H2SO4の名称を日本語で答えなさい。
木下優子の答え: 硫酸
教師のコメント: 正解です。真ん中の「S」に注意してくださいね。
土屋康太の答え: エッチなSのオッパイ
教師のコメント: そのまま答えようとするのはやめましょう。恥ずかしいですよ?
坂本雄二の答え: 塩酸
教師のコメント: それはHClですよ?
明久のコメント: あれ~?雄二が間違えるなんて珍しいなぁ~。
雄二の返答 : う、うるさい!
あれからいろいろと忙しくて… ごめんなさい!
「作者もいい加減だよねー」
明久君、許して!
「…まぁ、いいか。僕の出番多いし。」
…では、本編どうぞ!
The 3rd person Side
そして明久たちはAクラスへやってきた。
「ねぇ、これは本当に教室なの?」
と、明久は驚く。なぜならAクラスは普通の教室の1.4倍程。それに、普通の教室にはあり得ないものまできちんと完備されている。
この、「素晴らしい」としか言いようのない教室に明久はフリーズしてしまった。…と、そこに優子が
「こら、現実に目を向けなさい。ここが、あなたがこれから1年間通う教室なのよ?早く入りましょう。」
「…そうだったね。早く入ろう!」
その頃、Fクラスでは…
雄二Side
…分かっている。分かっているけど、敢えて演技するしかない。
「…明久のやつ、遅いな。」
そう言って考え込む…ふりをして明久を待つ…ふりをする。
そこへ先生が、
「はい、朝のHRを始めます。皆さん、席について下さい。」
そう言われたので、俺は席に着く。
「私が担任の福原慎…」
言っている途中でチョークがなくなった。このクラスにはまともな設備がないのか!?
「では次に、自己紹介をしてもらいます。窓側からお願いします。」
…次々に自己紹介は進む。そして、
「木下秀吉じゃ、よろしくたのむぞい。」
『あの木下秀吉なのか?』
『秀吉かわいい~』
『秀吉と結婚したい!!』
おい、最後の言葉は何だ?バカにも程があるだろ…
「土屋康太、よろしく。」
康太とは幼馴染で、小さい頃は結構暗いイメージだったが、今はそれが少し改善されている。何があったのかはよく知っている。
「ハロハロ~☆ 島田美波よ。趣味は明久を殴ることです♪」
そして、今回の重要ターゲット1人目の「島田美波」だ。
アイツは、自分が助けてもらったくせに学校に慣れ始めたら明久に暴力を振るうようになり始めた。気持ちを上手く伝えられないのは分かるが、何故そっちの方向に行ってしまうのか理解できない。
それに、明久が他の女の子と一緒にいるのが気にくわないらしい。…なんともバカバカしい話である。明久はただ一人のためだけに存在しているわけではないのに。それなのにアイツは明久の持っている考えをねじ伏せて自分の思い通りにしようとしている。俺はそれが許せない。何も、そんな事しなくたっていいのに…
「遅れてすみませーん」
「ちょうどよかった。あなたも自己紹介をお願いします。」
「え、えっと、私は姫路瑞希です。よろしくお願いします。」
『はーい、質問です。なんで姫路さんはここにいるんですか?』
「えっと、それは、試験の時に熱を出してしまい…」
そんな理由分かっている。だって、俺も見ていたから。
だけどアホなFクラス共は変な会話が飛び交う。…今回の重要ターゲット2人目の「姫路瑞希」だ。
彼女は明久の幼馴染で、小学生の頃はよく遊んでいたらしい。しかし、高校生になって、明久のことしか考えられなくなったらしい。その辺の事情は俺でもよく分かる。ただ、島田とつるんで明久に暴力を振るっていたのを見たときは正直驚いた。まさかアイツまでそんなことをするなんて…だから、今回の更生ターゲットの一人に認定した。
「はいはい、皆さん静かにしてくだ…」
バサッ
おいおい、教卓までボロいのかよ…
「今、替えを持ってきます。それまでお待ちください。」
この先ちゃんとやっていけるか不安だ…
明久Side
自己紹介は結構進んでいる。そして最後になり、僕の番となった。
「えーっと、Aクラス代表になりました吉井明久です。よろしくお願いします。」
普通ならこれで終わりだが、現実は違った。
『おい、吉井明久ってあの観察処分者だろ?』
『なんで?絶対カンニングか何かしたでしょ?』
教室内がざわめく。僕悪いことなんて何もしていないのに…
「吉井君はそんなこと一切していません。試験中は4人の監督者が厳正に監視していますから、もし不正行為があったとしてもすぐにバレるはずです。」
ここで高橋先生の注意が入った。…よかったぁ。
『…そうか、疑ってごめんな』
『私も謝るわ。ごめんなさい』
ここで教室内の雰囲気が謝罪モードにいきなり変わった。これで、僕が実力でAクラスに入れたのが証明された。
「よかったわね、吉井君。疑いが晴れて」
「本当だよ…全く。僕を誰だと思って…「こら、すぐ調子に乗らないの」…ごめんなさい。」
「…もう、『バカ』だけは直らないみたいね。」
「え、えへへ…」
「ほめてない」
「…はい」
木下さんに怒られた。…ま、いいか。自業自得だし。
「…はい、…えっ?FクラスがDクラスに? …わかりました。
では皆さん、わたしは試召戦争の手伝いに行きますので自習をしてください。」
そう言って高橋先生は早急に出て行った。Fクラス内で何があったんだろう?…まあ、雄二がクラス内の女子におされてなければいいんだけど。それとも、あの例の2人を更生させるための手段のひとつかな?…雄二、がんばれ。
「…大丈夫、雄二ならきっとやれる」
「って、霧島さんいつからそこに!?それに、僕の心読まれた!?」
「…吉井の考えることは大体読める。だって私、読心術得意だし。」
「…へぇ、そうだったんだ。」
「ちょっと、アタシだって読心術くらい使えるわよ?えーっと、んーっと…」
「えーっと、木下さん、嘘だということがバレバレだよ?」
「…えっ!?そんな!? …そうよ、私が読心術を使えるのは嘘よ。でも、よく分かったわね。」
「だって…顔に出てるし。」
「ヒュ~ヒュ~☆ 優子と明久はお似合いだねぇ~」
そこで工藤さんが出てきた。
「ち、ちょっと愛子…!//」
「く、工藤さん?何を言って…//」
「あれ~?2人とも顔が赤いよ~?」
「あ、愛子!やめなさいよ!//」
「ぼ、僕すごい恥ずかしい…//」
…追求しすぎだよ。
「…愛子、そのへんにして。」
「はーい。じゃあ、まったね~☆」
…はぁ、すごい恥ずかしい出来事だったよ。…それにしても、木下さんって誰が好きなんだろう…?
The 3rd person Side
おいおい、鈍感だな、明久は。そんなことを考えているとも知らず、優子は明久を見つめている。果たして本当にこの2人の関係はこの先どうなっていくのか?また、FクラスはなんでDクラスに宣戦布告をしたのか? そこには、雄二のある『作戦』が絡んでいたのだった…。
どうでしたかね?
「僕が鈍感だってぇ~?許さん!」
ひぃ~!明久からなぞのオーラが…! …って、それは事実じゃん。
「うぐぐ…、確かに否定できないよ。」
なんかあっさり認めたし。…まあ、それはそれでいいか。次回はFクラスの思惑とVS Dクラス前編です!雄二は本当に勝てるのか?
「…大丈夫、雄二ならきっと勝てる。」
って、翔子さん?いつの間にそこに… あっ、雄二が女の子をナンパしてるよ。
「…雄二、浮気はゆるさない…!」
うわ-、翔子さんがものすごいスピードで雄二のもとへ走って行ったよ…
雄二、ご愁傷様です。
「おい!何勝手に…って翔子ぉぉぉぉぉ!」