銀時は今永遠亭へと行っている。骨を折り白玉楼へ帰ろうとしたもののポッドから落ちるという大事故を起こしてしまい永遠亭へ搬送された。命には別状はなく今は布団で寝かされている。しばらくすると銀時は目を覚ます
「う..ここは?」
銀時は辺りを見回すとそこは白玉楼じゃなさそうだった外の景色が違った、白石が敷き詰められた庭ではなく竹林が生えていた。自分の近くには桶とタオルが置いてあり自分の腕に包帯が巻かれてあった。そしてやっと自分の今の状況を把握する
「あっ、なるほどね、俺はポッドから転落して落ちたんか、よく死ななかったな。まあ、俺はジャンプの主人公だからここで死んでしまったら銀魂終了だからいや、小説終了か。」
独り言を呟いてると廊下側の障子が開く。うさ耳を生やしたJKらしき人がご飯を持ってきた
「あの、ご飯持ってきました、ここに置いておくので食べてください。あっそれと私は鈴仙優曇華院イナバ、名前が長いのでできれば鈴仙とお呼びください」
鈴仙は自己紹介をしつつ銀時の横にご飯を置く、銀時は鈴仙をじっくりと見ている
「あ、あのー私の顔になにかついてます?」
鈴仙は顔を確認する
「いや、なんで病院にバニーガールがいるんかなと思ってよ」
「私はバニーガールではありませんよ、月からきたうさぎです」
「バニーガールじゃん、うさぎの女性じゃん!それに月から来たってかぐや姫じゃあるめぇし」
「信じてください!本当です!」
「三百円賭けるか?俺は払うつもりは無いが」
「優曇華の言ってることは本当よ、かぐや姫もここに住んでいるわ。ここは病院でもあり月の民が住まう所永遠亭、そして私は姫様の使い八意永琳です。」
空いてた障子から入ってきた、赤と紫が交わった服に赤十字のマークの入った帽子をみると医者だとはっきりわかった
「月人ね、まあ、こんな世界に来たわけだし信じてやるよ」
(何故上から!?)
鈴仙と永琳は心の中で思う
「では私は薬の片付けしてきますね!」
鈴仙が薬を片付けに行こうとするが畳が盛りあがってる所でつまずきこける
「あいて!」
すると永琳がとっさに反応し鈴仙に駆け寄る
「ちょ!大丈夫!?優曇華!タンカー呼ぶ!?」
「大袈裟過ぎますよ師匠、ただ転んだだけです」
鈴仙はそういい立ち上がる
「いや!もしかしたら転んで怪我してその傷口からばい菌がはいって足を切らないといけないかもしれないじゃない!優曇華立てるの?大丈夫なの?私が案内するから私の声に従ってね!?はい、左、右、左、右、ここ段差あるから注意ね!手術しなくても大丈夫?」
「いや、そこまでしなくても大丈夫ですから....」
銀時はそれを見て「こいつ大袈裟な奴だな」と思っている
永琳は鈴仙に対しては優しいというか鬱陶しい位の優しぃ
銀時は置かれた飯を食べる。銀時は食べ終わった時こう思う
(そういや、新八や神楽どうしてるか、ていうか帰ってきた時が怖い。「どこほっつき歩いていたんだ」とか言われそうだな、いや、待てよ?案外涙を流してお出迎えか?....そりゃあねぇな、うん!それはそれで気持ち悪い。まあ、怒られることは間違いない。何よりうるさいのがババアだな、絶対に今頃家賃払わせに歌舞伎町駆け回ってるよ。タイムマシンでもありゃあな、何事もなく正面から帰れるのによドラ〇モンでも幻想入りしてねぇかな)
「永琳すまねぇがこれ運んでくれねぇか?」
鈴仙のサポートをしている永琳に頼むが永琳は急に表情が変わる
「ちっ、そんなの自分で片付けろよこっちは怪我人のサポートで忙しいのよ、さっ次はこっちよ」
銀時は今の言葉の理解に時間をかけしばらく黙りようやく理解する
「いや、こっちの方が重症何だけど、そちらは転んだだけじゃん」
「いい大人が、これだから人間はこっちは足の有無がかかってるかもしれないのに少しは状況と言うものを知れ」
永琳はまるで人が変わったみたいな口調で言うさっきのやんわりとした表情が今では暴力団やヤクザみたいな面をしているため少し銀時はビビった表情を見せている
「おめえ言ってることめちゃくちゃだぞ!こっちは色んなところ怪我してるの!てめぇこそ状況みやがれ!」
鈴仙は困った顔をしながら銀時の食べ終わった飯を持つ
「あの、私が持っていきますよ。師匠は私に何かあるといつもこうなので」
「大丈夫!?優曇華!もしかしたらその飯に寄生虫が入っていて....」
「師匠....いい加減にしてください!いつも言ってるじゃないですか!大袈裟だって!」
永琳は心配するが叱られる、叱られた永琳はトホホという顔をしながら医務室へと戻っていく
一方鈴仙は銀時の食い終えた飯を洗い薬の片付けをしている。しばらくして薬の片付けを終える、鈴仙は次に薬の売り込みをしに行こうとする
「今師匠とは話しずらいし姫様に出かけてくると伝えてこよう」
鈴仙はかぐや姫の元へ行く。障子の前まで来ると「失礼します」と声をかけ部屋へ入るそこにはファミコンをしている姿の姫がいたどうやらド〇クエをしてるらしい
「あー!もう!クリフト!また魔王にザラキうってる!放っておくといつもこうなのよね!」
「あのー姫様」
姫は振り返りもせず返事をする
「今から薬売りに行ってくるので師匠に伝えておいてください」
「はいはい」
適当な返事をしゲームに戻る鈴仙はそのまま薬売りへと向かう
(あれ?適当に返事したけどなんて言ってたのかしら?まあ、いっか)
その頃銀時は暇過ぎてるので寝ている。しばらく寝ていると永琳がなにやら騒いでるので起きてみる。自然と歩けるようには回復している。障子を開けるとそこには慌てている永琳がいた
「どうした?永琳」
「あっ、天パ丁度いい所に実は優曇華がいなくなってしまったのよ、永遠亭の周りも探したけど全くいなくて一緒に探すの手伝って欲しいのよ」
「天パじゃなくて坂田銀時な。まあ、別にいいけどよ、俺は....」
「姫様ーー!至急来てください!」
銀時が喋る途中で永琳は姫を呼ぶ姫はしばらくするとのそのそとほふく前進でこちらに向かってくる
「なにー?」
「姫様も優曇華を探してちょうだい!探さないとゲーム取り上げよ」
「何よそのいきなりの脅しは、ゲーム取られるのは嫌だし手伝うわよってあんた誰?」
姫は銀時の方を向く
「俺は坂田銀時だ」
「銀時ね、私は蓬莱山輝夜よ。よろしくね」
「とりあえず自己紹介はいいから銀さんはあっち、姫様はあっちを探してきてください」
「「わかった」」
2人は返事をし各自鈴仙を探す銀時は竹林などを探し永琳は各部屋を探す。輝夜は....
「うーん....中々魔王が倒せないわレベル上げないといけないわね」
ゲームをしていた。2人が必死に探す中
銀時と永琳が合流する
「銀時そっちは見つかった?」
永琳は息を切らしている
「いや、見つかんねぇな」
「一旦姫様の所へ行きましょう」
「ああそうだな」
2人は輝夜の部屋へと向かう。その途中
「銀時はなんで一緒に探してくれたのかしら?さっきはあんなめちゃくちゃな事言ったのに」
永琳は銀時が何故鈴仙捜索に参加したのか聞く、銀時はやる気のなさそうな顔を見ながらダメ元でお願いしたがあっさりと了解したのに疑問を抱いている
「てめぇが無理矢理参加させたのとそれに俺のしてる仕事のせいか困ってる人を助けなきゃと思ってしまうんだよな。」
「へぇ、探偵とか?」
「いや、頼まれれば何でもやる万事屋。万事屋銀ちゃんだ」
「何でも屋という事ね、なら今度何か依頼してみようかしら」
「料金は今金欠なんでごっそり持ってくぜ」
「自分の都合に合わせて料金とるのね、ていう事は稼ぎ少なそうね」
「....」
銀時は何も言い返せない
「図星ね、さっついたわ」
永琳はノックもせずいきなり障子を開けるそれを見ていた銀時もノック位しろよと言いたげなかおをしている。
中には輝夜がゲームをしていた。2人はその状況に言葉を失い頬に青筋を立てる。永琳が近くにあるゲームのコンセントを抜く
「ちょ!?もう少しで魔王倒せる所だったのに!?何するのよ!永琳!」
輝夜が目に涙を溜め込みながら叫ぶと銀時も輝夜に向かって怒鳴る
「てめぇは何やってんだ!人がさがしてる時にお前は呑気に魔王討伐か!このばかぐや!」
銀時は輝夜のことをバカと輝夜を合わせばかぐやという
「おい!悪口の合わせ技はやめろ!腹が立つ!ほらさっさと出て行きなさいよ!どうせそのうち帰ってくるわよ」
輝夜はコンセントを入れファミコンの電源を付けて再びゲームの世界へgoする
「あーこの姫クリフト並に使えねぇー、この姫はほったらかすとすぐゲームだな」
今の発言に輝夜がピクッとなる
「なによ!ほったらかすと魔王にザラキみたいに言わないでよ!私が役立たずって言いたい訳!?」
「ああ!そうだよ!ずっとアリーナ(ゲーム)に張り付いて!クリフトの設定と瓜二つじゃんか!」
2人は言い合いしていると鈴仙が「ただいま戻りました」と言い輝夜の部屋に顔をだす。永琳は鈴仙に抱きつき叫ぶ
「優曇華〜どこ行ってたのよ!私心配してたのよ!もしかして私のせいでどっかに行ってしまったかと思ったわよ!」
抱きつく永琳を離す
「いや、私は薬売りをしてきただけです。姫様に伝えた筈なのだけれど」
永琳もその言葉を聞き涙が止まるそして輝夜の方をゆっくりと向く
「あっそういえばそんな話してたわね。ごめんちゃいテヘッ」
右手の平を後頭部に当てウィンクをし舌を出すがその行動が永琳を切れさせた
「いや、こいつクリフトよりも役に立たねぇな。」
永琳は輝夜の近くに弓矢を突きつける、輝夜も必死に説得するが永琳は弓のゴムを引っ張り続ける、輝夜の言い訳が終わると一言
「言い訳はそれだけかしら?なら次は私の番ね」
「え....永琳....やめ....やめて....?ね?冗談よね?....ね?」
輝夜の体は恐怖で震えているそして遂に土下座をしてしまう、姫としてのプライドを痛みから逃れる為捨て去る
「ごめんなさい!お願いします!何でもしますから!三百円あげるから!」
輝夜はその後涙が出るが永琳は弓を下げようとはせず
「三百円で命が助かるとでも?」
それが最後の言葉だった、弓矢が放たれ輝夜の脳天をぶち抜いた、永遠亭、いや幻想郷中に輝夜の悲鳴があがったのであった。輝夜は力尽きた精神的にも肉体的にも輝夜はその夜部屋で永琳怖いをお経の如く唱え続けていた。こうして輝夜のトラウマに永琳が追加された。
こうして入院一日目が過ぎた、そして明日が退院の日
だ。 続く
永琳は心配性過ぎたかな?