捻くれぼっちプレイヤー   作:異教徒

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 間に合ったー!

 ギリギリ締め切り当日に出せました。

 今回はかなり甘々です。最後のほうとか特に。

 なのでそういうのが苦手な人とかは要注意です。

 ではでは、どうぞ。

 


第18章:これは、デートであっても遊びではない

 さて、状況を整理しよう。

 

 

 いま、俺は作戦の一環でシリカと街でデート(?)をしている。

 

 

 この一言だけですでにおかしい。もともとは俺が離れて監視する予定だったのに。

 リズベットが口を出してきてから変な方向に転がった。...いや。その前に雪ノ下か。

 あいつが帰り道で突然作戦変更を切り出してきて...

 それを由比ヶ浜がリズベットに伝えて、シリカと俺に作戦変更の通達が来た。

 結局元凶は雪ノ下か!

 くそ、こうなったら陽乃さんに連絡をつけて...いや。それは危険か。なら...

 「80000さん?ちょっとあそこのカフェに入りませんか?」

 「えっ?ああ。わかった。」

 「どうしたんですか?考え事ですか?まあ、いろいろ気にしてくれてるのは構いませんけど。」

 そういって上目遣いにこちらをのぞき込んでくる。

 「できれば、私のほうに集中していてくださいね?」

 近い近い顔が近い!あと誤解を招くような発言をするな!

 「なんですか誤解を招くような発言って。言っておきますけど、私は...」

 「あーはいはい。キリトが好きなんだろ?キリトハーレム最古参の一人だけど一向に距離が縮まないからこうしていろいろ俺で実験をしている。だろ?」

 「ちょっ!?なんでそんなことまで知ってるんですか!そんなこと一言も言ってないのに。」

 「お前は顔に出やすいんだよ。」

 嘘だ。実際は一色との一件から推測してみただけだが。

 「うう~。そういう80000さんだって、さっきから顔がにやけてますよ。」

 「は、はあ?そんなことあるわけ...」

 「VR内では感情表現が大味になるんですよ。だからさっきから一々反応が分かりやす過ぎます。」

 しまった。完全に自爆した。これからはいつも以上に表情を引き締めないと...

 「必死ににやけを抑えなくてもいいですから。それも出てますよ?」

 「変なところで高性能だな!?このシステム創った奴の性格の悪さがにじみ出てやがる。」

 「まあ、SAOを創るような人ですしね。」

 SAO事件を思い出したのかシリカの表情が少し曇る。

 「...シリカは、SAOについてどう思っているんだ?」

 「どう...。そうですね。最初はとても怖かったです。いつ帰れるのか分からなくって、一人ぼっちで。ピナが仲間になってからはだいぶん落ち着きましたけど、それでもやっぱり怖かったです。」

 「そして、キリトと会ったのか。」

 「はい。キリトさんは私がピナを亡くした時に、生き返らせるのを手伝ってくれたんです。だから、私はキリトさんにとても感謝してます。それと一緒に、ほかの人より一緒にいて安心するんです。」

 キリトのことをシリカはとてもうれしそうな表情で。その気持ちは今も変わらないんだろう。...所詮非リアの推測だが。

 しかし、シリカの笑顔が少し陰る。

 「...だけど、キリトさんの周りには一杯素敵な人がいました。その中に私は釣り合ってるのかなって、時々考えるんです。そのたびに胸のあたりがいたくなって、キリトさんと話ができなくなって...」

 「.........」

 「だから、今回はちゃんと自分の役目をこなしてキリトさんに褒めてもらえるようになりたいんです。そのためにも、絶対に、逃げちゃ、駄目なんです...」

 シリカはうつむいて小さく震える。その様子は、キリトから見放されることにおびえているようでもあり、これからの恐怖に必死に立ち向かおうとしているようでもあった。

 こんな様子を見せられて、まだ作戦を実行できるほど俺は鬼じゃない。雪ノ下の案も悪くはないが少し人選ミスだ。シリカにこんな役目はあっていない。

 「シリカ、作戦変更だ。」

 「駄目です!そんなことしたら、私はキリトさんに...」

 「安心しろ。使えないからと言って見捨てるような奴じゃない。むしろ追い詰めてるんはお前自身だろ?」

 「それは...でもっ!私は_________」

 「なら、一つだけいい方法がある。」

 そういって、俺はもともとの予定していた計画を話す。

 

 

 

 「え、えーっと...80000さん?こんな感じでいいんですかね?」

 「あ、ああ。こっちも問題ないか?」

 「うーん?いつもよりちょっと元気すぎる気がしますけど...大丈夫だと思います。」

 「そ、そうか...だけど意外と難しいな、これ。は...シリカが意外と手馴れていてびっくりなんだが。」

 「うーん。私は身の回りにたくさんのお手本がいましたからね。その人たちをまねてるだけです。これでもこういったことは得意なんですよ?80000さんとは違って」

 「いや...こっちは参考にできる絶対数が限られてくるんだよ...参考にしたら明らかに失敗するような面子しかいなくてだな...」

 「でも、そっちはひとりお手本にできそうな人がいるんじゃないですか?...まあ、やったら悶死すること必至ですかね。」

 「...ああ。だけど、やっぱりちょっと違和感があるな。これ。」

 「それは言わないお約束ですよ...。それに、今回のことはほかのみんなには絶対秘密です。」

 「ああ。それぐらいわかってるよ...だってさすがに言えるわけないだろ...。こんな_____」

 

 

 「「女装(男装)して互いに入れ替わってるなんてっ...絶対に言えるわけないだろ(じゃないですか)!?」」

 

 

 

 

 

 

 




 あと、デート回は次回も続きそうです!バトルシーン待ってる人はごめんなさい!

 次回更新は3日以内を予定してますが、ほかの小説も更新しないといけないのでちょっと伸びるかもしれないです。

 ヒロイン回は、近々、機会があったら。詳細は追って告知します。


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