、クラインをはじめとした風林火山のメンバーは閉店後の夕方によく店の裏口から入るのを見掛けるようだ。
短いですが一応最新話です。
この当時のプレイヤー達からリインの店の認識はアイテムも売っているステーキハウスです。
リインはあくまでカフェと言い張りますが注文の8割強がステーキ系でお土産としてポーションなどが売れる
ぐらい。
因みに夕方以降に来る頻度はクラインだけが7割残り3割が全員です。