リインのアトリエーアインクラッドの錬金術師ー 作:kaenn
まぁ挿絵の画像はは風景が想像できればいいかな程度なのであまり突っ込まないでくださいねな。
翌日からもステラは刀を見に来ていた、
そして声を掛けて昼食を一緒に摂るのが半ば日課になって来た頃ステラから相談があると言われ時間をとった
俯きながらもじもじしていたステラは顔を上げ、
「あの…急なお願いで申し訳有りませんが…私を雇って下さいませんか?」
「確かにこのごろ忙しいから人手が欲しいとは思っていたがどうして急に?」
何故急に働きたいのか分からないので確認すると
「はい、お給料であの刀を買いたいのですがアレは相当なお値段だと思いますし、私も料理スキルを持っていますので何かお役に立てないかなと思いまして、その……あの刀が買えるまで働かせて頂きたいのですが駄目でしょうか?」
少し涙目のステラが上目遣いで見つめてくる
「いや、アレは売り物じゃ無いんだけど……うーん、………良し!それなら働いてくれるならあの刀はお祝いとしてステラに贈るよ。」
「いいえ!あくまでお金を稼いで買わせていただきますので売らないでくれればそれでいいですから!」
私の提案にステラは全力で首を振る。
「そうか……じゃあ刀はステラに売るから毎月給料を渡すからそこから月々天引きっていうのはどうだい?」
少し考えてから私はステラに提案する。
「それでリインさんが宜しければ……」
恐縮そうにしながらもステラがうなづく
「助かるよじゃあこれからよろしく」
「3番テーブルのお客様からおかわりの御注文頂きましたー」
ステラが働く事になってから4日目の食事処営業日早くも看板娘として人気が出ている
売り上げも伸びているしプレイヤーの情報交換の場としても使われる様になった
しかし、
「お嬢さん、悪いが此方にもご飯のおかわりを頂けるかな?」
おい!暇なのかヒースクリフ!貴方カフェ営業日には必ず来てるじゃないか!良いのか血盟騎士団!
そう、視界に映るのは何処からか和食の存在を聞きつけたヒースクリフが店の奥3番テーブルを午前中占拠している光景だ、別に予約席ではないのだが皆遠慮してしまう為、ヒースクリフが来なくても午前中は誰も座らない言わば特等席の様になってしまった。
午後になれば他の人も座るのだが……
「ステラちゃーんお願ーい!」
「あっ、はい!今伺います!」
そんなことを考えている間もステラが声を掛けられて注文を取りに行く。
お客さんにも慣れて来たのかキビキビ働くステラ。
私は調理に専念できるし、アトリエでも調合に専念できるから大助かりだ
「ボソッ…美人店長に看板娘そして美味しい料理とマジ完璧だなこの店」
「だなぁ…そしてステラちゃんはメイド服ときたもんだ!この店に来なきゃSAOやる価値がネェよ。」
「ちげぇねぇ!」
最早常連となったお客さんが周りの迷惑にならない程度に騒ぐのもいつもの光景だ…しかし看板娘は分かるが美人店長とは……私はステラに比べて可愛くはないんだがな……。
「リインさん1番テーブルから鰻丼1つご注文頂きました!」
気がつくとステラが注文を受けて伝えて来る。
私は手早く準備をしてステラに渡す。
「はい、鰻丼1つお願いね?」
「はい………お待たせしました、鰻丼です熱いので気を付けてお召し上がりください。」
受け取った鰻丼を丁寧に運ぶとそのテーブルのお客さんが蕩けた顔でステラを見ていた………クライン?後でOHANASIダヨ?
クライン逃げてーーー
がやりたかっただけですのであしからず。