バカとテストと恋の行方   作:e4705

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オリジナルバカテスト 第3問

今の内閣総理大臣をフルネームで答えなさい。

吉井明久・木下優子の答え: 安倍晋三
教師のコメント: 正解です。よく試験に出されやすいので覚えておきましょう。

須川 亮の答え: 俺じゃぁぁぁぁ!!!
教師のコメント: もしそうだったら、日本が崩壊します。


はい!今回はFクラス VS Dクラスの後編と戦後対談です!
Fクラスに襲いかかる災難…これを雄二たちはどのようにかいくぐっていくんでしょうね?
それでは、本編へ「Let's Go!」…って明久のバカ!


Scene3 Fクラス VS Dクラス 後編・戦後対談

雄二Side

 

何故だ、何故こうなる…

今、Dクラスの代表はFクラスの代表(俺)の正面で仁王立ちしている。…はっきりいうと、戦局が一変してDクラスに押されてしまったのだ。

 

「お前…、なんの取り柄もないDクラスにこうもあっさりと押されてホントにバカだな!」

 

「くっ…、あんな指示さえしなければ今頃は…!」

 

 

時は遡り、…30分前

 

「敵が一気に奇襲を始めた…!」

 

ムッツリーニの一言に俺はすっかり動揺してしまった。

 

「何故だ!作戦は完璧なはずだぞ!?」

 

「…その作戦が敵に漏れていたことが発覚した。」

 

「はぁぁぁぁ!?一体誰がそんな事した!?」

 

これは予想外だった。まさか、俺の作戦が敵に漏れていたなんて…

 

「…犯人は島田とDクラスの清水美春だそうだ。」

 

「ったく、あのヤローは…!何でそんなことになった!」

 

「情報によると、島田は清水に脅迫されたらしい…。」

 

「そうか…。…アイツらは同性愛のはずなのになんでそういったことになるんだ!?」

 

清水が島田を過度に愛しているのは俺だってわかる。だけど、何で脅迫のような関係になったのかイマイチ理解が…

 

「…清水は『お姉様、Fクラスの情報を教えてください!さもないと私と一緒に海外へ行って強制的に結婚しますからね!』と話していたそうだ。」

 

「…多分、島田は嫌がるだろうな。だから、教えてしまったのか。…Dクラスも手の込んだことするなぁ!」

 

「…坂本、そこは普通誉めない。」

 

「…分かってるよ。…次は全面的に突っ込め!そうでもしねぇと気が済まねぇよ!」

 

「…分かった。伝えとく。」

 

…島田、お前はこの大事な戦争で負けてもいいと言うのか?…お前はこの戦争に勝っても負けてもどの道同じルートを辿るんだ。…いい加減諦めろ。

 

 

 

そして今…、

 

「さあ、どうする?降参するなら今のうちだぜ?それとも、まだやり合おうってか? フンッ!冗談もいいところだ。」

 

「くっ…!俺は、俺はどうしたらいいんだ!」

 

「早く選びなよ、『Fクラス代表』さん?」

 

くそ…ここで終わりなのか!?また…、積み上げようとしたものが崩れ去ってしまうのか!?

…でも、俺は最後まで足掻く。そう、『時が満ちるまで』は。

 

「…ああ、やってやろうじゃないか!その普通なりに腐りきっている考えを改めさしてやるよ!」

 

「くっ…!何だよ、Fクラスの分際で!調子に乗るなぁ!」

 

そうして怒りがヒートアップし、俺らは「サモン!」と唱え始めたその時…!

 

 

 

「待ってください!」

 

 

 

ついにやってきたのだ。あの、『姫路瑞希』が。

 

「ん、あなたは確か…姫路瑞希さん?」

 

「はい、そうです!」

 

「Aクラスの君がなんでこんなところにいるんだい?」

 

ようやく姫路の存在に気がついたDクラス代表(平賀)。さあ、『ショータイム』のはじまりだ…

 

「…Fクラスの姫路瑞希がDクラスの代表に総合科目で勝負を申し込みます!試獣召喚、サモン!」

 

「え、えっと…、試獣召喚さ、サモン。」

 

~総合科目~

 

Fクラス 姫路瑞希 VS Dクラス代表 平賀

4248点 1718点

 

「ごめんなさい!」

 

ザシュッ!

 

「し、勝者、Fクラス。」

 

「「「「「うぉぉぉぉぉ!!!」」」」」

 

かくして、Fクラス VS Dクラス の戦いはFクラスの勝利で幕を閉じた。

 

 

 

~Aクラス教室~ 明久Side

 

『し、勝者、Fクラス。』

 

『『『『『うぉぉぉぉぉ!!!』』』』』

 

僕は今、この戦争をパソコン内の専用ラジオで聴いていた。

 

「な、なんかFクラスが勝ったみたいわね。」

 

どうやら、木下さんも同じのを聴いていたみたい。

 

「うん、そうみたいだね。」

 

「…私は『雄二が勝つ』と信じていた。」

 

「やっぱり霧島さんは雄二に対する思いが強いみたいだねー。」

 

「…雄二は私の『夫』よ?これくらい予想できて当たり前。」

 

うわ…流石霧島さんだ。雄二をもう自分のものにしているよ…。

 

「ア、アタシだって思いはいつだって強いわよ?ねえ?アキヒサクン?」

 

…何か木下さんからイケナイオーラが出てるよ。しかも、名前で呼んできたし…。

 

「はいはい、アッキーへの愛情はそこまでにしようね~優子☆」

 

「ち、ちょっと愛子…!いい雰囲気だったのに台無しにしないでよ…!//」

 

「あれ~?顔が真っ赤だよ?まだ気持ちすら伝えられていないのにもう?コノコノ~☆」

 

「や、やめなさい愛子!///」

 

なんか騒がしいけどいいか…。

 

 

 

~戦後対談~ 雄二Side

 

「さて、約束なんだが…」

 

「規定通り、設備をそっちに明け渡そう。明日でいいか?」

 

やはりそうきたか。だけどな…

 

「いや、設備の変更はしない。」

 

「ほ、本当か!?」

 

『『『『『貴様ぁぁぁ!!裏切るなぁぁぁ!!』』』』』

 

「おっと、お前達、2ランク上の設備で満足する気か?…お前達の目標は何だ?」

 

『『『『『もちろんAクラス奪還だーーー!』』』』』

 

…コイツら、扱いやすいよ。

 

「じゃあ、Dクラスの代表さんよ。」

 

「何だ?」

 

「1つ条件を呑むということで『和平交渉』と言う形で終わらせたいんだが…いいか?」

 

「なんだ、そんなことか。おやすいごようだよ。」

 

「じゃあ…、『アレ』をやってくれないか?」

 

「分かった。『アレ』だな?」

 

これで次もやりやすくなるだろう。もっとも、何か問題が起きなければいいのだが…

 

 

 

~Aクラス教室~ 明久Side

 

「戦後対談は和平交渉で終わったみたいだね。」

 

「ええ、そうね。」

 

あの騒がしい感じから一変して皆は戦後対談のことを聴いていた。

 

「…これも雄二の作戦。」

 

「…で、多分なんだけど、雄二の次の狙いはBクラス辺りなんじゃないかなと思う。」

 

「…すごいわ。アタシも同じことを考えていたのよ。」

 

「じゃあ木下さん、その理由は?」

 

「多分、個人的にあの『根本』とか言う人を倒したいんじゃないかしら?」

 

「…すごいね。僕も同じ考えだよ。」

 

 

「「「(…いっそのこと付き合ったらどうなんだ?)」」」

 

 

まさか木下さんと意見が一致するとは… その時、

 

ガラッ

 

「ちょっと? Aクラスの木下優子はいるかしら?」

 

誰かが突然入ってきた。

 

「アタシが木下優子よ。…悪いけど何の用かしら?」

 

「Cクラスの小山友香が代表としてAクラスに宣戦布告するわ!アナタ…豚呼ばわりしたことを覚悟しなさい!」

 

「…はぁ?アタシそんなこと言ってないけど?」

 

確かにそうだ。木下さんは今の今までこの教室に居たんだから。

 

「とぼけないで!さっきCクラスに来て『この薄汚い豚共-!』って叫んでたくせに!生意気なのよ!」

 

「アタシはそんなこと言わないわよ!むしろCクラスなんて仲間にしたいくらいなのに!」

 

 

 

優子Side

 

分かった。これは秀吉の作戦ね。ちょっと一発懲らしめてやらなきゃいけなくなったわね…

 

「…分かった。申し込みを受ける。優子?あなたは早急にFクラスに行ってきて。詳しいことはこっちでまとめておくから。」

 

「代表、ありがとう。…って、今さらっと心読んだわね?」

 

「…その通り。」

 

こうしてアタシはダッシュでFクラスの元へ走って行った。

 

 

 

~Fクラス教室~

 

ガラッ

 

「秀吉~? どこにいるのかしら~?出てきなさぁ~い?」

 

「ど、どうしたのじゃ?姉上よ。そんな禍々しいオーラを出して…他の人が見たら本当にAクラスの人か?と疑われるぞい…ってどこに連れていくのじゃぁぁぁ!?姉上よ!?」

 

「坂本、ちょっと秀吉借りるわよ。」

 

「ああ、木下姉よ、好きにしな。」

 

「ちょっと姉上!?ワシの関節はそっちには曲がらなかろうて!?や、やめるのじゃあぁぁぁぁ!」

 

こうして、秀吉は優子に説教され、解放までに2時間はかかったそうだ…。




いかがでしたか?
なんか秀吉が優子を怒らせてしまったようですね。

「愚弟があんなことするからいけないのよ!」

まあまあ、落ち着いて優子さん。次回はそんなことないから。

「アンタも、次こんなこと書いたらただじゃおかないからね?」

…はい、善処します。


次回は、閑話に入ります。内容は明久と優子のデート回です!

「え、アンタもたまにはいいことするじゃない。//」

そう言ってもらえて何よりです。次回もお楽しみに!

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