バカとテストと恋の行方   作:e4705

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オリジナルバカテスト 第4問

大気中におよそ78%含まれている物質は何か答えなさい。

木下優子の答え:窒素
教師のコメント:正解です。この割合は人類が生きていくうえで大切な数値ですのでしっかり覚えておきましょう。

吉井明久の答え:二酸化炭素
教師のコメント:人類が絶滅してしまいます。ちなみに他の惑星であればそのような高い数値もありえます。

佐々波柊人の答え:酸素
教師のコメント :多すぎです。


2週間ぶりの投稿となりました!遅くなってすいません…

明久「僕、心配したんだからね?」

明久…僕のことをここまで心配してくれるなんて…

明久「これで心置きなく作者を殴れるね☆」

…前言撤回!逃げろーー!

明久「逃がすかぁぁぁぁぁ!」

優子「それでは本編です!」


Scene4 FクラスはBクラスに宣戦布告

~Fクラス教室~ 雄二Side

 

俺は次のターゲットのことについて考えていた。

 

次に戦うBクラス、その代表である根本恭二…俺は個人的にアイツの事が嫌いである。

それは1年の時からずっとそうだった。卑怯な手を使い、自分を上に上げようとしているヤツだから、俺はそれが許せない。

 

秀吉「おぬし…、根本のことについて考えておったじゃろう。わしもアイツのことは前から嫌いなのじゃ。しかも、Bクラス代表になれたのは努力というわけでもなくただならぬこそくな手という残忍極まりない性格じゃからのう…」

 

…秀吉も結構なこと言うもんだな。アイツの酷評はクラスどころか学校全体に広がっている。それなのにも関わらず、このことを一切取り上げないなんて、この学校はどういう神経してるんだ…?

 

雄二「…どっちにしろBクラスは倒さないといけない存在だ。誰かに宣戦布告に行ってきてもらいたいんだが…誰がいいのか悩むなぁ…。」

 

姫路「あのー、私はダメですか…?」

 

雄二「お前が行くのか!?…まあ、ダメとは言えないけどなぁ。…誰かに一緒についてきてもらおうか。」

 

…とは言ったものの、誰がいいんだ?

 

須川「俺が同行してもいいか?前回の悔しさをここで挽回したいんだ…」

 

『『『なんだとぉぉぉ!?異端者は死刑じゃぁーー!』』』

 

やっぱりそうくると思ったぜ。(2つとも)

 

雄二「まあ、いいが、気を付けるんだぞ?それとな、他のクラスに干渉するんじゃねぇぞ。」

 

姫路「わ、わかりました。」

 

須川「ああ、そこらへんは別に問題ない。…おいお前ら、こんな所で無駄な体力使ってどうする、そこをもっと有効活用したらどうだ?FFF団の会長として一言言わせて貰うが。」

 

『『『うぐっ…』』』

 

…前から思ってはいたが、これほどとはな…

須川はあのFFF団の会長を務めているのだが、何故かここ最近、FFF団の行動に関心がなくなってきているというか…

何がお前をそこまで変えたんだ?

 

 

 

須川Side

 

俺はつい成り行きでFFF団の会長を務めさせてもらっているが…

はっきり言うと、最初の頃がどれだけ情けないことしてたんだ…ということを今、猛烈に痛感している。

きっかけはあの吉井である。あの吉井の努力たる行動に何故か俺は惹かれていった。それで、何か尊敬の意を示すまでになった。

アイツってやっぱすごいなと。それに比べて俺は何の努力も見せずただ、異端者を斬り捨てようと心に置いていた。最初の頃の俺だったら、そんなことにとらわれずにFFF団の仕事を全うしていたが、今の俺はそうじゃない。俺にだって感情はある。嫉妬心はあるが、誰かのようになりたい…という欲望だってある。

 

…今更なのだが、俺は吉井のように賢い人間になれるのだろうか?…あの優しい性格は汚してはいけない気がする。この心が汚れた俺でもまだ希望はあるのか…?

そんな思いを胸に姫路と一緒にBクラスに行くのであった…

 

しかし…、この後、想定外の事態が俺の心をさらに揺さぶるのであった…。

 

 

 

~Bクラス教室~ 姫路Side

 

ガラッ

 

姫路「あの…、Bクラスの代表の方はいますか?」

 

根本「いかにも俺がそうだが、何の用だ?」

 

姫路「はい、私たちFクラスはあなたたちBクラスに宣戦布告をします!」

 

これでいいですか…ね?

 

根本「…女でも構わねえ、…やれ。」

 

『おい、いいのかよ!あんな美人を汚すのかよ!』

 

『元々信用性の無い代表に指示されたところで俺たちは動くかよ。』

 

えっ?Bクラスの代表さんって、そんなに信用されてないんですか?私、気づかなかったです…

 

根本「…あぁん!?うるせぇんだよ!第一、下位のクラスだろうが!やられるのがお似合いなんだよ!…チッ、こんなの俺一人で十分だ。」

 

…何て言ったらいいんでしょうか。

 

須川「…さっきから聞いていればお前は本当に屑だよな!」

 

根本「なっ、何だと!」

 

須川「そこまでして人を貶めたいか!人は誰だって人権を持ってる!だからなぁ、いじめられる筋合いはねぇーよ!俺はあのFFF団の会長をやっている。だが、ある人をきっかけに俺の心は変わった…誰かを守りたい。誰かが傷つく社会なんてまっぴらごめんだね!」

 

…あれ?須川くんってそういう性格でしたっけ?それに『ある人』って誰のことですか…?

 

 

 

~Aクラス教室~ 明久Side

 

どうやら、FクラスがBクラスに宣戦布告をしたそうだ。まあ、雄二は作戦立てるのが上手だから今回も勝てるんじゃないかと思っているけどね。

 

翔子「…雄二なんだもん、きっと大丈夫よ。」

 

本当に霧島さんって雄二のことが好きなんだねー。

 

柊斗「大体予想はつくよ。雄二はしっかり者で不測の事態にもちゃんと対応できるはず。それにFクラスはある教科ごとに得点がとても高い人がいる。だから、根本が姑息な手を使わない限り大丈夫だと思うよ。」

 

まあ、そうだよね。

 

優子「そういえば最近、Fクラスの須川君の様子がおかしいという噂が聞こえるのよ。あの人、『FFF団』に所属しているけど、何かあったのかしら…?」

 

んー、僕もその辺気になるな-。

 

愛子「どっちにしろ、Fクラスはボクたちを狙ってくるんだよね?」

 

美玲「…その時は私たちがお守りするわ。」

 

翔子「だから心配しないで?よし…代表。」

 

そうだった、自分は代表であるということにあまり自覚が持ててない。だから、ここからもう一度気合いをいれなくちゃね。

 

明久「そうだみんな、お昼は屋上に行かない?気持ちいいよ~」

 

優子「アタシは賛成よ。みんなは?」

 

翔子「…私も行く。」

 

愛子「いいよ-、アッキーのためならね☆」

 

柊斗「僕たちも行くよ。」

 

美玲「…私もいくわ。」

 

みんな、ありがとう。じゃあ、今日のとこ…「吉井君?」…ん?

 

明久「久保君?どうしたの?」

 

久保「僕も行かせてもらえないかな?なんか楽しそうだからね。」

 

明久「もちろん、いいよ!」

 

 

 

姫路Side

 

私はその光景を窓から見ていた。

明久君、他の女の子たちと仲良くするなんていい度胸ですね。許しませんよ!明久君が私だけのところを見てくれるまでは…と言いたいところですが、やっぱりAクラスに入るのは気が引けますね…

ここは、その時がくるまで一旦身を引きましょう、明久君…待っていてくださいね?

 

 

 

美波Side

 

アキはどうしてウチのことを見てくれないのかしら?未だその謎の核心に触れることの出来ないウチ…

やっぱりアキには体で教える必要があるのかしら?…うん、きっとそうよね。

アキ!次に会ったらアンタの命日よ!覚悟なさい!

 

 

 

~屋上~ 明久Side

 

んん~~!やっぱり屋上の風は気持ちいいな-。

 

明久「じゃあ、ここらへんでお昼にしよう!」

 

みんな「「「賛成ーー!」」」

 

僕たちはここで昼食をとることにした。

 

優子「明久のお弁当の中身はなにかしら?」

 

明久「今日はね…これだよ。」

 

柊斗「明久は料理が上手だからね…しかも、盛り付けもプロ級なんだよ?」

 

そう柊斗が言ったあと、僕はお弁当を開けた。

 

優子「…これは見事だわ…。」

 

愛子「…自身を失うくらい凄いね。」

 

みんな僕のお弁当に絶賛していた。そんなにスゴいのかなぁ?

 

柊斗「自分で気づかないだけでしょ、この鈍感野郎。」

 

明久「なんだとーー!」

 

美玲「…料理すらまともに出来ない柊斗が言っても…」

 

あ、そういえば柊斗って家庭科が苦手なんだっけ。

 

柊斗「うぐっ…確かに。」

 

「「「(認めるんかい!)」」」

 

ちょうどその時…

 

??「お、明久がいるぞ。」

 

??「本当だ、おーい吉井!」

 

あれ、その声は雄二と須川君?って、みんなまで!?

 

明久「どうしたの、こんなところに?」

 

雄二「ああ、実は昼食を屋上でとりたいと思ってな。」

 

須川「それで、俺も来たというわけだ。」

 

明久「ちょっと待った、須川君はFFF団の会長だよね?」

 

須川「そうだが、どうした?」

 

明久「…この光景を見て何とも思わないの?」

 

さすがの僕でもそこは気になる。普通、「異端者発見!」とか何とか言って僕を死刑にするはずなのに…

 

須川「…強いて言うなら逆にお前を尊重したいぐらいだが?」

 

 

 

 

…………へっ?

 

 

 

 

須川「おいおい、そんな間の抜けた顔するなよ。俺だって、気持ちが変わるときぐらいあるんだから。今の俺は、吉井、お前を尊敬しているんだぞ?

俺の心を変えてくれたのは吉井、お前なんだぞ?…感謝するぜ。」

 

僕によって須川君の心境が変わったの?何で?…なんか混乱するよ。

 

秀吉「なんか最近、須川の様子がおかしいと思ったのはそう言うことじゃったか。明久、お主の行動一つで須川の心は変わったのじゃぞ?お主はそれだけ多くの人々に影響を与えたということじゃぞ?みんな感謝しておる。」

 

雄二「…俺も最近思ったんだ、明久が夢中になって勉強をしているのを見て、「人ってそこまで変われるのか」…と。」

 

あー、確かに。僕は前の前までバカを背負って生きていたからね。…僕が行動をおこしたからみんながそれに感情を抱いて…

 

優子「アタシも明久を尊敬しているわ。…アタシと明久は小学校からの幼馴染みでその当時、成績はすごいよかったの。だけど…、転校生という影響があったせいか、いじめが絶えなかった…

そこからかしらね、明久がだんだんバカになり始めたのは。だけど、親の救済で明久はもう一度頑張りたいって決意したのよ。そうよね、明久?」

 

明久「うん、誰かが傷つく未来は見たくない、自分が全部背負わなきゃ…みんなが幸せならそれでいいってずっと思っていた…

それが災いして僕は一般常識が理解できなくなってしまった。

でもね、そばに優子がいてくれた。だから僕は頑張りたいって思えるようになった。

…未だに一般常識はわからないけど、それでも学力はだいぶ回復してきている。だからね、僕は…

 

 

 

代表なんだ。」

 

 

 

翔子「…吉井の努力は計り知れない。みんなのため、自分のためなら何だってこなせる。私にはできないことも吉井はやれる…

…スゴいと思う。」

 

愛子「アッキーが中心にいてくれるだけで私達は幸せになれる…なんかアッキーには不思議な力が宿っているみたいだね☆」

 

そんな大げさな…

 

美玲「…私からもお礼させて。明久君がいなければ私と柊斗は一緒になれなかったもの。柊斗が明久君と同居しているのも、明久君が積極的に声をかけてくれたからなのよ?…感謝しきれないわ。」

 

久保「僕も吉井君を尊敬するよ。吉井君がきっかけで僕は女子にも目を向けることができた。今まで、同性愛しか興味無かったけど、吉井君のおかげで今がある…本当にすごいことだよ?」

 

康太「…だが、そんな明久の好意を踏みにじろうとしているやつもいる。ほら、すぐそこに…」

 

…えっ?誰なの?

 

??「……アキ、何してるのよ?」

 

??「……明久君?これはどういうことですか?」

 

……まさか!

 

美波「アキ!よくも女子と仲良くしてられるわね?覚悟なさい!」

 

姫路「明久君は私達のことだけをどうして見てくれようとしないんですか!?許しませんよ!」

 

突然、美波と姫路さんが釘バットで僕のことを…

 

 

ガンッ!

 

 

ああ……意識が……

 

 

 

柊斗Side

 

柊斗「おい!何してるんだよ!やめろよ!明久がこんなふうになる理由ってあるのか!?」

 

美波「うるさいわね!アンタはアキの何なのよ!」

 

柊斗「僕は明久と同居している親友だ!そっちこそ何だよ!ふざけるのも大概にしろよ!」

 

こんな明久を僕は見たくない、こんな姿になっている明久を僕は…

 

…許さない、絶対に許さねぇ!!!

 

優子「明久はアタシの恋人よ!アンタらにこんなことされる筋合いなんて一個もないのよ!いい加減やめなさい!明久がフラッシュバック起こしちゃうでしょ!?」

 

美波「そんなことどうでもいいわよ!アキがウチらのことを好きになるまで絶対に止めないんだから!」

 

姫路「そうです!明久君にどんな過去があろうと明久君はバカなんです!だから、私達のいるFクラスがお似合いなんです!」

 

柊斗「こんな大事な仲間が暴力振るって振り向いてくれるとでも思っているのかこの大バカ野郎!バカなのはお前ら2人の方だ!」

 

美波「黙りなさいよ!ウチらがバカなわけないでしよ!?とにかく、アキが分かるまで続けるから!」

 

優子「アンタも落ちるに落ちたわね…学年2位だったその風格はどこへ行ったのかしら!こんなことに現を抜かしてる場合じゃ無いって自覚しなさいよ!もっと他に考えられることがあるでしょうが!」

 

姫路「明久君がいれば私のことなんていいんです!明久君が振り向いてくれないからこうやって分からせようとしているだけじゃないですか!これのどこがいけないんですか!?」

 

??「お前ら2人の行いは全部間違っている、このバカ者!」

 

その声は、西村先生!?

 

西村「そんな行いで吉井は2人の想いに寄り添えるとでも?冗談も甚だしいぞ!ちったあ自分の行いを振り返ったらどうだ!そんなことも分からないお前らは強制的に補習室へ連行だ!」

 

美波「そんな理不尽な…!ただウチは…」

 

姫路「そうですよ!あんまりじゃないですか!」

 

西村「やかましい!さあ、行くぞ!」

 

美波「お、覚えてなさい…!」

 

姫路「全部明久君のせいなんですからね…!」

 

そう言い放ったあと、2人は強制的に補習室へ連行された。

 

柊斗「さて…、明久が重症だから早く保健室に連れて行かないと…」

 

美玲「…私たちも協力するわ。」

 

 

 

優子Side

 

雄二「俺らの生徒が代表に迷惑かけてしまった、すまない…」

 

優子「いいわよ、謝る必要はないわ。だって、悪いのはあの2人だもの。」

 

雄二「それでも、一応代表として一言、謝罪させてもらう。」

 

明久が心配だわ…坂本君?もういいのよ。悪いのはあの2人、あの屑共が坂本君らにまで迷惑をかけたのよ。

次あったときは覚えてなさい…!私はなんとしてでも明久を守るんだから!

そう、あの時のように…だからね、明久?

 

 

 

もっと私たちを頼りなさい?




どうでしたか?

今回はあの2人とAクラスとの激しい戦いの描写が難しかったですね…
…別にあの2人を嫌っているとかじゃないですよ?ただ、こっちのほうが都合いいというか…

柊人「最初からこういう展開を求めて書いていたんでしょ?だったらそれでいいじゃん。」

…しかし、明久が相当なけがを負うことに…

優子「大丈夫よ、アタシたちが絶対に守る。あの2人がどんなに襲って来ようともアタシたちが排除するわ。だって、明久はこのAクラスの大切な代表だもの…」

というわけで、今回はここまで。次回はFクラス対Bクラスです。



P.S.

今、視点を変えながらやっているわけですが、ここで皆さんにアンケートを取りたいと思います。
内容は活動報告欄に記入しておくので、お願いします。
作品ごとにアンケートを取ります。

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