この言葉がタブ変換で「お」を打った瞬間に出る時点でもうおしまいだと思い始まました。
ヒロイン決めの投票ですが、結果、アルゴ2票、由比ヶ浜1票、シリカ単独1票となり、アルゴに決定しました。
いや、アルゴは完全に予想外だったので今から何とか出番をねじ込む予定です。
あ、設定も調べなきゃ...これは本格的に設定資料集なんか買わなきゃですね...
今回名前が挙がった由比ヶ浜ヤ、その他のヒロインも、(時間があれば)おいおい短編で書いていく予定です。
長くなりましたが、ではないでは、本編をどうぞ。今回は短めです。
「...さて、飯でも食べるか。」
リアルに復帰してしばらくは体がなかなか動かない。何というかバーチャルの体とリアルの体の感覚を合わせているようなそんな奇妙な状態の中で、しばらくボーっとしている。そもそもは材木座に稽古をつけてもらうはずだったのにいつの間にか自主練をしているのはどういうことだ。というか、あの信者たちのバーサクぶりがかなり印象に残っていてしばらく思考がまとまらない。
「あ、お兄ちゃん。またずっとゲームしてたの?早くお風呂入らないと私が入れないから早く入ってよ。」
「ん?ああ。わかった、今入る...っとと。」
体に力が入らずに若干よろけると小町が心配そうにこちらを見ていた。
「お兄ちゃん、ゲームのやりすぎはよくないよ。ふらふらになるまでやるとか中学の頃そのままじゃん。」
「今はゲームの中でリアルの知り合いと連絡が取れる時代なんだよ。それに雪ノ下や由比ヶ浜もやっているぞ。」
「えっ!?あの二人も?...むむ、これは小町も早速ゲームにログインしなきゃ...」
「お前は勉強してろ。」
受験生がゲームとかシャレにならない。大体今の成績で全力で頑張って頑張って合格ラインのやつが遊びを覚えたら速攻で転落する。だから俺ですらゲームとラノベをすべて封印したというのに、この妹は...
「おまえ、俺の中学時代よりもひどいぞ。」
「うわっ。今すごい暴言吐かれたんだけど。中学時代のごみいちゃんよりもひどいとか、小町的に超ポイント低いよ...」
「お前も大概だ。そもそも昔の俺よりも成績悪い奴が何を言う。」
「.........あ、私ちょっと用事があるから下に降りとくね。」
逃げた。明確に逃げた。そこはせめて勉強ぐらい言っとけよ...
俺は呆れながら風呂に入りに小町の後を追って下に降りる。
1階では小町が一人カマクラと戯れていた。
「ねー、カマクラ聞いてよ。ごみいちゃんがね、私を人間以下のクズってバカにしてきたの。」
「にゃあー」
「それでね、私に勉強しろ勉強しろって保護者ぶっていろいろ押し付けながら、自分はずっとゲームしてるんだよ。酷いと思わない?」
「うにゃあ」
「ねー?カマクラもそう思うよね。」
...どうやら、小町の中で俺の中学生時代の印象は最悪らしい。まあ、全くもって反論できないのがつらいところだが。
さて、風呂に入って今後の作戦を立てるか。
「...よし。お兄ちゃん行ったね。」
これから私は大事なことをします。具体的には、親がいない隙を見計らってほんの少しだけアミュスフィアに入っているゲームであそb...もとい、どんな内容かチェックします。
「これは悪くないことだから、全然問題はない...。うん。大丈夫。」
ゲームにログインすると早速お兄ちゃんのキャラを選ぶ。ふーん。割とリアルそっくり。ちょっとこっちの方がイケメン?でも目が腐ってるから結果的にはトントンか。
「あれ?そういえば、これって性別がどうこうって聞いてたような...?」
よく覚えていないけど、何か性別で制限があったはずなんだけど...思い出せない。まあ、いいや。
「よーし!それじゃあ早速しゅっぱーつ!」
私は、空を飛ぶことを楽しみにログインしていった。
思えば、この時が一番楽しい時間だったと後になって回想することになるけど、それは別のお話。
「ん?なんで俺の部屋の電気が...って、小町!?しかも俺のアミュスフィア...」
どうやら微塵も反省していなかったらしい。せめてあと一か月ぐらい待てなかったのか。
...まあ、無理か。こんな絶好のおもちゃを見せつけてしまった俺にも責任がある。
仕方ない。ここは30分ぐらいは見逃してやるか。
のちに、俺はこの判断を悔やむことになるのだが、それはまだ先のお話。
はい。てなわけで人格リバースです。80000の体に小町の精神。こうでもしなきゃ、小町の出番がないから...
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