「もう、誰も傷付けさせないわ、みんなごめんなさいね迷惑かけて」
皆は駆け寄るが吸血鬼は止める
「待ってまだ意識は戻っても暴走は止められてないわ」
それを知り皆はその場で止まると銀時が前に出て来る
「そうだ、こいつは意識を取り戻しただけだ。まだ次の工程が残ってるだろ、眠らせるっていうな」
銀時は木刀を握り振り上げるが皆は銀時を押さえ込む
「この人は殺してはダメです!私達の主人なんですから!」
「いや、殺しやしねぇよ、気絶させるだけだよ」
皆は「え?」と目を丸くさせる
「俺はもう殺しやしねぇよ、失う事はもう御免だ」
銀時は徳川茂茂、佐々木伊三郎、そして吉田松陽(虚に抗った人格)の面影を浮かべる
「ほら何やってるのあんた達の手でレミリアスカーレットに戻してちょうだい咲夜、パチェ、美鈴、コア、ココア、そしてフラン貴方達の手で私を戻してちょうだい」
「当たり前ですよ、お嬢様は家族の一員です。一人も欠けてはならない家族なのですから絶対にレミリアお嬢様に戻して見せますよ」
咲夜がそう呼び突っ込んでいくそれに続き皆もレミリアに向って飛びつく
(まだ私を家族としてみてくれるのね。傷つけてしまったのに私を戻そうとしてくれる。こういう家族が私には欲しかった。やっと私の理想の家族ってものが出来上がったわ...)
皆に抱きしめられながらレミリアは気絶してしまう
銀時はレミリアの顔を見ながら
「やったみてぇだな、これで起きたらレミリアって奴になってたらいいがここからは本人の心次第だな弱ければもうレミリアは戻ってこれねぇ」
皆は黙り込んでると銀時はそのままぶっ倒れる
咲夜は銀時に駆け寄る
「無理しすぎよ」
「すまねぇが病室まで運んでくれるか?俺もう脳裏にピコンピコンって音がなっててしょうがないんだけど」
「貴方はポ〇モンの世界にでも行ってるのですか....まあ、いいですお嬢様と一緒に運んでいくので」
咲夜はレミリアと銀時を背負い病室へ連れていった。その後は皆普通に自分の持ち場へ戻った。咲夜は家事に、パチュリーと小悪魔2人が紅魔館の地下にある大図書館へ、美鈴は門の前でいつも通り眠りにつきフランは冷蔵庫にいた
「またお嬢様私のパフェ食べたわね....殺してやる」
レミリアにパフェを食べられ怒っていた、暴走前に食べいたらしい
それから数時間経ち銀時が目を覚ます
あたりを見回しここが病室だということを理解する
「ああ、ここは病室か....ってて」
銀時は脇腹を抑える
「今回ばかりは死ぬかと思ったぜあの時あいつらが助けてくれなかったら俺死んでたな、ん?」
銀時は近くに息を吐く音が聞こえた為横をふと見るとレミリアが寝ていた
「なんで俺幼女と寝てんだ?!結野アナならまだしも」
その時レミリアが目を覚ますなり銀時と目が合う
「何であんたが一緒に寝てんのよぉぉぉぉ!あんた私に何かしてないでしょうね!?あんな事やこんな事!」
「幼女相手にするかぁ!俺があんなことやこんな事したいのは結野アナonlyだよ!」
「いーや!なんかゲロ臭いしそれに私500歳よ!」
「合法ロリじゃねぇか!あっそれとさっき戦闘中にゲロおめぇにかけちまった」
「何、吸血鬼にゲロかけてんのよぉぉぉ!凄い臭いは!なんか自分がダメになる気がするわ」
「俺がダメ人間って言いてぇのか!?銀さん舐めんなよ!?俺はなやる時はやるんだよ!100%ダメ人間じゃなく50%ダメ人間だ」
「結局ダメ人間じゃない!」
その時咲夜が入って来る
「お目覚めになられたのですね二人共今みんな呼んできます」
「咲夜....」
レミリアはなにか言おうとしたけど皆を呼びに行ってしまった
「ああ....よく考えてみれば会わせる顔がないわ....どうしょう天パ」
「坂田銀時だ、俺に振られてもよおまあ、普通に謝ればいいんじゃねぇか?幸い死人はでてないようだし、皆てめーを我に返そうと頑張ってたんだ。考えてもみろ恨んでるならあの時殺されてた筈だ」
「確かに....謝ったら許してくれる?」
「ああ、ほらもうみんな集まってるようだぜ」
レミリアが後ろを見ると皆が集まっていた
「お姉様...」
「フラン、ごめんなさいね?傷付けて酷い思いさせて」
フランはレミリアに向って走ってぶん殴るそしてのしかかり連殴する
「銀時....話が違うじゃない....」
「おい、そこまで怒らねぇでもいいじゃねぇか」
「よくも私のパフェを勝手に食べたわねぇ!殺す!」
銀時「そっちぃぃぃぃぃ!?」
「別に暴走の事は怒ってないわよ!けど食べ物の件では別だよ!楽しみにとっておいたのに!私のイチゴパフェ!ほら!さっさと吐けよ!なんでパフェを食べた!」
「ごめんなさい....だってそこにパフェがあったもので....」
「お前は登山家かぁ!」
レミリアの顔という顔が腫れ上がって化け物みたくなっている
「おい!もうやめろ!食いもんの恨みの代償どんだけハードなんだよ!もう少しセーブしとけって!」
銀時はフランを抑える
「離せ!まだやり足りないから!せっかくのパフェを!」
「辞めろってもうレミリアの残りライフ0だぞ!」
「あの、その男の言う通りこれ以上やったらせっかく守ったお嬢様が尸魂界へ逝ってしまわれます」
その言葉にフランの手が止まる
「それもそうだね、辞めとくわ」
「お嬢様」
咲夜がレミリアを呼ぶ
「おかえりなさいませ」
咲夜が礼をすると皆も頭を下げる
「頭を上げなさい咲夜」
頭をあげるとレミリアが抱き着いてくる
「ただいま咲夜、ごめんなさいね心配かけて、それに駄目な主人でごめんなさい」
「大丈夫ですよお嬢様私達は家族なのですから私はお嬢様が暴走されてもいつでも付いていきます。もし暴走したら私達が何とかしますから泣かないでください」
(いい家族じゃねぇか、俺もお邪魔みてぇだから帰るとするか)
銀時は木刀を持ち部屋を出ていくとパチュリーに止められる
「あら、もう帰っちゃうの」
「ああ、俺はお邪魔みてぇだからな」
「ありがとうね、私の友を救ってくれて」
「別に礼なんて要らねぇよ、俺はただある人とした約束の為に動いただけだ」
銀時はそう言い屋敷を出る
「早く帰らねぇとなぁまだ朝かまずは人里でポッド拾わねぇとな」
その帰りは特に変わったことも無くポッドを拾い白玉楼へ帰っていった。そして門の前まで行く
「なんか、久しぶりに見たって感じだな」
白玉楼に入ってくと妖夢がなんかキョロキョロしていた
その妖夢と目が合った
「おお、今帰ったぞ妖夢」
その時こっちに向かって刀を投げてきたがギリのところで避け切る
「危ねー!おい!何凶器を投げつけてんだ!殺す気か!」
「知りませんよ!こっちは3日もいないんだから探してたんですよ!怒るのは当たり前ですよ!」
「怒るのに限度あるは!刀投げてくるなんてバイオレンスじゃねぇか!こっちは理由があるんだよ!」
「問答無用です!」
刀をこっちに向けるが
「一応理由位聞けばいいじゃない」
幽々子は銀時に抱きつき笑いながら言う
「うわっ!おい!離れろ!亡霊!」
「銀さんったら恥ずかしがり屋なんだから」
「恥ずかしがってんじゃねぇ!ただお前の体冷たいんだよ!首筋がスーッとなるかん感覚していやなんだよ!」
「分かりました、なら理由だけでも」
銀時は白玉楼へ入り理由を話した
「なるほど、銀さんが吐きそうでトイレを求めていったのは紅魔館でレミリアさんと戦ってきたんですね、確かにその身に付けてる包帯が証拠づけてますね」
「ああ、そうだ。」
「あの一ついいですか?」
「私からも」
「な、何だ?」
切りかかられると思い少し身構える
「よく生きて帰ってこれましたね....まさか吸血鬼と戦うなんて」
「そんなに強いのか.....」
「ええ、幻想郷でも上の方に位置しますよ」
「まじか!銀さんそんな奴と戦ってたのか、ていう事は順位で行くと俺は吸血鬼と同じくらいか」
「「それは無いです」」
「即答かよ.....」
その後銀時はご飯を食べ安静に布団で横になる
その頃紅魔館では
「お嬢様の匂いがついているハァハァ....もうシャワー浴びれないわね、この服も永久保存しとかないと、それにしてもあの時抱き着かれた時危うく鼻血出そうだったわ、あの時吹いてしまったらどうしょうと思ったわ。十六夜咲夜一歩成長できたわね」
咲夜が自室でハァハァいいながら服の匂いを嗅いでいた
吸血鬼暴走編これで終わり!